【本講座で学べること】
・ガス中微量水分の計測技術の原理
・ガス中微量水分計測における注意点
・装置内面における吸着/脱離水分
・計測器の性能を評価するための標準発生技術
【講座概要】
半導体デバイスの製造工程では様々な種類の超高純度材料ガスが大量に用いられており、これらのガス中に不純物として含まれる水分が製品の性能や歩留まりに悪影響を与えることが知られている。ガス中水分の許容量はモル分率で数ppbとされており、このレベルの水分をリアルタイムに精度良く測定できる微量水分の計測技術が求められている。「水」は目には見えない水蒸気の状態で大気中に大量に存在し、容易に製造ラインや計測環境に浸入して物質表面で高い吸着性を示すことから、除去や計測が難しい非常に厄介な不純物である。本講座では、微量水分の扱いの難しさや注意点について事例を交えて説明する。また、CRDS(キャビティリングダウン分光法)を始めとする微量水分の計測技術、計測器の性能評価を行うための基準となる「標準」について述べる。
1.ガス中微量水分
1.1 微量水分とは
1.2 半導体製造におけるガス中微量水分計測
1.3 微量水分計測の重要性と難しさ
2.ガス中微量水分の計測技術
2.1 鏡面冷却式露点計
2.2 静電容量式水分センサ
2.3 CRDS(キャビティリングダウン分光法)微量水分計
3.ガス中微量水分の標準発生技術
3.1 標準の重要性
3.2 標準の実現法
3.3 拡散管方式に基づくガス中微量水分の一次標準
3.3 計測器と標準の関係
4.高感度・高精度計測技術 ―CRDS微量水分計―
4.1 CRDSの原理
4.2 ガス種の拡張
4.3 ガス中微量水分計測技術の展望
【質疑応答】
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