第1節 バイオ医薬製造用クリーンルームにおける汚染・異物対策と作業員教育
1.作業員教育に関わる状況分析
2.汚染・異物対策のための考え方
3.作業の標準化・手順化における留意点
4.作業員教育から自律の管理へ
5.衛生管理の新たな視点と課題
第2節 遺伝子操作における汚染・異物対策と作業員教育
1.作業領域の区分による汚染リスクの軽減
1.1 試薬調整領域
1.2 サンプル処理領域
1.3 遺伝子操作領域
1.4 遺伝子増幅領域
1.5 作業領域間の移動
2.汚染リスクを軽減させるための設備
2.1 クリーンベンチや安全キャビネットの利用
2.2 オートクレーブの利用について
3.汚染リスクを軽減させるための作業員の服装
3.1 着用衣類について
3.2 サージカルマスクについて
3.3 ラボ手袋について
3.4 ラボ用靴について
4.汚染リスクを軽減させるための実験器具
4.1 ピペットについて
4.2 チップ類について
4.3 チューブ類について
4.4 筆記用具類について
5.クロスコンタミネーションの回避策
5.1ワークフローの見直しについて
5.2 ピペット操作について
5.3 試薬類について
6.エンドポイントコンタミネーションの回避策
6.1 核酸増幅産物の処理について
6.2 キャリーオーバー対策用キットの利用
7.核酸の種類別汚染回避策
7.1 DNAを取扱う際の汚染回避策
7.2 RNAを取扱う際の汚染回避策
8.核酸汚染発生時の対処法
8.1 UV照射
8.2 次亜塩素酸ナトリウム水溶液
8.3 ヌクレアーゼ除去剤
第3節 医薬品クリーンルームにおける微生物管理・モニタリング
1.微生物モニタリングの目的
2.用語の定義
3.非無菌製剤の環境微生物モニタリング
4.無菌製剤における環境微生物モニタリング
5.空中浮遊微生物の評価法
5.1 空中浮遊微生物の測定法の選択のポイント
5.2 微生物測定法
5.3 培養による測定
6.表面付着微生物の測定
7.無菌医薬品製造区域の清浄度評価方法及び評価基準値
8.環境モニタリング計画
8.1 アイソレータ内部の空中浮遊菌測定
8.2 表面付着微生物測定
9.環境モニタリングの測定ポイントに関するリスクアセスメント
第4節 過酸化水素ガスを用いたクリーンルームへの搬入出資材の殺菌方法
1.過酸化水素ガスの安全性について
2.殺菌剤と微生物への殺菌効果
2.1 殺菌剤
2.2 微生物に対する殺菌剤の効果
3.クリーンルームとその管理
3.1 クリーンルームの役割
3.2 クリーンルームへの入室
3.3 クリーンルームのバイオバーデン、その実態
3.4 教育訓練
4.クリーンルームへの資材搬入出
4.1 資材の汚れについて
4.2 資材表面を殺菌する
4.3 過酸化水素ガスによる資材表面の殺菌
4.4 異なる容積での資材表面の殺菌
第5節 過酢酸によるバイオロジカルクリーンルームの除染技術
1.過酢酸とは
2.除染とは
3.バイオロジカルインジケーター(BI)の選択
4.過酢酸の選択
5.材質適合性
6.除染装置の選択
7.ドライフォグ法によるバイオロジカルクリーンルームの除染の実際
7.1 除染機器の設置
7.2 空調の停止
7.3 養生
7.4 噴霧
7.5 換気
8.ドライフォグ法による除染の課題
9.過酢酸サイクル除染法とは
10.過酢酸サイクル除染法の実際
10.1 機器の設置・空調の停止・養生
10.2 過酢酸サイクル除染法による室内空間の除染事例
10.3 金属に対する影響
10.4 小型空間の除染事例
10.5 過酢酸サイクル除染法を用いたHEPAフィルター除染
10.6 その他の事例
10.7 過酢酸サイクル除染法を用いた除染バリデーションと部屋使用の根拠
第6節 二酸化塩素ガスによるバイオロジカルクリーンルームの除染技術
1.二酸化塩素ガスを用いた微生物除染特性の把握
1.1 二酸化塩素ガスによる微生物減衰特性の評価
1.2 方法
1.3 結果と考察
2.二酸化塩素ガス除染の実フィールド検証
2.1 二酸化塩素ガス除染の概要
2.2 二酸化塩素ガス除染条件の選定のための試験
2.3 実フィールドでの除染性能の検証
第7節 クリーンルーム内におけるカビの発生原因と対策
1.工場の立地について
2.人の動きを考える
3.空気の流れを考える
4.番中類の動きについて
5.包装ライン(クリーンルーム)の考え方
6.空調の考え方
7.空調の配管について
8.排気ダクトについて
9.包装材料の搬入について
第8節 オゾンガスのもつ健康被害の実際とオゾンガスフリーの殺菌洗浄剤の活用
1.オゾンの物性
1.1 オゾン分子の構造
1.2 オゾンの水和
1.3 オゾンの分光学的性質
1.4 オゾン水の性質
2.オゾンガスの危険性
3.オゾン水の生成
3.1 生成方法
3.2 水の電気分解によるオゾンの生成
3.3 安全なオゾン水製造装置
3.4 オゾン水製造装置用材料
4.促進酸化水
4.1 オゾン水への紫外光照射による促進酸化水の生成
4.2 オゾン水への過酸化水素添加による促進酸化水の生成
4.3 水の直接電解による促進酸化水の生成
4.4オゾン水と促進酸化水の殺菌力
5.クリーンルームでのオゾン水等の利用方法
第9節 室内浮遊微生物の捕集方法とその留意点
1.浮遊微生物捕集の目的
2.浮遊微生物のサンプリング方法
2.1 衝突法
2.2 液体捕集法
2.3 ろ過捕集法
3.浮遊微生物の検出方法
3.1 培養法
3.2 培養法の問題点
3.3 染色法
3.4 染色法の問題点
4.浮遊微生物測定の留意点
第10節 無菌注射剤・プレフィルドシリンジ製造工程のスマートファクトリー化
1.生産性を向上させるスマートファクトリー化/インダストリー4.0
2.日本の製薬産業を取り巻く状況
3.医薬品包装材料に必要とされる特性
4.注射剤/プレフィルドシリンジを取り巻く環境
5.プレフィルドシリンジバレル容器に求められる材料特性/ガラス or プラスチック
6.スマートファクトリー化に向けてプレフィルドシリンジ容器に求められる高い機能、品質
7.プレフィルドシリンジ製剤で規格を作成する際のポイント
8.スマートファクトリー化に向けて、プレフィルドシリンジ容器が抱えている数多くの問題点
9.生産性を大きく左右するプロセス工程に於いて、気泡の発生を抑えるエンジニアリング手法
10.液中異物検査、外観検査工程に於いて必要とされる気泡対策
11.『インダストリー4.0』の視点から見た、プレフィルドシリンジ容器の加工品質に対する管理
12.スマートファクトリー化の視点で捉えた最適な製造ラインの設計
13.プレフィルドシリンジ製剤の基本的な製造フロー
14.高攪拌、高分散機能を兼ね備え、省人化・省力化に優れた無菌注射剤調製システムに関して
15.シリコン塗布量のバラツキに起因する摺動性不良品の発生・流出を“ゼロ”へ
第11節 再生医療等製品の生産におけるロボット技術の導入
1.再生医療の現状
2.再生医療に関わる規制・制度
3.当社での再生医療の取組み
4.体性幹細胞を用いた細胞療法
5.他家(同種)細胞移植
6.無血清培地の開発
7.生産におけるロボット技術の導入
8.再生医療等製品「ADR001」の開発
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