|
【講座の趣旨】
基盤技術である油圧は、様々な産業分野で「縁の下の力持ち」としての役割を担い、工業技術の進歩に幅広く貢献してきています。油圧機器・システムは、多くの可動部品とともに高低圧の油が満たされて流れ、まるで、精密な「絡繰り人形」のように振る舞います。油圧機器は、幾多の構成や分類があり、個々が色々な役割を持ちつつ、複雑な機構や構造をしているため、それらの仕組みやメカニズムを独学で理解することは容易ではありません。
そこで、この入門講座では、油圧という言葉を初めて耳にする方はもとより、油圧システム・油圧機器をはじめ、その応用分野の設計技術、保守管理、営業技術に携わる若手の方を対象に分かりやすい講義を目指します。
とくに本講座は、油圧というものを理解する上で前提となる数学や物理の基礎知識を振り返りながら、油圧システムの仕組みや油圧機器のメカニズムを中心に、油圧機器のカタログや仕様の見方から油圧システムの簡単な基本設計の概念まで解説します。
【習得できる知識】
・油圧システムの概要、基礎知識
・油圧システムの仕組み
・油圧ポンプ・バルブ・アクチュエータなどの油圧機器の作動原理
・作動油の性質や流れについての基本的な考え方
1.油圧とは?
1.1 液圧の歴史
1.2 パスカルの原理と動力伝達
1.3 油圧の仕組み
1.4 油圧の特徴
1.5 油圧の応用分野と技術動向
2.作動油と流れ
2.1 圧力の性質
2.2 作動油の種類と性質
2.3 作動油の流れ
3.油圧ポンプ
3.1 容積式ポンプの構造と作動原理
3.2 定容量形ポンプ
3.2.1 ギヤポンプ
3.2.2 ねじポンプ
3.2.3 ピストンポンプ
3.3 可変容量形ポンプ
3.3.1 可変容量形ベーンポンプ
3.3.2 可変容量形ピストンポンプ
4.油圧アクチュエータ
4.1 シリンダ
4.1.1 シリンダの構造と作動原理
4.1.2 流体クッション
4.1.3 シリンダの強度と取付け
4.1.4 シリンダの座屈
4.2 油圧モータ
4.2.1 油圧モータの構造と作動原理
4.2.2 ベーンモータ
4.2.3 ギヤモータ
4.2.4 ピストンモータ
4.3 揺動形アクチュエータ
5.油圧バルブ
5.1 ポペット弁とスプール弁
5.2 方向制御弁
5.2.1 方向切換弁
5.2.2 チェック弁
5.3 圧力制御弁
5.3.1 リリーフ弁
5.3.2 減圧弁
5.3.3 シーケンス弁
5.3.4 アンロード弁
5.3.5 カウンタバランス弁
5.4 流量制御弁
5.4.1 絞り弁
5.4.2 流量調整弁
5.4.3 分流弁
5.4.4 デセラレーション弁
5.5 電気操作弁
5.5.1 比例制御弁
5.5.2 サーボ弁
5.5.3 油圧サーボシステム
5.6 弁体に働く流体力
6.そのほかの油圧機器と要素
6.1 アキュムレータ
6.2 フィルタ
6.3 熱交換器
6.4 油タンク
6.5 圧力変換器
6.6 配管
6.7 電動機
【質疑応答】
|