【講座概要】
本講演では、高度情報化社会を支えるデータセンタやサーバなど様々な電子機器の熱制御において、カーボンニュートラルを意識した省エネ促進が重要であることを紹介します。その後、先ず、空冷・液冷・浸漬冷却技術における冷却能力の差について理解を深めます。その後、熱設計の基礎となる伝熱工学について概説し、ファンやポンプを用いた空冷と液冷において、伝熱相関式を用いた冷却面温度の予測方法について説明します。受講者は、例題を通して冷却面温度の具体的予測方法について学ぶことができます。その後、今後のデータセンタやサーバの冷却技術として注目されている浸漬冷却の簡易設計方法について学び、その最新技術について紹介します。最後に、高発熱密度電子機器の熱設計で無視できない接触熱抵抗やヒートスプレッダの考え方についても紹介します。
1.はじめに
2.空冷/液冷/浸漬冷却の性能差
3.伝熱相関式による簡易熱設計法
3.1 伝熱の3形態
3.2 ファン/ポンプを用いた 空冷/液冷の簡易熱設計手法
4.電子機器の浸漬冷却
4.1 油浸冷却
4.2 沸騰冷却
5.その他、高発熱密度電子機器の熱的課題
5.1 接触熱抵抗について
5.2 ヒートスプレッダについて
6.おわりに
【質疑応答】
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