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【講座主旨】
近年、ニトロソアミン不純物は発がん性の懸念から世界的な規制強化が進み、原薬製造企業には科学的根拠に基づくリスク評価と継続的な管理体制の構築が求められている。しかし、ニトロソ化剤やアミン類の直接使用だけでなく、原料・溶媒・試薬・回収工程・設備共用・外部委託先など、多岐にわたる発生要因が存在するため、単純なチェックリストだけでは十分な管理は困難である。
本講演では、ICH M7、厚生労働省通知、EMA・FDAガイダンス等の最新動向を踏まえ、原薬製造工程におけるニトロソアミンリスク管理の実務について解説する。発生メカニズムの基礎から、工程ごとのリスク抽出手法、工程変更時の再評価、分析法の活用、CAPAの考え方までを体系的に紹介する。また、回収溶媒利用、設備共用、原材料変更、スケールアップ、委託製造など実際に発生しやすい事例を取り上げ、査察対応を意識した文書化のポイントについても説明する。品質リスクマネジメント(QRM)の視点から、限られたリソースの中で効果的かつ合理的なニトロソアミン管理を実現するための実践的アプローチを共有したい。
【講座内容】
1.ニトロソアミン規制の最新動向
1.1 ニトロソアミン問題の経緯と背景
1.2 ICH M7・EMA・FDA・PMDAの要求事項
1.3 原薬メーカーに求められる責任と役割
2.発生メカニズムの理解とICH M7
2.1 ニトロソアミン生成反応の基礎
2.2 ニトロソ化剤とアミン類の発生源
2.3 NDSRI(Nitrosamine Drug Substance Related
Impurities)の考え方
2.4 グラクソ・スミスクライン社のザンタック原薬から
発がん性物質N-ニトロソジメチルアミン(NDMA)の検出と健康影響度評価
2.5.発がん性データベースTTCによる閾値の設定(ICH M7)
3.原薬工程におけるニトロソアミンリスク評価実務
3.1 原材料(添加剤含む)・試薬・触媒由来リスクの評価
3.2 溶媒・回収溶媒・再利用工程の評価
3.3 設備共用・洗浄不十分による交叉汚染リスク
3.4 委託先・サプライチェーン管理のポイント
3.5 リスクアセスメントシート作成実務
:原材料・試薬・触媒由来、溶媒・回収溶媒・再利用工程、
設備共用・交叉汚染、委託先・サプライチェーン管理、
リスクアセスメントシート作成
4.分析・管理戦略
4.1 分析法の選定と分析バリデーション
4.2 許容摂取量(AI)と管理基準値の設定
5.変更管理と継続的改善
5.1 原料変更・工程変更・スケールアップ時の再評価
5.2 査察対応、CAPA、継続的モニタリングの進め方
まとめ
・ニトロソアミン発生要因を見逃さない工程理解
・QRMに基づく科学的・合理的評価
・変更管理と継続的再評価の重要性
・「発生させない設計」と「発生を検知する仕組み」の両立
(一部、内容に変更がある場合がある)
【質疑応答】
◆◆講師プロフィール◆◆◆
専門分野:医薬品製造および品質管理、プロセス化学
学位:薬学博士
主な経歴:
1979年4月 塩野義製薬株式会社入社
1994年5月 同 金ヶ崎工場製造管理者、同 製薬研究所
2004年4月〜2011年11月 同 信頼性保証本部GMP統括管理グループ長
2011年12月 塩野義製薬退社
医薬品原薬メーカー エースジャパン取締役
2016年6月 エイドファーマ代表
NPO-QAセンター顧問、CMプラス社 提携コンサルタント、エヌエスファーマシニアコンサルタント
2018年5月から現職
主な研究・業務:
医薬品製造および品質管理、プロセス化学、
品質保証ガイドライン策定、グローバル品質方針策定
国内外GMP規制当局のGMP査察対応、国内外企業のGMP監査(170以上の医薬品製造施設)
GMP関連テーマのセミナー、GMP/QMS監査、執筆活動多数を展開中
(セミナー)
GMP入門編、GMP/GQP省令、GQP/GMP/GDP要員育成、製造・QA・QC要員教育訓練、各種バリデーション、変更逸脱管理・OOS/OOT管理と手順書作成、リスクベースGMP監査・自己点検、GMP文書・記録の管理、治験薬GMP、適切なPQS運用、統計的製品品質照査、DI・DX管理、サプライヤー管理、ICH
Q7,8-10,11,12の解説、医薬品の不純物管理等
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