廃棄殻を活用した樹脂,フィラーの開発と特性、応用の解説セミナー
        
CO2排出量の算出と削減事例
バイオマス材料の開発と応用
 

<セミナー No 601211>

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★ 廃棄殻特有の機能性付与! CO2排出量削減、バイオマス度向上の効果!

廃棄殻を活用した樹脂、フィラーの開発とその特性、応用


■ 講師

1.

(株)大林組 技術本部 技術研究所 生産技術研究部 課長(主任研究員) 奥田 章子 氏

2.

河西工業(株) 新製品開発部 岡田 伸之介 氏
3. 東京農工大学 大学院工学研究院 応用化学部門 准教授 兼橋 真二 氏
■ 開催要領
日 時

2026年1月13日(火) 13:00〜16:30

会 場 Zoomを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
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聴講料

1名につき 55,000円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき
49,500円

〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕

■ プログラム

【13:00-14:00】

1.ホタテ貝殻由来バイオマスフィラーの特性と応用

(株)大林組 技術本部 技術研究所 生産技術研究部 課長(主任研究員) 奥田 章子 氏
 

【講座の趣旨】
現在、様々な地球規模の環境問題が発生し、その対策のひとつとなるCO2排出量削減、カーボンニュートラルが社会的課題であり、企業活動における責務である。そこで、廃棄されたホタテ貝殻を炭酸カルシウムのバイオマスフィラーとして再生し、建築仕上材料へ添加することで、製造に係るCO2排出量削減を試みたので解説する。この技術は、持続可能な開発目標(SDGs)にも貢献する。

【習得できる知識】
・材料の添加剤としてバイオマスフィラーを適用する際の性能評価手法と評価結果
・バイオマスフィラーを応用した材料開発の事例
・バイオマスフィラーを応用した材料の性能評価手法と評価結果

1.研究の背景と目的
 1.1 社会的背景
 1.2 建設業界の状況
 1.3 研究の目的

2.バイオマスフィラーの性能評価と選定
 2.1 バイオマスフィラーとした貝殻の種類
 2.2 バイオマスフィラーの化学組成
 2.3 バイオマスフィラーに含まれる結晶性鉱物
 2.4 バイオマスフィラーの熱特性
 2.5 バイオマスフィラーの粒度分布
 2.6 バイオマスフィラーの選定

3.バイオマスフィラーの建築用塗料への応用
 3.1 常温乾燥形ふっ素樹脂塗装への応用
 3.2 押出成形セメント板の工場塗装への応用
 3.3 適用事例

4.バイオマスフィラーの建築用シーリング材への応用
 4.1 2成分形変成シリコーン系シーリング材への配合量の検討
 4.2 各種物性評価
 4.3 各種耐久性評価
 4.4 適用事例

5.まとめと今後の展望

【質疑応答】


【14:15-15:15】

2.ウニ殻廃棄物を活用したVOC吸着・消臭フィラーの特徴と応用

河西工業(株) 新製品開発部 岡田 伸之介 氏
 

【講座の趣旨】
当社では産業廃棄物となるウニ殻を活用した機能性フィラー「ウニライト」の開発を進めている。本講では、ウニライトの特性や自動車部材を中心として活用の取り組みについて解説する。

1.研究開発のきっかけ

2.ウニ殻由来機能性フィラーの特徴
 2.1 成分、構造
 2.2 製造方法
 2.3 吸着特性
  (1)VOC
  (2)臭気
  (3)二酸化炭素 

3.自動車部材への応用の可能性

4.今後の課題

【質疑応答】


【15:30-16:30】

3.カシューナッツ殻を用いたバイオマス素材の開発と応用

東京農工大学 大学院工学研究院 応用化学部門 准教授 兼橋 真二 氏
 

【習得できる知識】
・バイオマスプラスチックの基礎
・廃棄殻の有効利用技術
・植物油のバイオマス素材への化学変換
・高分子プラスチックの特性・評価


1.再生可能資源利用の重要性
 1.1 再生可能資源
 1.2 バイオマスプラスチック

2.カシューナッツ殻
 2.1 殻および殻油の特性
 2.2 研究動向

3.カシューナッツ殻油の化学変換
 3.1 エポキシ樹脂
 3.2 アクリル樹脂
 3.3 光硬化樹脂・その他

4.まとめ・質疑応答