【講座主旨】
ペ眼の疾患は非常に多岐にわたっており、ある程度満足できる治療が行われている疾患も多いが、現状では適切で患者満足度の高い治療法がない疾患も少なくない。
本セミナーでは、製薬企業として開発ターゲットとすることが可能と考えられる、臨床未充足ニーズが高い眼疾患の原因や病態について概説し、治療ターゲットや開発課題等について、演者の眼科薬開発経験を踏まえて説明する。
◆習得できる知識
・眼の構造と機能に関する基礎知識
・主要眼疾患の病態とその本質に関する基礎知識
・主要眼疾患の治療の現状とアンメットニーズ
・主要眼疾患治療薬の開発の現状
・今後の眼疾患治療薬の開発ターゲットや課題
【講座内容】
1.眼疾患について
(1) 眼の構造と主な組織の機能、役割
・眼の構造(外観、機能)
・主要組織の形態、機能、役割
(角結膜、涙腺・涙器、水晶体、毛様体・繊維柱帯、網膜・視神経、等)
(2) 主要眼疾患の原因、病態
・眼疾患の種類と概要
(多岐に亘る眼疾患の種類と概要、薬剤治療可能な疾患)
・今後薬剤開発の対象と予想される主要眼疾患とその原因、病態
(緑内障、ドライアイ、網膜疾患、感染症、近視、老視、白内障、等)
・・・(休息)・・・
2.主要眼疾患と治療薬開発
(1) 治療の現状とアンメットニーズ
・現時点での治療法と目指すべき根治/原因療法
(緑内障、ドライアイ、網膜疾患、近視、老視、等)
(2) 新規治療薬/治療法の開発動向
・開発中の治療薬/治療法の例とその動向
(緑内障、ドライアイ、網膜疾患、近視、老視、それ以外のトピックス等)
(3) 開発に向けた課題、留意点等
・日本での開発における課題、留意点など
【質疑応答】
●略歴●
1978 大阪大学大学院理学研究科(有機化学)卒業、参天製薬入社
1978〜2012 参天製薬
・新薬の合成研究(10年)、 ・プロジェクト企画・調整、ライセンス活動(4年)
・臨床開発(6年)、 ・眼科領域新薬のプロジェクトマネジメント(14年)
プロジェクトリーダーを担当し、承認された医薬品:
「ヒアレイン」(ドライアイ)、 「クラビット」(眼感染症)
「タプロス」(緑内障、高眼圧症)、「タプコム配合点眼液」(緑内障、高眼圧症)
2013〜2017(6月)(株)アールテック・ウエノ
・プロジェクトリーダーを担当した薬剤
VAP-1阻害剤(経口薬):P1試験(単回〜反復)を担当
2017(11月)〜2019(3月) 窪田製薬ホールディングス株式会社
・(自社パイプラインの開発推進、パートナリング活動)
視覚サイクル抑制剤(スターガルト病、糖尿病網膜症)、遺伝子治療(網膜色素変性)、
超小型モバイルOCT(網膜疾患に対するオンライン診療)
2019 (4月)〜現在 ロート製薬株式会社
・医療用眼科薬の臨床開発およびプロジェクト推進
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