【講座趣旨】開発段階から始まる製品の売上予測は企業における中・長期事業性評価という側面はもとよりのこと、製品上市を想定した
マーケティング戦略との関係において表裏一体をなしているという点で大きな責任をともなう仕事でもあります。つまり、難儀な患者数の推定や
未知の市場動向に対する見極めもさることながら、想定される製品のSTPを踏まえた論理的な筋立て(ロジック)とその整合性が予測の透明性
、妥当性、信頼性を高める要諦と考えます。一方、医薬品業界にいてもRWD(Real World
Data)に代表されるビッグデータの活用が現実的となり、
より詳細で正確な市場理解やいろいろな局面での判断の助けになっています。本講座ではこれらを踏まえて、ロジックを重んじた実践的な
予測プロセスとビッグデータの有用性と評価について自らの経験を踏まえてご紹介します。
【講演内容】
1.開発品の売上予測の意義と限界
・予測の本質と位置づけ
2.予測の基本プロセスとアプローチ
・売上予測の基本構造
・患者数の推計と市場の予測
・各種二次情報の位置づけと評価
・Unmet Needsの洗い出しを含む市場機会の見極め
3.STP(Segmentation, Targeting, Positioning)と予測
・想定事項と予測
・製品ポジショニングとSoB (Source of Business)
4.各段階でのジャッジメントに役立つ情報源
・Case Studyの奨励
・PMR (Primary Market Research)の活用
・ビッグデータ(RWD他)の有用性と評価
5.予測を巡る体験談より (予測の落とし穴)
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