フィラー/樹脂分散における分散状態の測定評価,その応用 セミナー
        
電子機器の放熱・冷却技術と部材の開発
次世代パワーデバイスに向けた 高耐熱・高放熱材料の開発と熱対策
 

<セミナー No 510206>

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★分散ムラ , 厚み方向(縦方向)と延伸方向(横方向)などの分散状態を推定するには?

★機材の選び方・使い方 , フィラー含有試料の前処理 , 規格基準の動き


フィラー/樹脂分散における

分散状態の測定評価,その応用

 


■ 講 師

【第1部】

三重大学 大学院工学研究科 応用化学専攻 教授 博士(工学) 鳥飼 直也 氏

【第2部】

武田コロイドテクノ・コンサルティング(株) 代表取締役 工学博士 武田 真一 氏

【第3部】


(国研)産業技術総合研究所 研究戦略本部 サーキュラーテクノロジー実装研究センター
サーキュラーテクノロジー実装研究センター プラスチックマテリアルリサイクル研究チーム
博士(工学) 渡邉 亮太 氏
■ 開催要領
日 時

2025年10月20日(月) 10:30〜16:15

会 場 Zoomを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
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聴講料

1名につき60,500円(消費税込み,資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につ55,000円〕

〔大学,公的機関,医療機関の方には割引制度があります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕

■ プログラム

【10:30〜11:45 】

第1部 樹脂/フィラー界面の構造解析と高分子コンポジットの粘弾性特性

●講師 三重大学 大学院工学研究科 応用化学専攻 教授 博士(工学) 鳥飼 直也 氏

 

【講座の趣旨】

樹脂中にフィラーが添加された高分子コンポジットの特性や機能は,樹脂およびフィラーそれぞれの性質だけでなく,樹脂中のフィラーの分散・凝集状態に大きく影響される。本講座では,樹脂中のフィラーの分散・凝集状態の観察法として透過型電子顕微鏡および,X線・中性子小角散乱法について解説するとともに,それら結果と高分子コンポジットが示す粘弾性特性の関係を説明する。


【セミナープログラム】

1.樹脂中のフィラーの分散・凝集状態と粘弾性の評価法 
  1.1 透過型電子顕微鏡 
  1.2 X線・中性子小角散乱法 
  1.3 動的粘弾性測定

2.高分子コンポジットの粘弾性特性とフィラー分散・凝集 
  2.1 フィラーが単独添加された例 
  2.2 異なる特性のフィラーが混合添加された例 
  2.3 高分子ブレンドにフィラーが添加された例 
  2.4 その他の高分子コンポジットの例

3.高分子コンポジットの特性・機能の制御についての展望

【質疑応答】


【12:45〜14:45】

第2部 超音波スペクトロスコピー・パルスNMR法・ 沈降分析法などによるフィラーの実用分散性評価

●講師 武田コロイドテクノ・コンサルティング(株) 代表取締役 工学博士 武田 真一 氏

 

【講座の趣旨】

 フィラーは材料の物性や機能を向上させるために添加されるが,目標とする特性水準に到達するためには, マトリックス中のフィラー粒子の分散状態やマトリックス/フィラー界面を適切に評価する必要がある。本講では,フィラーの分散状態の直接および間接的評価法について解説する。


【セミナープログラム】

1.分散性の定義と分散性評価法−直接評価法と間接評価法−

2.直接評価法
  2.1 超音波スペクトロスコピーによる評価
  2.2 遠心沈降分析法による評価
  2.3 パルスNMR法による評価

3.間接評価法ーハンセン分散性パラメータ・Hamaker定数・界面張力
  3.1 沈降挙動から評価する手法
  3.2 パルスNMRによる緩和時間から評価する手法


【質疑応答】


【15:00〜16:15】

第3部 機器分析とインフォマティクスを組み合わせた樹脂/フィラー界面の構造解析技術

●講師 (国研)産業技術総合研究所 研究戦略本部 サーキュラーテクノロジー実装研究センター
サーキュラーテクノロジー実装研究センター プラスチックマテリアルリサイクル研究チーム 博士(工学) 渡邉 亮太 氏

 

【講座の趣旨】

 複合材料の機能を支配する要因として,樹脂/フィラー界面の接着状態がある。 本講座では,界面接着に関わる,分子スケールの界面構造を解析する技術として, 顕微赤外分光法とインフォマティクス (二次元相関法) を融合した手法について解説する。


【セミナープログラム】

1.複合材料の界面構造解析                         
  1.1 樹脂/フィラー界面の化学構造                      
  1.2 界面構造と物性との相関

2.顕微赤外分光法とインフォマティクスを融合した界面構造の解析技術
  2.1 顕微赤外分光法
  2.2 複合材料の界面相互作用の可視化
  2.3 加熱による界面結合形成挙動の可視化
  2.4 延伸時の界面近傍における高分子配向の可視化

【質疑応答】