粉体 微粒子 書籍
 

No.1736

製造プロセスのスケールアップ 正しい進め方とトラブル対策 事例集
 

◎ 粒子径・構造の精密な制御法! ナノサイズ、高比重、付着力の高い粒子の扱い方!
◎ 異種粉体の混合・複合化、造粒・コーティング、溶液への分散とその乾燥ノウハウ!

化学,電気,光学,医薬,化粧品,食品分野における

粉・粒体の構造制御,表面処理とプロセス設計

−ハンドリング,応用の事例とトラブル対策-

発刊 2013年9月30日   体 裁 A4判 873頁   定 価 104,500(税込)

※書籍絶版 オンデマンド版 44,000円(税込)   (上製本ではありません)

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■ 本書のポイント
メーカーが明かす『現場で役立つ不具合対策のノウハウ』、長年の研究で明らかにされた『制御・設計の考え方』

○ 粒子の設計,構造制御 表面処理,多層化技術

・ボトムアップ、トップダウン法による機能性粒子の作製

・粒子径・形状の精密制御と球形化、表面平滑化技術

・粒子表面へのナノコーティング、めっき、異種粒子との複合化

・コア/シェル構造、中空構造、ナノポーラス構造の制御

・カップリング処理、酸化処理、グラフト処理、プラズマ処理による表面の親・疎水性制御


○ 輸送・貯蔵・排出、供給工程の不具合対策

・輸送プロセスの省エネ設計

・粉体機器の付着抑制技術

・供給機のブリッジ、フラッシング、流出不良対策、高低差のある粉体輸送、配管の閉塞対策

・プロセス中での異物混入対策、除去技術

・現場の湿度コントロール、静電気対策

○ 混合・分散,造粒・打錠 サスペンションの乾燥

・粉体混合のダマ・偏析対策

・ナノ粒子分散液の分級、ろ過技術

・液中粒子の分散安定化と配向制御

・粒子の流動性改善法と最密充填設計

・粒子分散系塗布膜の乾燥制御、ムラ対策

・コロイド粒子の自己組織化と配列制御

■ 執筆者(敬称略)

執筆者(敬称略)      
(有)IMP 安田正俊 小林分散技研 小林敏勝
コニカミノルタ(株)  伊藤昇 広島大学 松木一弘
高砂熱学工業(株) 稲葉仁 (有)ファーマポリテック 植村俊信
(株)奈良機械製作所 永禮三四郎 豊橋技術科学大学 森謙一郎
新東工業(株) 岡安功史 日本ニューマチック工業(株) 森本洋史
広島大学 荻崇 月島機械(株) 須田英希
ミナギ(株) 下野恵章 リックス(株) 星野高明
名古屋工業大学 加藤禎人 エボニックデグサジャパン(株) 石井達弥
オリンパス(株) 加藤洋 トリプルエーマシン(株) 石戸克典
東北大学 加納純也 日本コークス工業(株)  石川修
(株)日清製粉グループ本社 加納理 関西金網(株) 石川敏
日本大学 河府賢治 三菱化学(株) 石津誠
日本ポール(株) 角屋正人 (株)ダルトン 浅井直親
(株)インターリード 蒲池正之介 日本スピンドル製造(株) 浅見圭一
BASFジャパン(株) 岸潤一郎 京都大学 早川尚男
九州大学 岸田昌浩 旭化成ケミカルズ(株) 大生和博
日本ビュッヒ(株) 岩元寛司 金沢大学 大谷吉生
ホソカワミクロン(株) 吉川雅浩 東京理科大学 大塚英典
広島大学 吉田英人 千葉大学 大坪泰文
岡山大学 吉田幹生 (株)アールフロー 竹田宏
吉武技術士事務所 吉武正義 日本フッ素工業(株) 中西智昭
(株)テックアナリシス 久田浩史 元 ソニー(株) 中島薫
京都大学 宮原稔 (株)KRI 中本順子
日本ペイント(株) 郷司春憲 (株)徳寿工作所 朝日正三
リオン(株) 近藤郁 大阪大学 田中敏嗣
岡山理科大学 桑木賢也 DIC(株) 田淵穣
北海道大学 原田周作 (株)重松製作所 渡邊学
神戸大学 菰田悦之 (財)電力中央研究所 渡邊裕章
アイメックス(株) 五十嵐章裕 東京大学 土橋律
(独)産業技術総合研究所 五十嵐卓也 東洋エンジニアリング(株) 島一己
岡山大学 後藤邦彰 日油(株) 島田邦男
岡山県工業技術センター 光石一太 (株)イーストコア 東城守夫
名古屋大学 向井康人 BS&Bセイフティ・システムズ(株) 那須貴司
(株)ワイ・エム・エス 荒井竹志 大阪大学 内藤牧男
エム・テクニック(株) 荒木加永子 日本大学 日秋俊彦
住友化学(株) 高橋邦壽 ユーテック(株) 梅澤俊輔
東北大学 高見誠一 (株)粉研パウテックス 飯塚庄司
大川原化工機(株) 根本源太郎 (独)物質・材料研究機構 不動寺浩
アサヒグループホールディングス(株) 佐藤英明 武田コロイドコンサルティング(株) 武田真一
兵庫県立大学 佐藤根大士 広島大学 福井国博
宇都宮大学 佐藤正秀 (株)栗本鐵工所 福井武久
群馬大学 佐藤和好 (株)カワタ 峯林修
秋山錠剤(株) 阪本光男 大阪府立大学 綿野哲
スペクトリス(株) 笹倉大督 山形大学 木俣光正
(独)労働安全衛生総合研究所 山隈瑞樹 物質・材料研究機構 目義雄
愛知学院大学 山本浩充 デンカエンジニアリング(株) 柳原靖雄
東邦大学 寺田勝英 静岡大学 鈴木久男
ビックケミー・ジャパン(株) 若原章博 兵庫県立大学 鈴木道隆
(独)産業技術総合研究所 若倉正英 (株)大川原製作所 脇屋和紀
日清エンジニアリング(株) 秋山聡 (株)島津製作所 鷲尾一裕
プライミクス(株) 春藤晃人 (株)マグネテックジャパン 櫻木健司
上智大学 小駒益弘 (株)クマエンジニアリング 長谷川行夫
(株)日立製作所 小西俊一 (株)シンキー 塚隆之
フルード工業(株 小波盛佳    

■ 目  次

 
第1章 微粒子の構造制御、機能性付与

第2章 微粒子、粉体の形状・粒径コントロール

第3章 微粒子、粉体の表面処理

第4章 微粒子、粉体表面の分析,構造の解析

第5章 計算、シミュレーションを使った粉体プロセスの設計

第6章 粉体ハンドリングプロセスの設計とトラブル対策

第7章 微粒子,粉体の混合と造粒・打錠プロセスのトラブル事例と対策

第8章 微粒子、粉体の分散,配列制御とそのトラブル対策

第9章 微粒子、粉体の使用環境にまつわるトラブル、事故事例とその対策

第10章 微粒子、粉体に関する規制とその対応実務 

◇ 第1章 微粒子の構造制御、機能性付与  ◇

1節 反応晶析による金属酸化物ナノ粒子の合成と粒径制御

1.高温高圧水
2.反応晶析によるナノ粒子合成場としての高温高圧水の利用
3.反応装置
4.マイクロミキサを用いたナノ粒子合成法

2節 球状晶析法によるナノ粒子製剤の設計

1.エマルション溶媒拡散法におけるナノ粒子の生成
 1.1 エマルション溶媒拡散法における粒子径の制御
 1.2 エマルション溶媒拡散法により調製したナノ粒子の結晶性
2.ナノ粒子の応用
 2.1 ナノ粒子の細胞内取込に関連したサイズ効果
 2.2 ナノ粒子を利用した経口投与型核酸医薬製剤

3節 攪拌・晶析操作のスケールアップと結晶粒径制御

1.晶析操作の基本
 1.1 過飽和
 1.2 準安定域
 1.3 攪拌
2.晶析方法
 2.1 過飽和の作り方による分類
 2.2 装置形式による分類
3.スケールアップの方法
 3.1 バッチ晶析
 3.2 連続晶析
4.結晶粒径制御の方法
 4.1 粒径を大きくする
 4.2 粒度分布のシャープな結晶を得る
 4.3 結晶を細かくする
5.晶析操作のトラブル
 5.1 結晶粒径
 5.2 結晶付着
 5.3 閉塞

4節 滴下法によるマイクロカプセルの作製

1.マイクロカプセルの製造方法
2.研究開発としてのマイクロカプセルの粒子設計
 2.1 スプレードライ法との比較
 2.2 マニュアル法の欠点
3.滴下法について
 3.1 滴下法の基本原理
 3.2 自動化のメカニズムとメリット
 3.3 油脂のマイクロカプセル化
 3.4 他の膜材への適用

5節 コア/シェル粒子の多層構造・粒子径の制御

1.無機物コーティングの概要
 1.1 各無機物コーティング法について
 1.2 ゾル−ゲル法と金属アルコキシド法の違い
 1.3 シード粒子成長法による無機物コーティング
2.高機能粒子の調製
 2.1 ミクロンサイズの単分散シリカ粒子
 2.2 導電性粒子
 2.3 金属粒子へのシリカコーティング
 2.4 磁性酸化チタン光触媒粒子

6節 中空ナノ粒子の作製、構造制御

1.鋳型
2.硬質鋳型を用いた中空粒子の作製法
 2.1 硬質鋳型―ラテックス粒子
 2.2 硬質鋳型―無機粒子
3.硬質鋳型を用いた中空粒子の製造法
 3.1 懸濁重合法
 3.2 マイクロエマルション法
 3.3 ミセル鋳型
 3.4 高分子鋳型
4.非鋳型法による中空粒子の製造法

7節 ナノ粒子集合体の空孔構造制御

1.ナノ粒子集合体の空孔構造制御と新材料開発
 1.1 非加熱ワンポットプロセスによる微粒子設計技術
 1.2 ナノ気孔を利用した超低熱伝導材料の開発
 1.3 ナノ気孔を利用したリチウムイオン二次電池正極材料

8節 自己組織化によるナノポーラス微粒子の合成と応用

1.ナノポーラス微粒子の合成法
 1.1 噴霧法によるナノポーラス微粒子の合成
 1.2 液相沈殿法によるナノポーラス微粒子の合成
2.ナノポーラス微粒子の機能性材料としての応用例

9節 有機分子を援用した水熱合成による無機ナノ結晶の精密構造制御

1.有機分子キャッピングを援用した無機ナノ結晶の液相合成
2.ジルコニア(ZrO2)ナノ結晶の精密結晶構造制御
 2.1 選択成長のアプローチ
 2.2 合成プロセス
 2.3 選択成長
 2.4 選択成長機構
 2.5 相安定性

10節 機械的処理による機能性粒子の創製

1.機械的処理による粒子複合化技術
 1.1 原理・構造
 1.2 ナノ粒子の複合化処理例
 1.3 特長
2.機械的処理による粒子球形化技術
 2.1 原理・構造
 2.2 用途例 トナーの微粉除去と球形化処理
 2.3 用途例 黒鉛の充填密度アップ
 2.4 特長

11節 スプレードライヤによる微粒子の構造制御

1.スプレードライヤの運転と粒子形状
 1.1 運転条件と粒子形状
 1.2 乾燥室の形状と乾燥製品
2.微粒化装置
 2.1 回転ディスク
 2.2 加圧ノズル
 2.3 二流体ノズル
 2.4 加圧二流体ノズル
 2.5 ツインジェットノズル
3.マイクロカプセル
 3.1 コーティング型マイクロカプセル
 3.2 ナノ粒子含有マイクロ粒子

12節 ゾルゲル法によるハイブリッドナノ粒子の作製と構造制御

1.ゾルゲル法(アルコキシド法)の特徴
2.金属アルコキシドの性質と反応制御
3.ナノ粒子表面上へのナノコーティングによるハイブリッドナノ粒子の作製
4.液相析出法を利用したナノコーティング
5.コア粒子の表面改質
 5.1 液相析出法によるコーティングの制御
 5.2 複合酸化物のナノコーティング

13節 強制薄膜式リアクターを用いた機能性ナノ粒子の作製と粒子径・形状制御

1.開発の背景
2.強制薄膜式リアクターの原理と特徴
3.マイクロ流路の理論解析並びに流れ解析
4.強制薄膜式リアクターを用いた開発
 4.1 微粒子の作製
 4.2 有機合成
 4.3 エマルション
 4.4 その他の微粒子の作製
5.強制薄膜式リアクターの応用展望

14節 マイクロ波加熱による固相反応を利用した機能性材料粒子の作製とその効率化

1.マイクロ波加熱の特徴
2.マイクロ波加熱の利用
3.マイクロ波加熱固相反応によるITOの合成
4.マイクロ波加熱における温度分布の推算

15節 超臨界水を用いた金属酸化物ナノ粒子の水熱合成と構造制御

1.超臨界水中における金属酸化物ナノ粒子の水熱合成
2.分散の制御
3.結晶面の制御
4.集積構造の制御

16節 ハイブリダイゼーションによる粉体表面の改質技術

1.ハイブリダイゼーションシステムの構造・原理
2.微粒子複合化・球形化事例
 2.1 樹脂表面への顔料の均一分散
 2.2 樹脂−シリカ複合粒子と濡れ性制御
 2.3 カーボンナノチューブの球形化による分散性向上
 2.4 複合粒子の応用
 2.5 金属・黒鉛の球形化

17節 粉体へのめっき技術とその均一化

1.粉体表面への無電解めっき
2.無電解めっきと放電焼結法を利用した難焼結材料
 2.1 使用粉末への無電解めっき処理の適用理由
 2.2 難焼結性を示す粉末への無電解めっき
 2.3 無電解NiめっきWC粉末の放電焼結特性
 2.4 無電解NiめっきWC焼結体の特性評価
 2.5 無電解NiめっきAl2O3粉末の放電焼結結


◇ 第2章 微粒子、粉体の形状・粒径コントロール 

1節 液滴衝突法によるナノ粒子の解砕

1.超音速湿式ジェットミルの分散原理
 1.1 液滴の加速
 1.2 湿式ジェットミルと乾式ジェットミル
 1.3 液滴衝突によるナノ粒子の分散
2.超音速湿式ジェットミル装置仕様
 2.1 装置の特長
 2.2 装置構成
 2.3 仕様
3.超音速湿式ジェットミルを用いた分散事例
 3.1 金属粒子
 3.2 繊維状ナノカーボン材料
 3.3 雲母(マイカ)

2節 ヘリウムガスによるナノ粒子の解砕と超微粉分級機による精密粒径制御

1.ジェット粉砕の理論
2.ヘリウムガス循環式ジェット粉砕システム
 2.1 ヘリウムガスのジェット粉砕機への応用
 2.2 粉砕事例
3.サブミクロンレベルからナノレベルの精密分級
 3.1 超微粉粒子の乾式分級
 3.2 超微粉分級機の特徴
 3.3 分級点の近似理論計算
 3.4 分級事例

3節 粒子の球状化・平滑化による流動性・充填率向上

1.粒子充填性の表現法
 1.1 空間率と充填率,見かけ密度
2.充填性に及ぼす粒子形状の影響
 2.1 充填性に及ぼす粒子表面凹凸状態の影響
 2.2 流動性に及ぼす粒子表面凹凸状態の影響
 2.3 充填性に及ぼす粒子形状の影響

4節 粉体の球形化技術と粒子表面へのコーティング、複合化

1.機械的粒子表面処理技術
 1.1 機械的粒子表面処理のメカニズム
 1.2 機械的粒子表面処理に影響を及ぼす諸因子
2.装置の種類と構造
 2.1 高速攪拌型混合機の構造と粒子表面処理
 2.2 新粒子設計装置の構造と粒子表面処理
3.機械的粒子表面処理技術の応用例
 3.1 トナーの外添処理(表面処理)
 3.2 リチウムイオン電池負極材用天然黒鉛の球形化
 3.3 フィラーの表面改質


◇ 第3章 微粒子、粉体の表面処理 ◇

1節 粉体表面処理に向けたシランカップリング剤の選択と使用法

1.表面化学修飾の必要性
2.シランカップリング剤
3.シランカップリング剤を用いた表面化学修飾
4.シランカップリング剤の選択
5.乾式でのシランカップリング剤のハンドリング
6.湿式でのシランカップリング剤のハンドリング
 6.1 加水分解触媒およびpH
 6.2 処理温度
 6.3 撹拌速度・処理時間
 6.4 シランカップリング剤の種類および添加量
7.ナノコンポジットの作製

2節 チタネート系カップリング剤による粉体表面処理

1.チタネート剤の構造式
2.無機粉体との作用機構
3.無機粉体の表面構造
4.樹脂との作用機構
5.樹脂―無機粉体の親和性の評価法
 5.1 沈降時間
 5.2 ζ−電位
 5.3 湿潤熱
6.表面処理方法による違い
 6.1 高速攪拌法
 6.2 湿式混合法
 6.3 乾式混合法
7.無機粉体に含まれる金属不純物の影響
8.カップリング剤の樹脂への塗布

3節 プラズマ処理による機能化、親水化、分散性改善

1.粉体処理実例と評価
 1.1 ポリマー粉体のバルク表面改質
 1.2 ポリエチレン(PE)表面の酸化3)
 1.3 実験
 1.4 化学修飾法
 1.5 結果と考察
 1.6 結論
2.ポリエチレン粉体のPEG薄膜形成
 2.1 PEG吸着薄膜形成
 2.2 PEG薄膜架橋化
 2.3 PEG薄膜の濡れ性評価
 2.4 結論
3.化粧品原料用有機、無機顔料超微粉体への大気圧プラズマによるシリカ薄膜堆積
 3.1 実験
 3.2 結果と考察
 3.3 結論

4節 カーボンブラックの酸化処理

1.カーボンブラックの基本構造
 1.1 粒子径
 1.2 ストラクチャー(構造体)
 1.3 表面の化学的特性(表面性状)
2.カーボンブラックの酸化処理
 2.1 カーボンブラックの酸化処理方法
 2.2 表面の化学的特性
 2.3 表面の化学的特性の評価手法

5節 グラフト処理による粉体表面の親水・疎水性コントロール

1.帯電コロイド粒子の動電現象
2.DLVO理論の概要
3.高分子の吸着と分散・凝集作用
 3.1 分散剤の種類
 3.2 高分子分散剤の分子設計
 3.3 高分子分散剤の分散機構

6節 疎水性高分子による粉体の表面処理と化粧素材評価

1.リピジュアS
 1.1 溶解性
 1.2 刺激物質の細胞毒性緩和効果
 1.3 フィルムのX線構造解析とTEM観察
2.粉体表面処理への応用
 2.1 粉体表面の疎水化
 2.2 処理粉体の水分保持性
 2.3 処理粉体の肌への密着性
 2.4 処理粉体の刺激物質の細胞毒性緩和効果
3.ケーキファンデーションへの応用

7節 粒子の分散安定化と分散剤の選定

1.分散安定化の基礎
 1.1 分散状態の違いはどのような現象として現れるか
 1.2 分散安定化のプロセス
2.粘性の制御
3.各種湿潤分散剤の構造と使い方
 3.1 高分子量タイプの一般的特性
 3.2 構造制御された湿潤分散剤
 3.3 粒子の表面特性による分散剤の選定

8節 難溶性化合物の可溶化、均一分散

1.固体分散体
 1.1 溶融法
 1.2 溶媒法
 1.3 混合粉砕による固体分散体
2.ナノ粒子による吸収改善
 2.1 晶析(ボトムアップ法)
 2.2 湿式粉砕
 2.3 乾式混合粉砕

9節 錠剤のフィルムコーティング技術とその応用事例

1.フィルムコーティング基剤の変遷
2.コリコートIR
 2.1 性状
 2.2 フィルム特性
 2.3 処方例
3.コーティングシステム


◇ 第4章 微粒子、粉体表面の分析,構造の解析 ◇

1節 蛍光X線・X線回析による粉体の元素定性・構造解析

1.蛍光X線分析(XRF)による粉粒体の分析 
 1.1 蛍光X線分析の原理 
 1.2 蛍光X線分析計について 
 1.3 分析にあたっての留意点 
 1.4 粉粒体分析の事例 
2.X線回折による粉粒体の分析 
 2.1 X線回折の歴史・原理
 2.2 粉末X線回折による分析
 2.3 可搬型X線回折装置による粉粒体分析の事例

2節 ナノ粒子の比表面積、細孔分布測定

1.ガス吸着法
 1.1 吸脱着等温線
 1.2 ヒステリシス
 1.3 測定手法と前処理
 1.4 吸着等温線の解析方法
 1.5 応用測定データ例
2.水銀圧入法
 2.1 測定原理
 2.2 測定上の注意事項
3.ガス吸着法と水銀圧入法の比較

3節 粒子径、形状、流動性の解析

1.粒子径測定
 1.1 粒子径とは
 1.2 粒子径の定義
 1.3 粒度分布とは
 1.4 粒度分布の数値化
 1.5 個数基準分布と体積基準分布
 1.6 粒度分布の測定方法
 1.7 平均径の取り扱い
2.粒子形状評価
 2.1 粒子評価は粒子径だけで充分か
 2.2 粒子径算出に粒子形状が与える影響
 2.3 粒子形状の数値化
 2.4 粒子画像イメージング法
3.流動性の評価
 3.1 最近の粉体の流動性評価(粉体レオメトリー)
 3.2 各種粉体操作に粒子径と粒子形状が与える影響

4節 沈降法による粒子径測定

1.粒子の沈降速度
2.液体中の粒子径測定の原理
3.沈降天秤法による粒子径測定

5節 スラリーの粒度分布測定におけるソルベントショック対策

1.高濃度粒子分散系での分散・凝集状態評価の難しさ
2.粒度分布測定の目的と前処理法
 2.1 微粒子化過程での評価のための前処理法
 2.2 分散安定化過程での評価のための前処理法
3.希釈せず濃厚系のまま測定する手法
 3.1 スラリー中の凝集粒子サイズと存在割合の推定法
 3.2 pHの影響
 3.3 電解質濃度の影響
 3.4 分散剤濃度の影響

6節 粉体のph測定

1.金属酸化物粒子表面の酸塩基的特性と帯電状態
2.電位差滴定法による粒子表面の酸・塩基的特性評価法
3.粉体pHの測定例
 3.1 塩基を逐次添加するpH滴定法による測定例
 3.2 種々のpHに調整した水溶液に粉体を添加する方法による測定例

7節 粉体の帯電特性評価

1.各種帯電量評価法
 1.1 ブローオフ帯電量測定法
 1.2 電子写真プロセスを使った全トナーの帯電量測定
 1.3 吸引法
 1.4 帯電量分布測定法
2.各種測定法の実例
 2.1 トナーの樹脂と荷電性
 2.2 キャリアの組成と帯電性
 2.3 現像機構成と帯電性
 2.4 混合時間の差による帯電量差
 2.5 耐刷における帯電性劣化

8節 粉体の付着性、凝集性と帯電量測定

1.粉体に作用する力
 1.1 非静電気力
 1.2 静電気力
2.粉体の付着性評価
 2.1 遠心法
 2.2 振動離脱法
 2.3 電界脱離法
 2.4 原子間力顕微鏡(AFM)法
3.粉体の凝集性評価
4.粉体の帯電量測定
 4.1 ファラデーケージによる帯電量測定
 4.2 帯電量の測定方法
 4.3 帯電量測定の標準化

9節 粉体の付着性、凝集性評価

1.糖類の製剤特性と表面物性に関する研究
2.結晶性及び水分吸着特性による成形性評価
 2.1 結晶性による評価
 2.2 水蒸気吸着特性による評価
3.表面物性による崩壊性の評価
 3.1 IRスペクトルによる表面物性評価
 3.2 表面自由エネルギーによる表面物性評価
4.打錠時における医薬品粉体の杵への付着性
5.処方粉体の凝集性が、打錠用杵への付着性に及ぼす影響

10節 粉体の流動性評価
1.流動現象と流動性の指標
2.機械的強制流動の実例

11節 ナノ粒子の親水・疎水性評価
1.ナノ粒子表面の物理化学的特性および濡れ性と分散性
2.ナノ粒子表面/溶媒間力とナノ粒子表面間力
3.ナノ粒子の分散性と溶媒の混和性の共通点
 3.1 非水系溶媒の極性と溶解性および溶媒の混和性
 3.2 ナノ粒子のマトリックス中への分散性
 3.3 ナノ粒子表面の極性評価−SP値評価法−

12節 インバース・ガスクロマトグラフィを用いた粉体表面物性の評価
1.原理
2.装置構造
3.SEA 測定事例
 3.1 微結晶セルロースの表面自由エネルギー
 3.2 酸/塩基パラメーター
 3.3 マルトースのガラス転移温度
 3.4 ラクトースおよびステアリン酸マグネシウムの表面不均一性
 3.5 ラクトースの溶解パラメーター
 3.6 抗肥満薬への拡散及び活性化エネルギー

13節 シランカップリング剤の反応状態の解析・評価技術
1.シランカップリング剤の反応液の分析
2.固体表面の被覆状態の分析


◇ 第5章 計算、シミュレーションを使った粉体プロセスの設計 ◇

1節 流動層内粉体ハンドリングプロセスの設計のための可視化、シミュレーション技術

1.離散要素法によるシミュレーション
 1.1 離散要素法
 1.2 各種トラブル要素に対する解析例
 1.3 各種流動層に対する解析例
2.PEPTによる可視化

2節 粉体剪断流のレオロジー特性

1.粉体剪断流とは
2.粉体ガス剪断流のパターン形成
3.粉体剪断流のジャミング転移
4.粉体剪断流とガラス転移との関係

3節 粉体混合,分散プロセス設計における粉体流動解析の活用

1.業界における粉体解析の現状
2.DEMによる粉体解析の装置設計活用事例
 2.1 スクリュー押出機内のペレット搬送解析
 2.2 スクリュー押出機内のペレット溶融解析
3.代表粒子モデル
4.代表粒子モデルによる粉体解析の装置設計活用事例
 4.1 焼却炉内の燃焼解析
 4.2 気固液三相循環気泡塔装置

4節 数値シミュレーションによる流動層内の粒子流動化挙動の解析

1.離散要素法と粒子流動化挙動数値予測技術
2.DEM-CFDカップリングモデル
3.応用例

5節 シミュレーションを利用したメカノケミカル反応プロセスの最適化

1.DEMシミュレーション
2.蛍光体粉末のメカノケミカル処理に対するDEMシミュレーションの適用
 2.1 小型遊星ボールミルにおけるメカノケミカル処理
 2.2 スケールアップ時の浸出速度の推算
3.PVCの脱塩素化に対するDEMシミュレーションの適用
 3.1 脱塩素速度と衝突エネルギーの相関関係
 3.2 メカノケミカル脱塩素処理プロセスのスケールアップ
4.遊星ボールミルの最適設計
 4.1 ポット自転方向
 4.2 自転-公転比

6節 シミュレーションによる錠剤成形プロセスの設計、最適化

1.従来の計算手法による杵の許容荷重値
2.FEMによる許容荷重値の算出
 2.1 物性値の測定
 2.2 FEM解析モデル
 2.3 許容荷重値の算出結果とTSMとの比較
3.杵の形状と許容荷重の関係

7節 有限要素法を用いた金属,セラミックス粉末の圧粉成形,焼結プロセスの設計

1.圧粉成形,焼結プロセスのシミュレーション
2.多孔質体の塑性基礎式
3.圧粉成形および焼結収縮の有限要素法
4.焼結後の形状予測
5.焼結体のネットシェイプ成形
6.焼結割れ発生の予測
7.マイクロ−マクロシミュレーション

 


◇ 第6章 粉体ハンドリングプロセスの設計とトラブル対策 ◇

1節 超音波を用いた空気輸送の動力低減

1.プラグ輸送
2.超音波振動による放射圧
3.プラグ輸送の流動様式および圧力損失
4.プラグ輸送における超音波による圧力損失低減
 4.1 各輸送条件における効果
 4.2 壁面圧による超音波効果の相違

2節 空気輸送の省エネ設計と配管内閉塞対策

1.高濃度(低速)と低濃度(高速)空気輸送の比較概要
2.低濃度空気輸送の省エネ設計方法
 2.1 混合比に着目した消費電力の考察
 2.2 長距離輸送の多段化
3.省エネ制御の考え方
 3.1 省エネ上の適正風量
 3.2 省エネ制御の対象
 3.3 省エネ適性風量の自動制御アルゴリズム
4.省エネ制御装置の配管内閉塞回避の考え方
5.省エネ事例

3節 高低差のある粉体搬送のトラブル対策

1.ハンドリング方式の比較
 1.1 機械式搬送装置と 空気輸送式搬送装置の違い
 1.2 空気輸送方式の比較(吸引式、圧送式)
 1.3 吸引式空気輸送の比較(間欠式、連続式)
2.高低差のある粉体搬送
 2.1 高低差のある粉体搬送の必要性
 2.2 従来の間欠式空気輸送装置の問題点
 2.3 装置開発
 2.4 採用のメリット

4節 粉体機機のフッ素加工による粉体付着抑制

1.粉体機器でのフッ素樹脂コーティング
 1.1 一般的なフッ素樹脂の種類とコーティングの特徴
 1.2 フッ素樹脂コーティングの皮膜構成と施工方法
 1.3 耐食ライニング
 1.4 高純度用途のライニング
 1.5 帯電防止コーティング
2.粉体機器でのフッ素樹脂コーティングの利用
 2.1 貯蔵・供給
 2.2 輸送等
 2.3 混合・攪拌
 2.4 分離
 2.5 濾過・乾燥
 2.6 成形・造粒

5節 粉粒体輸送の安定化、吐出量制御

1.粉粒体輸送の安定化と吐出量制御はなぜ必要か
 1.1 粉粒体輸送の安定化に必要な吐出量制御
 1.2 粉粒体輸送の吐出量制御
2.粉粒体の高圧空気輸送装置の吐出量制御
 2.1 高圧空気輸送装置が吐出量制御を必要とする理由
 2.2 機械式供給機による制御方式
 2.3 固気二層流による制御方式
3.固気二層流における吐出量制御の方法
 3.1 固気二層流吐出量制御の考え方
 3.2 固気二層流吐出量制御の方法
4.粉粒体の空気輸送装置の吐出量制御の適用例
 4.1 粉粒体高圧空気輸送装置
 4.2 インジェクション装置
 4.3 マルチ型インジェクション装置
5.粉粒体の空気輸送装置の吐出量制御技術の展開

6節 ナノ粒子の精密定量供給技術

1.振動剪断流動式精密定量供給装置
2.基本性能
3.粒子の排出挙動の微視的観察
4.排出流量に及ぼす各因子の影響
5.ナノ粒子の乾式定量供給
7節 粉粒体供給におけるブリッジ対策
1.粉粒体供給機
 1.1 供給機に要求される条件
 1.2 ブリッジ防止機構
2.ブリッジング
 2.1 ブリッジを起こす要因
 2.2 供給機おけるブリッジ防止機構

8節 粉体供給時のフラッシング対策
1.供給装置の種類と構造
 1.1 ステップディスクTYPE
 1.2 ローター付ステップディスクTYPE
 1.3 インペラーおよびローター付インペラーTYPE
2.噴流性あるいはフラッシング性の高い粉体に対する供給機の選定
3.粉体供給時のフラッシング対策
4.粉体供給時のフラッシング対策 事例の紹介
 4.1 減量平衡型粉体定重量供給装置における事例
 4.2 環状天秤型粉体定重量供給装置における事例

9節 ホッパー内の詰まり、流出不良対策

1.ホッパー内の流出不良現象と各種対策
 1.1 流出不良現象の大別
 1.2 対策方法の概要
 1.3 各種対策機器(ブリッジブレーカー)について
2.弾性ディスク式エアーレーター
 2.1 構造と原理
 2.2 特徴
 2.3 取り付け位置と運転方法

10節 粉体ハンドリングにおける閉塞と偏析の対策

1.閉塞のトラブル対策
 1.1 粉体の付着性と閉塞
 1.2 ハンドリングにおける閉塞のトラブルと対策
   -貯槽等の形状・仕様
   -壁部の粉体層破壊
   -内部の粉体層破壊
   -粉体物性の管理
   -貯槽等の操作
2.偏析のトラブルと対策
 2.1 偏析の発生と影響
 2.2 粉体ハンドリングの各所における偏析現象
   -貯槽への供給
   -貯槽からの排出
   -輸送・供給機
   -シュートおよび滞留部
   -各種の粉粒体処理機器内
 2.3 偏析防止対策の手順
   -原因の探索
   -偏析する粒子物性の変更
   -運転条件の変更
   -装置やプロセスの変更

11節 工業装置内に見られる粉体の乱流輸送メカニズム

1.粉体運動の支配方程式
 1.1 単一粒子の運動方程式
 1.2 非球形粒子の運動
2.種々の工業装置における粒子の乱流輸送
 2.1 管内流
 2.2 噴流
 2.3 旋回流

12節 結晶セルロースの添加による異種粉体混合時の分離・偏析対策と打錠性の改善

1.結晶セルロースの製造方法
2.高成形性グレードの特長
3.MCCの成形性発現因子
 2.1 MCCの粒子形状
 2.2 L/D と錠剤引張強度 (T) の関係
 2.3 再配列への影響
 2.4 再配列時の圧縮モデル図
3.用途
 3.1 顆粒含有錠への応用
 3.2 顆粒含有錠への応用
 3.3 キャッピング防止効果
4.オープンフィードによる直打が可能なグレードの特長
 4.1 MCCの成形性と流動性
 4.2 圧縮成形性
5.応用例
 5.1 低成形性薬物の直打
 5.2 微量主薬の直打

13節 ふるい分けスクリーンの選定とトラブル対策

1.スクリーンの幾何学的特性
 1.1 線径、メッシュ、目開き
 1.2 開孔率
2.工業規格
3.スクリーンの種類と特徴
 3.1 織金網
 3.2 プレクリンプ金網
 3.3 打抜金網
 3.4 電成ふるい
4.スクリーンの選定
 4.1 材質の選定
 4.2 タイプの選定
 4.3 開孔率の選定
5.トラブル対策
 5.1 スクリーンの破損
 5.2 目詰まり
 5.3 ふるいの分離点に関する誤解
 5.4 ふるいの目開き精度の影響
 5.5 原料粉体の粒子径分布の影響

14節 遠心分離による固液分離とそのスケールアップ

1.遠心ろ過機の比較
2.遠心ろ過操作(竪型)に関するトラブル
3.遠心分離機の運転技術
4.給液・洗浄操作のスケールアップ
 4.1 スケールアップの考え方
 4.2 給液・洗浄時間の推定
 4.3 平均ろ過比抵抗、圧縮指数
 4.4 平均ろ過比抵抗測定
5.脱液操作のスケールアップ
 5.1 平衡含液率と平均遠心効果、遠心脱液みかけ圧力
 5.2 卓上遠心機による脱液実験方法
 5.3 ケーキの圧縮性と平衡含液率
 5.4 卓上遠心機と実機遠心分離機の平衡含液率比較

15節 ナノ・微粒子の分級技術とトラブル対策

1.分級技術
 1.1 性能表示法
 1.2 分級に影響を及ぼす因子
2.ナノ分級
 2.1 減圧場での遠心分級
 2.2 慣性分級
 2.3 静電分級
3.分級トラブルとその対策
 3.1 付着対策
 3.2 摩耗対策
 3.3 酸化および粉塵爆発対策

16節 粉体ハンドリングでの異物混入事例とその対策

1.粉の性状に起因する異物混入例
2.プロセス設置環境に由来する異物混入例
3.設備機器に由来する異物混入例
 3.1 食品製造プロセス(特に粉体原料)中の異物対策手法
 3.2 異物対策装置を選定する際のポイント
 3.3 トレーサビリティ
 3.4 密閉ハンドリング(パイプレスシステム)の採用 

17節 粉体/粒体からの異物除去技術

1.粉体/粒体からの異物除去における課題
2.粉体/粒体からの異物除去に有効な工夫
 2.1 分散技術
 2.2 凝集技術
 2.3 吸着除去技術
3.ケーススタディ
 3.1 分散・凝集・吸着除去技術の組み合わせ装置による異物除去試験
 3.2 吸着除去技術
4.異物検知分析技術や異物発生防止技術との組み合わせの重要性


◇ 第7章 微粒子,粉体の混合と造粒・打錠プロセスのトラブル事例と対策 ◇

1節 粉体混合の均一化とその短時間化

1.均一混合のためのポイント
2.混合の進行過程における混合作用
 2.1 混合曲線
 2.2 粉粒体に作用する混合機構
 2.3 混合の進行
3.混合機の分類と特徴
4.サンプリングと均一性の評価
 4.1 サンプルサイズ
 4.2 サンプリング点数
 4.3 サンプリングの位置
5.均一な混合と短時間化

2節 粉体混合における凝集、ダマ対策

1.粉体混合における凝集、ダマ対策
2.粉体に作用する外力による混合機の分類
 2.1 粉体に作用する外力
 2.2 到達度ηによる各種混合機の位置づけ
 2.3 容器回転式混合機のチョッパーによる凝集ダマの解砕効果
3.混合機以外の装置を利用した凝集、ダマ対策

3節 粉体混合における偏析対策

1.偏析の起こる原因
2.混合中の偏析現象
3.偏析対策
 3.1 最適な混合機の選定
 3.2 材料投入手順と投入位置
4.混合後の偏析
 4.1 排出時
 4.2 次工程への輸送

4節 容器回転型混合機の粉体装入率の決め方とその考え方

1.装入率の考え方
 1.1 V型混合機での装入率
 1.2 二重円錐型混合機での装入率
2.装入率UPの試み
 2.1 内設羽根型混合機
 2.2 斜円筒型混合機

5節 高比重材料の均一攪拌技術

1.自転・公転式ミキサーの利用分野
2.自転・公転式ミキサーの攪拌・脱泡原理
3.操作方法
4.LED材料の分散・脱泡事例
5.導電ペースト(銀ペースト)の分散事例
6.高比重材料の粉砕・解砕
7.自転・公転式湿式粉砕機での蛍光体粉砕事例

6節 成形不良を防ぐための樹脂ペレットの乾燥技術

1.乾燥機の選定
2.乾燥時間
3.材料管理
4.成形機上への設置
5.微粉除去

7節 超高速チョッパを有する水平型高速撹拌混合機における微粒子の乾式分散
1.色素粉体の均一分散
 1.1 比較実験方法
 1.2 結果および考察
2.カーボンブラックの分散
 2.1 実験方法および評価方法
 2.2 結果と考察

8節 押し出し造粒機の操作条件と得られる顆粒物性

1.押し出し機構
2.操作条件が顆粒物性に及ぼす影響

9節 造粒、打錠,コーティング工程のトラブル事例とその対策

1.造粒
 1.1 造粒とは
 1.2 造粒方法
 1.3 造粒工程におけるトラブルとその対策
2.打錠
 2.1 打錠とは
 2.2 錠剤の製造法  
 2.3 打錠で必要とする要素
 2.4 打錠工程におけるトラブルとその対策
3.コーティング   
 3.1 コーティングとは
 3.2 コーティング法   
 3.3 錠剤コーティングプロセスにおける品質を制御する要因
 3.4 錠剤コーティングのトラブルとその対策
 3.5 微粒子コーティング
 3.6 ナノ粒子コーティング



◇ 第8章 微粒子、粉体の分散,配列制御とそのトラブル対策 ◇

1節 液中粒子の分散操作とスラリー中の構造変化メカニズム

1.粒子分散操作
2.レオロジーを指標とした内部構造調査
3.粒子分散過程における構造変化

2節 分散凝集系のレオロジー挙動制御

1.凝集分散系における基本的なレオロジー挙動
 1.1 擬塑性流動と降伏応力
 1.2 凝集分散系の動的粘弾性
2.凝集分散系におけるチクソトロピー挙動
 2.1 粘度の時間依存性と履歴挙動
 2.2 チクソトロピー挙動の測定
 2.3 チクソトロピー挙動の制御
3.凝集分散系の特異なレオロジー挙動とその制御技術
 3.1 高分子と界面活性剤よる粘度レベルと流動パターンの独立制御
 3.2 高分子の可逆架橋による凝集分散系のレオロジー制御技術
4.ナノ粒子分散系におけるダイラタント流動

3節 ナノ粒子添加による充填特率の向上効果

1.混合条件に対する充填率向上効果
2.添加粒子の被覆状態と充填率向上効果
3.被覆状態のモデル化
4.向上効果最大時の被覆状態の検討

4節 溶解性パラメーター(SP)による粉体の評価とその活用

1.粉体の溶解性パラメーターとは
2.懸濁法による粉体表面の溶解性パラメーターの決定
3.アセトン滴定法による粉体表面の溶解性パラメーターの決定
4.配合設計への適用

5節 スラリーの分散安定化に向けた高分子分散剤の吸着形態制御

1.高分子分散剤の粒子表面への吸着現象
 1.1 高分子分散剤の種類
 1.2 高分子分散剤の粒子表面への吸着メカニズム
2.スラリー中の高分子分散剤の吸着挙動とスラリーの分散安定性
 2.1 分散剤の添加量がスラリーの分散安定性に及ぼす影響
 2.2 スラリー中の溶存イオンが分散剤の吸着形態に及ぼす影響

6節 顔料分散剤を利用した微粒子化と安定化技術

1.自動車用塗膜の動向と顔料分散技術
2.顔料分散剤
 2.1 顔料分散剤の種類
 2.2 高分子顔料分散剤
 2.3 非水系での顔料分散剤の設計技術
 2.4 水系での顔料分散剤の設計技術
3.分散機と分散条件の影響

7節 工業用粉体の吸引溶解/均一分散技術

1.粉体吸引連続溶解分散装置の特徴と用途
2.優位性
 2.1 CMC(カルボキシルメチルセルロース)の溶解
 2.2 電池用スラリーの分散

8節 固液攪拌における物質移動メカニズムと 装置設計の最適化

1.固体粒子表面上での物質移動のメカニズム
2.物質移動係数の評価方法
3.動力数の計算方法
 3.1 邪魔板無し撹拌槽の2枚羽根パドルに関する撹拌所要動力の推算式
 3.2 永田の式が使えない場合のパドル翼に対する撹拌所要動力の推算式
 3.3 完全邪魔板条件における動力相関式
 3.4 任意の邪魔板条件における動力相関式
 3.5 その他の撹拌翼の動力相関
4.簡単な粒子浮遊の改善方法

9節 高速攪拌機を用いた乳化分散技術

1.高速攪拌機の種類
2.遠心放射型高速攪拌機
3.高速剪断型攪拌機
4.複合型攪拌機
5.連続式高速攪拌機
6.薄膜旋回型高速攪拌機

10節 2軸エクストルーダーを用いた固体分散体の調製

1.アミノアルキルメタクリレートコポリマーE
2.実験
 2.1 実験方法
 2.2 シンバスタチン固体分散体の調製
 2.3 フェロジピン固体分散体の調製

11節 サスペンション中の粒子配向制御

1.磁場によるセラミックス粒子の配向
2.配向体の作製とその手法の展開
3.1軸および多軸配向体の作製

12節 スラリー調整における過分散、微粒子のダメージ対策

1.スラリー化
 1.1 撹拌機羽根形状の選定
 1.2 カーボンスラリー撹拌不具合による過分散事例
2.ビーズミルにおける過分散、粒子へのダメージ対策
 2.1 ビーズミルの性能因子
 2.2 過分散に対する条件設定の具体的アプローチ
 2.3 過分散を防止する機構

13節 スラリーの分級ろ過技術

1.分級ろ過
2.フィルター閉塞
 2.1 粗大粒子の影響
 2.2 流量の影響
 2.3 プレウエットの影響
3.粗大粒子の捕捉の特徴
 3.1 粗大粒子捕捉を阻害する場合
 3.2 粗大粒子捕捉を促進する場合
4.分散粒子分級の試み

14節 ナノ粒子分散液の膜濾過操作の基礎特性

1.濾過試験および評価方法
2.ナノ粒子分散液の膜濾過速度
 2.1 濾過方式の影響
 2.2 粒子径の影響
 2.3 2成分混合分散液の膜濾過速度

15節 液中の濃度界面で発生する微粒子の挙動とそのメカニズム

1.濃度界面とは
2.工学プロセスとの関係
3.濃度界面における粒子運動
4.懸濁粒子層の重力沈降挙動
5.粒子の集団性と沈降速度への影響
6.流路形状の影響
7.懸濁粒子の集団性

16節 粒子分散系塗布膜の乾燥におけるコーヒーステイン現象発生要因とその対策

1.コーヒーステイン現象のDeaganらによる解析
2.マランゴニ効果
3.マランゴニ効果利用によるコーヒーステイン現象の抑制
4.ピンニング抑制によるコーヒーステイン現象の抑制

17節 コロイド粒子の自己集積化による3次元配列構造の形成

1.コロイド粒子の3次元配列構造
2.移流集積によるオパール結晶薄膜形成
3.アルダー相転移によるコロイド結晶と最密充填化
4.オパール結晶薄膜の成膜プロセス

18節 移流集積法による自己組織化膜の形成とその構造制御

1.垂直型移流集積法
2.移流集積法を用いた周期的粒子堆積膜の形成
 2.1 ストライプ構造の発現
 2.2 ストライプ構造形成メカニズム
 2.3 粒子細線幅の予測
3.移流集積過程におけるライン状ドット構造形成
 3.1 ライン状ドット構造の発現
 3.2 ライン状ドット構造の特徴
 3.3 ライン状ドット構造の形成過程
4.液レベル操作式移流集積法を用いたストライプ構造の周期性制御
 4.1 液レベル操作式移流集積(CSA-LLM)法


◇ 第9章 微粒子、粉体の使用環境にまつわるトラブル、事故事例とその対策 ◇

1節 製造現場における粒子発生要因とその対策

1.製造環境における粒子性状とその発生源
2.粒子汚染のメカニズム
3.粒子汚染防止対策技術 

2節 粉体ハンドリングにおける静電気の帯電機構と放電事例

1.粉体における静電気帯電機構
 1.1 摩擦帯電
 1.2 粉砕帯電
 1.3 誘導帯電
2.静電気放電
 2.1 火花放電
 2.2 ブラシ放電
 2.3 沿面放電
 2.4 コーン放電

3節 粉じん爆発の発生〜伝ぱ拡大のメカニズム

1.燃焼現象の拡大と粉じん爆発
2.粉じん爆発の発生
3.粉じん爆発時の火炎の伝ぱと被害の拡大

4節 静電気による粉じん爆発事例と対策技術

1.粉じん爆発事例
 1.1 フレキシブルコンテナによる粉体投入時の粉じん爆発
 1.2 バグフィルタ集じん機での粉じん爆発
2.粉じん爆発の対策技術
 2.1 フレキシブルコンテナの対策技術
 2.2 バグフィルタ集じん機の対策技術

5節 粉じんの特性にあった集塵機の設計

1.処理風量の決定
2.濾過式集塵機の仕様決定
(払い落とし方式・濾材・濾過速度・濾過面積の決定)
 2.1 濾過式集塵機の構造
 2.2 濾材の特徴
 2.3 濾過速度
 2.4 濾布の圧力損失
3.設備レイアウトの決定
 3.1 ダクト類の決定
 3.2 送風機の決定
4.実際の集塵対象に関する留意点
 4.1 高温ガスにおける集塵の留意点
 4.2 高湿ガスおよび腐食性ガスにおける集塵の留意点
5.粉体性状における留意点
 5.1 微細粉体における集塵の留意点
 5.2 火災・爆発性ダストにおける集じんの留意点
 5.3 粉体とガス状物質の同時除去

6節 金属粉体の発火・爆発性評価とリスク管理

1.金属粉体の発火性評価
 1.1 小ガス炎着火試験
 1.2 燃焼状態の比較試験
2.金属粉体の粉塵爆発性評価
 2.1 金属粉体の粉塵爆発特性
 2.2 粉塵爆発の比較試験
3.金属粉体のリスク管理
 3.1 アルミニウム粉
 3.2 錫粉
 3.3 亜鉛粉
 3.4 鉄粉
 3.5 鉛粉
 3.6 銅粉

7節 粉体を扱う製造プロセスの湿度コントロール

1.水分とLIB
 1.1 LIBの技術
 1.2 LIBの製造方法
 1.3 LIBの品質と水分

8節 破裂板、放散設備を用いた粉じん爆発の被害軽減対策

1.法令による安全装置の必要性
2.粉じん爆発防護装置の特徴と導入事例
3.耐爆構造
4.爆発放散
 4.1 破裂板式爆発放散口の種類
 4.2 爆発放散口を設置すべき装置
 4.3 爆発放散口の作動原理(爆発過程の分解)
 4.4 爆発放散口の設計
 4.5 爆発放散口の設計手順(集じん機への設置例)
 4.6 蝶番ドア式及び離脱パネル式爆発放散口の危険性と問題点
 4.7 フレームレス爆発放散口
5.爆発遮断
 5.1 爆発遮断ピンチバルブ(IVE)
 5.2 高速爆発遮断ゲートバルブ
6.爆発抑制
7.火花検知・消火(スパーク検知・消火)

9節 ナノマテリアルの気相中での存在状態・挙動及び特性評価法

1.気相中粒子の挙動
 1.1 ブラウン運動
 1.2 重力沈降
2.浮遊粒子の測定
 2.1 気中パーティクルカウンタ
 2.2 凝縮粒子計数器
 2.3 微分型電気移動度測定器
3.浮遊粒子のサンプリング
 3.1 等速吸引
 3.2 サンプリング管の長さと内径
 3.3 サンプリング管の材質

10節 ナノ粒子の処理、製造ラインのばく露防止設計

1.ナノ粒子のリスク管理の考え方
2.製造ラインのばく露防止対策の考え方と手立て
3.製造ラインのばく露防止、密閉化について
4.ナノ粒子製造ラインのばく露防止対策実施例

11節 封じ込め機器/設備の設計事例と封じ込め性能評価

1.封じ込め設備の設計事例
 1.1 封じ込めが必要とされる背景  
 1.2 封じ込め設備  
 1.3 リスクベースアプローチによる一次封じ込め選定方法
 1.4 一次封じ込め設備 (ハードタイプ)
 1.5 二次封じ込め設備
 1.6 封じ込め設備設計の留意点  
2.封じ込め性能の評価事例  
 2.1 封じ込め性能確認のための試験〜薬塵測定  
 2.2 ガイドラインの位置づけ  
 2.3 ガイドラインの概要 
 2.4 サロゲート物質  
 2.5 薬塵測定の計画と実施
 2.6 性能評価

12節 混合/造粒、乾燥プロセスの危険性と事故対策

1.混合/造粒プロセス
 1.1 混合/造粒装置の分類と特徴
 1.2 混合/造粒プロセスにおける危険性
 1.3 混合/造粒装置における危険性と安全対策
2.乾燥プロセス
 2.1 乾燥機の分類と特徴
 2.2 乾燥工程における危険性と安全対策
 2.3 装置による対策事例
 2.4 乾燥機の運転と維持管理

13節 リサイクル工場等での粉じん爆発災害

1.リサイクル施設のトナー粉じん爆発
 2.1 概要
 2.2 トナーの危険性について
 2.3 着火源の推定
 2.4 想定される事故のシナリオ
2.最近の粉じん爆発事故
3.米国における粉じん爆発


◇ 第10章 微粒子、粉体に関する規制とその対応実務 ◇

1節 ナノマテリアルのリスクと安全性評価

1.ナノマテリアルがヒト健康にもたらすリスク
 1.1 ナノ粒子の有害性
 1.2 ナノファイバの有害性
2.ナノマテリアル規制の考え方
 2.1 米国の主要なナノマテリアル規制
 2.2 欧州連合の主要なナノマテリアル規制
3.我が国の状況
 3.1 関係省の報告書・局長通知
 3.2 経済産業省の今後の取組

2節 ナノマテリアル用保護具、保護衣の選択・使用法

1.有効な呼吸用保護具とは
2.呼吸用保護具の選定
 2.1 呼吸用保護具
 2.2 送気マスク
 2.3 空気呼吸器
3.使い捨て式化学防護服
4.保護手袋
5.保護めがね

3節 エアフィルタを用いたナノ粒子の暴露防止技術

1.ナノ粒子の挙動
2.エアフィルタの粒子の捕集機構 

4節 ナノマテリアルを扱う施設の暴露防止技術

1.ナノマテリアル暴露防止に関する最近の動向
2.ナノマテリアル暴露防止対策の進め方

5節 PIC/Sに向けた医薬品原材料受入れ試験

1.ラマン分光法・装置の特徴および判別モデル
 1.1 ラマン分光法の特徴
 1.2 携帯型ラマン分光装置の特徴
 1.3 判別モデルとその特徴
2.包装材料の種類ならびに内包装材料の厚みの影響
3.各種原料粉体および異なる結晶形粉体の確認試験
4.結合剤・コーティン剤(粉体)の確認試験 
5.無機粉体のラマンスペクトルならびに確認試験例
6.主成分分析による原料粉体の識別

 

粉体 微粒子 ナノ粒子