【習得できる知識】
・分析の基本的な理解
・FT-IRの基礎的なこと(何がわかる装置か、測定から解析までの概要)
・分析結果の報告書と伝え方
【講座の趣旨】
FT-IR(フーリエ変換赤外分光法)は、材料分析・異物解析・劣化診断など幅広い場面で用いられる分析手法ですが、「測って終わり」「スペクトルを見てもよくわからない」といった課題も多くあります。
本セミナーでは、FT-IRの基礎から実際の解析・報告に至るまでの一連の流れを体系的に学び、依頼者に伝わる報告の作成や説明のポイントを習得します。
「機器分析者の視点」からだけでなく、「依頼者の立場」に立った解釈・伝え方にも重点を置きます。
1.分析でわかること
1.1 分析とは何をすることか
1.2 目的と手法、結果とのつながり
1.3 測定機器のいろいろ
1.3.1 観察に使用する機器
1.3.2 元素分析の機器
1.3.3 成分分離の得意な機器
2.FT-IRという分析機器の概要
2.1 FT-IRで得られる情報
2.2 分析装置としての位置づけ
2.3 スペクトルとは何か
2.4 FT-IRの長所と短所
2.5 FT-IRの測定方法
2.5.1 透過法
2.5.2 反射法
2.6 前処理
2.7 解析方法
2.7.1 データーベースでの解析
2.7.2 よく使用されるスペクトルの処理
2.7.3 具体的なものとの照合
2.7.4 ピーク解析
2.7.5 混合物解析フローチャート
2.8 FT-IRを用いるか、他の分析機器を使用するかのチェック
3.事例(FT-IRとその他の分析機器を用いての解説)
3.1 材料の分析
3.2 異物の分析
3.3 劣化の分析
4.報告
4.1 報告書の作成(表現、条件の記載など)
4.1.1 分析報告書の作成ポイント
4.1.2 報告書の構成例
4.2 依頼者への説明(社内、社外、対営業、対研究者など)
4.2.1 相手によって変える説明の視点
4.2.2 異物分析結果報告の具体例(社内、社外)
4.2.3 クレーム分析をお客様に説明する際のポイント
4.3 ワーク
4.3.1 「この報告書、改善するならどこ?」
4.3.2 「この説明、改善するならどこ?」
【質疑応答】
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