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【講座主旨】
大手企業を中心に SBT(Science Based
Targets)等の温室効果ガス削減目標の設定が進み、その対象は自社の排出(Scope1・2)にとどまらず、サプライチェーン全体の排出(Scope3)へと広がっています。製薬業界においても、グローバル大手製薬企業や海外の医療機関が取引先に対して排出量データの提出や削減目標の設定を求める動きが本格化しており、サプライチェーンを構成する企業にとって、Scope3
対応はもはや「大企業だけの話」ではなくなっています。また国内でも、SSBJ基準に基づくサステナビリティ開示の制度化により、Scope3
を含む排出量の算定・開示は経営課題として避けて通れないものになりつつあります。
一方で、実務の現場では「どのカテゴリから手をつければよいか分からない」「原単位データベースで計算しても削減努力が数字に反映されない」「サプライヤーにデータを依頼しても回答が集まらない」といった悩みが多く聞かれます。
本講座では、数多くの企業の算定・開示支援に携わってきた経験をもとに、Scope3 算定の基本から、一次データ収集・サプライヤーエンゲージメントの実務、開示制度への対応、整合目標を考慮した削減施策への落とし込みまでを、具体的な事例や失敗パターンを交えて解説します。明日から自社で使える実践的な知識をお持ち帰りいただくことを目指します。
【講座内容】
1.なぜ今 Scope3 なのか ? サプライチェーン排出管理をめぐる動向
・気候変動対応の国際動向と企業への影響(SBTi、CDP、CSRD)
・国内動向:SSBJ基準・有価証券報告書開示と GX 政策
2.Scope3 算定の基本
・GHG プロトコルと15カテゴリの全体像
・算定手順:バウンダリ設定 → 活動量把握 → 原単位選択
・支出額ベース算定の限界と精緻化のステップ
3.算定実務の課題と対応
・カテゴリ1(購入した製品・サービス)のホットスポット分析
・削減努力が反映されない問題と一次データ活用への移行
4.サプライチェーン管理の実務 ― サプライヤーエンゲージメント
・一次データ収集の設計:依頼範囲・様式・タイミング
・サプライヤーの負荷と回答率を左右する要因
・取引先への削減要請を受けた側の対応(中堅・中小企業の視点)
5.削減目標と削減施策への落とし込み
・SBT における Scope3 目標の考え方(特に整合目標)
・削減施策の優先順位付けと投資判断
6.社内体制の構築と人材育成
・算定・開示を「毎年回る仕組み」にするための体制づくり
・炭素会計人材の育成の重要性
7.まとめ
【質疑応答】
◆◆講師プロフィール◆◆◆
専門分野:サステナビリティ情報開示
略歴・活動・著書など:
(株)ウェイストボックス 代表取締役 一般社団法人炭素会計アドバイザー協会 理事長
2006年 (株)ウェイストボックス設立。温室効果ガス排出量(Scope1・2・3)の算定・開示支援、SBT目標設定支援、サーキュラーエコノミー推進支援など、脱炭素経営に関するコンサルティングを手がける。CDP認定コンサルティング&SBTパートナーとして、大手企業から中堅・中小企業まで多数の算定・開示・削減の実務を支援。また、2022年炭素会計人材の育成を目的とする一般社団法人炭素会計アドバイザー協会の理事長として資格制度の普及に取り組み、同資格の学習者は累計約4万人弱にのぼる。
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