新規事業 撤退基準 評価 
        
『研究開発テーマの評価と中止/撤退判断の仕方』
『研究開発テーマの事業性評価と資源配分の決め方』
 
<セミナー No.407511>

★いつ、どのタイミングで中止、撤退判断を行うか!
★テーマの特性に沿った形骸化しない基準の作り方、運用の仕方とは!!

【Live配信セミナー】
新規事業テーマ中止/撤退判断への
基準作りと運用の仕方


■ 講師
1.

(株)リーディング・イノベーション 代表取締役 芦澤 誉三 氏

2. 村田機械(株) 研究開発本部 全社開発推進 シニアエキスパート (元技術開発センター 所長) 中尾 敬史 氏
3. 富士フイルム(株) バイオサイエンス&エンジニアリング研究所 研究主幹 後藤 孝浩 氏
■ 開催要領
日 時

2024年7月5日(金) 9:30〜16:45

会 場 Zoomを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
Live配信セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料

1名につき60,500円(消費税込み、資料付) 
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき55,000円(税込)〕

大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。
詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい。

■ プログラム

<9:30〜12:30>

【第1部】事業テーマの特性に沿った基準作り
        「新規事業テーマの中止/撤退基準の考え方と仕組みの作り方」

(株)リーディング・イノベーション 芦澤誉三 氏

【講演趣旨】
「新規事業推進テーマを中止する、撤退する」という決断は難しく、その基準作りは現在でも重要な課題となっています。たとえば、撤退基準として「3年で単年度黒字、5年で累損一掃」を設けている企業がありますが、その通りに運用されることはほとんどなく形骸化している例をよく見かけます。すなわち、そのような基準は実態に則していないということです。実態に則したものにするためのポイントのひとつは、すべてのテーマに共通する基準を作るという発想を捨てテーマの特性の違いによって基準を変えるというものです。
本講座は、新規事業テーマの事業特性の分析方法と企画立案者も納得する中止、撤退基準の考え方と作り方について解説します。

【講演項目】
1.新しい新規事業の中止、撤退基準が求められている理由
 ・見込みが小さいならば早く見極めたい
 ・企画テーマの中止基準と事業化テーマの撤退基準の違い
 ・「3年で単黒、5年で累損一掃」の撤退基準の形骸化
 ・企画担当者も納得できる基準が必要

2.新規事業、新市場が生まれるメカニズム
 ・新規事業、新市場が生まれるメカニズム
 ・何故、新しいテクノロジー、流行りのキーワードに注目するのか
 ・新規事業開発は“置き換え”市場開発である
 ・3C分析に潜む危険性

3.事業特性分析の重要性と分析方法
 ・あまり意識されていない事業特性分析とは
 ・事業の本質的性質を知ることの重要性
 ・事業特性の分析のやり方
 ・事業特性分析の使い方(テーマ評価、中止・撤退基準設定、マーケティング戦略等)

4.一般的な評価の枠組みについての考察
 ・一般的な評価の枠組み例
 ・根底にある考え方は“強みを活かして成長分野に参入”
 ・“強みを活かせ”、“成長分野を狙え”が正しいとは限らない理由
 ・新規性の高いテーマは評価できないようにできている

5.顧客の価値判断のメカニズム
 ・顧客価値を構造的に捉えて整理する
 ・基本価値と付加価値と経済的価値に分ける意味
 ・ビジネスモデルのシンプルな体系
 ・もっとも重要な基本モデルの解説

6.新規事業の中止、撤退基準の考え方と仕組みの作り方
 ・新規事業評価のための事業の特性分類
 ・新規事業テーマ評価のロジック
 ・新規事業テーマ評価の3つの基本要素
  −商品力評価のポイント(顧客に選ばれる商品・サービスなのか)
  −事業性評価のポイント(目標の売上を達成できる需要ポ テンシャルはあるのか)
  −戦略力評価のポイント(事業に必要な業務機能、競争優位策は効果的か)
 ・新規事業テーマの撤退基準の考え方と作り方
  −テーマ評価、中止・撤退基準設定のための事業特性分析の使い方
  −事業特性分析から撤退基準作りまでの進め方
  −企画立案者が納得する基準作り
  −撤退基準作りの仕組み化

【質疑応答】


<13:30〜15:00>

【第2部】ムラテックにおける新規テーマの評価と中止/撤退判断の考え方

村田機械(株) 中尾敬史 氏

【講演趣旨】
R&Dテーマの中止・撤退を判断することはとても難しく、それを実施するには前提条件としてR&Dテーマの出口戦略を開発スタート時に議論することが非常に重要です。出口戦略を議論するにはロードマップに基づいたテーマ提案が必須であり、そのテーマを「夢を語り、どのお客様がどのように喜ぶか」を企画で語る必要があります。ムラテックではストーリー性のある企画書を用いて出口戦略を明確化した上で開発を始め、ステージゲートを用いてプロジェクト推進を行っています。今回は「全社開発マネジメント」の全体像をご説明し、成功失敗の事例を踏まえた上で「新規テーマの中止撤退の考え方」をご紹介いたします。また、複数の出口をシナリオプランを使って考え、それをロードマップに展開する試みについてもご紹介します。

【講演項目】
1.ムラテックの紹介と全社開発体制の構築
 1-1.ムラテックの紹介
 1-2.全社横断的な開発体制の構築

2.全社開発マネジメントの構図
 2-1.ロードマップを核とした 開発連携とプラットフォーム技術戦略
 2-2.ステージゲートを活用したカオスのマネジメント

3.出口を見据えた新規テーマ評価と中止撤退判断の考え方
 3-1.ストーリー性のある開発企画
 3-2.ステージゲートの運用と中止撤退判断の考え方

4.シナリオプランとロードマップへの展開
 4-1.シナリオプランとは・・   
 4-2.シナリオプランの活用事例

【質疑応答】


<15:15〜16:45>


【第3部】新規事業開発テーマ中止の判断基準と運用方法

富士フイルム(株) 後藤孝浩 氏

【講演趣旨】
市場や顧客ニーズの変化や製品寿命の短命化などの事業環境が変化する中、新規事業開発に取り組み持続的成長を目指す企業が増えている。しかし、新規事業開発は既存事業よりも計画を立てることが難しく、更には計画通りに開発が進まない。そして、一旦開発を始めると、開発を中止する判断やそのタイミングの難しいテーマである。「新規事業開発テーマ中止の判断基準と運用方法」の講演を通して、開発中止の判断基準を予め決めておく意義(中止の客観性・納得感、失敗を含めた経験・ノウハウ蓄積、次への挑戦意欲、新規事業開発の成功確率向上)、その判断基準の本質的考え方(テーマ共通、企業の成長戦略やリスク許容度の反映)や運用方法を解説します。

【講演項目】
1.新規事業開発テーマの定義

2.新規事業開発テーマの必要性
 2-1.既存事業との関係

3.新規事業開発テーマの成功要因
 3-1.人材(知識・経験・スキル)
 3-2.組織(体制・評価・手順)
 3-3.カルチャー(仕事のやり方)

4.判断基準の必要性
 4-1.新規事業撤退の判断基準の事例
 4-2.新規事業および開発テーマ撤退/中止の判断基準の必要性

5.新規事業開発テーマの進め方(判断基準/運用方法)
 5-1.テーマの企画
 5-2.ステージゲート
 5-3.各マイルストーンの目的と要件
 5-4.各マイルストーンのゲートキーパー
 5-5.中止の判断基準とタイミング

6.判断基準づくりと運用上の注意点

【質疑応答】

新規事業テーマ 中止/撤退 セミナー