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【講座の趣旨】
医薬品ライセンス契約のドラフトやレビューにおいては、知的財産法の観点や、薬事規制の内容も含めた医薬品ビジネスの観点から留意すべきポイントが多数あります。これらはその前提知識がなければ気付くことすらできないおそれがありますが、一度、正確に把握及び理解しておくことで、その後は適切に対処することが期待できます。
本講演では、このような医薬品ライセンス契約において留意すべき各ポイントについて、幅広く説明を行うものとなります。
◆習得できる知識
・契約の基礎
・ライセンス契約の意義、目的、基礎及び応用
・タームシートの考え方
・医薬品ライセンス契約でチェックすべきポイントと対処方法
【講座内容】
第1部 基礎編
1.そもそも契約を締結する目的とは?
2.ライセンス契約の一般論
(1) 「ライセンス」の意味
(2) ライセンスの対象とこれに関する権利等
(3) ライセンスの前提となる「特許権侵害」はどのように判断するのか?
(4) 契約書作成の視点(創造及び想像)
(5) ライセンス契約における各当事者の意図
(6) 上記意図を踏まえたライセンス契約のポイント
(7) 応用@:データのライセンスとは?
(8) 応用A:ライセンス以外の選択肢についても検討する
第2部 応用編
1.応用編で取り上げる事例
2.医薬品ライセンス交渉の3つのポイント
3.タームシートの活用
(1) 総論
(2) ポイント型タームシートと網羅型タームシートのメリット・デメリット
4.ライセンス範囲の各観点
(1) 許諾物質、許諾製品、対象疾患、許諾地域
(2) 独占・非独占
5.経済条件のポイント
(1) ロイヤルティのワーディングで注意すべき事項
(2) データ保護期間の考え方
(3) マイルストーンペイメント
(4) ロイヤルティの減額要因
6.その他の重要ポイント
(1) ステアリングコミッティ―
(2) ノウハウの伝授の要否
(3) 開発のサポート
(4) 研究、開発及び商業化条項のポイントとは?
(5) 知財条項
(6) 表明保証
(7) 補償
(8) ライセンシーにとって契約期間・解除が重要となる理由
(9) その他
第3部 本日のまとめ以上
【質疑応答】
●略歴●
2006年03月 北海道大学獣医学部卒業/獣医師国家試験合格
2006年04月 農林水産省入省(2008年3月まで)〜動物・畜産物の輸出入に係る許認可業務に従事
2008年04月 京都大学大学院法学研究科法曹養成専攻入学(未修者枠)
2011年03月 京都大学大学院法学研究科法曹養成専攻修了
2011年09月 司法試験合格/11月 司法研修所入所
2012年12月 第一東京弁護士会登録(新65期)
2013年01月 大塚製薬株式会社入社(2017年1月まで)〜医薬品に係る国内外の契約業務、会社設立等の資本・事業提携業務等に従事
2017年02月 弁護士法人内田・鮫島法律事務所入所
2021年04月 鳥取大学客員教授に就任
2022年11月 「法務部員が選ぶ弁護士ランキング」(週刊東洋経済)知的財産部門 第8位
2025年01月 弁護士法人内田・鮫島法律事務所のパートナーに就任 |