粒子 分散 セミナー
        
“ぬれ性“の制御と表面処理・改質技術
造粒プロセスの最適化と設計・操作事例集
 
<セミナー No.507423>
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★ 分子間力、静電反発力、、、分散凝集の基礎から、分散性の評価技術を徹底解説!

ナノ粒子・微粒子分散・凝集の基礎と

分散安定性の評価技術


■ 講師

東北大学 大学院農学研究科 附属放射光生命農学センター 名誉教授・客員教授 工学博士 村松 淳司 氏

■ 開催要領
日 時

2025年7月10日(木) 10:30〜16:30

会 場 Zoomを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
Live配信セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料

1名につき55,000円(消費税込み・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき49,500円(税込み)〕
〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。
         詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕

※定員になり次第、お申込みは締切となります。

■ プログラム

【講座概要】
シングルナノから数ミクロンの粒子サイズを有する,いわゆるナノ粒子や微粒子は,媒質である水などの溶媒に対して,ときに分散し,ときに凝集します.牛乳や墨汁が分散し,美味しい珈琲やお茶が飲めること,逆に豆腐の生成や,腰の強い讃岐うどんができる背景には,共通の物理化学現象があることは御存知でしょうか.平衡論的にはDLVO理論というものがあり,速度論的には急速凝集理論というものがあります.難しそうですが,そうでもありません.これは,スラリーの他,ナノインプリントやナノインクなどで応用が期待される各種ヘテロ分散系の科学を応用面や実用面に適用する場合に,抑えておきたい基礎知識ですので,是非身につけてください. 本講演では,身近なコロイドの振る舞いを通して,まず,分散と凝集の本質を知ることから始まります.そして,凝集要因となる,分子間力,つまりはvan der Waals力の本質と,分散要因となる静電的反発力を知ります.そして,後者における表面電位とゼータ電位の違いや,ゼータ電位測定の基礎などに言及し,ナノ粒子の振る舞いの全貌を詳細に解説したいと思います.美味しい珈琲のいれ方,クリーミーなビールの泡,なども分かるかも.また,ナノ粒子や微粒子の評価法として,電子顕微鏡や放射光計測法を用いた手法についても,解説します。


【受講対象】
微粒子やナノ粒子など粒子を扱う方一般,粒子合成をされる方など

受講後、習得できること】
分散・凝集についての知識や評価法について


【プログラム】
1.微粒子とナノ粒子(コロイドとは)
 1.1 サイズで整理
 1.2 ナノ粒子の特徴

2.生活の中のコロイドの分散凝集
 2.1 牛乳と墨汁
 2.2 ビールと温泉
 2.3 豆腐は分散する?

3.分散凝集の理論
 3.1 分子間力
 3.2 van der Waals引力を特徴づけるHamaker定数(凝集促進因子)
 3.3 粒子間斥力を特徴づけるゼータ電位(分散促進因子)
 3.3 分子間引力と帯電粒子の電荷と電位
 3.4 電気泳動とゼータ電位 〜液体媒質中の帯電粒子のゼータ電位の評価法
 3.5 Smoluchowskiの式,Huckel式,とHenry式
 3.6 ゼータ電位測定の実際
 3.7 DLVO理論
 3.8 ポテンシャル曲線

4.凝集
 4.1 豆腐の分散と凝集
 4.2 急速凝集理論
 4.3 分散と凝集を応用した工業製品

5.分散・凝集の評価法
 5.1 電子顕微鏡法
 5.2 小角X線散乱,広角X線散乱
 5.3 次世代放射光施設NanoTerasuにおける評価の実際
 5.4 食品飲料の評価への応用

6.終わりに


【質疑応答】

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