【習得できる知識】
・シランカップリング剤処理層の分析方法に関する知識が得られる
・分析結果を処理条件の適正化へ応用するための知識が得られる
【講座趣旨】
シランカップリング剤の効果を十分に得るためには、分析により反応状態や付着量を把握することが重要です。付着量は少なすぎても、多すぎても好ましくありません。また、添加したシランカップリング剤がすべて被処理材表面と反応し、有効に働いているとは限りません。このため、処理液中でのシランカップリング剤の状態や処理表面の分析は、反応条件の適正化のための指針として有用な情報になります。 本セミナーでは、シランカップリング剤の反応状態の分析に適用される分析方法について解説します。汎用的な分析装置を中心とし、分析装置の特徴
(原理、長所、短所) を説明するとともに、実際の分析例を紹介します。 尚、シランカップリング剤の付着量を増やすためには、被処理材の表面の状態制御も重要です。このため、コンディショニングの例や被処理表面のシラノール基の定量方法についても紹介します。
【講座内容】
1.シランカップリング剤の加水分解/縮合反応
および固体表面との結合状態の解析方法
1.1 GCによる評価例
1.2 赤外・近赤外分光法による評価例
1.3 Ramanによる評価例
1.4 NMRによる評価例
1.5 TG/DTAによる評価例
1.6 TG/DTA-MSによる評価例
1.7 XPSによる評価例
1.8 TOF-SIMSによる評価例
1.9 TEMによる評価例
1.10 AFMによる評価例
1.11 蛍光顕微鏡による評価例
1.12 ICPによる評価例
2.被処理材表面の状態評価
2.1 コンディショニングについて
2.2 シラノール基の定量方法
【質疑応答】
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