【習得できる知識】
車載インバータの小型設計の考え方、それに必要なバスバーの役割を具体例から理解する。バスバーは、電気的な接続だけでなく、熱設計の面でもその役割を果たしていることを考慮した、インバータ内のバスバー設計を習得できる。
【講座の趣旨】
車両の電動(特にEV)化が進む中、重要な役割を果たすのがインバータです。車両におけるプラットフォーム(PF)設計が当たり前となり、各車両のPF設計に沿ったインバータの設計がなされています。本講義ではまず、様々なインバータの実装構造を実例をもとに紹介しながら、そこでDC入力ラインあるいはAC出力(モータへの接続)ラインとしてのバスバーの役割を確認します。さらに、最近進められている車両価値向上に対応したPF設計に沿ったインバータの事例を基に、バスバーの将来に向かって果たす役割を考察します。
1.カーエレクトロニクスの概要
1.1 クルマ社会を取り巻く課題
1.2 環境対応(電動化)
2.車載電子機器と実装技術への要求
2.1 車載電子製品へのニーズ
2.2 小型化が求められる背景
2.3 プラットフォーム(PF)設計への対応
2.4 小型化と熱設計の考え方
3.パワーデバイス・モジュールの実装設計
3.1 パワーデバイスの放熱性向上の動向
3.2 片面冷却方式
3.3 両面冷却方式
4.インバータにおける実装構造とバスバーの役割
4.1 インバータの放熱設計の分類
4.2 事例:空冷の小型インバータにおけるバスバーの役割
4.3 事例:両面冷却のインバータにおけるバスバーの役割
4.4 事例:片面直接冷却のインバータにおけるバスバーの設計
4.5 事例:両面直接冷却におけるバスバーの設計
5.最近のインバータにける実装構造の動向
5.1 軽量化を実現したインバータとバスバーの使い方
5.2 小型薄型化実現のためのバスバー設計の工夫
6.将来動向
6.1 PF設計とインバータの関係
6.2 インバータの小型化とe-Axleの実現
6.3 EV用パワートレインに求められる将来動向
6.4 実装技術と車両の付加価値向上を目指した製品開発
【質疑応答】
|