化粧品業界におけるPFAS規制の最新動向と実務対応セミナー

                  
皮膚の測定評価と可視化、イメージング技術
PFASの規制動向と対応技術
<セミナー No 602162(アーカイブ配信)>
【 アーカイブ配信】 (2026年1月28日(水) Live配信の録画配信です)

REACH規制、米州法制、国内動向などPFAS規制の全体像を整理!
化粧品の製品設計・容器選定に必要な知識と対応策を解説!

化粧品業界における
PFAS規制の国内外動向と今後の対応


■ 講師
【第1部】 

MERIEUX NUTRISCIENCES JAPAN(株) 代表取締役社長 吉竹 政子 氏

【第2部】

西包装専士事務所 代表 西 秀樹 氏

■ 開催要領
日 時

【アーカイブ(録画)配信】
  2026年2月6日(金)まで申込受付 (視聴期間:2/6〜2/16)

会 場

Zoomを利用したアーカイブ配信 ※会場での講義は行いません
 セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。

聴講料

聴講料 1名につき49,500円(消費税込/資料付き)
 〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき44,
00円〕
 〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度が
あります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕

■ このセミナーで学べる事
第1部

・PFAS規制
・化粧品に関するPFASの海外動向

第2部

・化粧品容器の材料
・容器包装に使用されている材料とPFAS系ポリマー
・PFASの国内外における規制動向

■ プログラム

【13:00〜15:00】

【第1部】化粧品のPFAS規制に関する海外の動向

MERIEUX NUTRISCIENCES JAPAN(株) 代表取締役社長 吉竹 政子 氏

 

【講座主旨】

近年、環境中に分解されにくく「永遠の化学物質」とも呼ばれているPFAS(有機フッ素化合物)への規制強化が世界的に進んでいます。欧州ではREACH規制をはじめとする包括的な規制案が検討されており、米国での州レベルでの化粧品中PFASの使用禁止など相次いでいます。これらの動きは、今後日本の化粧品産業にも大きな影響を及ぼすと考えられます。
本講演では、化粧品分野におけるPFAS規制の最新動向を中心に、欧米諸国をはじめとする海外での対応状況、対象物質範囲、各国当局の方針などわかりやすく整理していきます。さらに、分析面からみた課題や、海外市場に製品を輸出・販売する際の留意点なども可能な限り解説していきます。

【講座内容】

1.PFASとは何か:基本特性と環境影響
 -PFASの化学的特徴、使用実態、環境中での残留性・生体蓄積性
 -化粧品原料におけるPFAS の役割と代替のむずかしさ

2.各国におけるPFAS規制の現状と動向
 -欧州(REACH規制、提案中の制限案)の概要
 -米国(州別法令、FDA、EPA)
 -カナダ、オーストラリア、韓国などの最新情報

3.化粧品分野における具体的な影響
 -規制対象となる製品カテゴリーや成分
 -表示義務
 -海外輸出に関して

4.分析とモニタリングの課題

5.今後の見通しと企業の対応戦略

【質疑応答】

◆◆講師プロフィール◆◆◆

専門分野:食品分析、化学分析
学位:化学略歴・活動・著書など:
大学卒業後、大手化学メーカーで研究職としてキャリアをスタート。外資系分析関連企業で食品・化粧品などの安全性評価及び品質保証事業に従事。2025年2月よりMxNS Japan代表取締役社長として化学分析・規制対応事業を統括。
食品分析、食品容器包装、化粧品の海外分析など、幅広い分野で講演・執筆活動を行っている。

 

【15:00〜17:15】

【第2部】容器包装に使用されるPFASと国内外規制の最新動向

西包装専士事務所 代表 西 秀樹 氏

 

【講座主旨】

化粧品容器の材料としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレートが主に使用されている。ポリマー状のPFASとしては、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン等が自動車、半導体、化学工業、航空宇宙、医療医薬等に広く使用されている。しかし、PFASの人の健康や環境への影響に関しては、未だ不明確のことが多いのが現状である。このような状況下、EUでは2025年2月公布の包装・包装廃棄物規則により食品包装にPFASを使用禁止とした。米国は、3M社やデュポン社が訴訟で莫大な保証金を支払い、マクドナルドはPFASを含む撥水紙の使用を禁止し、EPAの水道水の規制は一気に厳しくなった。国際がん研究機関は、2物質を発がん性物質としたが、日本はデータ不足として承認せず、水道水の基準値も変えていない。日本と欧米のPFASに対する対応には、大きな違いが見られる。PFAS系のポリマーは、完全な代替品は難しく、仮に代替品の開発が可能であるとしても、数年から数十年掛かると見られている。本講では、国内外におけるPFASの規制と評価状況、容器包装での規制とその影響、及び今後の見込みに関し解説する。

【講座内容】

1.化粧品容器の主な材料と製品例:PE、PP、PET、AS等

2.化粧品容器の法規制:ISO、日欧、欧州化粧品工業会

3.PFASを含むポリマーの例と用途

4.PFASの国内外規制の概要

5.国際がん研究機構の報告;2物質の発がん性評価

6.EUにおける規制動向
 ・欧州化学品庁の規制案
 ・包装・包装廃棄物規則による食品包装用使用禁止
 ・水道水の基準値改正
 ・パブコメ例(欧州各国、日本フッ素樹脂工業会等)

7.米国における規制動向
 ・EPAのPFAS戦略的ロードマップ
 ・水道水訴訟とメーカーの和解金(3M社等)
 ・基準値改正の動き
 ・加州等の規制

8.日本におけるPFAS問題と基準値見直し状況
 ・横田基地等の問題
 ・食品安全委員会の審議と見解
 ・環境省の審議と見解
 ・欧米と日本の対応の違い

9.日欧米の対応の相違と考え方の違い

10.まとめ:容器包装への影響見込みと今後の展望

【質疑応答】


◆◆講師プロフィール◆◆◆

専門分野:樹脂の製品安全、環境問題
略歴・活動・著書など:
日本包装技術協会 包装管理士講座 講師
(一社)日本食品包装協会 包装学校 講師
日本包装専士会 元会長