【講演概要】
近年、新しい多孔性素材として注目されている金属有機構造体(Metal-Organic Framework:MOF、多孔性金属錯体または多孔性配位高分子とも呼ばれる)について、その研究背景や特性、合成法・評価法の基礎について解説するとともに、主に基本的なガス貯蔵・分離特性について紹介します。レゴブロックのように自在に組み上げることができるMOF合成の実際や、利用に関するポイントを知りたいとう方、何から始めたらよいか考えている方にわかりやすくご説明します。
【受講対象】
・多孔性材料に関する研究開発の初心者
・ガスを利用した事業や技術開発で新しい材料を探索している方
・自社の研究でMOFを試してみたいと考えている方
・機能性材料に関する新事業を開拓しようとしている方 など
【受講後、習得できること】
・MOFの特徴について知ることができる。
・MOFの設計・合成・評価の方法を知ることができる。
・MOFのガス吸着・分離特性の概要を知ることができる。
・MOFを利用する際のポイントを知ることができる。
・MOFが活用できるシーンや機能の幅、制約について知ることができる。
1.金属有機構造体(MOF)とは
1.1 多孔性材料について
1.2 Metal-Organic Framework (MOF)
1.3 MOFの特徴
1.4 MOFの一般的な合成法、評価法、注意点について
1.5 典型的なMOFの紹介とその合成法の具体例
1.6 MOFの構造・物性データベースについて
1.7 MOFの一般的な物理特性・化学特性
1.8 製造コスト試算に関するポイント等
1.9 MOFに関する研究開発の世界情勢と企業の取り組みなど
2.MOFを使ったガス貯蔵・分離
2.1 MOFのガス吸着特性
2.2 MOFによるガス貯蔵
2.3 MOFによるガス分離
2.4 「柔軟な」MOFによるガスの分離
2.5 MOFを使ったガス貯蔵・分離のポイント
2.6 ガス分離膜への応用
【質疑応答】
|