【講座の趣旨】
ウレタンフォームは自動車、家具、断熱材など多方面に使用されており、ウレタンフォームシステムを設計するためには、その基本となる構成成分
(ポリオール・イソシアネート・アミン触媒・その他副資材) の概要や役割ならびにウレタンフォームの反応機構を理解することが重要である。
本講演では、ウレタンフォームの材料設計を行う若手技術者に向けて、ウレタンフォーム種類・用途・製法等の基礎的な内容から、主原料や副資材の特徴および役割について解説するとともに、材料設計において重要となるアミン触媒について、種類・役割、活性機構について詳しく解説し、ポリウレタンの材料設計技術を身につけてもらうことを目的とする。
また、近年では、VOCや地球温暖化等の課題に対して、環境に配慮したアミン触媒や材料設計技術が求められており、これらの課題に対する近年の開発状況について解説する。
1.ポリウレタンフォームの基礎
1.1 基本
○ 種類
○ 用途
○ 構造
○ 分類
1.2 製法
○ 主反応
○ 成形方法
2.主原料と副資材
2.1 イソシアネート
2.1.1 分類、特徴、反応性、主反応と誘導体反応
2.1.2 TDIとMDIについて
2.2 ポリオール
○ 分類
○ 特徴
○ 使い分け
2.3 副資材
○ 発泡剤
○ 整泡剤
○ その他
3.ポリウレタン用触媒の基礎と活性機構
3.1 ポリウレタン用触媒の種類とその役割
3.1.1 触媒の種類と役割
3.1.2 ウレタンフォームに及ぼす触媒の影響
3.2 ポリウレタン用触媒の活性とその評価方法
3.2.1 イソシアネートの反応
3.2.2 触媒の活性と評価方法
4.アミン触媒の構造と活性、局所構造の関係
4.1 触媒の活性機構
4.2 触媒の構造と活性との関係
4.3 触媒の温度依存性
5.環境に配慮したポリウレタン触媒の開発動向
5.1 軟質フォーム用VOC対策触媒
5.2 硬質フォーム用HFO発泡剤対応触媒
5.3 硬質フォーム用難燃性改良触媒
【質疑応答】
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