ポリウレタンの構成構造,材料設計,分析解析,国内外事情 セミナー
        
ポリウレタンの 材料設計、環境負荷低減と応用事例
【水】と機能性ポリマーに関する材料設計,最新応用
 

<セミナー No 509205>

【Live配信のみ】 アーカイブ配信はありません

★ 分子設計,物性コントロール,劣化防止

★断熱・繊維・防水・塗料などの市場動向

★ 劣化や可燃性,毒性などへの対応

★植物由来素材,CO2原料素材などの活用の動き

 

ポリウレタンの構成構造,

材料設計,分析解析,国内外事情


■ 講 師

【第1部】

HAEWON T&D Ltd. 顧問  桐原 修 氏

【第2部】

東京科学大学 物質理工学院 助教 博士(工学) 榧木 啓人 氏

【第3部】

(株)三井化学分析センター 構造解析研究部 主席研究員 博士(工学) 関根 素馨 氏

【第4部】

(株)アイテス 品質技術部 取締役 統括部長 清野 智志 氏

■ 開催要領
日 時

2025年9月17日(水) 10:00〜17:00

会 場 Zoomを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
Live配信セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料

1名につき66,000円(消費税込み,資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につ60,500円〕

〔大学,公的機関,医療機関の方には割引制度があります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕

■ プログラム

【10:00〜12:30 ※途中休憩を挟みます】

第1部 ポリウレタンの構造・特性およびポリウレタンの国内外市場について


●講師 HAEWON T&D Ltd. 顧問  桐原 修 氏

 

【講座の趣旨】

  演者が長く携わってきた,ポリウレタン原料の開発とその物性概要を非発泡分野に焦 点 をあてて,基礎的に説明する。特に塗料,接着剤用途などの適用分野と適用理由を説明する。今後の動向として,従来からの溶剤型と環境対応型 の水性,ハイソリッド,粉体用にも言及する。


【セミナープログラム】

1.ポリウレタンの特性と概要
  1.1 歴史
  1.2 なぜ拡大してきたか・背景

2.ポリウレタンの特性とその制御

3.ポリオールとそのポリウレタン物性

4.塗料用ポリオール
  4.1 一般的なポリオール
  4.2 特殊ポリオール

5.イソシアネートとそのポリウレタン物性
  5.1 イソシアネートモノマー
  5.2 オリゴマー・プレポリマー・ポリマー
  5.3 ブロックイソシアネート
  5.4 最近のイソシアネートの動向・開発志向

6.ポリウレタンの劣化機構と安定性向上

7.ポリウレタン塗料の海外(中国など)事情・環境対応の強化

【質疑応答】


【13:30〜14:30】

第2部 CO2を用いるウレタン合成:脂肪族ポリウレタン材料への展開


●講師 東京科学大学 物質理工学院 助教 博士(工学) 榧木 啓人 氏

 

【講座の趣旨】

  CO2を再生可能な資源として活用する化学合成は、不活性小分子の変換に焦点を当てた基礎研究から既存のプロセスを代替する実用技術の開発に至るまで、さまざまなアプローチが検討されている。本講座ではウレタン合成の事例を紹介するとともに、CO2由来の新材料による市場開拓を視野に入れたわれわれの研究経緯を概述する。


【セミナープログラム】

1.イントロダクション:CO2を用いるウレタン合成の意義
 1.1 ウレタン製造と環境調和性
 1.2 CO2由来のウレタン合成法

2.超臨界CO2を利用する選択的ウレタン合成
 2.1 超臨界CO2の特徴
 2.2 超臨界CO2中におけるカルバミン酸生成
 2.3 超臨界CO2とアミン、末端アルキンとの触媒的三成分カップリング反応
 2.4 超臨界CO2を用いるプロパルギルアミンから環状ウレタンへの変換

3.高効率ウレタン合成を可能にする触媒設計
 3.1 金触媒によるプロパルギルアミンの環化カルボキシル化反応
 3.2 環化カルボキシル化反応の触媒メカニズム
 3.3 銀触媒を用いるアミノメチルアレンの環化カルボキシル化反応
 3.4 有機触媒によるN-置換アジリジンの付加環化反応

4.CO2を原料とする脂肪族ポリウレタン合成
 4.1 CO2固定化法としてのポリウレタン合成概論
 4.2 超臨界CO2を用いるアジリジン類との共重合
 4.3 CO2由来の脂肪族ポリウレタン共重合体の機能
 4.4 CO2由来の環状ウレタンをモノマーとするポリウレタン合


【質疑応答】


【14:45〜15:45】

第3部 ポリウレタンの構造と物性の解析

●講師 (株)三井化学分析センター 構造解析研究部 主席研究員 博士(工学) 関根 素馨 氏
 

【講座の趣旨】

 AIを動かすGPUなどの最新半導体の代表的実装形態であるCoWoSをはじめ, 先端半導体実装基板ではほとんどの回路導体が電解銅めっきでできている。 本講座では,主な先端半導体基板を概説し,どのように電解銅めっきが 行われているかを理論的メカニズムも含めて解説する。


【セミナープログラム】

1.ポリウレタンの構造解析手法
 1.1 化学構造解析
 1.2 動的粘弾性
 1.3 パルスNMRによるセグメント構造評価
 1.4 モルフォロジー等

2.ポリウレタンの高次構造と物性の関係
 2.1 ハードセグメントの凝集状態
 2.2 分子運動性による物性発現機構
 2.3 ウレタン材料の劣化解析

【質疑応答】


【16:00〜17:00】

第4部 ポリウレタンの劣化分解メカニズムとその分析解析

●講師 (株)アイテス 品質技術部 取締役 統括部長 清野 智志 氏
 

【講座の趣旨】

  本セミナーではポリウレタンの劣化,分解のメカニズムについて触れ, それらの分析解析方法についてご紹介します。 ポリウレタンの特性により,使用される環境で劣化の機構にも違いがあります。 使用する分析装置でどのようなデータが取得でき,またそのデータか ら何を考察できるのかを把握理解することが重要であり,分析 装置の原理やデータから読み取れる内容についても解説いたします。 本セミナーで,分析装置の原理の理解とともに,素材の劣化分解を 分子原子レベルでの視点で理解することが可能となります


【セミナープログラム】

1.ポリウレタンとは
  1.1 反応生成機構と分子構造
  1.2 特性
  1.3 用途

2.ポリウレタンの劣化分解について
  2.1 光分解機構
  2.2 熱劣化機構
  2.3 薬品劣化機構
  2.4 その他劣化分解事例

3.分析解析手法
  3.1 分析解析の流れ
  3.2 分析解析装置,および原理について
  3.3 各分析解析事例紹介

【質疑応答】