第1節 味の素グループにおけるIPランドスケープの活動と社内普及への取り組み
1.味の素グループの事業と成長戦略
1.1 味の素グループの概要
1.2 味の素グループの成長戦略
1.3 無形資産への投資
2.味の素グループの知財戦略とIPランドスケープ
2.1 味の素グループの知財戦略
2.1.1 守りと攻めの知財戦略
2.1.2 三位一体の知財戦略
2.1.3 戦略的知財ポートフォリオ構築
2.1.4 知財の活用によるビジネス創出・拡大
2.2 知財戦略におけるIPランドスケープの位置づけ
3.味の素グループにおけるIPランドスケープの活動
3.1 成長領域での取るべき戦略方向性への示唆出しを行った事例
3.2 温室効果ガス(GHG)削減技術に関する事業機会探索の事例
3.3 事業提携パートナー探索の事例
3.4 競争優位確立に向けた技術開発と特許出願戦略のためのIPランドスケープ事例
4.社内普及への取り組み
4.1 社内他部門との連携
4.1.1 4つの成長領域ごとのイノベーション戦略チームへの参画
4.1.2 新規テーマ創出活動との連携
4.2 IPランドスケープ実行体制
4.3 高度化・効率化の取り組み
4.4 人財育成、スキル向上の取り組み
5. これまでの成果と今後の展望
第2節 IPランドスケープの取り組み事例と実施体制の構築
1.第一工業製薬株式会社について
1.1 第一工業製薬株式会社の事業概要
1.2 第一工業製薬株式会社の現中期経営計画の方向性
2.IPランドスケープと目指すべき方向性
2.1 IPランドスケープとは
2.2 IPランドスケープによる取り組みの目指すべき方向性
3.実施体制の構築
3.1 知的財産部門内の知識とスキル向上
3.2 知的財産部門の情報収集の体制整備
3.3 経営層や他部門の理解
4.IPランドスケープの取組事例
4.1 自社が保有する知的財産
4.2 サステナブルの取組
5.まとめ
第3節 竹本油脂における知財インテリジェンス活動と社内普及への取り組み
1.竹本油脂の事業と研究開発体制
2.研究開発部門と知財部門との組織の垣根と理想的な知財活動
3.竹本油脂の知財活動
3.1 体制
3.2 知財戦略部会の活動
3.2.1事業に関連する技術分野の特許出願・審査動向調査
3.2.2特許出願計画の進捗管理
3.2.3知財研修
4.事業部門と一体的に進めた知財活動の効果
4.1知財功労賞の受賞
4.2特許出願に期待する効果の変化
4.3日経ビジネスに特許価値成長企業として掲載
5.今後の計画
第4節 東亞合成におけるIPランドスケープの取り組みと社内普及,啓発活動
1.東亞合成の紹介
1.1 当社グループの組織と知財ガバナンス体制
1.2 知財ガバナンス体制構築までの道のり
2.IPランドスケープの導入期の取り組み
2.1 IPランドスケープの導入初期の取り組み
2.2 期待通りの成果に結びつかなかった当社要因
2.3 問題を解決するための課題と具体的なアクション内容
2.4 実際のIPランドスケープによる提案内容の紹介
2.4 知的財産部内でのボトムアップ推進
3.IPランドスケープの社内普及,啓発活動
3.1 社内への調査協力関係構築
3.2 社内の調査教育
3.3 企業価値向上に向けて
第5節 企業内IPランドスケープ活動の進め方〜マネジメントに関する考察〜
1.IPランドスケープ活動の企画ステップ
1.1 IPランドスケープとは
1.2 当社のIPランドスケープ活動の企画を考えるステップ
2.IPランドスケープ活動のマネジメント
2.2 活動マネジメント上の主要論点
2.2 IPランドスケープの展開ストーリー例
第6節 DICにおける知財インテリジェンス活動と社内普及への取り組み
1.知的財産センターの役割とTechnology
Intelligenceの位置づけ
1.1 知財活動の基本方針:価値創造型知財活動の追求
1.2 当社におけるTechnology Intelligenceの定義
1.3 社内におけるTIの位置づけ
2.インテリジェンス活動を行う際のポイント
2.1 ニーズの把握と支援領域の明確化
2.2 実効性の高いTI組織の構築と社内連携
2.3 社内展開に向けた運用上の留意点
3.TI活動の実践事例
3.1 事例1:IP-Marketingによる新規用途探索支援
3.2 事例2:新規事業テーマ選定支援(Basic-IPL)
3.3 事例3:連携先評価支援
3.4 事例4:知財戦略への活用 ― 事業環境分析と戦略策定支援
3.5 事例5:AI技術の活用とTI活動の高度化・効率化
第7節 ブラザー工業におけるIPランドスケープの社内普及と定着
1.ブラザーの紹介
2.活動のネーミングと社内ブランディング(IPXNavi活動)
3.活動の成り立ち
3.1 源流(IP-Aチーム活動)
3.2 もう一つの流れ(IP Cross-Link活動)
4.活動のビジョン
5.活動の普及
5.1 Brother Open Innovation Bridge
5.2 活動紹介行脚
5.3 その他
6.活動の道しるべ
7.活動の拡大への対応
7.1 作戦会議
7.2 虎の巻とノウハウ共有会
7.3 レビュー
8.活動の成果の測り方
9.活動の現在地と今後の展望
第8節 横河電機の知財活動
〜事業課題の解決をめざす知財業務の考え方と横河電機の取り組み〜
1.背景と考え方
1.1 企業を取り巻く環境変化
1.2 企業に求められる対応
1.3 企業の知財部門に求められる対応
1.4 企業の知財以外の部門に求められる対応
2.企業と知財機能
2.1 企業の存在意義
2.2 企業のこれまでの「正解」
2.2 企業のこれからの「現実解」
2.3 企業における知財部門
2.4 知財部門と他部門との連携体制
3.横河電機の取り組み
3.1 横河電機のビジネス
3.2 知財部門
3.2.1 知財部門の目指すところ
3.2.2 組織の形
3.2.3 業務のしくみ
3.3 戦略活動と関連施策
3.3.1 環境変化
3.3.2 課題の抽出(分析業務含む)
3.3.3 課題の解決
3.3.4 関連施策
3.4 今後の展開
3.5 まとめ
第9節 ロームにおけるIPランドスケープの浸透と実施事例
1.半導体業界の特徴と当社を取り巻く環境
1.1 半導体業界の特徴
1.2 半導体技術と半導体企業の推移
1.3 ロームの沿革
1.4 当社を取り巻く環境
2.経営層に向けたIPLの浸透
2.1 当社におけるIPL推進のきっかけ
2.2 経営層に向けたIPLの浸透
2.3 知財戦略会議におけるIPLの位置づけ
3.事業部に向けたIPLの浸透
3.1 知財プレゼンス向上を目的としたIPLの導入
3.2 IPL浸透の課題と対応@
3.2.1 お品書き作成
3.2.2 お品書きをもって社内巡回実施。
3.3. IPL浸透の課題と対応A
3.3.1 ヒアリングシート作成
3.3.2 対面コミュニケーションの強化
3.3.3 フォローIPL
3.4 事業部へのIPL浸透のはじまり
4.事業部向けIPL活動の評価
4.1 IPL活動の評価指標導入
4.2 IPL浸透のための環境構築
4.2.1 IPL依頼書
4.2.2 IPLアンケート
4.2.3 IPL管理表
4.2.4 IPLコラボレーションチャネルの立ち上げ
4.3 リピート率を用いた定量評価結果と当社におけるIPL浸透フェーズ
4.4 IPL報告後の依頼者アクションの集計結果
5.リピートにつながった事業部向けIPL事例
5.1 マーケティング部門に向けたIPL事例
5.1.1 IPLの実施
5.1.2 フォローIPLの実施
5.1.3 フォローIPL実施結果
6.まとめ
6.1 経営層向けIPL浸透のポイント
6.2 事業部向けIPL浸透のポイント
6.2.1 リピーターの増加要因
6.2.2 今後
7.今後の展望
第10節 NECにおける知財インテリジェンス活動と社内普及への取り組み
1.全体概要
1.1 NECにおける知財活動の位置づけと知財インテリジェンス導入の背景
1.2 知財内の推進体制と活動概要
1.3 普及に向けたステークホルダーとの連携
2.知財アナリスト活動
2.1 知財アナリストの役割と育成
2.2 活動の流れ
2.3 活動事例
2.3.1 技術ビジョン―経営層への提言
2.3.2 特許情報と事業情報の組み合わせ分析
3.知財コンサルティング活動
3.1 知財コンサルタントの役割と育成
3.1.1 知財コンサルタントとは
3.1.2 知財コンサルタントに期待されること
3.2 活動の流れ
3.2.1 活動の流れ
3.2.2 活動の普及と今後の課題
3.3 活動事例
3.3.1 将来事業の構想具体化への伴走支援
3.3.2 学びと育成
4.発展的活動
4.1 AIを用いた事業支援の目的と活動概要
4.2 活動事例(市場ニーズと自社技術を紐づけで、他社にも事業支援)
4.2.1 市場接点を発見するマーケティング強化
4.2.2 技術を市場と紐づけ、戦略立案に活かす
第11節 IMS×IPランドスケープの制度設計と実践:
フジクラにおけるデータ駆動型イノベーション
1.IMS×IPランドスケープ=データ駆動経営(ISO
56002の要点)
1.1 IMSの“意思決定エンジン”としてのIPL
1.2 IMSのPDCAとIPLの接点
2.原則から運用へ:DELTAで回すIPL(IMSのPDCAを実装する)
2.1 Data:再現性の基盤
2.2 Enterprise:組織への組み込み
2.3 Leadership:問いの定義
2.4 Targets:評価基準と優先順位の設定
2.5 Analysts:意味づけの設計者
2.6 統合的な運用
3.IMSに組み込むIPLの設計
3.1 “器”と“レーダー”を結ぶ4層モデル
3.1.1 RACI による役割分担
3.1.2 イベント起点での運用
3.2 イベント駆動の3層ゲート設計――データ統制・仮説検証・資源配分
4.数値に頼らないKPI設計―IMSの趣旨で整えるIPLの評価
4.1 フェーズ1:導入初期(質的KPI)
4.2 フェーズ2:運用安定後に追加する定量KPI(段階導入)
5.IPLの評価軸部門連携を生む“要の人”設計―IMS×IPL導入初期の実装
6.ロードマップと今後の課題―R&D最小実装から事業接続へ
6.1 ロードマップ:R&D最小実装から事業接続へ
6.1.1 第1段階(現状):R&D最小実装の確立
6.1.2 第2段階:事業接続の準備と拡張
6.1.3 第3段階:全社運用と標準化
6.2 今後の課題:品質・文化・連携の壁を越える
7.小さく始めて確実に動かす R&D発のIMS×IPLが開く道
第12節 少人数知財で一から始めるIPL活動
1.開発責任者とのコミュニケーションフェーズ
1.1 オランダ人開発チームとの格闘
1.2 特許ポートフォリオの見せ方
1.3 金銭感覚 事業 vs 知財
1.4 オランダからグローバルへ
2.会議体におけるコミュニケーションフェーズ
2.1 IPLまだまだ玉砕
2.2 知財部門の存在意義とは
2.3 知財が役に立つと思ってもらう努力
2.4 知財がいてくれてよかったと感じてもらう努力
3.事業部門とのコミュニケーションフェーズ
3.1 知財もリスクをとる
3.2 ビジネスを理解する知財になる
3.3 事業のスピードに合わせる
3.4 事業情報は自ら取りに行こう
4.経営層とのコミュニケーションフェーズ
4.1 信頼を勝ち取る
4.2 IPLをなんにでも差し込む
4.3 コスト意識
4.4 経営への理解
5.経営に資する知財活動
5.1 知財部門のスキルは会社の役に立つ
5.2 知的財産は企業の成長の役に立つ
5.3 知的財産の創造 アイデアバンク
6.知財経営に向けて
6.1 数字に強くなろう
6.2 IPLをデータドリブン経営に役立てる
6.3 知財人財は強みを発揮できる
第13節 大林組の知財インテリジェンス活動と社内普及への取組み
1.大林組のIPランドスケープの定義
1.1 様々なIPランドスケープの定義
1.2 大林グループ知的財産マネジメント方針
1.3 大林組のIPランドスケープの定義
2.IPランドスケープの粒度
2.1 IPランドスケープの失敗
2.2 対象とする人と対象に応じた技術領域の広さ
3.粒度ごとのIPランドスケープの分析事例
3.1 ゼネコンの特許の分析事例
3.2 空調を対象とした分析事例
4.IPランドスケープの浸透
4.1 ステージを意識した整理
4.2 IPランドスケープの本質
第14節 IHIにおけるIPランドスケープ普及に向けたこれまでの歩み
1.IHIと知的財産に関する組織体制について
1.1 株式会社IHIについて
1.2 IPランドスケープ普及を進める知的財産の組織体制について
1.2.1 知的財産部
1.2.2 知財マネジメント体制
2.IHIにおけるIPランドスケープの導入
2.1 導入当時の状況とIPランドスケープの導入のきっかけ
2.2 導入当初の体制
2.3 導入当初の状況と課題
3.IHIにおけるIPランドスケープ普及への挑戦
3.1 技術戦略を軸としたアプローチ
3.2 アナリストの中途採用等を活用した体制強化
3.3 知的財産部外への人材の異動によるIPランドスケープの普及
3.4 人材育成プログラムへのIPランドスケープの組み込み
3.5 社外有識者の活用によるアプローチ
3.6 各事業部門・技術開発部門における知財活動方針へのIPランドスケープの入れ込み
3.7 従来の知的財産業務の仕組みへのIPランドスケープの入れ込み
4.現在の状況と今後の課題
4.1 現在の状況
4.2 今後の課題
5.日本企業におけるIPランドスケープ普及のために
第15節 NTTドコモビジネスにおけるIPランドスケープの取り組みと実施体制の構築
1.IPランドスケープの基盤となる事業部門との対話
1.1 横断的連携によるIPランドスケープの実践
1.2 営業部門との連携による新規事業創出支援
1.3 営業提案における知財情報の活用と差別化
1.4 経営層との対話におけるIPランドスケープの活用
1.5 社外ステークホルダーへの情報開示
2.IPランドスケープ人材の育成と生成AIの活用
2.1 IPランドスケープ人材の育成方針
2.2 知財業務におけるAI活用と人の役割の再定義
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