生成AIによる知的財産業務の効率化 セミナー
                  
知財DXの導入と推進ポイント
生成AIによる業務効率化と活用事例集
 
<セミナー No 512153(アーカイブ配信)>
【 アーカイブ配信】 (2025年11月27日(木) Live配信の録画配信です)

★ 研究開発現場と知財部門双方にとって実践的な活用ロードマップを提示!
★ 実務に直結する応用を示します。


製薬分野に特化した
生成AIによる知的財産業務の効率化


■ 講師

アジア特許情報研究会 知財情報解析グループ グループリーダー/
ソフィア・リサーチラボ 代表
安藤 俊幸 氏

■ 開催要領
日 時

【Live配信】2025年11月27日(木) 12:30〜16:30
【アーカイブ(録画)配信】 2025年12月8
日まで受付(視聴期間:12月8日〜12月18日まで)

会 場 Zoomを利用したLive配信 または アーカイブ配信 ※会場での講義は行いません
セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料

1名につき 49,500円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき44
,000円〕

〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕

■ プログラム

【講座の趣旨】
 本講演では、製薬分野における知的財産業務の効率化をテーマに、近年急速に進展する生成AI技術の活用可能性を解説します。複雑かつ膨大な特許網に対応するための先行技術調査やFTO(Freedom-to-Operate)解析、無効資料調査の支援手法を具体例とともに紹介し、生成AIによる構成要素抽出やクレーム解析、対比表自動生成といった実務に直結する応用を示します。さらに、明細書作成やレビュー業務での活用、導入におけるセキュリティ・コスト・教育面の課題にも触れ、研究開発現場と知財部門双方にとって実践的な活用ロードマップを提示します。

◆習得できる知識
 ・製薬業界に特有の知財業務の特徴と課題(特許網、用途発明、FTOの重要性など)
 ・生成AIと従来型AIの違い、および知財業務における適用可能性
 ・先行技術調査・FTO・無効資料調査における生成AIの具体的な活用方法
 ・請求項要素分解、構成要素抽出、対比表自動生成といった効率化技術
 ・明細書作成やレビュー支援におけるAI活用の利点とリスク管理のポイント
 ・製薬知財分野における生成AI導入のロードマップと将来展望(短期〜長期)


【講座内容】

0. 導入
 ・講師自己紹介と研究背景
 ・製薬業界における知財の重要性(特許網の複雑性、訴訟リスクの大きさ)
 ・生成AIが注目される理由:情報量の爆発、知財人材の不足、研究開発スピードの加速

第1部 製薬知財業務とAI技術の基礎
1. 製薬業界における知財業務の特徴
 ・新薬開発に伴う特許網(Submarine Patent、Evergreen特許など)
 ・クリアランス調査・FTO(Freedom-to-Operate)の重要性
 ・医薬用途発明、製剤特許など特有の課題
2. AIの基礎と生成AIの位置づけ
 ・従来AI(機械学習)と生成AI(LLM)の違い
 ・自然言語処理・マルチモーダル技術の概要
 ・特許調査・文献解析における活用例
3. 製薬分野でのAI応用事例
 ・化合物スクリーニングや創薬支援と知財業務の連携
 ・特許分類(IPC, FI, Fターム)とAIの相性
 ・海外の先進事例(米国大手製薬、欧州機関の導入事例)

第2部 生成AIを活用した知財業務の効率化
1. 先行技術調査の効率化
 ・生成AIによる構成要素抽出・対比表の自動作成
 ・化学式・配列・用途に対応した検索支援
 ・RAG(検索拡張生成)を用いたハイブリッド調査モデル
2. FTO・無効資料調査の高度化
 ・AIによる請求項要素の分解・一致判定
 ・重み付けによるクレーム評価手法(強い要件/弱い要件の判別)
 ・ケーススタディ:特許網を跨いだリスク可視化
3. 明細書作成・レビューへの応用
 ・生成AIによるドラフト文の提案とリスク(誤情報、リーガルチェック)
 ・化学用語や請求項表現の標準化支援
 ・Human-in-the-Loopによる品質保証
4. 組織導入・実務適用時の留意点
 ・セキュリティ・機密保持(クラウドvsオンプレ)
 ・コスト管理とKPI設定(処理速度・再現率・適合率)
 ・人材育成と社内教育

第3部 将来展望と実践的ロードマップ
1. 今後2〜5年の技術進展予測
 ・マルチモーダルAI(化学構造式や配列データを直接処理)
 ・ベクトルDBによる特許・論文横断検索
 ・自律エージェントによる調査自動化
2. ベンダーとユーザー双方の視点
 ・ツール開発側の課題(精度・責任・法的リスク)
 ・利用者側の課題(社内導入の合意形成、教育、ワークフロー適合)
3. 製薬知財における生成AI活用ロードマップ
 ・短期:検索効率化・自動要約・分類補助
 ・中期:クレーム解析・FTO可視化ツール
 ・長期:創薬・臨床データと知財を統合した戦略立案支援


【質疑応答】



●略歴●
1985年 花王株式会社 研究所 2009年 知的財産部
2011年 アジア特許情報研究会所属
2020年 日本特許情報機構理事長賞「技術研究功労者」受賞
2024年 花王定年退職、AI技術情報アドバイザー、情報科学技術協会研究発表賞受賞
2025年 ソフィア・リサーチラボ起業
情報科学技術協会(INFOSTA)、人工知能学会、データサイエンティスト協会 各会員