2007年 8月号 目次     「PHARMSTAGE」 
 【巻頭】  経口固形製剤の品質をめぐる諸問題
                 <国立医薬品食品衛生研究所>
1.経口固形製剤の溶出性による品質確保
2.経口固形製剤の品質で残った問題
3.製剤試験法の国際調和と日本薬局方における改正
4.新たな製剤に対する製剤試験
 【特集1】 抗体医薬品の現在進行形 〜開発・生産技術・特許〜
 1.抗体医薬品の現状と課題
    <中外製薬>
1.はじめに
2.創薬シーズとしての抗体
3.開発の課題
4.適正使用と安全対策の問題
5.今後の展望
 2. 開発メーカーが知っておきたい 抗体医薬品(抗がん薬)の有害事象 ト
   <東京慈恵会医科大学>
1.はじめに
2.CD20に対する抗体
3.CD33に対する抗体
4.HER2に対する抗体
5.上皮細胞増殖因子受容体に対する抗体
6.血管内皮細胞成長因子に対する抗体
7.おわりに
 3. 開発メーカーが知っておきたい抗体医薬品(抗リウマチ薬)の有害事象
    <長崎大学>
1.はじめに
2 インフリキシマブについて
3 インフリキシマブの安全性に関する調査
4 結核について
5 ニューモシスティス肺炎について
6 間質性肺炎について
7.肺炎について
8.その他
9.有害事象を考慮したインフリキシマブ投与の適応基準
10.エタネルセプトの有害事象について
 4. 製造販売承認を得た開発品目のサクセスストーリー
   日本発最初の抗体医薬
   「ヒト化抗ヒトインターロイキン-6 受容体抗体 (トシリズマブ)」の研究開発経緯」
    ―基礎研究、探索研究から創薬研究、そして新薬誕生へ−
    <中外製薬>
1.はじめに
2 IL-6が自己免疫疾患の治療標的分子になるまでの経過−長年の基礎研究が実る
3 基礎研究から探索研究へー産学連携が推進
4.探索研究から創薬開発研究へ
4.1. 遺伝子工学の技術革新がマウス抗体のヒト化技術を生むー抗体医薬の道を拓く
4.2. IL6の細胞内信号伝達様式と多彩な生物作用
4.3. 非臨床−試験―トシリズマブのサルでの実験とラット抗マウスIL-6受容体抗体のマウスでのシミュレーション試験が貢献
5 臨床試験へ、そして新薬誕生まで
6 おわりに
 5. 抗体医薬品の薬効試験の留意点
    <第一三共>
1.はじめに
2 抗原の種特異性のある抗体の薬効評価
3 In vitro評価系
4 In vivo評価系
4.1 サロゲート系
4.2 免疫交差動物を用いる系
4.3 ヒトタンパク質を発現させる系
4.4 ヒト組織を使用する系
 6. 抗体医薬品の毒性評価
    <アムジェン>
1.抗体医薬品の毒性評価
2 抗体医薬品
3 抗体医薬の長所
4 抗体医薬品市場
5 抗体医薬品開発の転機 ヒト化/完全ヒト型化
6 完全ヒト型モノクローナル抗体
7.Peptibody
8.米国承認済み抗体医薬品
9.抗体医薬品の安全性評価上の問題点
10.使用する動物種と被験薬の薬理活性
11.動物種の選択と相同抗体試験
12.アムジェン社における動物種の選択事例
13.被験薬の免疫原性
14.抗被験薬抗体出現時の対応例
15.対照動物における抗被験薬抗体産生
16.相同抗体・遺伝子改変動物を用いた毒性試験
17.相同抗体、遺伝子改変動物の問題点
18.バイオ医薬品の非臨床安全性評価とICHガイドライン
19.毒性試験−低分子とバイオ医薬の比較
20.遺伝毒性試験は不要か?
21.がん原性試験は不要か?
22.TGN1412(抗CD28モノクローナル抗体)の治験事故
23.事故の概要
24.非臨床試験成績
25.英国医薬品局の対応と医薬メーカーへの影響
 7. 抗体医薬開発における安全性パートの申請書作成のポイント
    <キリンファーマ>
1.はじめに(モノクロナール抗体の進化と完全ヒト抗体マウスの開発)
2 抗体医薬開発で求められる非臨床毒性試験
3 日本で承認された抗体医薬品の申請資料と審査の実例
 8. 効率的な抗体医薬品の生産技術
    <キリンファーマ>
1.はじめに
2 一般的な抗体医薬品の製造方法
2.1 培養工程
2.2 精製工程
3 なぜコストダウンなのか
4 一般的な抗体医薬品の原材料費の構成比
5 培養工程における効率的な生産技術
5.1 高発現化および培養期間の短縮によるコスト削減
6 精製工程における効率的な生産技術
6.1 High Capture and High Flow Resins
6.2 Membrane Chromatographyの開発
6.3 New Type of Capture Resins(MEP(4-メルカプトエチルピリジン) HyperCel
7.バリデーションにおける効率的な生産技術
7.1 培養工程
7.2 ディスポ製品によるバリデーションの削減
7.3 原薬充填用バックおよびそのシステム
8.おわりに
 9. 判決例及び特許例に見る抗体関連発明の特許性と記載要件
    <谷川国際特許事務所>
1.はじめに
2 新規性及び進歩性
2.1 抗体自体の発明
2.2 抗体医薬の発明
2.3 抗体診断薬の発明
3 明細書の記載
3-1 明細書の記載事項
3-2 明細書の記載に関する判決例
4 むすび
 【特集2】 発見しにくい小児への医薬品副作用〜異常行動・軽度・重篤な症例〜
 1. 予測できない小児への医薬品の副作用
     <国立病院機構三重病院>
1.はじめに
2.医薬品のまれな副作用と因果関係の証明
3.オセルタミビルと異常言動・行動
3.1 オセルタミビル
3.2 疫学による因果関係の検討
3.3 病態による因果関係の検討
3.4 現在の対応
4.テオフイリン徐放製剤(SRT)とけいれん
5.日本脳炎ワクチンと急性散在性脳脊髄炎(ADEM)
6.ロタウイルス生ワクチンRotashieldRと腸重積
 2. 重篤な副作用の初期症状
     <就実大学>
1.抗がん剤による副作用
2.副作用回避とTDM
3.成人を対象とした事例
4.小児を対象とした事例
▼ トピックス記事
 ○化審法によるほ乳類を用いる28日間反復投与毒性試験に使用された統計学的手法の分類と評価
   <独立行政法人 製品評価技術基盤機構>
1.要約
2.はじめに
3.調査材料および方法
4.毒性試験に用いる各統計解析の特徴
4.1 両側検定および片側検定で実施した場合の有意差検出の差異
4.2 分散分析を実施せず直接多重比較・範囲検定で解析
4.3 Bartlettの等分散検定の必要性
4.4 ノンパラ型Dunnettの検定は二通りの解析法がある
4.5 データの変換
4.6 Scheffe'の多重範囲検定の検出力
4.7 ノンパラ検定の順位和検定に対する注意点
4.8 カイ二乗検定およびFisherの直接確率検定の検出力
4.9 Dunnettの検定はt-検定の拡大版
4.10 U-検定の検出パターン
5.調査結果
5.1 定量値の検定
5.2 定性値の検定
6考察

▼ 連載記事
  ○コンピュータシステムバリデーション実践講座
    <第8回/全12回>
  〜バリデーション報告書の書き方〜
    <(株)イーコンプライアンス>
1.はじめに
2.バリデーション報告書とは
3.バリデーション報告書の内容
4.バリデーション報告書における結論
5.バリデーション報告書以降の品質計画文書

 

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