【講演概要】
主に粒子・フィラーの分散安定化、レオロジー特性の制御、脱泡・消泡のメカニズムなど基本となる単位技術についてまずは解説する。そのうえでバイオベースの接着剤に有効な各種添加剤を紹介する。植物由来やバイオベース比率の高い湿潤分散剤や消泡剤に加え、層状ケイ酸塩のような無機系レオロジーコントロール剤など、実験データと共に使い方にも触れる。
【受講対象】
実際に接着剤の設計に携われている方々。バイオベース系の設計・検討しようとされておられる方
【受講後、習得できること】
顔料分散安定化の基本的概念と湿潤分散剤の機能。消泡の理論と接着剤に有効な添加剤の種類。レオロジーコントロール剤の構造と適用の仕方。バイオベースの添加剤の概要
1.粒子・フィラーのかかわる事象と添加剤の効果
1.1 粒子濃度のアップと作業性改善
1.2 粒子・フィラーの分散安定化と粘性
1.3 粒子表面への濡れ・吸着と安定化
1.4 湿潤分散剤の構造と効果
1.5 凝集抑制と流動性改善
1.6 バイオベースの湿潤分散剤の例
2.泡の不具合と対策 膜欠陥の防止
2.1 泡安定化メカニズムと消泡の考え方
2.2 消泡・脱泡剤の構造と種類、使い方の注意点
2.3 選定・添加方法
2.4 バイオベースの消泡剤の例
3.レオロジー特性と制御の仕方
3.1 たれと形状保持
3.2 無機系のレオロジーコントロール剤
3.3 層状ケイ酸塩の構造と特徴、バリヤー効果
3.4 有機系及びバイオベースのレオロジーコントロール剤の構造と特徴
4.基材への濡れ性の向上 表面調整剤の構造と特徴
5.その他のバイオベース添加剤
【質疑応答】
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