医薬品 マーケティング 書籍
No.1851
世界の薬価・医療保険制度 早引き書 〜2015年度 刷新版〜
ジェネリック医薬品・バイオ後続品の開発と販売・マーケティング戦略

◎『ジェネリックシェア80%』『HTA導入』『治療技術・診断技術の進歩』 医薬品市場は今まさに変革の時!

―厳しい生存競争に打ち勝つため、新時代の患者数や技術、規制の動向をいかに読み切るか?

医薬品売上予測における

不確定/動的因数の上手な捉え方

発刊: 2016年4月28日  体裁: A4判 347頁  定価: 81,400円(税込)  ISBN:978-4-86104-613-1
※書籍絶版 オンデマンド版 44,000円(税込)   (上製本ではありません)

 
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■ 本書のポイント

■ 今後の環境変化を、いかに売上予測に織り込んでいくのか?

ジェネリックのシェア拡大、先端技術による治療法の変革など、
環境変化にいかに対応するか?
変化を“活用”できた製品が生き残る!

■ 開発早期〜上市前・上市後    
   各段階での売上予測の考え方と留意点とは?

開発早期や、導入候補医薬品、プレマーケティング、販売期、適応拡大、
長期の売上ポテンシャル推定など、各ケースでの 売上予測を深堀り解説!

■ “企業力”が製品売上にどれくらい影響するのか?

フランチャイズや営業力、ブランドといった因子を、いかに予測に反映する?
企業力の現実を度外視した、希望的予測を防ぐ!

■ 個別化医療時代、“市場を狭める”のジレンマの中、
    その対象患者数で勝負できるのか?

バイオマーカーによるリスポンダー数の考慮、
リスクとベネフィットの狭間で開発戦略決定の
一つの基準となる患者数をいかに予測する?

■ 売上予測の「効率化」や 「悩み解決」につながるテクニックとコツ!

売上予測のハイケース/ローケース想定でのポイントや、
第三者からみても分かりやすい簡単なロジック、予測見直しのタイミングなど、
超実務的な内容が満載!

■ 執筆者(敬称略)

Pharma Business Consultant 長江敏男 アッヴィ(合) 天野進
大日本住友製薬(株) 内堀雅之 (株)APMコンサルティング 吉田充
日医工(株) 瀧川雅行 特定非営利活動法人メディッセ 志甫理
クリエイティブ・スーティカル(株) 大西佳恵 インテグラート(株) 井上淳
横河ソリューションサービス(株) 山本邦雄 エーザイ(株) 鈴木蘭美
(株)マーケティングインサイツ 尾上昌毅 エーザイ(株) 河本直毅
(株)シイエム・シイ 谷口公嗣 ビジネス・コンサルタント 清末芳生
メディカル・データ・ビジョン(株) 松林大輔 中小企業診断士 神谷卓郎
アッヴィ(合) 山谷長治 日本大学 中山智祥
(有)オフィス・メディサーチ 松原喜代吉 ビーエムディー(株) 斎藤仁
(株)PPG 足立武司 (株)メディヴァ 高橋直也
国際医療福祉大学大学院 田口有里恵 ニプロ(株) 重岡強
医薬品マーケティング・コンサルタント 福井尚夫 (株)産業革新機構 中村慎吾
(株)アンテリオ 堀玲子 東京慈恵会医科大学附属柏病院 東條克能
ネスレ日本(株) 森伸一郎 東京女子医科大学 志関雅幸
日本イーライリリー(株) 勝間英仁 岐阜大学大学院医学系研究科 塩入俊樹
新潟大学 高山誠 東邦大学 片桐由起子
北陸大学 武田幸男 国立病院機構 三重中央医療センター 井端英憲

(株)グリーンペプタイド

上嶋康秀 東京医科歯科大学 井川健

■ 目  次

第1章 売上予測に必要な『患者数・処方数』の予測法

第2章 売上予測に必要な『獲得シェア』の予測法

第3章 売上予測に必要な『薬価』および『医療行政』の予測法

第4章 ドクターサーベイによるプラマリーデータ入手時の留意点

第5章 開発早期における売上予測での留意点

第6章 コマーシャルベースの医薬品売上予測とマーケティング戦略の構築

第7章 意思決定・資源配分の視点からみた売上予測データの見方と経営判断

第8章 売上予測の「悩み解決」と「効率化」につながるテクニックとコツ

第9章 中・長期で市場・売上を予測する上での留意事項

第10章 疾患・治療薬毎にみた市場変化〜ドクターが感じる治療変化と今後


◇ 第1章 売上予測に必要な『患者数・処方数』の予測法 ◇

1節 売上予測時における厚生労働省統計資料の読み方・患者数の求め方

1.「国民健康・栄養調査」「患者調査」などの効用と予測への活用 
2.「国民健康・栄養調査」の読み方・患者数の求め方
3.「国民生活基礎調査」の読み方・患者数の求め方
4.「患者調査」の読み方・患者数の求め方

2節 いくつかの公的データ組み合わせた患者数の応用的予測法

1. 医薬品業界における公的データ
 1.1 統計から得られるデータ
 1.2 業界紙から得られるデータ
 1.3 文献などから得られるデータ
 1.4 医薬品の売上統計から得られるデータ
 1.5 調査会社のレポートから得られるデータ
2. 患者数の予測
 2.1 精度の高い患者数予測をするための市場分類
 2.2 現時点での患者数を予測するための手順
 2.3 既存治療の評価
 2.4 Eligible患者数の推計
 2.5 メディカルニーズの違いによる患者数推計

3節 「潜在患者数」「診断患者数」「治療患者数」それぞれの求め方」

1. 各種フィルターの活用
 1.1 人口
 1.2 疫学
 1.3 有症状率
 1.4 受診率
 1.5 診断患者数
 1.6 治療患者数
 1.7 製品使用患者数
2. 発症率、罹患率、死亡率、治癒の関係
3. 治療レベルの検討
4. 患者セグメンテーション

4節 受診率・診断率・投薬率算出の考え方

1. 調査対象と調査方法
 1.1 調査対象
 1.2. 調査方法1
2.定義
 2.1 診断の定義2
 2.2 受診率
 2.3 投薬率

5節 国際的な疾患統計データの種類とその読み方〜台湾、ベトナム、タイ等

1. 規模感がわかる資料
2. 各国の資料
 2.1 台湾
 2.2 ベトナム
 2.3 タイ


◇ 第2章 売上予測に必要な『獲得シェア』の予測法 ◇

1節 シェア予測を緻密にするSWOT分析のポイント

1. SWOT分析とは
2. 機会と強みの例
3. SWOTからクロスSWOTへ

2節 シェア予測を緻密にするセグメンテーション・ターゲティングの精度向上

1. 競合する既上市品のマーケティング分析および市場調査/分析の実行
 1.1 マーケット実態調査
 1.2 ユーザー購入/処方実態調査
 1.3 製品コンセプト調査
 1.4 Feasibility調査
2. マーケティング分析を踏まえた最適なセグメンテーションの実践
3. セグメンテーションとターゲッティングの留意点

3節 SWOT分析を活用して構築したマーケティングプランに基づいた、ピーク時獲得シェアと売上予測金額の算出法

1.新薬Dのマーケティングプランの再構築
 1.1 セグメンテーションとターゲティングが極めて重要
 1.2 当該医薬品の強みを引き出すセグメンテーションとは
 1.3 ポジションの変更
 1.4 伸張期の製品での攻略すべきターゲット医師
 1.5 伸張期の製品での拡宣用ツール作成の要点
2. 予測獲得シェアと売上予測を算出する 
 2.1 算出と検証
 2.2 新薬Dの問診戦略前と後に競合薬から獲得できるシェアと売上額の予測の算出方法
  2.2.1 新薬Dの問診戦略前と後にALから獲得できるシェアと売上額の予測の算出方法
   1)差別化要因のスコア化(処方動機につながる差別化要因のスコア化)
   2)競争の激しさのスコア化
   3)競合優位性のスコア化
   4)新薬DのALからの獲得予想シェアを計算する
3. 新薬Dの問診戦略前と後で、他の競合薬から獲得できるピーク時予測シェアと売上金額の算出

4節 大規模実診療データ(リアルワールドデータ)からの競合品動向分析

1. 医療ビッグデータの活用段階
2. 日本での医療ビッグデータ活用の現状
 2.1 「レセプト」から始まった医療データの電子化
 2.2 診療プロセスの詳細が分析可能な「DPCデータ」
3. リアルワールドデータの活用事例
 3.1 適応疾患別の使用状況
 3.2 適応疾患別の使用状況(性別年齢別)
4. 定常指標への応用
 4.1 売上の構成と要因
 4.2 定常指標活用考察イメージ
 4.3 実診療データからの現状把握・市場予測

5節 企業イメージ・ブランド力が売上げに与える影響

1. 製品構成要素と医薬品売上構成要素
2. 薬剤選択ステークホルダーの変化
3. 医療関係者(医師、薬剤師)の製薬企業のイメージ
4.製薬企業のイメージとブランド力
5. 患者の製薬企業のイメージ


◇ 第3章 売上予測に必要な『薬価』および『医療行政』の予測法 ◇

1節 今後の想定薬価算出の考え方と薬価傾向

1. 想定薬価算出の基本的プロセス
 1.1 新薬の薬価算定方式
 1.2 類似薬効比較方式について
 1.3 原価計算方式について
2. 想定薬価算出の基本的なプロセスと留意点
 2.1 想定薬価算出プロセスの流れ
 2.2 想定薬価算出の限界と効果的な対応
3. 近年の薬価算定の傾向(終わりに)

2節 医薬品市場に影響を与える国内規制動向の情報収集と対応の考え方

1. 日本における製薬産業の状況
2. 世界における製薬産業の状況
3. 医薬品市場に影響を与える要因
 3.1 研究開発費
  3.1.1 臨床開発の変化
  3.1.2 産業育成政策
 3.2 保険制度改革
 3.3 薬価制度における留意点
  3.3.1 新薬に対する薬価調整
  3.3.2 長期収載品に対する薬価調整

3節 医療経済学的な視点でみる,今後の医薬品市場・売上予測のポイント

1. 薬価算定・薬価申請,保険償還に影響を与える医療経済の今後の動向
2. これからの薬価申請に必要な医療経済の考え方
3. 医薬品等の費用対効果が,医療機関での医薬品等の採用基準に与える影響


◇ 第4章 ドクターサーベイによるプラマリーデータ入手時の留意点 ◇

1節 信頼性あるデータを得るため医師調査の企画立案での留意点

1. 市場予測のための必要情報について
2. 患者数を推定するためのフロー
3. 量的情報と質的情報
4. 予測のための必要情報入手の方法と手順
 4.1 二次情報の活用
 4.2 一次情報の入手
5. プライマリー調査
 5.1 企画の重要性
 5.2 調査手法(methodology)の選択
 5.3 調査会社の選定と調査の詳細設計

2節 医師インタビュー調査結果の解釈と売上予測・マーケティングへの活用

1. 売上予測の必要性〜マーケティングの観点より
2. 売上予測に市場調査を活用する意義
 2.1 医師へのインタビュー調査
 2.2 医師調査から予測データを作成するときの実務上の留意点とポイント
  2.2.1 どのような医師を調査対象として選択するか
3. 予測に役立つインタビューで獲得できる情報(医師からの回答数字)
 3.1 実際の質問内容
  3.3.1 基本プロファイル提示後の新製品に関する直接の質問
  3.3.2 どのような患者に使用したいと思うか。
  3.3.3 また新製品発売後の処方割合の変化を見る場合は、以下のような質問を使用する。
4. インタビューから得られた数字の理解
5. 得られた数字の処理
 5.1 医師の何割が使用したいと思うか (対象となる医師群での使用割合)
 5.2 何人の患者に使用したいか    (対象医師の各患者数を積算)
6. 結果の解釈における課題
7. インタビューアンケートの結果とマーケティング戦略への活用

 


◇ 第5章 開発早期における売上予測での留意点 ◇

1節 開発早期における患者数・薬価の予測のポイント

1. 対象疾患・適応症の決定
2. 患者数の捉え方
3. 有病者数
4. 診断患者数と治療患者数
5. 治療患者数と薬物療法患者数
6. 診断・治療ガイドライン
7. 自社品の獲得患者数
8. 市場獲得シェアを決める4大要素
9. 発売日
10. 製品プロファイル
11. 競合製品数
12. 薬価
13. 投与期間
14. 戦略の見直し

2節 開発早期における経時売上変化の予測

1. 自社品の状況変化
 1.1 発売予定時期の変更
 1.2 自社品の新規データ
 1.3 開発適応症の変更・絞り込み
2. 競合品の状況変化
 2.1 新規競合品
 2.2 既知競合品の情報アップデート
3. 外部環境の変化
 3.1 疾患ガイドラインの変更
 3.2 臨床試験の結果発表

3節 開発早期にある導入候補医薬品に関する売上予測のポイント

1. 開発プランの比較
 1.1 タイムライン:
 1.2 コスト:
2. マーケティング&セールスプランの比較
 2.1 市場予測:
 2.2 マーケティングプラン
 2.3 コスト比較
3. 売上予測

 


◇ 第6章 コマーシャルベースの医薬品売上予測とマーケティング戦略の構築 ◇

1節 プレマーケティング段階での売り上げ予測のポイント

1. 売り上げ予測のプロセス
2. 売り上げ予測の方法
3. 薬剤プロフィールとアサンプションの決定
 3.1 薬剤プロフィール
 3.2 アサンプション
 3.3 薬剤プロフィールとアサンプションの役割
4. スプレッドシートによる予測設計の実際
 4.1 マーケットシェア算出
  4.1.1 セグメント別シェア
  4.1.2 薬剤別の競争力を評価する方法
  4.1.3 外部市場調査の活用
 4.2 スプレッドシートの例
5. 売り上げ予測作成上の留意点
 5.1 マーケットシェア以外に重要な治療(投与)期間
 5.2 アサンプションの幅と売り上げ予測
 5.3 マネジメントシステム

2節 上市後のLCMおよび関連する売上げ予測の留意点

1. LCMの意味と目的
2. LCMの現状と背景
3. LCMの方法
4. 戦略的LCM の考え方
5. LCMにおける市場予測の留意点

3節 内部環境・外部環境の変化を戦略・販売計画にいかに反映させるか?

1. 外部環境の変化として、競合薬が新発売された場合の自社製品の販売計画への影響
 1.1 競合薬Sが自社薬Dから獲得できるシェアを算出する
  1.1.1 処方動機につながる要因のスコア化
  1.1.2 競合薬Sの自社薬Dからの獲得予想シェアを計算する

4節 上市品の適応拡大におけるフォーキャスト

1. 適応拡大におけるフォーキャストの特徴
2. マーケットサイズ
 2.1 薬物治療が主な場合
 2.2 非薬物治療が主な場合
3.マーケットシェア
 3.1 自社品の評価
 3.2 競合品の評価
 3.3 その他のポイント
 3.4 既存適応の影響
 3.5 シェアの具体化
 3.6 数年先のシェア予測のポイント
4. 価格


◇ 第7章 意思決定・資源配分の視点からみた売上予測データの見方と経営判断 ◇

1節 開発Go/No Go判断のための売上予測データの見方

1. 分析と予測による経営判断の落し穴
2. ルーチン売上予測と人間と組織への留意点
3. 非ルーチン売上予測の留意点:状況変化を見越した予測と仕組みつくり
4. 既存品との競合の仕方により売上予測の成功と失敗が決まる
5. 誤った売上予想の修正方法

2節 経営資源配分のための売上予測データの見方

1. 売上予測データの確認
 1.1 市場と売上予測データとの整合性の確認
 1.2 製品コンセプトと売上予測データとの整合性の確認
2. 製品コンセプトと売上予測データの評価および販売資源配分作業
 2.1 販売資源の配分
 2.2 売上予測データと販売資源配分
 2.3 具体的な販売資源への配分

3節 売上予測の活用による意思決定の精度向上と効率化

1. 研究開発の役割
2. 研究開発における市場予測
3. 研究開発の意思決定
4. イノベーションのジレンマ、オープン・イノベーションのジレンマ

4節 経営層が期待する売上予測およびその根拠となるロジック

1. 経営者にとって売上予測とは?
2. 売上予測の「分かりやすさ」を上げるためのポイント
3. 売上予測の「緻密さ」を上げるためのポイント
4. 売上予測の根拠とロジックはどうあるべきか?


◇ 第8章 売上予測の「悩み解決」と「効率化」につながるテクニックとコツ ◇

1節 売上予測を簡単にするスプレッドシートの作成術

1. 売上予測とは
 1.1 過去のデータから将来を知る
 1.2 売上予測の作業プロセスと仮説検証サイクル
2. 予測の具体的な作業の進め方
 2.1 相関分析からの売上予測
 2.2 相関分析からの売上予測の具体例
 2.3 回帰分析からの売上予測
 2.4 回帰分析からの売上予測の具体例

2節 売上げ予測の精度を向上させるポイント

1. 売上げ予測における変動要因
 1.1 直接的要因の変化
  1)患者数
  2)薬価
  3)上市後売上高の推移
 1.2 製品を取り巻く環境の変化
  1)医療環境
  2)競合環境
  3)医薬品市場における主役交替
2. 企業ごとに異なる前提条件
 2.1 疾患領域におけるフランチャイズの有無
 2.2 対象疾患領域における開発経験の有無
3. ジェネリック医薬品の影響
4. 不確定要因の取り扱い方
 4.1 重回帰分析の考え方
 4.2 モンテカルロシミュレーションの考え方

3節 第三者からみても分かりやすい売上予測のカンタンな思考法

1.フェルミ推定とは:考える順番を整理し、「見える化」する
2.フェルミ推定の基本プロセス
 2.1.売上予測のアプローチ(切り口)の設定
 2.2.アプローチに従って分解する
 2.3.予測データを設定・入力する
 2.4.仮説検討にシミュレーションを活用する

4節 医薬品売上予測のハイケース・ローケースの想定のポイント

1. 売上予測の目的と求められる精度の関係
2. 事業性評価におけるシナリオと売上予測の前提について
3. 売上予測に影響を与える要因
 3.1 対象患者数
 3.2 マーケットシェア
 3.3 投与日数(コンプライアンス)
 3.4 薬価の想定
4. 売上予測のシナリオ作成のコツ
 4.1 前提となる変数はできるだけシンプルにする
 4.2 変数に対する裏づけはほどほどにする
 4.3 予測作成関係者の主観によるバイアスを調整する
 4.4 意思決定ポイントならびにオプションを設定する

5節 売り上げ予測の見直し方法とそのタイミング

1. 見直しに関する社内マネジメント
2. どんな時にどう見直すのか
3. 全体マネジメントのしくみ

 


◇ 第9章 中・長期で市場・売上を予測する上での留意事項 ◇

1節 10年後の疾患・患者数動態の予測

1. 疾患動向の予測
2. 死因の年次推移
 2.1 総死亡数の年次推移
 2.2 脳血管疾患による死亡数の年次推移
 2.3 虚血性心疾患による死亡数の年次推移
 2.4 全癌による死亡者数の年次推移(2010年以降は予測値)
3. 癌の今後の動向予測
 3.1 全癌
 3.2 口腔・咽頭の癌
 3.3 喉頭癌
 3.4 食道癌
 3.5 胃癌
 3.6 結腸癌
 3.7 直腸癌
 3.8 肝臓癌
 3.9 胆嚢癌
 3.10 膵臓癌
 3.11 膀胱癌
 3.12 腎臓癌
 3.13 肺癌
 3.14 白血病
 3.15 前立腺癌
 3.16 子宮癌
 3.17 乳癌
4. 糖尿病の動向予測
 4.1糖尿病の男性は16.2%、女性9.2%。50歳代以上で急増
 4.2 世界の糖尿病人口は3億8,670万人に増加 約半数は糖尿病の自覚なし
 4.3 糖尿病による年間死亡数は男性7,738人、女性6,926人

2節 再生医療技術がもたらす医薬品・医療市場の変化と市場予測

1. 再生医療とは
 1.1 「再生医療」の定義
 1.2 再生医療で用いられる細胞
  1.2.1 再生医療で用いられる細胞の定義と例
  1.2.2 原料細胞の種類
   (1)自家細胞
   (2)他家細胞
 1.3 再生医療の治療方法
  1.3.1 細胞浮遊液注入法
  1.3.2 スキャフォールド法
  1.3.3 細胞シート移植法
  1.3.4 作製組織・臓器移植法
2. 我が国における再生医療の準拠法毎の事業モデル
 2.1 薬機法における再生医療ビジネス
  2.1.1 事業モデルの概要
  2.1.2 代表的な事例
 2.2 医師法・医療法による再生医療ビジネス
  2.2.1 事業モデルの概要
  2.2.2 代表的な事例
3. 10年後に再生医療が医薬品産業に与える影響予測
 3.1 再生医療の今後の見通しと医薬品産業に与える影響
  3.1.1 再生医療の成長予測と医薬品産業に与える影響
  3.1.2 再生医療のロードマップと医薬品産業に与える影響
 3.2 医薬品産業に影響を与えうる再生医療関連のその他の観点
  3.2.1 薬機法における条件及び期限付承認制度
  3.2.2 患者の支払上限金額と治療費用との折り合い
  3.2.3 患者への提供方法

3節 遺伝子関連検査技術の進歩がもたらす医療構造の今後

1. 遺伝子関連検査の分類について
2. 病原体核酸検査について
 2.1 病原体核酸検査の現状
 2.2 病原体核酸検査の保険診療
 2.3 病原体核酸検査の進歩がもたらす医療構造の今後
3. ヒト体細胞遺伝子検査について
 3.1 ヒト体細胞遺伝子検査の現状
 3.2 ヒト体細胞遺伝子検査の保険診療
 3.3 ヒト体細胞遺伝子検査の進歩がもたらす医療構造の今後
4. ヒト遺伝学的検査について
 4.1 ヒト遺伝学的検査の現状
  4.1.1 自施設がヒト遺伝学的検査に関わっているか否かについて
  4.1.2 自施設で実施しているヒト遺伝学的検査の項目について
  4.1.3 他施設からの依頼受付が可能か否かについて
  4.1.4 自施設で実施している際の費用の拠出元について
  4.1.5 自施設で実施しているヒト遺伝学的検査の問題点は何ですか?(複数回答可)
  4.1.6 倫理委員会への申請システムについて
  4.1.7 測定している人の職種について
  4.1.8 精度管理について
 4.2 ヒト遺伝学的検査の保険診療
 4.3 ヒト遺伝学的検査の進歩がもたらす医療構造の今後
  4.3.1 ヒト遺伝学的検査検査の施設認定について
  4.3.2 ガイドライン、マニュアルについて
  4.3.3 遺伝子解析ビジネスについて
5. 人材育成について
 5.1 遺伝子関連検査に関わる認定資格
 5.2 次世代シークエンサー時代に向けて必要とされる資格
 5.3 ジェネティックエキスパート認定制度

4節 診断技術の進歩がもたらす患者数・売上予測の変化

1. 高度医療機関の集約化、在宅検査への対応と変化
 1.1 2025年問題と高度・急性期病床数の減少への対応
 1.2 在宅検査へ対応できる新技術によるPOCTが成長
 1.3 新規技術産業化と保険収載問題
2. 診断システム市場の技術トレンド
 2.1 技術革新による新市場創成
  2.1.1 プロカルシトニン(PCT)
  2.1.2 非侵襲化されたCGMの登場
  2.1.3 次世代シーケンサー(NGS)
   1)NGSの市場規模
   2)NGSのメーカー別歴史
   3)NGSの臨床医学・診断分野での発展
  2.1.4 質量分析装置(LC-MS/MS)
3. 診断用医療機器の市場と市場環境や新技術による変化
 3.1 診断用医療機器の市場トレンド
 3.2 高度・急性期病院の集約化による影響
 3.3 新技術と新規参入動向
4. 診断用医薬品(IVD)の市場とトレンド
5. 診断用医薬品(IVD)の新規技術と新規項目の出現
6. 診断用遺伝子検査市場、遺伝子解析の新技術と市場変化、新しいビジネスモデル
 6.1 遺伝子検査の市場性、測定法別売上高とその動向
 6.2 メーカー別遺伝子装置売上高とその動向
 6.3 測定法別遺伝子検査装置の売上高シェアと動向
 6.4 項目別・メーカー別・遺伝子検査薬の売上高と動向
 6.5 遺伝子短時間自動解析の動向
 6.6 マルチプレックス遺伝子検査システムの登場
  6.6.1 ルミネックス社
  6.6.2 ビオメリュ−社
 6.7 遺伝子検査を利用した解析支援市場と関連ビジネスの動向
  6.7.1 遺伝子受託会社市場(
  6.7.2 臨床シーケンス市場の現状と動向
  6.7.3 臨床シーケンスのプレーヤーとその動向
 6.8 DNAチップのメリットとその市場
 6.9 DTC遺伝学的検査(Direct-to-Consumer Genetic Testing)の動向
  6.9.1 DTC検査の現状
  6.9.2 DTCに対する日本人類遺伝学会の指針及び提言

5節 在宅医療における今後の医薬品市場動向と製薬メーカーに求められる戦略

1. 急拡大する在宅医療市場
2. 病院から地域へ−加速する患者の流れ−
3. 在宅療養患者数を推計する
 3.1 在宅療養患者数は64万人を超える
4. 医薬品市場規模を知る
 4.1 実態データから見える市場特性  
  4.1.1 疾患分類としては「がん」が最多
  4.1.2 上位20疾病が大部分を占める
  4.1.3 治療期間から見える医薬品市場
  4.1.4 在宅における薬剤費用は外来の2倍以上
5. 製薬メーカーに求められる戦略
 5.1 ターゲットとなる在支診は全体の僅か2割
 5.2 外来と同じプロモーション戦略は通用しない
 5.3 在宅医療現場で求められる医薬品特性とは

6節 今後のジェネリック医薬品のシェア拡大の予測

1. ジェネリック医薬品使用促進策とシェアの変遷
 1.1 ジェネリック医薬品使用促進策の変遷
2. ジェネリック医薬品シェアの今後
 2.1 ジェネリック医薬品全体のシェアの今後
 2.2 今後発売されるジェネリック医薬品のシェア予測

7節 今後のバイオシミラーのシェア拡大の展望

1. バイオ医薬品の2015年市場に見るバイオシミラー将来市場
2. バイオシミラーシェア拡大の最大の阻害要因は高額療養制度
3. バイオシミラーシェア拡大の不確定要因はTPP
4. シェアを取れるバイオシミラーとは
5. 将来展望

 


◇ 第10章 疾患・治療薬毎にみた市場変化〜ドクターが感じる治療変化と今後 ◇

1節 糖尿病の治療変化と今後の展望

1. 本邦における糖尿病治療の現状
2. 糖尿病治療の変遷
2.1 経口糖尿病薬の歴史
2.2 インスリン製剤の変遷
2.3 糖尿病治療の新しい潮流
2.3.1 経口糖尿病治療薬の動向
2.3.2 インスリン治療の動向
3. 2型糖尿病治療の今後の展望

2節 慢性骨髄性白血病の治療変化と今後

1. 慢性骨髄性白血病の病態、疫学、臨床病像
 1.1 慢性骨髄性白血病の病態
 1.2 疫学、病因
 1.3 臨床病像、診断、臨床経過
2. 慢性骨髄性白血病の治療の変遷
 2.1 1980年以前
 2.2 1980年から2000年の間 
 2.3 2000年以降
3. TKIによるCMLに対する分子標的療法
 3.1 作用機序
 3.2 イマチニブの臨床効果
 3.3 第二世代TKIの臨床効果
4. 慢性骨髄性白血病治療の現状における問題点
 4.1 治療抵抗性症例
 4.2 不耐容症例
 4.3 移行期、急性期の治療
5. CML治療戦略の現状と今後の展望
 5.1 治療目標はどこに置くべきか?‐MMRなのかCMRなのか−
 5.2 CMLを治癒することは可能か?治療をやめることは可能なのか‐治療中断試験の意義‐
 5.3 より治療効果を高めるためにはどうするのか?

3節 不眠症治療の治療変化と今後

1. わが国の不眠症治療薬の変遷とその問題点
2. ユーザーの視点から見た不眠症治療薬
3. 不眠症治療薬の今後


4節 不妊治療の治療変化と今後

1. 不妊症における診断と治療のプロセス
 1.1 診断
 1.2 治療
2. 不妊治療で使用される薬品とその選択基準
 2.1 排卵誘発剤(卵巣刺激剤)
 2.2 調節卵巣刺激に使用される薬剤
 2.3 胚移植後の着床のための薬剤
3. 患者背景・患者数の推移
4. 今後の不妊治療技術の方向・動向
 4.1 新薬
 4.2 不妊治療技術の応用・拡大
5. 不妊治療に影響を与える諸要因
 5.1 公的助成
 5.2 企業助成

5節 COPDの治療変化と今後

1. COPD治療薬としての分子標的治療薬の導入
 1.1 サイトカイン阻害薬
 1.2 ケモカイン阻害薬
 1.3 細胞接着分子阻害剤
2. COPD吸入治療薬のコンビネーション療法
 2.1 LAMA/LABA/ICS治療(triple療法)
 2.2 LAMA/LABA治療
 2.3 LABA/ICS治療
 2.4 LAMA+ICS治療
 2.5 吸入デバイスから見たコンビネーション療法
3. COPD治療薬における経口剤の再評価
 3.1 PDE(フォスフォジエステラーゼ)阻害薬
 3.2 徐放性テオフィリン製剤
 3.3 ロイコトリエン受容体拮抗剤
 3.4 去痰剤(粘液調整剤、粘液潤滑剤、気道分泌細胞正常化剤、粘液硬化剤)
4. 新規COPD治療薬の創薬の可能性
 4.1 肺胞破壊抑制剤
 4.2 気道炎症抑制剤
 4.3 気道線維化阻害剤
 4.4 レドックス制御剤
 4.5 栄養補助剤と食欲亢進剤

6節 アトピー性皮膚炎の治療変化と今後

1. 「バリア障害」という側面からのアプローチ
2. 「炎症の鎮静」を目的とした面からのアプローチ
3. 核酸医薬をアトピー性皮膚炎の治療に応用する試み
 3.1 NF-kappaB decoy ODNs
 3.2 STAT6をターゲットにした核酸医薬をアトピー性皮膚炎に応用する試み
4. 新規生物学的製剤によるAD治療の試み
 4.1 抗ヒトIL-31RA抗体
 4.2 抗IL-4R?抗体

 

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