細胞足場材料を活用した培養技術の設計・評価と実用化|書籍
 
No.2326
バイオリアクターにおける大量培養と後工程の最適化
タンパク質、細胞の吸着制御技術
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★ 足場材料を「基礎設計〜評価〜応用・実装」まで一気通貫で解説

   材料特性と細胞応答の関係を軸に、培養様式別整理と自動培養・量産までみすえた実務書
   単なる材料のレビューにとどまらず評価技術やその具体的指標、製品開発での応用事例を解説

細胞足場材料を活用した
培養技術の設計・評価と実用化

発刊予定 : 2026年2月末  体 裁 : A4判  約450頁   定 価:88,000円(税込)  ISBN:978-4-86798-140-5


 
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■本書のポイント

@足場材料の評価技術(力学・界面・接着・生体適合性)を網羅!
   “材料と細胞挙動・機能との相関”を、評価指標とメカニズムで理解

A2D/3D/浮遊/マイクロキャリア/細胞シートを培養方法別に整理!
   「どの培養で、どの足場を選ぶべきか」が、逆引きで分かる

Bスケールアップ・自動培養など、細胞製品の商業生産まで踏み込んで解説!
   産業化・量産を見据えた足場材料開発の考え方を具体的に解説

C再生医療・細胞治療・オルガノイドなど、具体的な出口用途が解る!
   材料を“最終成果”にどう結びつけるか?その考え方、開発プロセス

D足場材料に求められる“材料選択・構造設計・評価条件”を明確化
   材料特性と細胞応答の関係を踏まえ、材料設計のポイントを科学的に解説

 
 

■執筆者(敬称略) 

東京理科大学 塩本昌平 秋田大学 堀口一樹
九州大学 田中賢 東京科学大学 古川克子
岡山理科大学 片岡健 旭川医科大学 佐藤康史
東京大学 谷口英樹 甲南大学 國枝郁音
九州大学 水本博 甲南大学 熊晟宏
(株)日本バイオデータ 緒方法親 甲南大学 長濱宏治
崇城大学 山本進二郎 東京女子医科大学 秋山義勝
京都大学 堀江正信 九州大学 白木川奈菜
大阪大学 山野範子 大阪大学 寺田莉々子
名古屋大学 加藤竜司 大阪大学 境慎司
積水化学工業(株) 羽根田聡 新潟大学 田中孝明
積水化学工業(株) 新井悠平 城西大学 小松周平
ZACROS(株) 松田和佳奈 城西大学 藤堂浩明
ZACROS(株) 松田博行 東京理科大学 菊池明彦
(株)クラレ 藤田明士 (株)ニッピ 水野一乗
東京女子医科大学 小林純 横浜国立大学 飯島一智
九州大学 木戸秋悟 富士フイルム(株) 中村健太郎
九州大学 政池彩雅 三洋化成(株) 川端慎吾
(株)レイメイ 宮崎隆道 三重大学 宮本啓一
東京科学大学 児島千恵 三重大学 晝河政希
東京農工大学 中澤靖元 日産化学(株) 金木達朗
東京農工大学 秋岡翔太 日産化学(株) 堀川雅人
福岡大学 櫨川舞 東京理科大学 鈴木来
東京科学大学 林智広 明治大学 相澤守
東京科学大学 海津莉子 九州工業大学 宮崎敏樹
琉球大学 角南寛    

■ 目  次

第1章 各種細胞培養技術への足場材料の活用

第2章 細胞培養プロセスのスケールアップと足場材料の具体的活用

第3章 マイクロキャリアを用いた細胞培養技術の開発

第4章 細胞足場材料に求められる要件とその評価技術

第5章 再生医療用製品における足場材料の具体的活用法

第6章 足場用材料の開発動向


◇第1章 各種細胞培養技術への足場材料の活用◇

1節 細胞培養における足場材料の基礎特性

1. 足場材料とは
2. 求められる性質や性能
3. 生体本来の足場材料
3.1 細胞外マトリックスの役割
3.2 細胞外マトリックスの化学構造および細胞の結合
4. 物質(材質)の観点からの足場材料の大分類とそれぞれの特徴
5. 材料の物理的な性質
5.1 柔らかさ
5.2 マイクロキャリアのサイズと密度
6. 界面の化学的な性質
6.1 分子間の相互作用
6.2 濡れ性
6.3 水和水の分類と細胞培養材料への影響

2節 培養環境に応じた足場材料の種類とその選定

1.足場材料に求められる機能
1.1 細胞接着の促進
1.2 細胞増殖
1.3 三次元構造の形成
1.4 細胞機能の亢進
2.細胞・組織由来の足場材料
2.1 コラーゲン
2.2 ゼラチン
2.3 ラミニン
2.4 フィブロネクチン
2.5 マトリゲル
2.6 複合足場素材
3.合成高分子足場材料
3.1 ポリ乳酸
3.2 ポリグリコール酸
3.3 ポリカプロラクトン
4.ハイドロゲル足場材料
4.1 コラーゲンゲル
4.2 マトリゲル
4.3 ヒアルロン酸
4.4 メチルセルロース
5.その他の足場材料
5.1 コラーゲンビトリゲル
5.3 ゼラチンメタクリレート
5.3 脱細胞化マトリックス
6.足場材料の選定
6.1 足場材料の物理的特性
6.2 足場材料の加工のしやすさ
6.3 培養した細胞の回収効率
6.4 足場材料の生体適合性
6.5 足場材料の分解性と吸収性

3節 足場材料に求められる動的要件とその活用法

1.足場材料に求められる動的要件
2.足場材料の動的要件の活用法
3.動的要件活用の実際―オルガノイド培養―
4.動的要件活用の実際―オルガノイド移植―
5.オルガノイド培養の進展
6.ヒトiPSC由来オルガノイド移植の治療効果
7.ヒトiPSC由来肝臓オルガノイド移植による炎症抑制型マクロファージ誘導

4節 三次元培養における足場材料の役割とその活用法

1.三次元培養の基礎と足場材料の必要性
1.1 二次元培養と三次元培養の比較:生体環境の再現性
1.2 足場材料に求められる機能
2.足場材料の種類と特性
2.1 天然高分子材料
2.2 合成高分子材料
2.3 脱細胞化細胞外マトリックス
3.足場材料の製造技術と構造設計
3.1. 多孔性材料の製造技術
3.2 3Dバイオプリンティング
3.3 マイクロ流体デバイス
4.足場材料の主要な活用分野
4.1 オルガノイド培養
4.2 疾患モデルと薬剤スクリーニング
4.3 再生医療と組織工学
4.4 培養肉生産

5節 浮遊培養・懸濁培養における足場材料の役割とその活用法

1.理想の生物定量値としてのLiberality
2.足場を選ぶための公共データベース
3.足場評価のためのLiberality 分析例
3.1 肝蔵らしい初代肝細胞培養のために
3.2 肝蔵らしい肝由来細胞株培養のために
3.3 肝蔵らしい肝由来細胞株培養のために
3.4 肝星細胞の性質を維持するために
3.5 肝星細胞の性質を維持するために
3.6 サンプリング手技の成長
3.7 読み取れず

6節 接着培養における足場材料の役割とその活用法

1.足場材料
1.1 細胞接着を促進する足場材料
1.2 細胞接着を阻害する足場材料
2.細胞接着を促進する足場材料ECMと軟骨細胞の増殖・凝集性との関係
3.細胞接着を阻害する足場材料により制御された細胞形態と細胞活性の関係15)
3.1 細胞接着阻害剤のコート密度とrCHO細胞の接着状態の関係17)
3.2 rCHO細胞の接着状態とG-CSF代謝速度との関係
3.3 細胞接着阻害剤のコート密度と軟骨細胞の細胞形態・再分化の関係

 

◇第2章 細胞培養プロセスのスケールアップと足場材料の具体的活用◇

1節 スケールアップ時の足場材料の役割と選定・活用

1.スケールアップにおける足場材料の役割
2.足場材料の選定に影響する因子
3.天然由来足場材料の特徴と応用
4.合成足場材料の特徴と応用
5.出口用途ごとの活用事例
6.スケールアップの課題と解決策
7.規制要件と国際標準化
8.今後の展望

2節 スケールアップ時の培養環境調整と培養条件の均一性確保

1.スケールアップの意義と課題
1.1 スケールアップの定義と目的
1.2 規模拡大に伴う代表的な課題
1.3 スケールアップのためのパラメーター
2.培養環境パラメーターの詳細と調整方法
2.1 kLaの管理と最適化
2.2 kLaの測定法
2.3 kLaを指標にしたスケールアップ
2.4 培養環境パラメーターの均一性確保と調整技術
3.スケールアップの実例紹介
4.今後の展望と技術革新の方向性
4.1 AI・自動化技術の応用可能性
4.2 センサー技術の進歩と標準化
4.3 新規制御技術の開発動向

3節 大量培養に向けたデータ解析の応用

1.細胞培養プロセスにおけるデータ解析のための基盤整備とは
1.1 データ解析を行うために必要な三つの要素
1.2 データ解析に向けた戦略設計:QbDとJIS Q 2101(CPMS)の視点
1.3 Wet実験設計とDry解析を往復するデータ取得
1.4 細胞培養分野特有のデータ解析の難しさの認識
2.細胞培養DX推進のための細胞画像解析
3.画像解析を応用した足場材料評価事例:マイクロキャリア培養における画像解析評価事例

4節 自動培養に貢献する足場材の開発とその活用法

1.自動培養装置について
1.1 自動培養の目的と特性
@ラボ用途
A製造用途
1.2 自動培養における要求仕様
@細胞培養性
A培養表面の均一性
B安定性
C溶出性
D再現性
1.3 既存足場材の自動培養適性
2.化学合成足場材の開発
2.1 産業化課題
@スケールアウト課題
Aスケールアップ課題
B自動培養装置特有の課題
閉鎖型容器を搭載する自動培養装置は開放型容器であるシャーレと同様の作業やパ2.2 開発コンセプト
2.3 培養性能と自動培養適性
2.4 応用展開例

 

◇第3章 マイクロキャリアを用いた細胞培養技術の開発 ◇

1節 マイクロキャリア培養法の特徴、課題

1.動物細胞の大量培養技術
1.1医薬品製造に用いられる動物細胞培養
1.2再生医療に用いる細胞
1.3再生医療に用いられる細胞の培養方法
1.4マイクロキャリア培養の特徴
2.マイクロキャリアでの大量培養法
2.1マイクロキャリアの選択
2.2マイクロキャリア培養の可能性検証
2.3マイクロキャリア培養の少量培養
2.4マイクロキャリア培養の大量培養法の開発
3.マイクロキャリア培養の課題

2節 マイクロキャリアによる再生医療用細胞の大量培養技術

1.細胞産業の成長と新規マイクロキャリアへのニーズ
1.1 マイクロキャリアによる細胞の大量生産
1.2 細胞産業に適したマイクロキャリア
2.〈スキャポバ?〉の基材:PVAハイドロゲル
2.1 PVAハイドロゲル
2.2 PVAハイドロゲルの特性
2.2.1 強靭性
2.2.2 柔軟性
2.2.3 微細加工性
3.〈スキャポバ〉CL
4.〈スキャポバ〉CLの特長
4.1 デブリフリー
4.2 細胞の分離・回収性
4.3 再生医療用細胞の増殖性
5.〈スキャポバ〉CLの安全性
6.新たなニーズへの対応:〈スキャポバ〉AS

3節 温度応答性マイクロキャリアを用いた大量培養技術

1.温度応答性高分子の特性と培養基材としての応用
2.温度応答性マイクロキャリアの調製方法
2.1 Grafting to法
2.2 Grafting from法
2.3 ハイドロゲルビーズの調製
2.4 温度応答性マイクロキャリアを利用した細胞培養
2.4 温度応答性マイクロキャリアの展望と課題

 

◇第4章 細胞足場材料に求められる要件とその評価技術◇

1節 細胞操作材料の力学場設計

1.細胞操作における液性因子と固相因子
2.物理吸着/化学固定で異なるマトリクリン因子の作用
3.マトリックスの変形はなぜ細胞操作に重要なのか
4.分子クラッチ機構による接着斑の成長制御
5.細胞接着・伸展に対するマトリックス粘弾性の作用
6.力学場設計による細胞運動操作
7.増殖や分化における力学場問題:メカノトランスダクション
8.オルガノイド誘導のための粘弾性作用

2節 細胞接着性の要件と評価

1.細胞?基質間接着装置としてのインテグリン
1.1 インテグリンとECMリガンドの対応関係
1.2 インテグリン接着複合体の形成機構
1.2.1 インテグリンの活性化と初期クラスター形成
1.2.2 タリンによるIAC形成過程の分子間連結
1.2.3 タリンとビンキュリンによる力学応答とIACの成熟
2.材料表面へのインテグリン接着リガンドの提示
2.1 物理吸着ECMのデザイン
2.2 化学結合によるリガンド固定のデザイン
(1)アミノ基を標的とする求核反応
(2)チオール?マレイミド反応による選択的固定
(3)光反応による固定化
(4)Au?S自己組織化単分子膜(SAM)によるリガンド提示
(5)カテコール化学による表面修飾
(6)その他の共有結合反応
3.リガンドの空間配置と細胞接着の幾何学的要件
3.1 マイクロスケールのリガンド配置と細胞接着応答
3.2 ナノスケールのリガンド配置と幾何学的閾値
3.3 リガンド配置のナノ秩序とクラスター構造
4.リガンド可動性によるIAC形成とその力学的基盤
4.1 脂質膜上でのリガンド再配置とIACの自己組織化
4.2 高分子グラフト表面におけるリガンド可動域とIAC形成
5.細胞膜糖衣によって規定される距離スケールと材料設計
5.1 糖衣の弾性抵抗とインテグリン接着の協同性
5.2 糖衣圧縮による張力負荷とインテグリン活性化
5.3 糖衣厚とナノトポグラフィの整合

3節 コーティング技術による細胞接着性の制御技術

1.コーティングとは
2.コーティング素材
2.1 天然由来タンパク質系コーティング
(1)コラーゲン(Collagen)
(2)フィブロネクチン(Fibronectin)
(3)ラミニン(Laminin)
(3)ビトロネクチン(Vitronectin)
2.2 合成・半合成高分子系コーティング
3.コーティングの実際(推奨方法)
3.1 コーティング素材の濃度
3.2 溶解液(バッファー)の選択
3.3 コーティング温度と時間

4節 リン脂質を模倣したMPCポリマーコーティングの表面解析と細胞接着挙動

1.疎水性部位の異なるMPCポリマーコーティング表面への細胞接着挙動
2.組成・配列の異なるMPCポリマーコーティング表面への細胞接着挙動
3. MPCポリマーコーティング表面の分析
3.1 空気噴射液体排除法(air injection-mediated liquid exclusion; AILE法)
3.2 MPCポリマーコーティング表面の濡れ性評価

5節 細胞足場材料における生体適合性の評価 ―シルク材料の事例を交えて

1.細胞足場材料の意義と生体適合性の概念
2.生体適合性評価の手法と指標
2.1 細胞適合性評価 細胞生存、接着、形態、分化
2.2 炎症性応答評価 マクロファージ活性化とサイトカイン発現
2.3 血液適合性評価 溶血、血小板付着、凝固時間
2.4 分解性・代謝性評価 分解速度と分解産物の安全性
2.5 組織適合性評価(in vivo) 異物反応および線維化抑制
3.シルク材料の構造的特徴と生体応答
4.シルク材料の生体適合性評価事例
4.1 in vitro評価 細胞接着・増殖・分化
4.2 in vivo評価 炎症反応および組織再生能
4.3 血液適合性・止血性の評価

6節 細胞支持体・足場材料における剥離性・機能性の評価

1.市販細胞シート作製用培養皿の細胞剥離技術−温度応答性培養皿−
2.SCCBCを用いた培養皿の改質
2.1 水接触角
2.2 表面張力
2.3 温度変化に伴う吸着分子密度の変化
3.SCCBC改質培養皿を用いた細胞増殖への影響
4.SCCBC改質培養皿を用いた細胞シートの剥離
5.SCCBC改質培養皿を用いた細胞シートの剥離後の細胞機能の維持
6.SCCBC改質培養皿を用いた細胞シートの積層化への応用

7節 ポリマー表面のUV/オゾン処理による細胞接着性向上のメカニズムと最適化指針:
   タンパク質吸着ダイナミクスの解明

1.はじめに:細胞培養基材とタンパク質吸着の重要性
2、UVO処理時間と細胞接着性の非線形な関係
3.UVO処理による表面物理化学特性の単調な変化
4.タンパク質吸着ダイナミクス解析によるメカニズムの解明
5.結論:細胞接着性制御のメカニズムモデルと今後の展望

8節 足場の形状の要件と評価

1.足場の形状の研究の歴史
1.1 足場の形状の研究のはじまり
1.2 微細加工技術の進歩とともに
1.3 組織工学で足場の形状の重要性を再認識される
2.形状のある足場を作製する技術
2.1 フィルム状やシート状の足場の作製技術
2.2 繊維状の足場の作製技術
2.3 球状の足場の作製技術
2.4 体組織を模した形状の足場の作製技術
2.5 2次元パターンの足場の作製技術
2.6 2.5次元パターンの足場の作製技術
2.7 3次元パターンの足場の作製技術
3.細胞の足場が細胞機能に及ぼす影響
3.1 立体形状は自身の連続する面に沿って細胞を接着伸展させる
3.2 ストライプパターン構造は細胞をストライプパターンの向きに配向させる
3.3 足場の面積や間隔、形を調節した2次元パターン構造は細胞の生死や機能、運命を
3.4 2.5次元パターン構造は細胞機能を大きく変える
3.5 3次元パターン構造
4.細胞の足場の研究の将来展望

9節 細胞の分化・機能に影響を与える培養環境要因

1.生物学的な培養環境要因
1.1 酸素供給
1.2 栄養
1.3 老廃物濃度
1.4 増殖因子・サイトカイン類
2.物理的な培養環境要因
2.1 培養液流体からの流体力学的負荷
2.2 静水圧
2.3 pH
2.4 温度

10節 細胞の分化・機能に影響を与える物理環境の構築と意義

1.骨の組織再生
2.動的な物理刺激
2.1 従来の骨のための物理刺激デバイス
2.2 骨再生用コンパクトバイオリアクター
3.骨系細胞の静的な物理刺激による分化誘導

 

◇第5章 再生医療用製品における足場材料の具体的活用法◇

1節 細胞足場材料の種類とその選定法(天然素材,人工素材)

1.再生医療関連製品における足場材料の役割 
2.足場材料の分類
2.1 天然素材の足場材料
2.2 人工素材の足場材料
3.細胞培養における足場材料の活用
3.1 平面培養における足場材料の活用(コーティング材料)
3.2 三次元培養(3D)における足場材料の活用
4.再生医療関連製品における足場材料の選定
5.足場材料を活用した再生医療関連製品の具体例

2節 細胞架橋技術とその再生医療・足場材への応用

1.再生医療応用における足場材料の利用戦略
1.1 移植細胞の高効率な活性化を目的とした足場材料の利用
1.2 構造安定性および自己修復能を有する足場材料の開発
1.3 低侵襲移植と生体機能同期化を目指した足場材料の応用
2.糖代謝反応を利用した細胞エンジニアリング
3.生体直交型反応を利用した細胞とハイドロゲルの架橋技術
4.細胞架橋ゲルを足場材料として用いた再生医療への応用例
4.1 骨格筋組織の再生
4.2 皮膚組織の再生
5.細胞架橋ゲルを用いたバイオ3Dプリンター用インク材料の開発

3節 細胞シートによる足場を用いない細胞増殖技術

1.細胞シート工学を支える温度応答性細胞培養表面
1.1 温度応答性細胞培養表面と細胞シート工学
1.2 温度応答性細胞培養表面の高分子層の設計
1.3 生体機能分子を固定化した温度応答性細胞培養表面
1.4 パターン化温度応答性細胞培養表面
1.5 温度応答性細胞培養表面の開発

4節 脱細胞化足場の開発とその活用

1.脱細胞化足場の作製法
1.1 脱細胞化方法
1.2 脱細胞化後の処理(洗浄,滅菌,架橋,修飾)
1.3 脱細胞化足場の評価方法
2.脱細胞化足場を用いた再生医療製品
3.脱細胞化足場を用いた組織・臓器の構築
4.脱細胞化足場由来ECMを用いた細胞培養や組織構築の取り組み

5節 マイクロカプセルによる細胞包括技術の細胞治療、組織工学・再生医療への活用

1.マイクロカプセル基盤技術の全体像とその進化
1.1 細胞包括型マイクロカプセルの基本要件
1.2 マイクロカプセル材料の変遷と特徴
1.3 マイクロカプセル作製法
2.細胞治療、組織工学・再生医療への活用
2.1 細胞治療への活用
2.2 組織工学・再生医療における三次元微小環境の創出機能

 

◇第6章 足場用材料の開発動向 ◇

1節 相分離法による膜状多孔質足場材料の開発

1.膜状多孔質材料と組織工学
2.多孔質膜の構造と素材
2.1 多孔質膜の構造
2.2 膜状多孔質足場材料に用いられる生分解性高分子
3.相分離法を用いた多孔質膜の作製
3.1 熱誘起相分離法を用いた多孔質膜の作製
3.2 非溶媒誘起相分離法を用いた多孔質膜の作製
4.膜状多孔質足場材料を用いた細胞培養の例
4.1 熱誘起相分離法で作製した多孔質膜を用いた組織培養
4.2 非溶媒誘起相分離法で作製した多孔質膜を用いた細胞培養

2節 細胞足場材料としての刺激応答性ハイドロゲルの設計

1.刺激応答性ハイドロゲルの設計
1.1 温度応答性ハイドロゲル
1.2 pH応答性ハイドロゲル
1.3 生体分子応答性ハイドロゲル
2.複数の応答性をあわせもつ刺激応答性ハイドロゲル
2.1 ラジカル重合による温度応答性と分解性をあわせもつハイドロゲルの合成 
3.今後の展望

3節 コラーゲン

1.物理的・化学的改質による力学的特性と機能の向上
1.1 架橋技術の進化と力学的特性の向上
1.2 複合材料化
2.生体微細構造と動態の模倣足場としてのコラーゲン
3.組換えヒトコラーゲンの利用

4節 ペプチドゲル

1.ペプチドゲルの分類とハイドロゲルの形成メカニズム
2.ペプチドゲルの機能化
3.ペプチドゲルの3Dプリンティング
4.ペプチドゲルと他成分からなる複合ゲル
5.ペプチドゲルの細胞足場としての応用
5.1 運動器
5.2 中枢神経
5.3 その他の臓器,組織
5.4 オルガノイド

5節 ポリペプチド材料と細胞培養/細胞治療

1.足場材料ニーズ
2.リコンビナント「ポリペプチド/蛋白質」からなる足場材料
3.リコンビナントポリペプチドを用いた細胞治療プラットフォーム/培養形態
4.細胞培養とアプリケーション
4.1 細胞培養用途
4.2 創薬支援の悪性腫瘍研究用途
4.3 細胞治療の脳卒中治療用途
4.3 分化培養用途〜糖尿病治療用途
5.化学合成ポリペプチド

6節 機能性人工タンパク質

1.人工タンパク質とは
1.1 人工タンパク質の定義
1.2 天然タンパク質との違い
2.人工タンパク質の研究開発動向
2.1 研究開発の歴史
2.2 人工タンパク質の開発動向と具体的応用事例
3.具体的開発事例 機能性タンパク質シルクエラスチン
3.1 シルクエラスチンとは
3.2 医療分野への展開:創傷治癒材用途
3.3 医療分野への展開:半月板再生材用途
3.4 医療分野への展開:その他用途

7節 エラスチンファイバーシートを活用した伸縮性培養基材と動的培養技術

1.エラスチン
1.1 生体組織における弾性組織の含有率と弾性特性
1.2 弾性線維の形成過程
1.3 エラスチンの構造
1.4 Jカーブとエラスチン
2.エラスチンの材料化
2.1 水溶性エラスチンA〜Eの作製
2.2 水溶性エラスチンの構造
2.3 連続孔を有するエラスチンハイドロゲル
3.エレクトロスピニングによるナノファイバー化
3.1 無配向エラスチンファイバーシート
3.2 配向エラスチンファイバーシート
3.3 力学特性(伸縮性、弾性率)
4.エラスチンを用いた伸縮性細胞培養
4.1 エラスチンファイバーシート型培細胞養基材
4.2 動的培養技術
4.3 動的培養効果―1 <エラスチンの骨芽化誘導と骨芽化抑制刺激>
4.4 動的培養効果―2 <筋膜リモデリング効果の促進>

8節 キチンナノファイバー

1.キチンナノファイバーの開発
2.キチンナノファイバーを用いた有用物質生産細胞における検討
3.キチンナノファイバーを用いた間葉系間質細胞における検討
4.間葉系間質細胞培養材料・Cellhesion? MSの開発

9節 アパタイトファイバースキャフォルド

1.骨組織再生におけるリン酸カルシウム材料
1.1 アパタイトと生体材料への応用
1.2 生体中のアパタイト
1.3 HApと足場材料として応用研究
2.アパタイトファイバーおよびアパタイトファイバースキャフォルドの特性
2.1 AFの合成
2.2 AFの材料物性
2.3 アパタイトファイバースキャフォルドの特性とその微細構造
3.AFSを用いた組織再生に関する研究例
3.1 RFBを用いた三次元再生培養骨の構築と生体内反応
3.2 アパタイトファイバースキャフォルドを用いた肝オルガノイドの構築に向けた検討

10節 有機―無機ハイブリッドを用いた足場材料

1.足場材料に求められる条件とその使い方
2.足場材料に用いられる素材
2.1 セラミックス
2.2 高分子
2.3 有機-無機ハイブリッド