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【講演概要】
超伝導体における巨大負熱膨張は稀であり,最新の発見に基づく新材料開発の最先端の情報を提供できます.また,元素置換効果や圧力効果を用いた熱膨張係数の制御は他の系での新材料開発にも有効な知見となると思います。
さらに,水素導入による物性の大幅な変調は最近の水素関連研究ともつながるため,水素化による別起源での負熱膨張の発現は今後の合金系異常熱膨張材料開発に新しい手法となりえます。
【受講対象】
合金や異常熱膨張を研究する研究者や超伝導応用や異常別膨張に興味のある研究者および学生.研究者の所属は企業および大学,研究所と多岐にわたることが期待できます
【受講後、習得できること】
超伝導の基礎,超伝導応用,元素置換法,高圧下X線回折による熱膨張係数評価,水素化による物性開拓手法
1.超伝導体の説明と超伝導素子の熱サイクル劣化の可能性
2.CuAl2型遷移金属ジルコナイドTrZr2の過去の研究の紹介
3.CoZr2における一軸負熱膨張の発見
4.TrZr2における一軸負熱膨張の元素置換効果と格子型負熱膨張メカニズム
5.圧力下熱膨張係数測定への挑戦とCoZr2における体積負熱膨張の観測
6.CoZr2Hx水素化試料における磁性駆動の負熱膨張
7.今後の展望
【質疑応答】
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