【講座の趣旨】
触媒は化学品の製造に極めて大きな役割を果たしており,そのラボでの開発からベンチ・パイロットを経て企業化に至るスケールアップについて,プロセス・反応器設計のための活性試験・物性評価・反応速度式構築・劣化解析と対策・寿命評価などの基礎的知識・定量的な取扱方法を提供する。
【習得できる知識】
工業触媒の基礎的知識。触媒の物性・反応活性の定量的な評価方法,反応速度測定方法とその解析による反応速度式の構築,触媒の劣化の評価とその定式化・寿命推定,商用プラント反応器の基本設計,ExcelやPythonを用いた具体的な計算方法
【セミナープログラム】
1.工業触媒の基礎
1.1 触媒(プロセス)開発の流れ
1.2 触媒の種類と特徴
1.3 触媒の活性成分・ミクロ/マクロ構造と機能
1.4 触媒活性試験とその解析手法
a.回分反応(閉鎖循環系)
b.固定床流通系(酸化反応:反応次数・ MVK機構, 酸塩基触媒:LH機構)
1.5 触媒評価方法
a.細孔構造
b.酸塩基性,酸化還元特性
c.活性点環境
1.6 触媒有効係数
2.触媒の劣化とその対策
2.1 触媒劣化とその原因解析
2.2 触媒劣化対策と寿命延長
2.3 工業触媒劣化・再生事例
a.酸塩基触媒
・コーキングと燃焼再生
・活性成分飛散と再生
b.ゼオライト触媒
・コーキングと燃焼再生
・劣化の定量的解析
3.触媒プロセスのスケールアップ
3.1 工業触媒の製造
a.触媒調製法
b.触媒成形法
3.2 工業触媒プロセスのスケールアップ手順
3.3 触媒プロセス開発の企業化具体例
a.酸塩基触媒
b.ゼオライト触媒
4.触媒研究の動向
【質疑応答】
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