第1節: 各診療科における敗血症治療のアンメットニーズと研究開発
[1]循環器内科における敗血症治療のアンメットニーズ
1.
敗血症の定義と疫学
2. 循環器内科における敗血症診療の現状
2.1 感染性心内膜炎
2.2 血管内カテーテル感染症
3. 敗血症診療における課題とニーズ
[2]消化器内科における敗血症治療のアンメットニーズ
1.消化器領域における敗血症の頻度と現状
2.敗血症の基礎疾患と治療の現状
2.1
急性胆管炎
2.2
肝硬変患者における感染症 特に特発性細菌性腹膜炎
2.3
急性膵炎
2.4
続発性腹膜炎
3.現在のアンメットニーズ
[3]消化器外科における敗血症治療のアンメッドニーズ
1.二次性腹膜炎からの敗血症
2.敗血症の診断、治療、管理
2.1 診断、感染源の探索
2.2 抗菌薬治療
2.3 感染源のコントロール
2.4 人工呼吸管理
2.5 栄養療法
3.日本と海外との差異
4.今後どのような製品が欲しいか・期待される薬剤・機器等のプロファイル
4.1 予防期
4.1.1 二次性腹膜炎の原因疾患から腹膜炎に移行させないための薬剤、検査法、機器の開発
4.1.2 腹膜炎から敗血症に移行させないための薬剤、検査法、機器の開発
4.2 診断期
4.2.1 原因疾患の早期確定診断のための機器の検査法、機器の開発
4.3 治療期
4.3.1 感染症の治療のための薬剤、機器の開発
4.3.2 敗血症の治療のための薬剤、機器の開発
4.3.3 術中の薬剤、機器の開発
4.4 術後急性期
4.4.1 術後洗浄
4.4.2 栄養
4.4.3 体位変換
[4]腎臓内科における敗血症治療のアンメットニーズ〜Septic AKIを中心として
1.Septic
AKIの定義
2.AKIの分類について
3.Septic AKIの他臓器への影響
4.Septic AKIが生じるメカニズム
5.AKIの血清マーカー
5.1 クレアチニン
5.2 シスタチンC
5.3 血清NGAL(Neutrophil
gelatinase-associated lipocalin)
6.AKIと遺伝子
7.AKIの治療
7.1 感染症・感染巣コントロール
7.2 体液管理
7.3 血圧管理
7.4 利尿薬
7.5 Septic AKIに対する急性血液浄化法
7.6 PMX-DHP
8.AKIの予後
9.今後期待される薬品・材料
[5]呼吸器科における敗血症治療のアンメットニーズ
1.
呼吸器領域における敗血症の治療の現状
1.1 人工呼吸管理
1.2 体位
1.3 ステロイド
1.4 タンパク分解酵素阻害薬
1.5 抗凝固療法(アンチトロンビン・遺伝子組換え型活性化プロテインC)
1.6 プロスタグランジンE1
1.7 ケトコナゾール
1.8 N-アセチルシステイン
1.9 他の抗酸化作用をもつ薬剤
2.呼吸器領域における敗血症の治療に必要とされる薬剤
3.呼吸器領域における敗血症の治療に期待される薬剤
3.1 骨髄間葉系幹細胞
3.2 スタチン
3.3 サーファクタント
[6]心臓血管外科における敗血症治療のアンメットニーズ
1.臨床現場での敗血症の発症・罹患・治療の頻度
2.治療の現状
3.海外の治療の動向
4.治療の満足度
5.今後期待される製品や薬剤・機器等のプロファイル
[7]泌尿器科における敗血症治療のアンメットニーズ
1.
尿路敗血症の定義と疫学
2. 尿路敗血症の診断
2.1 血液・尿検査
2.1.1 血液検査
2.1.2 尿沈渣
2.1.3 尿培養・血液培養
2.2 画像診断
2.3 尿路敗血症をきたす代表的な疾患
2.3.1 急性腎盂腎炎
2.3.2 膿腎症
2.3.3 腎膿瘍・腎周囲膿瘍
2.3.4 急性前立腺炎
2.3.5 医原性の尿路感染症
3. 尿路敗血症の治療
3.1 全身管理
3.2 合併症の治療
3.2.1 糖尿病
3.2.2 播種性血管内凝固症候群(DIC:
disseminated intravascular coagulation )
3.2.3 急性呼吸窮迫症候群(ARDS:
Acute respiratory distress syndrome)
3.3 抗菌化学療法
3.4 感染巣に対する治療
3.5 血液浄化療法
[8]歯科における敗血症治療のアンメットニーズ
1.
感染源としての口腔
1.1 口腔感染症と全身疾患のかかわり
1.2 口腔感染症と敗血症は意外にも関連が深い?
1.3 歯性感染症から続発した深頸部感染症に敗血症を伴った1例
2. オーラルマネジメント(OM)とは
第2節: がん領域における敗血症治療のアンメットニーズ
[1]進行膵・胆道癌における敗血症治療のアンメットニーズ
1.臨床現場での敗血症の発症・罹患・治療の頻度
2.治療の現状
3.治療の満足度
4.今後どのような製品が欲しいか
5.期待される薬剤・機器等のプロファイル
[2]消化器がんにおける敗血症治療のアンメットニーズ
1.
消化管穿孔
1.1 消化管穿孔の発生機序、発現傾向
1.2 消化管穿孔の治療上の問題点
2. イレウス
2.1 イレウスの発生機序、発現傾向
2.2 イレウスの治療上の問題点
3. 悪性腫瘍に伴う急性胆道炎
3.1 悪性腫瘍に伴う急性胆道炎の発生機序、発現傾向
3.2 悪性腫瘍に伴う急性胆道炎の治療上の問題点
4.敗血症治療における臨床現場からの薬剤への要望
[3]肺がんにおける敗血症治療のアンメットニーズ
1.肺癌診療での敗血症の発症
1.1 肺癌による直接的な影響
1.2 術後の感染症
1.3 癌化学療法中の敗血症(発熱性好中球減少症)
1.4 終末期での敗血症
2.敗血症の治療の現状
2.1 肺癌による直接的な影響
2.2 癌化学療法中の敗血症(発熱性好中球減少症)
2.3 終末期での敗血症
3.今後開発が期待されるツール
[4]卵巣がんにおける敗血症治療のアンメットニーズ
1.
上皮性卵巣癌に対する標準的治療
1.1 手術療法
1.2 初回化学療法
1.3 二次化学療法
2. 骨髄抑制の管理
2.1 予防的抗生剤投与
2.2 Colony stimulating
factor(CSF)投与
2.3 CPT-11とUGT1A1多型
3. 敗血症の診断、管理
3.1 発熱性好中球減少症の管理
3.2 敗血症の治療
[5]血液がんにおける敗血症治療のアンメットニーズ
1.はじめに
1.1 敗血症の原因菌
1.2 敗血症発症の背景
2.敗血症の予後
2.1 予後
2.2 敗血症による死亡の危険因子
3.今後の期待
[6]脳・中枢神経系がんにおける敗血症治療のアンメットニーズ
1.中枢神経系がん環境の特殊性
1.1 頭蓋骨内環境と頭蓋内圧亢進
1.2 脳機能、神経症状
1.3 髄液と水頭症
1.4 脳浮腫
1.5 脳ヘルニア
1.6 血液脳関門
2.中枢神経系がんの分類とその臨床的特徴
2.1 神経膠腫
2.2 転移性脳腫瘍
2.3 癌性髄膜炎
2.4 悪性リンパ腫
3.中枢神経系がん治療に伴う感染症
3.1 バリアー障害
3.2 神経機能障害
3.3 骨髄抑制
3.4 免疫能低下
[7]乳がんにおける敗血症治療のアンメットニーズ
1.
局所治療に関連するもの
2. 化学療法に関連するもの
2.1 好中球減少性発熱の基本治療方針
2.2 G-CSFの使用
2.3 外来でのマネジメント
[8]膀胱癌における敗血症治療のアンメットニーズ
1.膀胱がん患者における尿路性敗血症の原因
1.1 頻度
1.2 膀胱がん治療と尿路性敗血症
2.膀胱がん患者における尿路性敗血症の治療戦略
2.1 膀胱がん患者における尿路性敗血症
2.2 膀胱がん患者における尿路性敗血症を来しやすい病態
2.3 抗菌薬について
[9]皮膚がんにおける敗血症治療のアンメットニーズ
1.臨床現場での敗血症の発症・罹患・治療の頻度
2.治療の現状
3.海外の治療の動向
4.治療の満足度
5.今後期待される薬剤・製品について
第3節: 免疫・炎症性疾患領域における敗血症治療のアンメットニーズ
[1]関節リウマチにおける敗血症治療のアンメットニーズ
1.RAの疾患の特徴と感染症
2.RAに使われる薬剤との関連
2.1 ステロイドと敗血症・重症感染症の関連
2.2 抗リウマチ薬と敗血症・重症感染症の関連
2.3 生物学的製剤と敗血症・重症感染症の関連
2.4 生物学的製剤と結核の関連
2.5 生物学的製剤と日和見感染症の関連
2.6 生物学的製剤別の注意点
3.RA患者の敗血症治療の実際
4.RA患者の重症感染症の予防
[2]変形性関節症における敗血症治療のアンメットニーズ
1.
細菌性関節炎の特徴と治療の現状
1.1 細菌性関節炎の疫学
1.2 細菌性関節炎の起因菌と感染経路
1.3 治療の現状と問題点
2. 今後開発が期待される薬剤,技術,機器
2.1 抗菌薬の特性
2.2 抗菌薬の局所投与法
2.3 バイオフィルムに対する対策
[3]全身性エリテマトーデスにおける敗血症治療のアンメットニーズ
1.
全身性エリテマトーデス(SLE)とは
1.1 疫学
1.2 発症機序
1.3 病因、誘因
1.4 臨床症状
1.5 診断と治療
1.6 予後
2. SLEと感染症
2.1 死因としての感染症
2.2 感染症の危険因子
2.3 感染症の鑑別と治療
第4節: 糖尿病領域における敗血症治療のアンメットニーズ
[1]1型糖尿病(小児)における敗血症治療のアンメットニーズ
1.診断と分類
2.治療と管理
2.1 糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)の治療
2.2 基礎‐追加インスリン(BBT:basal-bolus
insulin therapy)療法
2.3 持続皮下インスリン注入(CSII:continuous
subcutaneous insulin infusion)療法
2.4 カーボカウンティング法(carbohydorate
counting)
2.5 血糖の補正
2.6 低血糖
3.糖尿病による感染症の罹患リスク
4.糖尿病治療での感染症の治療について
[2]2型糖尿病(成人)における敗血症治療のアンメットニーズ
1.2型糖尿病患者における感染症の特徴
2.敗血症または重症感染症リスクとしての糖尿病
3.糖尿病足病変の予防と治療管理
4.今後期待される糖尿病足重症感染症の治療
第5節: 感染症領域における敗血症治療のアンメットニーズ
[1]C型肝炎診療における細菌感染症とアンメットニーズ
1.C型肝炎の病態と経過
1.1 C型肝炎ウイルスの感染と慢性肝炎、肝硬変への進展
2.C型慢性肝炎におけるインターフェロンを用いた治療において
3.肝硬変と細菌感染症
3.1 肝硬変の病態と細菌に対する感染症発症リスク状態について
3.2 特発性細菌性腹膜炎
3.3 食道静脈瘤と細菌感染
3.4 その他の感染症
4.肝癌、その他の治療において
[2]肺炎における敗血症治療のアンメットニーズ
1.肺炎
1.1 肺炎とは
1.2 我が国の肺炎の疫学、分類、原因微生物
1.3 肺炎による敗血症の発症頻度
2.治療の現状
2.1 抗菌薬療法の考え方
2.1.1 市中肺炎(CAP:Community-acquired
pneumonia)の治療
2.1.2 院内肺炎(Hospital-acquired
pneumonia)の治療
2.1.3 医療・介護関連肺炎(NHCAP)の治療
2.2 抗菌薬以外の補助療法
2.2.1 ステロイド
2.2.2 好中球エラスターゼ阻害薬
2.2.3 免疫グロブリン
2.2.4 インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチン
3.今後の肺炎領域の敗血症治療のニーズ
3.1 今後何が改訂され、追加されるべきか
3.2 今後の必要とされる製品
第6節: 移植医療領域における敗血症のアンメットニーズ
[1]肝移植における敗血症の予防・治療のニーズ
1.
肝移植に関連した敗血症の病態・特徴
2. 敗血症の診断
3. 肝移植後敗血症の予防と治療
4. 当科での治療成績
5. 症例提示
6. 今後の展望
[2]腎移植における敗血症の予防・治療のニーズ
1.腎移植患者における感染症の特徴
1.1 移植後の感染症の発症時期
1.2 危険因子
1.3 尿路感染症
2.腎移植患者の感染症における診断・治療
2.1 診断
2.2 治療
3.まとめ/腎移植分野での敗血症予防・治療のニーズ
[3]骨髄移植における敗血症の予防・治療のニーズ
1.
移植早期(好中球が生着するまでの期間)(移植後30日まで)
2. 移植中期(移植後30〜100日)
3. 移植後期(移植後100日以降)
4. 細菌感染症
5. 真菌感染症
6. サイトメガロウイルス感染症
7. その他のウイルス
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