【講演概要】
単なる装置の自動化に留まらない、実験計画からデータ解析、次の条件提案までを含む「自動自律化」の概念と実例を紹介し、研究開発の効率と質を飛躍的に向上させる未来像を提示する。
・ラボオートメーションを活用した研究プロセス自動化の概要とメリットを紹介
・自動化技術を活用して研究効率やデータ品質の向上を図る具体的事例を紹介
・自動化導入に向けた検証の進め方や導入プロセスを分かりやすく解説
【受講対象】
材料・化学・電子材料分野などで研究開発に携わる方、実験の効率化や自動化導入に関心のある研究者や技術者、データサイエンスやMIの活用に興味がある研究開発者、エンジニア、研究開発のマネジメントや効率化、DX推進に関わる方。
【受講後、習得できること】
材料研究におけるDX推進のポイントやMI活用の基礎知識、 ラボオートメーションの導入による研究プロセスDX化重要性の理解、材料開発プロセスにおける自動化・自律化システムの基本構成と活用方法、自動化導入手順やPoC(技術検証)の合理的な進め方。
1.材料研究開発における課題とデジタル技術活用の動向
1.1 伝統的な研究手法とデータサイエンスの融合
1.2 マテリアルズインフォマティクス(MI)の役割と位置付け
2.ラボオートメーションの概要と目的
2.1 研究工程(計画、実験、分析、報告)における自動化の意義
2.2 実験データの再現性と品質向上への期待
2.3 単純作業の軽減と研究者の負担軽減
3.自動化・自律化システムの基本構成
3.1 ソフトウェア技術(データ管理、解析、可視化)
3.2 ハードウェア技術(装置自動化、試料搬送)
4.自動化システムの活用事例
4.1 有機材料プロセス(合成・評価)
4.2 薄膜材料(薄膜作製・特性評価)
4.3 セラミックス材料(秤量・混合・焼成・評価)
5.技術導入の検証プロセス(PoC)の流れ
5.1 装置単位での自動化検証
5.2 複数装置連携の検証とデータ活用の仕組み
5.3 データを用いた条件最適化手法の検証
6.ラボオートメーション導入ステップの一般的な流れ
6.1 ニーズの整理と自動化範囲の明確化
6.2 小規模環境での検証と効果確認
6.3 実際の研究環境への導入と運用支援
【質疑応答】
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