樹脂 低塩素化セミナー
        
重合開始剤,硬化剤,架橋剤の選び方,使い方とその事例
エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
 

<セミナー No 508205>

【Live配信のみ】 アーカイブ配信はありません

★塩素と湿気・熱が反応して生成される塩化水素ガスが,金属配線や接点を腐食させる原因に!

★環境規制だけではない,ハロゲン含有量の規定や腐食性イオンの限界値などの国際評価基準とは?


樹脂・プラスチック
における

低塩素化」,「ハロゲンフリー」 に関する

材料設計,各種分析・解析,その応用

 


■ 講 師

【第1部】

NBリサーチ 代表 野村 和宏 氏

【第2部】

(株)ダイセル スマートSBU 事業推進室 室長 鈴木 弘世 氏

【第3部】

帝人(株) 樹脂事業本部 研究開発部門 プラスチックステクニカルセンター 第二開発室 室長 友田 琢也 氏

【第4部】


(株)東ソー分析センター 南陽事業部 解析グループ
                     有機分析チーム チームリーダー 横山 祐介 氏

                     構造チーム サブリーダー 大林 信明 氏

【第5部】

(株)島津製作所 分析計測事業部 Solutions COE マテリアル/インフラストラクチャーソリューションユニット 
守屋 宏一 氏

【第6部】

(国研)産業技術総合研究所 物質計測標準研究部門 標準物質評価研究グループ
キャリアリサーチャー 博士(理学) 三浦 勉 氏
■ 開催要領
日 時

2025年8月19日(火) 9:50〜17:10

会 場 Zoomを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
Live配信セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料

1名につき66,000円(消費税込み,資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につ60,500円〕

〔大学,公的機関,医療機関の方には割引制度があります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕

■ プログラム

【9:50〜11:40】

第1部 「エポキシ樹脂」の概要,低塩素化/ハロゲンフリー化の動き,その応用

●講師 NBリサーチ 代表 野村 和宏 氏

 

【講座の趣旨】

  RoHS指令でEUにて使用が禁止される化学品が年々追加されていく。今後の追加品の候補を見てみると現在,難燃剤として使用されている臭素化物が多く含まれている。それ故に臭素を使用しない新しい難燃処方が検討されている。本講義では難燃処方を理解するためのエポキシ樹脂フォーミュレーションの基礎技術を学び,臭素を使用しない難燃処方にどう対処してゆくかを考えたい。塩素に関しては電子製品の品質向上のために必要な技術であり,エポキシ樹脂メーカーの最近の対応について触れてみたい。


【セミナープログラム】

1.エポキシ樹脂変性の基礎
  1.1 エポキシ樹脂,硬化剤の選択法
  1.2 添加剤の種類と機能
  1.3 難燃処方について

2.化学品規制の状況
  2.1 RoHS指令
  2.2 ハロゲンによる健康被害
  2.3 化学品規制による影響

3.難燃剤代替えの提案
  3.1 リン系難燃樹脂
  3.2 チッソ系難燃樹脂
  3.3 芳香族難燃樹脂

4.電蝕への対応
  4.1 電蝕のメカニズム
  4.2 低塩素化技術
  4.3 イオン補足剤

5.各社のハロゲンフリーへの対応と今後

【質疑応答】


【11:50〜12:40】

第2部 「低塩素型」エポキシ樹脂の特性と その応用

●講師 (株)ダイセル スマートSBU 事業推進室 室長 鈴木 弘世 氏

 

【セミナープログラム】

1.はじめに


2.「低塩素型」エポキシ樹脂の特性と応用について


3.今後の展望


【質疑応答】


【13:30〜14:20】

第3部 塩素フリー ポリフェニレンサルファイド(PPS)コンパウンドの開発と用途展開

●講師 帝人(株) 樹脂事業本部 研究開発部門 プラスチックステクニカルセンター 第二開発室 室長 友田 琢也 氏

 

【講座の趣旨】

 世界初の塩素フリー ポリフェニレンサルファイド(PPS)である「ECOTRAN(r)」は,環境に優しく, 低ガスの特徴を有する。ここでは,そのPPSコンパウンドグレードである「ECOTRAN(r)」と 「SOLFIGA(r)」を中心にその特徴および用途展開について紹介する。


【セミナープログラム】

1.塩素フリー ポリフェニレンサルファイド(PPS)について
  1.1 ポリフェニレンサルファイド(PPS)とは?
  1.2 塩素フリー ポリフェニレンサルファイド(PPS)「ECOTRAN(r)」 の特徴

2.ポリフェニレンサルファイド(PPS)コンパウンド樹脂について
  2.1フィラー強化PPSコンパウンド樹脂 〜 ECOTRAN(r) 〜 
  2.2 その事例紹介
  2.3 特殊PPSコンパウンド樹脂 〜 SOLFIGA(r) 〜
  2.4 その事例紹介

3.今後の展望

【質疑応答】


【14:30〜15:20】

第4部 高分子材料のハロゲン量の解析,および塩素系ポリマーの塩素分布解析について

●講師 (株)東ソー分析センター 南陽事業部 解析グループ
                     有機分析チーム チームリーダー 横山 祐介 氏
                     構造チーム サブリーダー 大林 信明 氏

 

【講座の趣旨】

 高分子材料に含まれるハロゲンの各種解析は,品質管理や製品開発の指標として 重要である。本セミナーでは燃焼イオンクロマトグラフィーを用いた高分子材料 中のハロゲン量の解析や,核磁気共鳴分光法(NMR)を用いた塩素系ポリマーの 塩素分布解析について解説する。


【セミナープログラム】

1.高分子材料におけるハロゲン量の解析
  1.1 はじめに
  1.2 主成分ハロゲンの定量
  1.3 微量ハロゲンの定量
  1.4 まとめ

2.塩素系ポリマーの塩素分布解析
  2.1 NMRについて
  2.2 高分子材料へのNMRの適用
  2.3 塩素系ポリマーの塩素分布解析
  2.4 まとめ

【質疑応答】


【15:30〜16:10】

第5部 〜エネルギー分散型蛍光X線装置を用いた〜 プラスチック材料中のClの分析について

●講師 (株)島津製作所 分析計測事業部 Solutions COE マテリアル/インフラストラクチャーソリューションユニット 守屋 宏一 氏

 

【セミナープログラム】

1.プラスチック中塩素,ハロゲンの分析で用いる分析機器

2.FTIRによる分析事例

3.燃焼イオンクロマトグラフによる分析事例

4.蛍光X線分析装置による分析事例

【質疑応答】


【16:20〜17:10】

第6部 樹脂プラスチック中の塩素,ハロゲンの測定

●講師 (国研)産業技術総合研究所 物質計測標準研究部門 標準物質評価研究グループ キャリアリサーチャー 博士(理学) 三浦 勉 氏

 

【セミナープログラム】

1.固体試料中のハロゲン分析法
  1.1 ハロゲン分析のための燃焼法・分解法
  1.2 蛍光X線分析法
  1.3 燃焼イオンクロマトグラフィー
  1.4 中性子放射化分析法

2.標準液と認証標準物質
  2.1 標準液・JCSS標準液
  2.2 認証標準物質

3.燃焼イオンクロマトグラフィーによるハロゲン測定
  3.1 原理
  3.2 分析条件の設定
  3.3 標準物質・実試料への応用

4.中性子放射化分析によるハロゲン測定
  4.1 原理
  4.2 分析条件
  4.3 標準物質・実試料への応用

【質疑応答】



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