第1章 エネルギー・エレクトロニクス
第1節 リチウム電池の分散,凝集とレオロジー 〈菰田 悦之〉
1.リチウム電池の電極スラリー
2.正極スラリー
3.負極スラリー
4.まとめ
第2節 燃料電池の分散・凝集と電池特性 〈菰田 悦之〉
1.はじめに
2.粒子濃度とレオロジー特性および発電性能
3.触媒スラリーの最適撹拌時間
4.まとめ
第3節 エネルギーデバイスにおける塗布,乾燥,成膜 〈山村 方人〉
1.はじめに
2.スロットダイ塗布の特徴
3.粒子分散塗布膜乾燥の特徴
4.塗布流動解析のシナリオ
5.乾燥解析のシナリオ
第4節 印刷エレクトロニクス 〈日下 靖之〉
1.印刷とエレクトロニクス
2.印刷プロセス
3.材 料
4.デバイス応用例
第2章 コーティングマテリアル・色材
第1節 コーティング・色材分野における分散・凝集技術 〈小林 敏勝〉
1.はじめに
2.顔料分散技術
3.エマルション樹脂
4.増粘剤
第2節 塗料における顔料分散 〈南家 真貴子〉
1.塗料の概要
2.塗料用顔料に求められる機能
3.塗料の製造プロセスと分散への影響因子
4.溶剤系塗料における顔料分散
5.水系塗料における顔料分散
第3節 オフセット印刷インキにおける顔料分散 〈藪野 通夫〉
1.はじめに
2.オフセット印刷インキについて
3.顔料の特徴とインキの製造方法
4.分散の基礎理論とオフセット印刷インキにおける分散の具体例
5.オフセット印刷インキの生産設備
6.オフセット印刷インキ生産におけるベース状態と分散性
7.顔料分散性と印刷効果・印刷適性への影響
8.オフセット印刷インキの分散性評価方法
9.まとめ
第4節 顔料のナノ分散 〈小林 敏勝〉
1.はじめに
2.ナノ分散に適した顔料分散剤
3.ナノ分散用顔料分散機
4.おわりに
第3章 香粧品
第1節 微粒子粉体である紫外線散乱剤に関する分散技術 〈那須 昭夫〉
1.はじめに
2.分散安定化の考え方
3.紫外線散乱剤分散系の評価方法
4.おわりに
第2節 紫外線散乱剤の特徴と製造方法 〈三刀 俊祐〉
1.紫外線防御剤について
2.紫外線散乱剤の分散性
3.表面処理剤の種類と分散性への影響
4.表面処理工程と分散性への影響
5.表面処理プロセスによる光学特性の変化
6.おわりに
第3節 小角X線散乱法の香粧品応用事例 〈高崎 祐一〉
1.小角X線散乱とは
2.小角X線散乱法によるナノ粒子の測定からデータ解析の流れ
3.SAXS 測定の応用事例
4.まとめ
第4節 化粧品コロイドの調製と安定性評価 〈坂 貞徳〉
1.はじめに
2.分散コロイドの調製と評価方法
3.トップダウン法と高圧乳化装置
4.乳化粒子およびリポソームの粒径評価
5.測定例
6.まとめ
第4章 農業,環境分野
第1節 総論:コロイド凝集の解析に基づく土壌・水環境,農学分野の工学展開 〈足立 泰久〉
1.はじめに
2.球形単分散コロイド粒子を用いるメリット
3.モデルを用いた思考と環境問題における位置づけ
4.フロッキュレーション解析に基づく環境界面工学の展開
5.今後の展望
第2節 吸着理論の基礎と展開 〈石黒 宗秀〉
1.Langmuir の吸着式
2.協同吸着・多層吸着・不均質場の静電気力によるイオン吸着
第3節 粘土に対するDLVO理論の適合性 〈小林 幹佳〉
1.粘土と分散凝集の経験則
2.DLVO理論の特徴と凝集速度
3.粘土の分散凝集とDLVO理論
4.DLVO理論では議論できない事例
5.おわりに
第4節 コロイドの凝集分散と農薬施用 〈幸内 淳一〉
1.はじめに
2.フロアブル剤の特徴
3.水田用直接散布フロアブル剤の特徴
4.エマルション剤の特徴
5.サスポエマルション剤の特徴
6.おわりに
第5章 食品分野
第1節 食品乳化・分散系の安定性評価 〈松村 康生,松宮 健太郎,石井 統也〉
1.緒 論
2.O/W 型エマルション(サスペンション)の不安定化の過程
3.不安定化現象の評価法と現象に関わる重要因子の解析
第6章 バイオ分野
第1節 タンパク質凝集(アミロイド)と疾患 〈土江 祐介,座古 保〉
1.タンパク質凝集(アミロイド)の形成
2.アミロイドの多様性
3.アミロイドと液?液相分離
第2節 タンパク質凝集抑制剤としてのアルギニンの応用 〈白木 賢太郎〉
1.タンパク質の凝集を抑制する添加剤
2.アルギニンによるタンパク質凝集の抑制
3.アルギニンによる凝集抑制のメカニズム
4.アルギニンの多様な応用例
5.アルギニンの欠点と残された課題
第3節 細胞内液?液相分離:核酸,タンパク質の凝集と機能 〈鶴田 充生,川内 敬子,三好 大輔〉
1.はじめに
2.ドロプレットの形成のメカニズム
3.生体分子によるドロプレットの物性と機能
4.ドロプレットの形成の駆動力と分子環境の効果
5.ドロプレット形成に必要なタンパク質とRNAの配列および構造
6.ドロプレットのゲル化・凝集化
7.細胞内ドロプレットの機能
8.ドロプレットの破綻と疾患
9.おわりに
第4節 細胞集積 〈松崎 典弥〉
1.はじめに
2.細胞表面への高分子ナノ薄膜形成
3.細胞集積技術
4.人工基底膜による細胞の区画化制御
5.まとめ
第5節 高分子電解質を活用した生体高分子の凝縮と相分離 〈岸村 顕広〉
1.はじめに
2.ポリイオンコンプレックス形成とコンプレックスコアセルベート
3.ポリマー設計に基づく複合コアセルベートへのタンパク質取り込み制御:デザイナーコアセルベートの創出
4.相分離の概念を活用した階層構造体形成:過渡的な凝縮体形成の活用
5.おわりに
第6節 臨床検査用ラテックス粒子 〈高橋 弘至,太平 博暁〉
1.はじめに
2.LTIA用ラテックス粒子
3.LTIA検査薬の性能向上技術
4.LTIAの今後の展望
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