フィラー/樹脂における分散・混合・充填・配向の技術とその応用 セミナー
        
電子機器の放熱・冷却技術と部材の開発
次世代パワーデバイスに向けた 高耐熱・高放熱材料の開発と熱対策
 

<セミナー No 509208>

【Live配信のみ】 アーカイブ配信はありません

★樹脂との相性が悪いとフィラーが均一に分散しない
★粘度差による発生する混合ムラ
★充填量が多すぎるて脆化や加工性悪化が発生
★流動中の配向挙動が異なり制御困難に ・・・ などの課題克服のために


フィラー/樹脂における

分散・混合・充填・配向の技術とその応用

 


■ 講 師

【第1部】

富山県立大学 工学部 機械システム工学科 教授 博士(工学) 真田 和昭 氏

【第2部】

味の素ファインテクノ(株) 技術グループ 森元 駿介 氏

【第3部】

テクノリエゾン事務所 代表 今井 昭夫 氏
■ 開催要領
日 時

2025年9月29日(月) 10:30〜16:15

会 場 Zoomを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
Live配信セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料

1名につき60,500円(消費税込み,資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につ55,000円〕

〔大学,公的機関,医療機関の方には割引制度があります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕

■ プログラム

【10:30〜13:00 ※途中休憩を挟む】

第1部 フィラーと樹脂の(ナノ)分散,混合,充填,配向技術の概要・基礎知識

●講師 富山県立大学 工学部 機械システム工学科 教授 博士(工学) 真田 和昭 氏

 

【セミナープログラム】

1.ポリマーへのフィラーの分散・充填技術
  1.1 フィラーの種類と特性
  1.2 コンポジット材料の粘度予測式
  1.3 コンポジット材料の粘度とフィラー粒度分布の関係
  1.4 コンポジット材料の熱伝導率と粘度の関係
  1.5 フィラー最密充填理論と数値シミュレーションを活用した粒子充填構造設計
  1.6 フィラーの表面処理事例

2.ポリマーへのカーボンナノチューブ(CNT)の分散・充填技術
  2.1 CNTの特徴(構造・形態,物性,合成法,安全性)
  2.2 CNTの分散技術
  2.3 CNTの表面処理事例
  2.4 国内外におけるCNTによるネットワーク構造形成事例

3.熱伝導コンポジット材料開発事例紹介
  3.1 アルミナとCNTのハイブリッド化による高熱伝導化
  3.2 窒化ホウ素とアルミナナノワイヤーのハイブリッド化による高熱伝導化
  3.3 窒化ホウ素/アルミナ粒子のハイブリッド化による高熱・粗害


【質疑応答】


【14:00〜15:00】

第2部 フィラー高充填樹脂組成物の製造における課題と解決策

●講師 味の素ファインテクノ(株) 技術グループ 森元 駿介 氏

 

【講座の趣旨】

  パッケージ基板の大型化に伴い,当社絶縁樹脂組成物のフィラー充填率は増大してきた。 本セミナーでは,フィラー充填量増大に至る技術トレンドから,それらを受けて製造面で発生し得る諸課題の解決策について解説する。


【セミナープログラム】

1.はじめに
  1.1 会社および製品紹介
  1.2 フィラー高充填の背景

2.フィラー分散の基礎
  2.1 「フィラー」について
  2.2 「分散」について
  2.3 代表的な分散手法
  2.4 代表的な分析手法
  2.4 分散剤および表面処理剤について

3.球状小径シリカ高充填に伴うワニス製造面の諸課題と解決策
  3.1 ワニスとは
  3.2 ワニス製造プロセス概要
  3.2 課題と解決策

【質疑応答】


【15:15〜16:15】

第3部 リアクティブプロセッシング技術の考え方とフィラー/樹脂分散系への応用

●講師 テクノリエゾン事務所 代表 今井 昭夫 氏

 

【講座の趣旨】

 工業的に提供されている高分子材料は,複数種のポリマーが混合されたり,各種の充填剤が配合されたりすることで,使用目的に応じた力学的強度や耐熱性を示すように設計されている。ただ,ポリマーと充填剤とは相互に親和性が乏しい故に,両者の混合により均一に分散させることは必ずしも容易ではない。一方,異なるポリマー種の混合においては,リアクティブプロセッシング技術の急速な進展により,ナノサイズの分散系が実現出来ている。これは,非相溶性の物質を混練する際に,両者も化学的結合による相溶化剤を発生させて,異種物質間の界面エネルギー準位の低減を図る手法である。ポリマーと充填剤とからなる複合材の設計においても,界面エネルギーの低減という発想から,充填剤の表面修飾や,相溶化剤的成分の配合の処方が工夫されている。本講座では,これら混練処方技術の展開について基礎的な考え方から最近の複合材の開発実用化技術の動向について解説する。


【セミナープログラム】

1.リアクティブプロセッシングについて
 1.1 リアクティブプロセッシング手法の基礎
 1.2 リアクティブプロセッシングによるポリマーブレンド材料の設計
 1.3リアクティブプロセッシングにおける相溶化剤の発生と微分散化機構
 1.4 ナノサイズ分散ポリマーアロイの開発動向

2.ポリマーと充填剤との複合材料
 2.1 ポリマーと充填剤との物性比較
 2.2 各種充填剤のポリマー中への混合
 2.3 充填剤配合の実例

3. リアクティブプロセッシング手法を応用した樹脂複合材
 3.1 充填剤とカップリング剤
 3.2 充填剤の表面処理用添加剤
 3.3 樹脂とバイオマス,CNFの配合複合材

4.まとめとQ&A


【質疑応答】