ラジカル重合 高分子 書籍
 
No.2248
エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
“ぬれ性“の制御と表面処理・改質技術

新訂三版

ラジカル重合ハンドブック

発刊 : 2023年12月   体 裁 : B5判 1024頁  定 価:75,900円(税込)

発行:(株)エヌ・ティー・エス   販売:(株)技術情報協会   ISBN:978-4-86043-871-5 C3043


【アカデミック価格対象外書籍です】
アカデミック価格は技術情報協会が発行元、主催元である商品のみです。技術情報協会以外の発行元、主催元の商品はアカデミック価格の対象外となりますのでご了承ください。


機能化学品を製造する根幹の技術である、ラジカル重合の基礎 から応用までをまとめたハンドブック。

新訂三版では、精密ラジカル重合、イオン重合、光開始精密重など最近のトピックを取り入れ、項目と内容を刷新。

工業的展開として、企業での事例も拡充。


■監修者・編集委員・執筆者一覧(敬称略)

【監修者】  
澤本 光男   京都大学名誉教授/中部大学 先端研究センター 特任教授
   
■編集委員(五十音順)
上垣外 正己  名古屋大学 大学院工学研究科 教授
高田 十志和  広島大学 大学院先進理工系科学研究科 研究科長/副学長
辻井 敬亘   京都大学 化学研究所 教授
松本 章一   大阪公立大学 大学院工学研究科 教授
   
■執筆者(掲載順)
蒲池 幹治   大阪大学名誉教授
佐藤 絵理子  大阪公立大学 大学院工学研究科 教授
梶原 篤    奈良教育大学 教育学部 教授
福田 猛    京都大学名誉教授
松本 章一   大阪公立大学 大学院工学研究科 教授
澤本 光男   京都大学名誉教授/中部大学 先端研究センター 特任教授
辻井 敬亘   京都大学 化学研究所 教授
中野 環    北海道大学 触媒科学研究所 教授
大内 誠    京都大学 大学院工学研究科 教授
寺島 崇矢   京都大学 大学院工学研究科 准教授
後藤 淳   Nanyang Technological University, Singapore School of Chemistry, Chemical Engineering and Biotechnology 教授
黄瀬 雄司   京都大学 化学研究所 助教
森 秀晴    山形大学 大学院有機材料システム研究科 教授
南 秀人    神戸大学 大学院工学研究科 教授
鈴木 登代子  神戸大学 大学院工学研究科 助教
山子 茂    京都大学 化学研究所 教授
今村 祐司   京都大学 大学院工学研究科
佐藤 浩太郎  東京工業大学 物質理工学院 教授
川口 正剛   山形大学 大学院有機材料システム研究科 教授
鳴海 敦    山形大学 大学院有機材料システム研究科 教授
川口 春馬   慶應義塾大学名誉教授
杉原 伸治   福井大学 学術研究院工学系部門 教授
佐田 和己   北海道大学 大学院理学研究院 教授
宮田 幹二   大阪大学 産業科学研究所
植村 卓史   東京大学 大学院工学系研究科 教授
須賀 健雄   早稲田大学 先進理工学部 准教授
高田 十志和  広島大学 大学院先進理工系科学研究科 研究科長/副学長
亀山 敦    神奈川大学 化学生命学部 教授
高橋 明    東京工業大学 物質理工学院 助教
林 昌樹    日油株式会社 機能材料事業部生産統括部 主幹
有光 晃二   東京理科大学 創域理工学部 教授
松本 昭    関西大学名誉教授
宇野 貴浩   三重大学 大学院工学研究科 准教授
伊藤 敬人   三重大学名誉教授
小柳津 研一  早稲田大学 理工学術院先進理工学部 教授
間藤 芳允   北海道大学 大学院工学研究院
磯野 拓也   北海道大学 大学院工学研究院 准教授
佐藤 敏文   北海道大学 大学院工学研究院 教授
遠藤 剛    滋賀医科大学 分子工学研究所 特別教授
岡本 衆資   静岡県立大学 食品栄養科学部 助教
中 建介    京都工芸繊維大学 分子化学系 教授/副学長
榊原 圭太   国立研究開発法人産業技術総合研究所 材料・化学領域機能化学研究部門 研究グループ長
道信 剛志   東京工業大学 物質理工学院 教授
伊田 翔平   滋賀県立大学 工学部 講師
上垣外 正己  名古屋大学 大学院工学研究科 教授
小島 愼二   ケイエステック株式会社 代表
今岡 依理子  株式会社クラレ ポバール研究開発部
仲前 昌人   株式会社クラレ ポバール研究開発部 部長
新居 真輔   株式会社クラレ ポバール樹脂事業部 ポバール研究開発部 主管
森原 靖    株式会社クラレ エバール研究開発部 主管/
(現)Kuraray America, Inc.EVAL Market Development Manager
泉 善二   (元)東レ株式会社 常務理事/基礎研究所 所長
槇野 隆之   三菱ケミカル株式会社 Science & Innovation Center TPF 企画・推進室 フェロー
茶谷 俊介   三菱ケミカル株式会社 ポリマーズ&コンパウンズ/
MMA ビジネスグループコーティング&アディティブス本部C&A 研究開発センターC&A 広島室 機能材料グループ グループ長
大谷 剛    三菱ケミカル株式会社 ポリマーズ&コンパウンズ/
MMA ビジネスグループコーティング&アディティブス本部C&A 研究開発センターC&A 広島室 機能材料グループ 主席研究員
榮村 拓史   荒川化学工業株式会社 研究開発本部 水系ポリマー開発部長
竹内 俊文   神戸大学 産官学連携本部 客員教授
砂山 博文   神戸大学 大学院医学研究科 特命准教授
麻生 隆彬   東京理科大学 先進工学部 准教授
網代 広治   奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 教授
明石 満    大阪大学名誉教授/鹿児島大学名誉教授
山田 文一郎  大阪市立大学名誉教授
吉川 千晶   国立研究開発法人物質・材料研究機構 高分子・バイオ材料研究センター 主幹研究員
寺 直史    株式会社ダイセル スマートSBU 事業推進室研究開発グループ 主席研究員
西村 政通   株式会社ダイセル スマートSBU 事業推進室研究開発グループ 主席研究員
井改 知幸   名古屋大学 大学院工学研究科 准教授
大野 工司   大阪公立大学 大学院工学研究科 教授
有浦 芙美   アルケマ株式会社 コーポレートR&D R&D マネージャー
宮島 徹    三洋化成工業株式会社 研究業務本部インフォマティクス推進部 部長
米原 博    ビックケミー・ジャパン株式会社 R&D Japan 部長
林 亮   ビックケミー・ジャパン株式会社 R&D Japan 課長代理
佐内 康之   東亞合成株式会社 名古屋工場技術開発部 課長
廣井 良一   大塚化学株式会社 研究開発本部機能性高分子研究所 所長
嶋中 博之   大日精化工業株式会社 合成研究第1 本部 本部長/執行役員
最上 洋和   藤倉化成株式会社 化成品事業部技術部 課長
坂東 文明   日本ゼオン株式会社 エラストマー研究所 主席研究員

■ 目  次

 
第1編 基礎編

第1章 総 論

 第1節 ラジカル重合の歴史的展開〈蒲池 幹治〉
 1.はじめに
 2.連鎖重合機構による高分子合成
 3.リビングラジカル重合による高分子合成
 4.ラジカル重合の重合方法による分類

 第2節 ラジカル重合における反応制御〈蒲池 幹治〉
 1.はじめに
 2.成長ラジカルの構造と反応性
 3.反応制御
 4.立体制御

第2章 素過程と速度解析

 第1節 開始反応〈佐藤 絵理子〉
 1.はじめに
 2.重合開始剤
 3.一次ラジカルとビニルモノマーの反応

 第2節 成長反応〈佐藤 絵理子〉
 1.はじめに
 2.成長速度定数
 3.天井温度
 4.モノマーの付加様式

 第3節 停止反応〈佐藤 絵理子〉
 1.はじめに
 2.停止速度定数
 3.再結合と不均化

 第4節 連鎖移動反応〈佐藤 絵理子〉
 1.はじめに
 2.連鎖移動定数
 3.連鎖移動剤
 4.溶媒,開始剤,モノマー,ポリマーへの連鎖移動

 第5節 速度解析(回転セクター,PLP 法,ESR 法)〈梶原 篤/福田 猛〉
 1.はじめに
 2.回転セクター法
 3.パルスレーザー重合(PLP)法
 4.ESR法

第3章 ラジカル反応と支配因子

 第1節 ラジカル反応の基礎〈松本 章一〉
 1.はじめに
 2.ラジカル反応の利点
 3.ラジカル反応の歴史
 4.ラジカルの安定性
 5.ラジカル反応の分類
 6.ラジカル反応の立体制御

 第2節 ラジカルの反応制御〈松本 章一〉
 1.はじめに
 2.ラジカル反応の特徴
 3.ラジカル連鎖反応の制御
 4.分子内反応の位置選択性
 5.ラジカル反応の速度定数

 第3節 重合反応の制御〈松本 章一〉
 1.はじめに
 2.各反応の選択性
 3.連鎖移動の制御

 第4節 溶媒効果〈梶原 篤/蒲池 幹治〉
 1.ラジカル反応と溶媒効果
 2.ラジカル重合の溶媒効果

 第5節 ラジカル反応の重合機構〈梶原 篤/蒲池 幹治〉
 1.はじめに
 2.ラジカル重合の成長ラジカル
 3.ラジカル反応の可逆性
 4.ラジカルの錯体形成
 5.ラジカルの酸化・還元

 
第2編 ラジカル重合反応―反応設計と精密重合

第1章 ラジカル重合による一次構造制御

 第1節 総 論〈澤本 光男〉
 1.ラジカル重合の素反応と精密制御
 2.高分子の一次構造と精密制御

 第2節 分子量の制御〈福田 猛/辻井 敬亘〉
 1.はじめに
 2.通常ラジカル重合(FRP)における重合度と重合度分布
 3.リビングラジカル重合(LRP)における重合度と重合度分布

 第3節 立体構造の制御〈中野 環〉
 1.総論:ラジカル重合における立体構造の制御
 2.モノマー構造の設計および溶媒効果による重合の立体制御
 3.金属錯体添加による重合の立体制御

 第4節 モノマー配列構造の制御〈大内 誠〉
 1.緒 言
 2.ラジカル重合による配列制御
 3.配列制御高分子の今後の展開

 第5節 分岐構造の制御〈寺島 崇矢〉
 1.はじめに
 2.ハイパーブランチポリマー
 3.星型ポリマー
 4.グラフトポリマー
 5.デンドリティックポリマー
 6.まとめ

第2章 重合制御

 第1節 総論―ラジカル重合におけるリビング性〈澤本 光男〉
 1.精密重合およびリビング重合
 2.リビング重合の特徴
 3.リビングラジカル重合

 第2節 速度解析―リビングラジカル重合の制御〈福田 猛/後藤 淳〉
 1.はじめに
 2.重合速度に関する理論
 3.分子量分布に関する理論
 4.活性化速度定数の決定
 5.不活性化速度定数の決定
 6.化学種の同定

 第3節 イニファータ法によるリビングラジカル重合〈松本 章一〉
 1.はじめに
 2.イニファータとは
 3.均一系リビングラジカル重合モデル
 4.イニファータの機能的分類と応用

 第4節 安定ラジカルによるリビングラジカル重合〈黄瀬 雄司/福田 猛/辻井 敬亘〉
 1.はじめに
 2.安定ラジカル媒介重合のモデル
 3.モデル系としてのスチレン/ニトロキシド系NMP
 4.NMPによる高分子合成の実際

 第5節 遷移金属錯体による可逆的不活性化ラジカル重合〈大内 誠〉
 1.緒 言
 2.開始剤設計
 3.触媒設計
 4.触媒量の低減
 5.光を使った重合
 6.解重合

 第6節 RAFTによるリビングラジカル重合〈森 秀晴〉
 1.はじめに
 2.重合機構
 3.連鎖移動剤
 4.開始剤および重合反応条件
 5.末端チオカルボニルチオ部位の変換と機能団の導入
 6.ブロック共重合体
 7.星型ポリマー/特殊構造ポリマー
 8.実用化に向けた取り組み

 第7節 不均一反応場におけるリビングラジカル重合〈南 秀人/鈴木 登代子〉
 1.はじめに
 2.ミニエマルション・懸濁重合系への適用
 3.乳化重合への適用
 4.不均一系におけるリビングラジカル重合の特異性
 5.制御剤の除去

 第8節 有機触媒/ヨウ素移動によるリビングラジカル重合〈後藤 淳/辻井 敬亘〉
 1.はじめに
 2.ヨウ素移動重合
 3.有機触媒を用いる方法

 第9節 有機テルル化合物を用いるリビングラジカル重合TERP〈山子 茂〉
 1.はじめに
 2.TERP 連鎖移動剤(CTA)
 3.反応機構と重合条件
 4.TERPによる高分子エンジニアリング
 5.多分岐高分子の制御合成  6.まとめ

 第10節 外場/物理的刺激によるリビングラジカル重合〈今村 祐司/山子 茂〉
 1.はじめに
 2.光LR
 3.電気化学的刺激を利用したATRP
 4.超音波刺激によるLRP
 5.まとめ

第3章 ラジカル共重合

 第1節 総論―ラジカル共重合と高分子連鎖の制御〈澤本 光男〉
 1.はじめに
 2.共重合体

 第2節 ブロック共重合
 1.ラジカル重合によるブロック共重合体の合成〈松本 章一〉
 2.重合機構変換によるブロック共重合体の合成〈佐藤 浩太郎〉

 第3節 グラフト高分子〈川口 正剛/鳴海 敦〉
 1.はじめに
 2.grafting from法によるグラフト高分子
 3.grafting through法によるグラフト高分子
 4.Grafting onto法によるグラフト高分子
 5.まとめ

 第4節 ランダム共重合〈松本 章一〉
 1.はじめに
 2.共重合の反応性
 3.前末端基効果
 4.モノマー反応性比の決定法

 第5節 交互共重合〈松本 章一〉
 1.はじめに
 2.ラジカル交互共重合の特徴
 3.ラジカル交互共重合の反応例
 4.ラジカル交互共重合の反応機構
 5.交互および定序配列型共重合体のシークエンス制御
 6.交互および定序配列型共重合体のシークエンス解析

第4章 不均一系の重合の精密制御

 第1節 総 論〈南 秀人/鈴木 登代子〉
 1.はじめに  2.分子量制御
 3.粒子径,粒子径分布制御
 4.表面官能基制御
 5.内部異相構造制御
 6.粒子形態制御

 第2節 不均一系の重合の制御―乳化・分散・懸濁重合〈南 秀人/鈴木 登代子〉
 1.はじめに
 2.懸濁重合法の制御
 3.分散重合法の制御
 4.乳化重合法の制御
 5.おわりに

 第3節 微粒子の制御―均一微粒子の合成〈南 秀人/鈴木 登代子〉
 1.はじめに
 2.懸濁重合法
 3.分散重合法
 4.シード重合法
 5.モノマー膨潤法
 6.Self-sharpening効果と単分散性

 第4節 機能性ミクロスフェアの設計・合成・活用〈川口 春馬〉
 1.はじめに
 2.高分子ミクロスフェアの作製
 3.機能を生み出す粒子
 4.機能性高分子ミクロスフェアの設計・活用
 5.おわりに

 第5節 重合誘起自己組織化 PISA〈杉原 伸治〉
 1.はじめに
 2.重合誘起自己組織化(PISA)
 3.RAFT水系分散重合
 4.RAFT 乳化重合系

 第6節 包接重合〈佐田 和己/宮田 幹二〉
 1.結晶重合から包接重合へ
 2.有機ホスト分子を用いた包接重合
 3.金属有機構造体(metal-organic frameworks:MOF)を用いた包接重合
 4.金属有機構造体を用いたホストゲスト共重合
 5.空間依存性重合
 6.多様な空間の構築とこれからの包接重合

 第7節 固相重合〈松本 章一〉
 1.はじめに
 2.ジアセチレンの固相重合
 3.ジエンモノマーの固相重合
 4.その他の固相重合

 第8節 ナノ細孔材料による精密重合〈植村 卓史〉
 1.はじめに
 2.重合反応場としての多孔性金属錯体
 3.MOF 細孔内でのラジカル重合
 4.おわりに

 第9節 重合誘起型ミクロ相分離(PIMS)〈須賀 健雄〉
 1.はじめに:ブロック共重合体の相分離と共連続構造
 2.重合誘起型相分離と共連続構造
 3.光リビングラジカル重合の研究動向と比較
 4.光リビングラジカル重合のUV 硬化への適用と重合誘起型ミクロ相分離
 5.精密UV硬化による相分離同時形成:位置付けと将来展望

 
第3編 ラジカル重合による高分子合成

第1章 総 論〈高田 十志和〉
 1.はじめに
 2.ラジカル開始剤と開始反応
 3.多様なラジカル重合性モノマーと重合方法
 4.ラジカル過程を経る高分子の修飾と架橋
 5.ラジカル重合を経る特殊構造高分子の合成
 6.ラジカル過程を経る逐次重合反応
 7.おわりに

第2章 機能性ラジカル重合開始剤・開始系

 第1節 光ラジカル重合開始系〈亀山 敦/高橋 明〉
 1.光ラジカル重合開始系
 2.光均一開裂(α-開裂)に基づく光ラジカル重合開始系
 3.水素引き抜き反応に基づく光ラジカル重合開始系
 4.光増感剤を用いた光ラジカル重合開始系

 第2節 機能性パーオキサイド〈林 昌樹〉
 1.はじめに
 2.ブロックコポリマー用重合開始剤
 3.高分子量ポリマー用重合開始剤
 4.分岐ポリマー用重合開始剤
 5.連鎖移動型重合開始剤
 6.環境対応型重合開始剤
 7.パーオキサイド系光重合開始剤

 第3節 光開始ラジカル重合・光硬化〈有光 晃二〉
 1.光開始ラジカル重合
 2.光硬化技術
 3.光ラジカル重合開始剤
 4.光分解後の黄変の原因について
 5.光ラジカル硬化における課題
 6.光硬化に用いる光の照度と積算光量
 7.光ラジカル重合開始剤と光源のマッチング

第3章 機能性モノマーのラジカル重合

 第1節 フマル酸エステル〈松本 章一〉
 1.はじめに
 2.ポリ置換メチレンの生成と特徴
 3.DRFの重合反応性
 4.DRFの共重合反応性
 5.1,2-ジ置換エチレンの重合の速度解析
 6.ポリフマル酸エステル(PDRF)の分子構造と特性
 7.PDRFの固体物性と応用
 8.剛直なPDRF凝集構造の形成
 9.PDRFの緩和挙動

 第2節 マレイミド共重合体〈松本 章一〉
 1.はじめに
 2.マレイミドポリマーの耐熱性向上
 3.N-置換マレイミド/イソブテン交互共重合体
 4.高Tgマレイミド共重合体の設計
 5.マレイミド共重合体の光学特性制御
 6.マレイミド系ネットワークポリマー

 第3節 アリルモノマーのラジカル重合〈松本 昭
 1.はじめに
 2.アリル重合の特徴
 3.重合反応機構
 4.アリル重合における反応規制
 5.多官能アリルモノマーの重合
 6.その他

 第4節 キノイド型モノマー〈宇野 貴浩/伊藤 敬人〉
 1.はじめに
 2.置換キノジメタン型モノマーの重合
 3.置換キノンメチド型モノマーの重合
 4.その他のキノイド型モノマーの重合
 5.おわりに

 第5節 不斉重合〈鳴海 敦〉
 1.はじめに
 2.不斉合成重合
 3.らせん選択重合
 4.エナンチオマー選択重合

 第6節 芳香族化合物の酸化重合〈小柳津 研一〉
 1.はじめに
 2.フェノール誘導体の酸化重合
 3.酸化重合による機能性高分子の合成

第4章 開環および環化ラジカル重合

 第1節 ラジカル環化重合:特徴と様式〈間藤 芳允/磯野 拓也/佐藤 敏文〉
 1.はじめに
 2.高環化率ポリマーの合成戦略
 3.環員数および重合度の制御
 4.環化重合による高分子構造制御
 5.環化ポリマーの応用展開

 第2節 ラジカル開環重合:特徴と様式〈遠藤 剛/岡本 衆資〉
 1.はじめに
 2.ラジカル開環重合性モノマーの分子設計および重合様式
 3.ラジカル開環重合性モノマー

 第3節 シクロアルカン類のラジカル開環重合〈遠藤 剛/岡本 衆資〉
 1.ラジカル開環重合性モノマー
 2.おわりに

 第4節 硫黄含有環状モノマーの重合による硫黄含有ポリマーの合成〈中 建介〉
 1.はじめに
 2.環状ジスルフィドの重合
 3.その他の硫黄含有環状モノマーの開環重合
 4.単体硫黄の利用
 5.おわりに

 第5節 環状オリゴホスフィン,アルシン,およびスチビンを用いた高分子合成〈中 建介〉
 1.はじめに
 2.15族元素からなるホモ環状化合物
 3.ポリ(ビニレンアルシン)
 4.他の15属元素への展開
 5.ビニルモノマーとのラジカル三元共重合
 6.環状ジアルシンとビニルモノマーとのラジカル共重合
 7.含ヒ素環状配位子
 8.環状オリゴアルシンの新たな反応性を用いた実践的As-C結合生成反応  9.さいごに

第5章 ラジカル過程を経る高分子の修飾

 第1節 グラフト高分子の合成〈榊原 圭太/辻井 敬亘〉
 1.はじめに
 2.ラジカル過程を経るボトルブラシの合成
 3.排除体積効果とキャラクタリゼーション
 4.応 用
 5.おわりに

 第2節 特殊構造高分子の合成〈磯野 拓也/間藤 芳允/佐藤 敏文〉
 1.はじめに
 2.環状高分子の構造と合成法の分類
 3.単環状高分子の合成手法
 4.その他の興味深い特殊構造高分子
 5.環状高分子の性質・機能
 6.おわりに

 第3節 ラジカル重合とクリックケミストリー〈道信 剛志〉
 1.はじめに
 2.ポリマー反応の特徴
 3.クリックケミストリーの反応
 4.ラジカル重合とクリック反応の組み合わせによる新規ポリマー合成
 5.おわりに

第6章 ラジカル架橋

 第1節 多感能ビニルモノマーのラジカル架橋重合〈松本 昭〉
 1.はじめに
 2.ゲル化理論
 3.架橋重合反応論に基づく分子設計
 4.NPP をモジュールとする“ 架橋システム材料” の構築に向けて
 5.その他

 第2節 ラジカル架橋による高分子の機能化〈伊田 翔平〉
 1.はじめに
 2.架橋剤存在下におけるラジカル重合
 3.高分子反応剤を用いたラジカル架橋と得られる機能
 4.おわりに

第7章 逐次ラジカル重合―ラジカル重付加,重縮合,付加縮合  〈上垣外 正己〉
 1.はじめに
 2.ラジカル重付加
 3.ラジカル重縮合
 4.ラジカル付加縮合
 5.おわりに

 
第4編 ラジカル重合における材料設計

第1章 汎用モノマー系

 第1節 ポリエチレンおよび機能性ポリエチレン
 1.ポリエチレン〈小島 愼二〉
 2.機能性ポリエチレン〈小島 愼二〉

 第2節 酢酸ビニル系共重合体
 1.酢酸ビニル系エマルション〈今岡 依理子/仲前 昌人〉
 2.ポリビニルアルコール〈新居 真輔〉
 3.エチレン-ビニルアルコール共重合体〈森原 靖〉

 第3節 ポリアクリロニトリルおよびAN系共重合体
 1.繊維用PAN〈泉 善二〉
 2.AN系共重合体〈泉 善二〉

 第4節 メタクリル酸メチルおよびMMA 系共重合体〈槇野 隆之/茶谷 俊介/大谷 剛〉
 1.はじめに
 2.MMAフリーラジカル重合挙動の特徴
 3.工業的製造方法
 4.触媒的連鎖移動重合とその応用

 第5節 ポリアクリルアミドおよびアクリルアミド系共重合体〈榮村 拓史〉
 1.ポリアクリルアミドの概要
 2.ポリアクリルアミドおよびその誘導体の合成
 3.ポリアクリルアミドの性質
 4.ポリアクリルアミドの用途
 5.おわりに

第2章 精密ラジカル重合を用いた材料設計

 第1節 分子インプリンティング〈竹内 俊文/砂山 博文〉
 1.はじめに
 2.分子インプリンティングの3 つのポイント
 3.非共有結合型分子インプリンティング
 4.化学量論的非共有結合型分子インプリンティング
 5.共有結合型分子インプリンティング
 6.ダミー鋳型分子による分子インプリンティング
 7.制御リビングラジカル重合や開環メタセシス重合を用いた分子インプリンティング
 8.タンパク質の分子インプリンティング
 9.リガンドを利用した配向固定化
 10.多機能性分子インプリントポリマー
 11.ポストインプリンティング修飾による分子インプリントポリマーの高性能化
 12.無機系材料を基盤とした分子インプリンティング
 13.生体成分との融合材料
 14.薬物送達材料への展開
 15.まとめ

 第2節 ポリマーゲル〈麻生 隆彬/網代 広治/明石 満〉
 1.はじめに
 2.ゲル合成
 3.ポリマーゲルの材料設計
 4.おわりに

 第3節 ポリマーコロイド〈南 秀人/鈴木 登代子〉
 1.はじめに
 2.中空粒子の合成
 3.架橋粒子の合成
 4.内部モルフォロジーの制御
 5.粒子表面制御
 6.粒子形態制御

 第4節 歯科コンポジットレジンの作成〈山田 文一郎〉
 1.コンポジットレジンの概要
 2.開始剤
 3.モノマー
 4.フィラー
 5.体積収縮
 6.酸素の影響
 7.架橋重合の速度論解析
 8.残存ラジカルの影響
 9.レジンブロックの生成

 第5節 医用材料のための表面改質〈吉川 千晶〉
 1.はじめに
 2.生体適合性
 3.表面改質法
 4.表面開始リビングラジカル重合
 5.濃厚ポリマーブラシ(CPB)のバイオイナート特性
 6.CPBのバイオアクティブ特性
 7.表面改質のためのCPB 系コーティング剤
 8.さいごに

 第6節 ラジカル重合を用いたレジスト用ポリマーへの応用〈寺西 直史/西村 政通〉
 1.はじめに
 2.フォトレジストの分類
 3.レジスト用ポリマーにおける設計の課題
 4.ラジカル重合によるレジスト用ポリマーの合成方法
 5.おわりに

 第7節 ラジカル重合による分離材料設計〈井改 和幸〉
 1.はじめに
 2.高速液体クロマトグラフィー用充填剤
 3.モノリス充填剤
 4.イオン交換樹脂
 5.キレート樹脂
 6.おわりに

 第8節 ポリマーブラシ〈辻井 敬亘〉
 1.はじめに
 2.ポリマーブラシ合成とLRP
 3.LRP によるポリマーブラシ設計
 4.表面開始LRP の機構的特徴
 5.ポリマーブラシの超高分子量化/厚膜化
 6.膨潤濃厚ポリマーブラシの基礎特性
 7.ソフト&レジリエント・トライボロジー(SRT)
 8.おわりに

 第9節 リビングラジカル重合による特殊構造ポリマー〈大野 工司〉
 1.はじめに
 2.スターポリマー
 3.環状ポリマー
 4.ハイパーブランチポリマー
 5.ボトルブラシ
 6.架橋構造ポリマー
 7.有機/無機複合微粒子
 8.おわりに

第3章 工業化事例

 第1節 ニトロキシドを用いたリビングラジカル重合の工業化と応用例〈有浦 芙美〉
 1.NMPの工業化
 2.アクリル系ブロックコポリマー
 3.NMP リビングポリマー
 4.用途例 ブロックコポリマーによるエポキシ樹脂のじん性改質
 5.おわりに

 第2節 ヨウ素移動重合を利用した高吸水性樹脂の開発〈宮島 徹〉
 1.はじめに
 2.従来製法の課題と解決策
 3.重合法の選定:ヨウ素移動重合を選んだ理由
 4.SAP への適用
 5.おわりに

 第3節 高機能ポリマーの工業化および先端分野での応用例〈米原 博/林 亮〉
 1.はじめに
 2.湿潤分散剤としてのブロックコポリマーとグラフトポリマー
 3.高機能ポリマーの工業化例,および応用例
 4.まとめと今後の展望

 第4節 光ラジカル重合により得られるアクリルポリマーの末端構造〈佐内 康之〉
 1.はじめに
 2.光開始剤のタイプ
 3.開始剤タイプとポリマー構造
 4.おわりに

 第5節 有機テルル化合物を用いたリビングラジカル重合(TERP)による粘着剤の工業化  〈廣井 良一〉
 1.はじめに
 2.工業生産
 3.TERPLUS粘着剤
 4.おわりに

 第6節 有機触媒型制御ラジカル重合による高性能色彩材料の開発〈嶋中 博之〉
 1.諸 言
 2.有機触媒型制御ラジカル重合の反応機構と触媒
 3.機能性ポリマーの開発と色材への実用化事例
 4.さいごに

 第7節 RAFT重合によるスチレン・アクリルブロックポリマーの合成〈最上 洋和〉
 1.はじめに
 2.本材料の概要,特徴
 3.トリブロックポリマーの特徴と利点
 4.ブロックポリマーの合成方法
 5.トリブロックポリマーの高機能化
 6.まとめ
 7.今後の展開

 第8節 リビングラジカル共重合による精密ニトリルゴムの合成〈坂東 文明〉
 1.はじめに
 2.リビングラジカル重合
 3.開発の動機
 4.遷移金属触媒を用いるリビングラジカル重合
 5.ルテニウム触媒による重合
 6.鉄触媒による重合
 7.まとめ

 

巻末資料集 ラジカル重合材料データ一覧
 ・目次(分類順)
 ・欧文索引(アルファベット順)
 ・ラジカル重合材料データ一覧(分類順)
 ・略語一覧

※索引

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