|
<10:00〜11:30>
【第1部】素材系企業における
新規R&Dテーマの評価、改廃基準の作り方とその運用
ハイケム(株) 貿易本部 営業支援室 技術コンサルティング担当部長
横田 博氏
|
【講師略歴】
磁性材料、セラミックス、炭素材料、電気化学を専門分野とし、博士(工学)、技術士(化学部門)を取得。1991年に入社した電気化学工業(現デンカ)(株)ではハードディスク用磁性材料、高熱伝導セラミックス、カーボン系新素材の研究開発、工場での量産化に従事。同社イノベーションセンター新規材料研究部長を経て、2017年にNexeon
Ltd.にて代表取締役としてLiB用Si負極材の新規開発を統括、2018年に入社した阿波製紙株式会社では執行役員として研究開発・事業開発を統括して車載向けサーマルマネジメント材、音響素材などの新規事業立上げを行った。現在はハイケム株式会社にて技術コンサルティングを担当。
|
【講演趣旨】
素材メーカーのサプライチェーンにおける立ち位置が川上から川中にあることが多く、川下のマーケットから遠い。加えて、マーケットや顧客からのニーズは変革の時代の中でムービングターゲット化しており、従来の研究開発マネジメントでは俊敏に対応することが難しくなりつつある。本セミナーでは、長年様々な素材系企業の研究開発、新規事業部門で技術戦略立案を行ってきた現役コンサルタントが、新規R&Dテーマの評価、改廃基準の作り方とその運用方法について事例を活用しながら経営戦略、事業性、技術からなる全体最適によるテーマ改廃判断の考え方について、運用にあたってのポイントを解説する。
|
【講演項目】
1.素材メーカーを取り巻く環境とR&Dの課題
1.1 川上・川中に偏る立ち位置と市場からの距離
1.2 ムービングターゲット化する顧客ニーズ
1.3 従来型R&Dマネジメントの限界
2.新規R&Dテーマの評価枠組み
2.1 戦略適合性:企業方針・長期ビジョンとの整合
2.2 技術可能性:実現性・成熟度評価
2・3 市場性:顧客価値・事業収益性
2.4 定量評価と定性評価のバランス
3.改廃基準と意思決定プロセス
3.1 Go/No-Go/条件付きGoの基準設計
3.2 ステージゲート法の運用課題
3.3 アジャイル・ステージゲートによる俊敏化
3.4 事例に学ぶ意思決定の成功・失敗
4.運用成功の要因と今後の展望
4.1 研究テーマの可視化とポートフォリオ管理
4.2 経営層の関与と迅速な意思決定
4.3 研究者のモチベーションと人材育成
4.4 社外連携・技術交流会の活用
5. まとめ
【質疑応答】
|
|
<12:15〜13:45>
【第2部】“遅れが生じた”R&Dテーマの評価と
中止/撤退時期と基準の考え方
日鉄ケミカル&マテリアル(株) 経営企画本部 ゼネラルマネジャー 宮永
俊明氏
|
【講師略歴】
1986年 大阪大学基礎工学部化学工学科卒業
1986年 大阪大学大学院基礎工学研究科修士修了
1986年 新日鐵化学(株)入社(当時社名)
現在 日鉄ケミカル&マテリアル株式会社経営企画本部ゼネラルマネジャー
途中
1986〜1987年 東北大学派遣
1995〜1998年 新日化ポリマー出向
2006年 東北大学大学院にて博士(工学)
2010年より 大阪大学招へい教授
|
【講演趣旨】
テーマの「遅れ」とは、計画があって初めて評価&判断できるものであり、またその評価とは進捗評価のマネジメントに他ならない。
さらに、中止/撤退の判断は、開発進捗上の判断と企業環境の変化に伴う判断がある。 本講演では、計画の立案に基づく進捗管理評価について、2つの評価視点の考え方と、それに携わる担当者能力に対する評価の考え方を
説明する。また実際の中止/撤退の判断について、出口戦略の視点で、市場や顧客のニーズとテーマ継続の場合のリスクという評価の考え方から実例や過去の分析結果事例を用いて述べさせて頂く。
|
【講演項目】
1.新規開発におけるステージゲートと出口戦略
1.1 ステージゲートと考えておくべきこと
1.2 出口戦略とは
2.遅れが生じたR&Dテーマとは
2.1 遅れとは何か?
2.2 みえる化には4つある。
3.計画の立案
3.1 現在市場と顧客ニーズ
3.2 他社にとっての市場と顧客にとっての市場
4.マネジメント(進捗管理)
4.1 競争相手の存在と研究開発計画期限の設定者
4.2 自社と比較した他社の進捗状況と自社計画の達成状況
4.3 世の中の動き
4.4 求められる研究担当者の能力と研究テーマの成果
5.中止/撤退の判断(出口戦略)
5.1 事例
5.2 Stage3移行時の判断視点
5.3 各社新事業例を筆者判断で実施したアンゾフマトリックスに基づく性格分類
6.最後に
【質疑応答】
|
|
<14:00〜15:30>
【第3部】ステージゲート法による
R&Dテーマの進捗管理と中止、撤退の判断基準
富士フイルム(株) バイオサイエンス&エンジニアリング研究所 研究主幹
後藤 孝浩氏
|
【講師略歴】
1987年に現富士フイルム株式会社入社し、写真フィルムの商品開発に従事。2001年以降は半導体及び印刷業界向けの機能性材料研究所やコーポレート技術研究所の所長を歴任し、
既存事業の立て直しや新規事業創出に携わり、プロジェクトマネジメントや組織開発に尽力。 また、経営企画本部イノベーション戦略企画部も経験し、オープンイノベーション施設運営、ベンチャー企業への投資技術探索目的のシリコンバレー・イスラエルへの定期訪問など、新規事業開発を推進。
現在はバイオサイエンス&エンジニアリング研究所にて、ヘルスケア事業に従事。
|
【講演趣旨】
技術革新や市場の多様化、グローバル競争の激化により、製造業を取り巻く環境は非常に厳しくなっています。本講演では、製造業の変革期における研究開発マネジメントの進化と、それに伴う研究開発環境の変化を振り返り、効果的な研究開発の進め方について紹介します。
特に、中長期的な研究開発テーマの取り組みに焦点を当て、「ステージゲート法」を用いた研究開発テーマの進捗管理や、研究開発がうまくいかない場合の中止・撤退の判断基準について解説します。
また、困難な状況をチャンスに変えた成功事例も紹介しますので、皆さんの企業のイノベーションに役立つ考え方や知識を得ていただければ幸いです。
|
【講演項目】
1.製造業のパラダイムシフト
2.研究開発マネジメントの進化
3.研究開発環境の変化
4.ステージゲート法
5.進捗管理
6.中止・撤退の判断基準
7.中長期テーマ
8.中長期テーマ成功事例 (富士フイルム 危機からの脱出)
【質疑応答】
|
|
<15:45〜17:15>
【第4部】ムラテックにおける中止・凍結した研究開発テーマの
取り扱いとその教訓の活かし方
村田機械(株) 研究開発本部 全社開発推進 シニアエキスパート 中尾
敬史氏
|
【講師略歴】
昭和50年東京理科大学工学部を卒業後、且草カ堂に入社。トイレタリー研究グループリーダー
(主任研究員)、その後本社マーケティング部商品開発課長を経験。平成12年にユニ・チャーム に入社。開発本部商品開発部ディレクター、生活科学研究所長、グローバル品質保証部長を歴任後、
平成27年1月よりCSR本部長代理、CSR本部参与。現在Global品質保証部参与 工学博士。
共立女子大非常勤講師、東京理科大学客員教授、日本材料技術研究協会副会長などを務め、 現在日本衛生材料工業連合会技術委員会副委員長、ISO/TC173,TC224,TC38,TC338部会委員など従事。
日本化粧品技術者会最優秀論文賞、日本油化学会工業技術賞、日本材料技術研究協会論文賞、 日本感性工学会優秀発表賞などを受賞。
|
【講演趣旨】
ムラテックは2004年にR&Dが発足し、試行錯誤の中でステージゲート(SG)法を導入しました。既存事業テーマと異なりR&Dテーマは曖昧さ(カオス性)を持ち合わせており、デザインレビュー(DR)法の様な管理型マネジメントでは運用が難しく、R&Dテーマをカオス型マネジメントとしてステージゲート(SG)を活用し運用してきました。本講演は「全社開発マネジメント」の全体像をご説明し、成功失敗の経験を踏まえながら「ステージゲート法の導入・運用」をご紹介いたします。また、事例紹介を入れながら「R&Dテーマの中止判断と凍結テーマの取り扱い・活かし方」をお示しします。最後に、複数の出口をシナリオプランを使って考え、それをロードマップに展開する試みについてもご紹介します。
|
【講演項目】
1.ムラテックの紹介と全社開発体制の構築
1.1 ムラテックの紹介
1.2 全社横断的な開発体制の構築
2.全社開発マネジメントの構図
2.1 ロードマップを核とした開発連携とプラットフォーム技術戦略
2.2 ステージゲートを活用したカオスのマネジメント
3.ステージゲート法導入と凍結テーマの取り扱い・教訓の活かし方
3.1 ステージゲート法の導入・運用
3.2 中止判断と凍結テーマの取り扱い・教訓の活かし方
4.シナリオプランとロードマップへの展開
4.1 シナリオプランとは・・
4.2 シナリオプランの活用事例
【質疑応答】
|