高分子劣化 加水分解 セミナー
        
ポリウレタンの 材料設計、環境負荷低減と応用事例
AI、シミュレーションを用いた劣化・破壊評価と寿命予測
 

<セミナー No.511223>

【Live配信のみ】 アーカイブ配信はありません

★ なぜ水分・湿度で高分子は劣化・変色するのか?   水分劣化の分析 、耐水性・耐湿性試験法から各種事例まで徹底解説いたします!

水・湿度による
高分子の劣化、加水分解メカニズムとその評価


■ 講師

1.

群馬工業高等専門学校特命教授 兼 産総研連携アドバイザー 宮下 喜好 氏

2.

元日本信頼性学会 理事 伊藤 貞則 氏【元オムロン】
■ 開催要領
日 時

2025年11月11日(火)  12:30〜16:00

会 場 Zoomを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
Live配信セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料 1名につき 49,500円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき44,000円〕

〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕
■ プログラム

【12:30-14:30 】

1.高分子材料劣化と加水分解特性解析

群馬工業高等専門学校特命教授 兼 産総研連携アドバイザー 宮下 喜好 氏

 

 

【習得できる知識】
@高分子材料の分析技術
A高分子材料の劣化・変色解析技術
B高分子材料の加水分解メカニズムと安定化
C酵素加水分解性生分解性ポリマーの構造と分解特性

【講座の趣旨】
高分子材料の劣化・変色要因は多岐に渡り、複合劣化も存在する。熱、光、水が関与する各種劣化・変色要因解析のための分析手法を解説し、加水分解メカニズムと安定化について紹介する。生分解性ポリマーの酵素加水分解性とポリマー構造の解析例についても紹介する。

1.高分子材料の劣化・変色要因

2.高分子材料の加水分解と安定化

3.高分子材料劣化物の分析手法
 3-1 高分子材料分析手法と劣化変色解析
 3-2 赤外分析法の特徴と劣化変色解析
 3-3 ラマン分析法の特徴と劣化変色解析
 3-4 熱分析法による解析
 3-5 熱抽出GC-MS分析法による解析
 3-6 ソフトイオン化精密質量分析法による解析 
 3-7 LC導入精密質量分析法(LC-ESI-TOFMS)による解析
 3-8 熱抽出精密質量分析法(ASAP-TOFMS)による解析
 3-9 GPCおよびDOSY(NMR)法による劣化物の分子量依存化学構造解析
 3-10 XPS/TOF-SIMS表面分析法による表面劣化解析

4.生分解性ポリマーの酵素分解特性と化学構造
 4-1 ポリカプロラクトン(PCL)の熱処理条件と酵素分解特性
 4-2 DSC熱分析法によるポリマー構造解析
 4-3 赤外・ラマン分析法によるポリマー構造解析
 4-4 X線回折分析法によるポリマー結晶構造解析
 4-5 パルスNMR法による解析

【質疑応答】


【14:40-16:00】

2.高分子材料の温度/湿度環境下における信頼性試験

元日本信頼性学会 理事 伊藤 貞則 氏 【元オムロン】

 

【習得できる知識】
 ・製品内環境では樹脂が起因となる原因にどのようなものがあるか
 ・残留イオンなどが起因となる劣化現象のメカニズムと評価試験
 ・極性で考えるとわかりやすい水,高分子,加水分解の関係

【講座趣旨】
 高分子は有用な材料であるとともに他に害を与える要素をもっていることを理解してほしい。その具体的な内容のメカニズムや評価試験を知って活躍してほしい。


1.知っておきたい残留イオンなどインプロダクト要因

2.使用中に発生する破壊メカニズムと信頼性試験例
 2-1 応力集中
 2-2 インサート成形品の残留応力によるクリープ割れ
 2-3 開発時に見落とされる金属接触分解(俗称銅害)
 2-4 ブリードによるヘヤークラック
 2-5 組合せストレスによる環境応力割れについて

3.極性から考えると分かり易い加水分解
 3-1 水と樹脂の極性/吸湿性 
 3-2 極性から見る脱水反応と加水分解  
 3-3 極性から見る酸/アルカリによる加水分解
 3-4 水分だけで発生する例
 3-5 使用中にインプロダクト環境で発生する例


【質疑応答】


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