他社特許 調査 侵害回避 書籍
 
No.2378
IPランドスケープの取り組み事例と実施体制の構築
適正な知財コストの考え方と 権利化、維持、放棄の決め方
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★どれだけ厚く見える特許網にも必ず弱みや隙が存在する!
                 先発企業が築き上げた膨大な特許群をいかに崩し、攻略するか!

他社特許の調査・分析法と障害特許の崩し方、攻め方

 
発刊予定 : 2026年10月末日  体 裁 : A4判 約450頁   定 価: 製本版、USB版共に88,000円(税込) 
ISBN: 978-4-86798-168-9

 
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■ 本書のポイント

1.競合他社、先行企業の特許をどのように調査するか! 生成AI、AIエージェントはどのように使うか!
・先行技術調査にはどれくらいの精度が求められるのか!
・検索式の作成、検索漏れの防ぎ方など調査ポイントを伝授!
・侵害予防調査の進め方と特許侵害の判断基準とは!
・無効資料調査における調査テクニックと急所の見つけ方!
・IPランドスケープによる先発企業の特許網の特定、弱みの把握と
                  特許網を突破する参入戦略の実践手法!
・生成AI、AIエージェントによる知財調査の実際と知財ポートフォリオの構築!
・存在しない文献を生成する、請求項解釈を誤る、情報漏洩…
                生成AI使用におけるリスクの把握と上手な使い方!


2.他社特許を発見したらどうするか! どのように特許権侵害を回避するか!
・侵害の有無、無効可能性、設計変更の可能性、ライセンスの要否、
             異議申し立て、無効審判…どのように判断し、対応するか!
・先使用権、公然実施の立証と留意点!
・先行特許のライセンス許諾を勝ち取る方策とは!
・どのように無効理由を見える化するか!
いかに説得力ある無効審判請求書を作るか!

3.他社の用途発明、数値限定発明、改良発明… 判例から学ぶ具体的な対処法と実務!

・他社に用途発明を取られたらどうするか!
       用途発明の特性、権利解釈の理解と具体的な対抗戦略!
・数値限定発明・パラメータ発明を他社に取られたらどうするか!
             充足論、無効論、先使用の抗弁を詳細に解説!
・競合他社から分割出願による権利行使を受けたらどうするか!
         主要判例の解釈から実務上の対応策まで徹底解説!
・他社の選択発明にどう対抗するか!有効な対抗手段を詳解!


4.特許権侵害の警告を受け取ったらどうするか! 対応のポイントと進め方!
・警告書受領後における適切な初動対応とは何か!
          まず確認すべき事項とは!対応方針をどのように決めるか!
・侵害回避設計の成否は対象特許の技術的範囲がどこまで及ぶかを
            正しく分析することにあり!その見極めのポイントを解説!
・文言侵害、均等侵害の回避法とは!
・和解に向けた交渉と自社に有利に運ぶ方策!
・裁判外(ADR)での解決方法と実務ポイント!
・米国、中国、東南アジアにおける特許侵害訴訟の動向と留意点!
・現地代理人の選び方、コミュニケーションの取り方とは!

 

■ 執筆者(敬称略) 

いちご特許事務所 久米 輝代 きのか特許事務所 室伏 千恵子
サカタニ知財事務所 酒谷 誠一 内田・鮫島法律事務所 山口 建章
IP調査塾 松尾 健司 志賀国際特許事務所 山ア 元気
BS国際特許事務所 阿部 伸一 積水ハウス(株) 青木 潤
(株)イーパテント 野崎 篤志 中澤経営知財パートナー 中澤 俊彦
よろず知財戦略コンサルティング 萬 秀憲 森田・大谷特許事務所 森田 裕
アジア特許情報研究会 安藤 俊幸 AJS(株) 加藤 仁一郎
磯野国際特許商標事務所 綾木 健一郎 ナガセケムテックス(株) 冨田 光治
たかやま特許商標事務所 山 嘉成 大藪知財戦略コンサルティング 大藪 一
(株)知財デザイン 川上 成年 (株)アイシン 石原 義幸
高島国際特許事務所 駒谷 剛志 レクシア特許法律事務所 山田 威一郎
弁理士法人来知国際特許事務所 宇高 克己 伊東知的財産事務所 伊東 正樹
福島綜合特許事務所 福島 芳隆 アーネスト国際特許事務所 武田 寧司
ソナーレ特許事務所 右田 俊介 浅村法律事務所 和田 研史
つむぎ国際特許事務所 粕川 敏夫 弁護士法人黒田法律事務所 吉村 誠
岩田合同法律事務所 石川 裕彬 大野総合法律事務所 山口 裕司
湘南国際特許事務所   牧山 皓一 シャキール カモシダ IP特許事務所 鴨志田 伸一
中村合同特許法律事務所 小林 正和 山本特許法律事務所 橋本 賢大
Rita特許事務所 野中 剛 中国・天達共和法律事務所 薛 侖
弁理士法人レクシード・テック 野中 啓孝 河野特許事務所 河野 英仁
中村合同特許法律事務所 日野 英一郎 法律事務所ZeLo 石川 勇介
廣田弁理士事務所 廣田 浩一

■ 目  次

第1章 他社特許の調査、分析の仕方と弱点の見つけ方

第2章 生成AIによる特許調査・分析の仕方と活用の留意点

第3章 特許権侵害の回避方法、他社特許の潰し方

第4章 他社特許の権利解釈と判例に学ぶ対抗策

第5章 他社の商標権、意匠権の調査方法と侵害回避の方策

第6章 参入障壁となる他社の特許網を破る、攻略する方法と考え方

第7章 特許権侵害の警告を受けた際の対抗策


◇第1章 他社特許の調査、分析の仕方と弱点の見つけ方◇

第1節 先行技術調査における検索式の作成と検索漏れの防ぎ方
1.特許調査のために必要な知識
  1.1 特許調査の種類と目的
  1.2 特許文献の種類とその上手な読み方
2.特許調査(先行技術調査)のための準備・検索方法
  2.1 調査ツールの種類
  2.2 特許調査のための検索方法
3.特許調査を行う時期と求められる精度
  3.1 特許調査を行う時期
  3.2 特許調査に求められる精度
4.特許調査(先行技術調査)の進め方
  4.1 調査したい技術内容(発明)の認定
  4.2 検索方針の決定
  4.3 特許調査の実行
5.特許調査の終了とその後の検討
  5.1 特許調査の終了
  5.2 調査結果についての検討

第2節 侵害予防調査のポイントと特許侵害の判断基準
1.対象製品・サービスを特定する
2.対象特許の法的状態を確認する
3.全独立請求項を抽出する
4.クレームを解釈し、構成要件に分説する
5.文言侵害を判断する
6.文言非侵害なら均等侵害を判断する
7.間接侵害等を確認する
8.設計変更・無効理由の検討・ライセンス等の対応方針を決定する
9.重要な係属中出願を継続監視する
10.まとめ

第3節 無効資料調査のポイントと留意点
1.障害特許の無効化対象を把握し特許が認められたポイントを見極める
2.関連公報を把握して集める
3.無効資料調査に役立つテクニック
  3.1 概念検索を活用する
  3.2 調査済みの範囲を確認する
  3.3 実施例を狙った検索式を織り込む
  3.4 スクリーニングではハイライト機能に頼らない
4.調査結果のまとめ

第4節 権利行使の弱点の見つけ方と障害特許の無効化
1.権利行使の弱点の見つけ方
  1.1 侵害か否かの検討を行う前に
  1.2 侵害か否かの判断
  1.3 無効化手続き
  1.4 その他
2.障害特許の無効化
  2.1 まず対象特許の急所を確認する
  2.2 公開公報・特許公報を探す
  2.3 特許文献以外の証拠を探す
  2.4 証拠は「使える形」に整える
  2.5 請求項の分説は無効理由を作る作業である
  2.6 表で一致点・相違点・攻め筋を見える化する
  2.7 無効審判請求書は、証拠と論理を一本の流れにする
  2.8 まとめ

第5節 Excelおよび生成AIを活用した競合他社特許分析・パテントマップ作成のノウハウ
1.競合他社分析の考え方・作成すべきパテントマップ
  1.1 競合他社の定義−顕在競合と潜在競合−
  1.2 競合他社分析で明らかにすべきこと
  1.3 競合他社分析における分析母集団の形成
  1.4 競合他社分析の「定食メニュー」−最低限作成すべきパテントマップ−
2.Excelを用いた特許分析・パテントマップ作成
  2.1 J-PlatPatとExcelによる作成フロー
  2.2 前処理と集計・グラフ化のポイント
  2.3 さらに学ぶために
3.生成AIを用いた特許分析・パテントマップ作成
  3.1 チャットボット型生成AIを用いた特許分析・パテントマップ作成
  3.2 Excelの生成AIアドインを用いた特許分析・パテントマップ作成
  3.3 生成AIを用いた特許分析・パテントマップ作成アプリの開発
4.特許分析結果および作成したパテントマップの解釈
5.おわりに

第6節 参入障壁となる先発企業の特許網の特定と弱みの見つけ方
    ―特許ランドスケープ,クレーム分析,AI活用による実践的アプローチ―
1.参入障壁としての特許網の構造と役割
  1.1 新規参入を阻む「3つの壁」と特許網の特殊性
  1.2 特許網(パテントポートフォリオ)の構造と役割
  1.3 特許情報の2面性(権利情報と技術情報)
  1.4 特許件数だけでは強さを判断できない理由
2.IPランドスケープによる先発企業の特許網の特定
  2.1 分析目的の定義と分析設計
  2.2 母集団の形成とデータクレンジング
  2.3 特許網の可視化と俯瞰手法
  2.4 引用ネットワークと権利化経過の読み方
  2.5 競合・異業種のベンチマーキング
3.特許網の弱みはどこに存在するか
  3.1 法的有効性の弱み(無効化の糸口)
  3.2 権利範囲の弱み(ホワイトスペースとクレームの空白)
  3.3 時系列に現れる弱み(パテントクリフ・出願空白)
  3.4 国別・市場別に現れる弱み
  3.5 維持状況・事業組織上の弱み
4.特許網を突破する参入戦略
  4.1 すき間戦略(創造的模倣)
  4.2 回避設計(デザインアラウンド)
  4.3 無効化(情報提供・無効審判)
  4.4 ライセンス交渉・クロスライセンスと逆包囲網
  4.5 オープン&クローズ戦略と自社特許網の構築
5.特許網突破と参入成功のケーススタディ
  5.1 飲料業界における異業種参入とパラメータ特許
  5.2 ジェネリック家電による「枯れた技術」の活用
  5.3 自動車部品業界における回避設計と逆包囲網
  5.4 製薬業界におけるパテントクリフとエバーグリーニングの攻防
6.分析を支えるツール・生成AI活用と組織体制
  6.1 特許分析データベースとツール
  6.2 生成AIによる分析プロセスの変革(HITL・HOTLへ)
  6.3 圧倒的な効率化と「気づき」の提供
  6.4 段階的な活用推進プラン
  6.5 活用にあたってのリスクと対策
  6.6 人と組織――コンテキスト・アーキテクトと知財経営体制

 

◇第2章 生成AIによる特許調査・分析の仕方と活用の留意点 ◇

第1節 AI特許調査ツールの選定基準と導入、運用のポイント
1.本節の視点〜「賢さ」ではなく「検証可能性」で選ぶ
2.ツールの類型と重心の違い
  2.1 四つの類型
  2.2 類型の違いが選定に及ぼす意味
  2.3 同一類型内の差をどう見るか
3.調査目的による要求特性の差
4.選定基準の10軸
5.技術的な見極め〜実測から見た「効くもの・効かないもの」
  5.1 「ベクトル検索だから意味を捉える」は自明ではない
  5.2 分類コードはハードフィルタに使わない
  5.3 プール外問題〜Top-K表示件数が精度の上限を決める
  5.4 語彙拡張は「両側」に入れて初めて効く
  5.5 構成要件分解は非対称に設計する
  5.6 「細かく分ければ精度が上がる」は疑ってかかる
  5.7 二段スクリーニングというコスト配分
  5.8 トークナイザという地味だが重要な選択
6.評価セットの自作と精度測定
  6.1 評価セットの三つの作り方
  6.2 測るべき指標
  6.3 精度差の有意性をどう扱うか
7.導入プロセスの設計
  7.1 段階導入と停止点
  7.2 トライアルで必ず実施すること
  7.3 公表効果値の読み方
8.運用設計〜Human-in-the-Loopと記録
  8.1 母集団の三層管理
  8.2 人が確認すべき事項
  8.3 法的判断との切り分け
  8.4 モデル更新への備え
9.配備形態の選択〜クラウドSaaSかオンプレミスか
  9.1 三層の配備モデル
  9.2 オンプレミス型の知財適用〜メリットと限界
  9.3 現実的な組み合わせ
10.まとめ

第2節 生成AIによる先行技術調査と留意点
1.先行技術調査における生成AI活用の意義と位置づけ
2.工程別の活用手法
  2.1 発明内容の理解・整理
  2.2 生成AIによるパイロット検索
  2.3 検索式立案支援
  2.4 スクリーニング支援
  2.5 対比・評価支援
  2.6 報告書作成支援
3.ツール類型ごとの特徴と使い分け
  3.1 類型@ 汎用生成AIと既存検索DBの併用
  3.2 類型A 特許調査特化型AI・RAG型サービス
  3.3 類型A 特許調査特化型AI・RAG型サービス
  3.4 使い分けの考え方
4.留意点
  4.1 網羅性の限界〜生成AIは再現率を保証しない
  4.2 ハルシネーション〜原文照合の必須化
  4.3 秘密情報の取扱い
  4.4 専門家責任と最終判断
  4.5 知識カットオフとDB収録範囲
5.実務での運用体制
  5.1 検証フローの定型化
  5.2 ダブルチェック体制
  5.3 依頼者への説明と合意
6.おわりに

第3節 生成AIによる侵害予防調査と留意点
1.侵害予防調査の目的と基本的な考え方
  1.1 侵害予防調査の目的
  1.2 先行技術調査との違い
  1.3 生成AIを組み込む位置
2.調査対象発明の特定
  2.1 調査条件と対象製品・サービスの確定
  2.2 技術要素への分解
  2.3 具体語の言い換え、抽象化、上位概念化
  2.4 単独構成及び組合せ構成からの調査単位の選定
  2.5 調査対象発明の文章化
  2.6 人による確認と調査対象仕様の固定
3.生成AIを活用した特許調査
  3.1 Google Patents等を利用した一次調査
  3.2 特許分類及び検索語による検索式の設計
  3.3 商用特許データベースによる母集合とExcel作業台の作成
  3.4 生成AIによるクレームの一括比較
  3.5 候補文献の絞込みと人による原文確認
4.調査結果の見える化と報告書の作成
  4.1 調査条件及び検索過程の記録
  4.2 候補特許とクレーム対比の見える化
  4.3 総合評価と対応方針
  4.4 生成AIによる報告書案の作成と人による確定

第4節 生成AIによる無効資料調査の進め方と留意点
1.無効資料調査における生成AIの位置付け
2.対象クレームの分析
3.主引用文献の探索
4.特許文献から副引用文献を探す場合
5.非特許文献から副引用資料を探す場合
6.良好な副引用文献が見つからない場合
7.調査記録の保存
8.まとめ

第5節 特許分析における生成AI/ChatGPT活用と競合他社の弱みの見つけ方
1.分析フレームワーク:PROMISEの応用
  1.1 PROMISE方法論の概略
  1.2 視点の反転:機会発見から弱み発見へ
  1.3 4象限フレームの位置付け
  1.4 ChatGPTを用いる実装上の理由
  1.5 ビール業界データを用いた実演
2.ステップ1:データ構造化
  2.1 本ステップの目的
  2.2 J-PlatPatデータの取得と前提
  2.3 ChatGPTによる課題・解決手段分類の付与
  2.4 構造化結果の概要
  2.5 構造化データが拓く分析の地平
3.ステップ2:定量的な弱みの発見
  3.1 本ステップの目的と4象限の縦軸
  3.2 出願人別の俯瞰:競合構造の把握
  3.3 業界全体の課題×解決手段マトリクス
  3.4 競合別マトリクスによるカバレッジの差異
  3.5 自社×競合の差分マップ
  3.6 注目領域の絞り込み
4.ステップ3:定性的な弱みの発見
  4.1 本ステップの目的と4象限の横軸
  4.2 評価方法:5軸スコアリング
  4.3 注目領域別の評価結果
  4.4 第A象限の具体例:要約レベルで読み取れる質的特徴
  4.5 第B象限の具体例:隠れた砦としての位置付け
  4.6 4象限マップの完成
5.ステップ4:4象限ごとの対抗策戦略
  5.1 本ステップの目的
  5.2 4象限ごとの戦略原則
  5.3 ビール事例における戦略マッピング
6.本手法を自社実務に応用するために
  6.1 ビール事例から読み取れる本手法の特性
  6.2 自社業界への応用:4つの判断点
  6.3 業界特性による調整
7.活用上の留意点
  7.1 生成AIの一次評価としての位置付け
  7.2 要約データに依拠することの限界
  7.3 本稿の競合特許の評価における倫理的配慮
  7.4 おわりに

第6節 生成AI・AIエージェントを活用した知財調査と知財ポートフォリオの構築
1.生成AIと知財調査の理論的基盤
  1.1 大規模言語モデルの特性と限界
  1.2 セマンティック検索とRAG(検索拡張生成)
  1.3 AIエージェントとは何か
  1.4 従来型調査との関係――代替ではなく再配置
2.生成AI・AIエージェントを活用した知財調査の実際
  2.1 調査類型ごとの適性を見極める
  2.2 無効資料調査への活用――障害特許の「崩し方」を変えるAI
  2.3 FTO調査・クリアランスにおける慎重な活用
  2.4 ウォッチング・SDIのエージェント化
  2.5 プロンプト設計と検証の実務
  2.6 ツールの評価とベンチマークの方法論
3.AIを活用した知財ポートフォリオの構築と管理
  3.1 「点の調査」から「面のポートフォリオ戦略」へ
  3.2 IPランドスケープの高度化と民主化
  3.3 自社ポートフォリオの棚卸しと最適化
  3.4 出願戦略への還流――発明発掘とクレームドラフティング支援
  3.5 組織体制――パイロットから定常運用へ
4.実務上の留意点とリスクマネジメント
  4.1 秘密情報の管理――最優先の論点
  4.2 ハルシネーションと検証責任
  4.3 資格法・職業倫理上の論点
  4.4 発明者性・著作者性――AIが「創った」ものの帰属
  4.5 規制動向への対応
  4.6 リスクの全体像と対応策
5.2026年以降の展望――知財業務の未来像
  5.1 技術の延長線上に見えるもの
  5.2 知財情報の構造変化
  5.3 人材と組織の未来像

 

 

◇第3章 特許権侵害の回避方法、他社特許の潰し方◇

第1節 特許権侵害回避方法・他社特許の潰し方
1.序章
2.特許法第36条第6項第1号(サポート要件)、第2号(明確性要件)

第2節 企業・大学で特許実務を経験した元特許庁審査官2名が解説する他社特許対応の実務
    ― 機械・医療機器分野、化学・食品分野の事例とAI活用の留意点 ―
1.はじめに
2.他社特許対応の基本フロー
  2.1 他社特許を発見した場合の初動対応
  2.2 構成要件分説の重要性
  2.3 侵害可能性と無効可能性の並行検討
  2.4 事業判断としての他社特許対応
3.AIを活用した他社特許対応のメリット・デメリット
  3.1 AI活用が有効な場面
  3.2 AI活用のメリット
  3.3 AI活用のデメリット・限界
  3.4 特許調査におけるAIと人間の役割分担
4.機械・医療機器分野における他社特許対応
  4.1 機械・医療機器分野の特許の特徴
  4.2 侵害可能性評価のポイント
  4.3 無効可能性評価のポイント
  4.4 事例:センサ制御型医療機器に関する他社特許への対応
  4.5 機械・医療機器分野における実務上の留意点
5.化学・食品分野における他社特許対応
  5.1 化学・食品分野の特許の特徴
  5.2 食品パラメータ発明における無効事例
  5.3 食品用途限定発明への対応
  5.4 食品製法特許とノウハウ管理の失敗事例
  5.5 化学・食品分野における実務上の留意点
6.無効理由と証拠化の実務
  6.1 新規性欠如・進歩性欠如
  6.2 記載要件違反・新規事項追加・優先権
  6.3 証拠化の重要性
7.ライセンス要否判断と手続選択
  7.1 ライセンスを検討すべき場面
  7.2 情報提供、異議申立て、無効審判、無効抗弁
  7.3 交渉での活用と時間軸の確認
8.実務チェックリスト

第3節 他社特許の回避を起点とした新商品開発・研究開発テーマ立案のための方法論
1.前提知識:特許侵害の基本とクレームの読み方
  1.1 特許侵害にならない場合とは
  1.2 オールエレメントルール 〜特許回避の基本〜
  1.3 均等論 〜クレームの範囲は僅かに拡大する〜
  1.4 クレームが限定解釈される二大根拠
  1.5 クレームの読み方 〜用語の射程を明らかにする〜
  1.6 クレーム解釈事例(事例1:化学・材料分野)
  1.7 小まとめ
2.特許回避の方法論その1 〜限定解釈アプローチ〜
  2.1 特許のキズを探す 〜まずは情報あつめ〜
  2.2 キズからクレームの射程を見極める
  2.3 機能的クレームとその落とし穴(事例2:機械・構造分野)
3.特許回避の考え方その2 〜選別回避アプローチ〜
  3.1 クレームの分説と因果関係ダイヤグラム(事例3:日用品分野)
  3.2 どの構成を選別するか
  3.3 均等論を使って回避度をチェック
  3.4 メッセージを込める
  3.5 二次的課題の解決から「メッセージ」を立案する
  3.6 新たな「意味」を見出す 〜ブルー・オーシャン戦略の応用〜
  3.7 小まとめ
4. 特許回避の方法論その3 〜原点回帰アプローチ〜
  4.1 事例の説明(事例4:化学・材料分野)
  4.2 他社特許の原点に回帰する
  4.3 ジレンマを解消する定石 〜分離〜
  4.4 小まとめ

第4節 最近の判例からみたノウハウの秘匿化と先使用権確保のポイントと、パブリックドメインに化よる特許無効化について
1.秘匿化先使用権の確保について
  1.1 秘匿化の意義
  1.2 日本における先使用権に関する判例の動向
  1.3 先使用権の証拠化における具体的手段としての確定日付
  1.4 先使用権の証拠化における具体的手段としてのタイムスタンプの活用
  1.5 タイムスタンプと各国の法制
  1.6 秘匿化と公知化(特許出願等)の判断基準について
2.パブリックドメインと特許無効化について
  2.1 パブリックドメイン戦略とその意義
  2.2 公開技報
  2.3 公証制度の活用
  2.4 図書館公開
  2.5 パブリックドメイン化と権利化
3.まとめ

第5節 他社特許対策のための公然実施の立証と留意点
1.事実認定や立証等
  1.1 事実認定や立証について
  1.2 ストーリー構築の重要性
2.公然実施の立証等
  2.1 公然実施の意義
  2.2 発明の実施が対象特許の出願前になされたことの立証
  2.3 発明の実施が公然性を有することの立証
  2.4 発明の実施が知られ得る状況であったことの立証
  2.5 実施した発明の構成を特定することの立証
3.公然実施と進歩性
4.公然実施の立証に使用される証拠及び留意点
  4.1 カタログ・パンフレット
  4.2 設計図面
  4.3 事実実験公正証書
  4.4 製品の現物
  4.5 証人尋問

第6節 先行特許のライセンス許諾を勝ち取る方策
1.先行特許を対象にした切り札発明の創出方法
  1.1 先行特許の利用発明の活用
  1.2 先行特許の課題の先回り発明の創出
2.先行特許を囲い込む発明を創出する方法
3.先行特許を使用している商品・サービスを対象とした発明の創出方法
4.先行企業の将来技術を予測して発明を創出する方法
  4.1 将来技術を予測する方法
  4.2 将来技術から発明を創出する方法
5.切り札特許を獲得する権利化戦略
  5.1 切り札特許を獲得する適時・的確なクレームの補正
  5.2 切り札特許を獲得するための分割出願の活用

 

 

◇第4章 他社特許の権利解釈と判例に学ぶ対抗策 ◇

第1節 他社特許の権利解釈(クレーム解釈の手法について)
1.充足性の有無の判断
2.充足性の有無の判断の難しさとクレーム解釈
  2.1 充足性の判断の難しさとその要因
  2.2 具体例「棒状の部材」
3.基本的なクレーム解釈の手法
  3.1 クレームの用語の意義の解釈
  3.2 具体例「環状のシール部材」
  3.3 クレームの用語の普通の意味の探求
  3.4 クレームの用語が示す構成の技術的意義等の探求
  3.5 具体例「棒状の部材」の場合
  3.6 クレーム解釈が問題となるその他の典型的な類型
  3.7 まとめ
4.その他のクレーム解釈について
  4.1 出願過程の参酌ないし包袋禁反言について
  4.2 均等論について
5.裁判例の紹介
  5.1 はじめに
  5.2 文言侵害の成否について
  5.3 均等侵害の成否について
6.まとめ

第2節 他社の用途発明の権利解釈と対抗策
1.用途発明の本質と判断構造
  1.1 用途発明とは
  1.2 通常の発明との違い
  1.3 なぜ用途発明を理解しておく必要があるのか
2.他社特許への対抗策として、自社も用途発明の芽を見逃さない
  2.1 発明の発掘
  2.2 発明をするコツ@
  2.3 発明をするコツA
  2.4 最適値が特許になるかもしれない
  2.5 先行技術文献調査の重要性
  2.6 分割出願の活用
  2.7 他社に強い特許を生み出せないようにするために
  2.8 外国出願の検討
3.用途発明について審査基準で言及されていること
  3.1 実施可能要件
  3.2 サポート要件
  3.3 明確性要件
  3.4 取り扱い事例
  3.5 新規性の判断
4.権利行使段階における用途発明の考え方
  4.1 侵害構成に関する二つの考え方がある
  4.2 用途発明特許の侵害者は誰か
  4.3 内在同一の問題
5.判例等にみる用途発明の解釈
  5.1 令和3年(行ケ)第10066号 審決取り消し請求事件
  5.2 東京地裁 平成2年(ワ)第12094号 フマル酸ケトチフェン事件
  5.3 知財高裁 平成22年(ネ)第10091号 飛石灰金属固定処理剤事件
  5.4 審査ハンドブック附属書事例 歯周病予防用食品組成物など
6.他社用途発明への対抗戦略
  6.1 事後対応
  6.2 事前対応
7.まとめ
  7.1 魅力的な商品・サービスが重要
  7.2 バランスが重要
  7.3 知財部の立場で考えること
  7.4 経営者の立場で考えること
  7.5 生成AIの活用

第3節 他社特許の数値限定発明・パラメータ発明の対策の採り方
1.充足論
  1.1 技術的範囲の属否は最大の弱点
  1.2 対策の進め方
  1.3 測定方法・条件が一義的でない場合の判例法理
  1.4 均等論、ばらつき、測定装置
2.無効論
  2.1 新規性欠如 
  2.2 進歩性欠如
  2.3 サポート要件違反
  2.4 実施可能要件違反
  2.5 明確性要件違反
  2.6 両にらみ(挟み撃ち)
3.先使用の抗弁
  3.1 先使用の抗弁の位置づけ
  3.2 要件と数値限定発明に特有の留意点
  3.3 「認識」をめぐる二つの判例
  3.4 裁判例の傾向と三つのファクター
  3.5 証拠準備の進め方

第4節 他社分割出願への対抗手段
1.分割特許による権利行使の脅威とその対応策
  1.1 特許権の権利行使にあたっての分割特許の利用について
  1.2 分割要件違反の主張について
2.知財高判令和7年9月8日判決(「車両誘導システム」事件)について
  2.1 事案の概要
  2.2 前提となる事実関係について
  2.3 原告の主張について
  2.4 裁判所の判断について
  2.5 検討
3.分割要件違反が認められたその他の裁判例について
  3.1  東京地判令和3年11月11日(「画像形成装置」事件)
  3.2  知財高判平成27年1月29日(「角度調整金具」事件)
  3.3 知財高判 平成19年5月30日(「インクジェット記録装置用インクタンク」事件)
  3.4 東京高判平成15年9月3日(「コンクリート埋設物」事件)
4.分割要件違反を用いた防御に関する留意点
  4.1 分割要件違反が存在する特許の発見
  4.2 直接権利行使を受けていない分割特許への牽制
  4.3 分割要件違反の主張によるクレームの拡大解釈の牽制効果
  4.4 除くクレームに関する審査の運用の変更と分割要件違反
5.その他の留意点について
  5.1 他社出願の監視について
  5.2 設計変更について
  5.3 自社の分割出願戦略の構築について

第5節 選択発明への対抗策
1.選択発明の特徴
  1.1 選択発明とは何か
  1.2 選択発明の新規性・進歩性の考え方
  1.3 選択発明と先行発明との関係
2.選択発明に係る参考判例
  2.1 ラセミ体が公知であるならば光学異性体に係る選択発明は新規性がないとした事例
  2.2 ラセミ体が公知であるとしても光学異性体に係る選択発明は新規性があるとした事例
  2.3 結晶多形(水和物)に係る選択発明は容易想到であるとされた事例
  2.4 硬化剤の選択に係る選択発明に顕著な効果が認めれるとされた事例
  2.5 多数の選択肢を含む先行発明から、そこに含まれる特定の下位概念に係る
                    技術的思想を抽出し得るとは評価できないとされた事例
  2.6 優先日後の技術常識ないし技術水準を基礎として
     刊行物に記載の結晶Aが結晶性アジスロマイシン2水和物であることが初めて理解される場合、
           当該刊行物は特許法29条1項3号の刊行物であるとすることはできないとされた事例
3.選択発明への対抗策
  3.1 選択発明の権利化阻止(選択発明に係る後願排除)
  3.2 選択発明の無効可能性(顕著な効果の否定)
  3.3 選択発明の実施と先行発明に係る特許権の侵害
4.おわりに

 

 

◇第5章 他社の商標権、意匠権の調査方法と侵害回避の方策 ◇

第1節 他社の登録商標の調査方法と商標権侵害の判断基準
1.他社の登録商標の調査方法
  1.1 日本国内の登録商標の調査
  1.2 外国における登録商標の調査
  1.3 検索の進め方
  1.4 検索結果のリスク評価
2.商標権侵害の判断基準
  2.1 商標権侵害の要件
  2.2 商標の同一と類似
  2.3 指定商品(指定役務)と商品(役務)の同一又は類似
  2.4 商標の使用
  2.5 被疑侵害者による抗弁

第2節 意匠調査のポイントと類否判断
1.意匠権の効力と類否判断の必要性
  1.1 意匠権の効力
  1.2 類否判断の必要性
2.調査目的の確認と調査対象の把握
  2.1 調査目的の確認
  2.2 調査対象の把握
3.J-PlatPatによる登録意匠の検索
  3.1 検索の基本
  3.2 検索条件の設定と検索の実施
  3.3 検索結果の確認と検討対象の選定
  3.4 意匠調査の限界
4.意匠公報の読み方
5.類否判断
  5.1 判断の基本構造
  5.2 物品等の用途及び機能
  5.3 両意匠の構成態様
  5.4 需要者及び観察場面
  5.5 需要者の注意を引きやすい部分と公知意匠
  5.6 共通点及び差異点の評価
  5.7 部分意匠の類否判断
6.権利の存続状況及び有効性の確認
7.外国意匠調査における留意点

 

◇第6章 参入障壁となる他社の特許網を破る、攻略する方法と考え方 ◇

第1節 後発企業が事業で成功するための特許戦略
1.後発企業の類型
  1.1 後発のバリエーションの把握
  1.2 本当に後発か
2.後発企業に必要な視点
  2.1 一般的視点
  2.2 先発企業のメリットの抽出
  2.3 先発企業のデメリット抽出
  2.4 事例を踏まえた後発企業の成功への要素
  2.5 事例に学ぶこと
3.具体的戦略 @非侵害,リスク排除
  3.1 特許侵害回避
  3.2 完全な回避
4.具体的戦略 A武器を作る権利化
  4.1 自社の権利化
  4.2 他社との権利化
  4.3 権利の購入
  4.4 ノウハウ化
5.具体的戦略 Bライセンス交渉
  5.1 損害賠償の認識
  5.2 ライセンスの交渉タイミング
  5.3 契約の解決範囲とフレームワーク

第2節 参入障壁となる他社特許の特許網を破り方、攻略の仕方
    ― キヤノン株式会社の事例を基に ―
1.キヤノンの電子写真複写機事業への進出と先行XEROX特許への対応
  1.1 カールソンプロセスを要件とする特許群を破る
  1.2 ファーブラシによるクリーニング技術の特許群を破る
  1.3 小括
2.キヤノンのファクシミリ事業への進出と先行企業特許への対応
  2.1 ファクシミリの特許調査・分析活動
  2.2 評価結果に基づく特許戦略の立案と実行
  2.3 電子写真特許群の利用によるクロスライセンス
  2.4 小括
3.米国企業からのLBPスムージング技術の特許警告に対する対応
  3.1 どのように解決したか?
  3.2 問題特許以外の他の特許の同時解決
  3.3 小括
4.ビデオ事業への参入
  4.1 ビデオ事業における必要な特許の調査とライセンス受け
  4.2 次の次の標準をカバーする標準必須特許の獲得
  4.3 デジカメ特許の獲得と利用
  4.4 小括
5.まとめ
6.謝辞

第3節 後発参入でも勝機を見いだせる知財戦略の策定
   〜同じレイヤーで戦わない:別レイヤーに、大市場を狙い撃つ関所を築く〜
1.後発参入をめぐる構造変化と勝機の所在
  1.1 「先発 vs 後発」から「先発 vs 先発」へ
  1.2 技術を深めるほど権利は痩せる??だから、レイヤーを変える
  1.3 後発の勝機と、後発の鉄則
2.別レイヤーで広く取る原理??効果の高さは要らない
  2.1 進歩性の本質は「無関係な二概念の初連結」である
  2.2 「予想外の効果」は負け戦である
  2.3 課題のハードルを下げる??「低性能化」という技術
  2.4 要素技術で押さえた者が勝つ??ホワイトヘッド研究所の実証
3.関所をどのレイヤーに置くか??先取りと後追い
  3.1 物質のレイヤーで競わない??技術が「必ず通る道」を押さえる
  3.2 新しい課題を発見した者が勝つ
  3.3 先取りと後追い??番狂わせの砦
4.漠然と広く、ではなく大市場を狙い撃つ
  4.1 事業戦略から逆算し、市場・競合・競合特許を調べ抜く
  4.2 市場を「限定」することが、巨大市場を「支配」する
  4.3 時間差攻撃??後発だけが撃てる一手
  4.4 抗TSLP抗体の後追い??ベスト・イン・クラスなら、後追いでも実用化できる
5.築いた関所を換金する??クロスライセンスという接続
  5.1 弾は「交渉の駒」ではなく「関所」である
  5.2 非対称の優位と、二つの換金法
6.他社の弾を借りて走る??ライセンス戦略と特許リスクの相対化
  6.1 特許リスクは、絶対的な壁ではなく相対的なリスクである
  6.2 特許回避で速度を落とすことが、かえって最大のリスクになる
  6.3 借りて加速する??ライセンスインという正攻法
7.実践プロセスと落とし穴??弾を実際に作れるか
  7.1 後発知財戦略の実践フロー
  7.2 弾に歯を与える??効果・機能・方法によるクレーム設計
  7.3 失敗の解剖??後発はどう負けるか

第4節 ビジネスの障害となる他社特許への対応
1.障害特許が見つかった場合に直ちに行う対策
  1.1 特許の素性・有効性の調査
  1.2 障害特許の新規性・進歩性の否定資料、記載不備の調査
  1.3 障害特許の有効性に問題がある場合の無効化手続きの可否
  1.4 障害特許が有効と考えられる場合
2.障害特許問題を起こさなくするために
  2.1 経営・事業における知財活動の位置づけ
  2.2 産業財産権調査の徹底
  2.3 産業財産権およびノウハウ秘匿

第5節 外国における障害特許の特定と対応の考え方、留意点
1.障害特許とは何か
  1.1 障害特許の基本概念
  1.2 混同されやすい障害特許に対する実務上の誤解
2.外国において障害特許が問題となりやすい場面
  2.1 製造国と販売国とが異なる国である場合
  2.2 部品毎に製造国が異なる場合
3.障害特許の特定
  3.1 調査に着手する前の準備
  3.2 調査の考え方と進め方
  3.3 障害性の判断のポイント
4.障害特許を発見した場合の対応の考え方
  4.1 無効化・権利の減縮化(法的対応)
  4.2 ライセンス等(事業的対応)
  4.3 回避策の検討(技術的対応)
5.外国出願を行う段階でできる予防的措置
  5.1 障害特許を意識したクレーム設計
  5.2 明細書の記載で意識すべき点
  5.3 分割出願・継続出願の活用
6.実務上の留意点と限界
  6.1 障害特許対応に「完全な正解」はない
  6.2 調査時点と実施時点のズレがある
  6.3 外部専門家との役割分担
7.おわりに

第6節 後発参入で勝つ技術&知財戦略の策定と実践方法
1.企業における事業ステップと必要な特許調査
  1.1 技術動向調査
  1.2 先行技術調査
  1.3 テーマ先行技術調査(日常ウォチング・SDI調査)
  1.4 権利侵害防止調査(クリアランス調査)
  1.5 無効化資料調査
2.パテントマップ
  2.1 パテントマップの種類
  2.2 マクロ分析パテントマップ
  2.3 セミマクロ分析パテントマップ
  2.4 ミクロ分析パテントマップ
  2.5 分析に用いる項目
3.後発で負けない技術&知財戦略活動
  3.1 権利侵害防止調査を行う場合の注意点
  3.2 権利侵害防止調査結果と権利侵害の有無の判定
  3.3 権利侵害ありの場合のリスク対策
  3.4 無効化資料調査
4.後発で勝つ為には
  4.1 他社に勝つための戦略
  4.2 従来のパテントマップでは新規テーマや課題を見つけられない
  4.3 従来のパテントマップ課題と解決策
5.科学的発想手法「α発想法」による機能ツリーの作成
  5.1 科学的発想手法「α発想法」による自動車用LEDの機能ツリーの作成
  5.2 構成ツリーと機能ツリーの比較
6.後発参入で勝つ技術&知財戦略活動「U’Method」
  6.1 技術&知財戦略手法「U’Method」 概要 
  6.2 推進テーマの決定
  6.3 機能鳥瞰マップの作成
  6.4 攻め所を決める 
  6.5 ソンブレロ型出願で自社が絶対優位の特許網を構築
  6.6 可能性アイデアの多量発想
  6.7 「U’Method」を用いた勝てる技術&知財戦略
  6.8 U’Method の機能鳥瞰マップの活用例
  6.9 「U’Method」によって得られる特許の実力
  6.10「U’Method」の実施期間 
7.テーマ推進の種々の場面で必要な特許調査とパテントマップの活用
  7.1 パテントマップは技術&知財の種々の場面で活用
  7.2 パテントマップはテーマアップに必須
  7.3 パテントマップをテーマ推進に定着させる実践例
  7.4 パテントマップがあるのと無いのでは大違い!

第7節 アイシンにおける他社特許への対応と知財戦略
1.他社特許の調査
  1.1 他社特許調査の目的と位置づけ
  1.2 将来に向けた開発ロードマップも踏まえた調査設計
  1.3 市場状況、顧客ニーズの調査
  1.4 他社特許と自社特許のポートフォリオ視える化
  1.5 開発ロードマップと特許ポートフォリオによる機会、リスクの評価と知財戦略
  1.6 AI活用分析、情報のデータベース整備
2.戦略として価値をつくる領域定め
  2.1 事業、技術戦略の深掘り
  2.2 開発テーマのコンセプトブラッシュアップ・具現化
3.発明
  3.1 発明の見つけ方
  3.2 発明創出
  3.3 攻めと守りを両立する知財ポートフォリオ構築  
4.事業開始に向けて知財保証活動 リスク回避への取り組み
  4.1 開発節目に向けてのリスク調査完了
5.ライセンス
  5.1 他社特許を尊重する
6.振り返り
  6.1 市場動向とポートフォリオの動向・現状
  6.2 自社特許と他社製品の関係性調査
  6.3 保有特許の価値評価
  6.4 自社・他社の事業状況、自社の機会、リスクの動向の確認
  6.5 知財ROICの確認
  6.6 知財の作り方の振り返り、次への知財戦略(知財活用、発明創り)
7.まとめ



 

 

◇第7章 特許権侵害の警告を受けた際の対抗策◇

第1節 特許権侵害の警告を受けた際の留意点と交渉の進め方
1.特許権侵害の警告とは何か
  1.1 特許権侵害の事案で警告書を送付する実務上の意義
  1.2 警告書の記載内容
2.警告書受領後の初動対応
  2.1 警告書を受け取った際の心構え
  2.2 社内関係者への情報共有と弁護士・弁理士との連携
  2.3 対象製品の製造・販売等の中止の要請に応じるか
  2.4 回答期限
3.特許権侵害の成否の分析
4.特許権者との交渉
  4.1 対応方針の決定
  4.2 非侵害を主張して争う場合
  4.3 対象製品の製造・販売を中止する場合
  4.4 特許権者との間のライセンス交渉


第2節 特許権侵害訴訟における被疑侵害者側の対抗策
1.被疑侵害者側の基本戦略
  1.1 警告段階と訴訟段階の違い
  1.2 訴訟提起後にまず確認すべき事項
  1.3 裁判所における争点
  1.4 証拠収集の重要性
  1.5 対抗策の全体像
  1.6 どの防御手段を選択するか
2.非侵害の主張による対応
  2.1 構成要件充足性の確認
  2.2 クレーム範囲の確認
  2.3 均等論侵害の可能性の検討
  2.4 実施行為に該当しない可能性
  2.5 被疑侵害者の実施権原の可能性
3.特許無効の主張による対抗策
  3.1 無効理由の調査検討
  3.2特許無効の主張又は抗弁
4.差止請求への対応
  4.1 差止請求のインパクト
  4.2 差止回避の実務
5.損害賠償請求への対応
  5.1 近年の高額賠償化
6.証拠調べ・証拠開示への対応
  6.1 文書提出命令
  6.2 査証制度への対応
7.和解を見据えた訴訟戦略
  7.1 訴訟の出口戦略
  7.2 和解交渉における確認事項
8.おわりに

第3節 特許発明の技術的範囲の解釈と侵害回避の手法
1.技術的範囲の基本原則
  1.1 クレーム基準主義(特許法第70条第1項)
  1.2 明細書及び図面の参酌(特許法第70条第2項)
  1.3 リパーゼ判決について
  1.4 出願経過の参酌(包袋禁反言)
  1.5 機能的クレームの解釈
  1.6 プロダクト・バイ・プロセス・クレーム(PBPクレーム)の解釈
2.均等論
  2.1 均等論の意義と法的根拠
  2.2 均等の5要件
  2.3 均等の5要件
3.侵害の有無の判断手法(クレームチャートの作成)
  3.1 構成要件への分説
  3.2 対象製品・方法との対比(オールエレメント・ルール)
  3.3 文言解釈の確定
4.侵害回避の手法
  4.1 侵害回避の基本的視点
  4.2 文言侵害の回避手法
  4.3 均等侵害の回避手法
  4.4 自由技術の抗弁
5.実務上のリスク管理
  5.1 FTO調査(Freedom to Operate)
  5.2 鑑定書,専門家意見の活用
  5.3 警告書受領時の対応
  5.4 開発段階からの知財部門の関与

第4節 均等侵害の判断基準と対抗策
1.均等侵害とは
  1.1 均等侵害の位置づけ
  1.2 仮想事例に基づく説明
  1.3 均等侵害の要件
  1.4 小括
2.均等の5要件とは
  2.1 第1要件〜第3要件と第4要件及び第5要件との関係
  2.2 均等の第1要件(相違部分が特許発明の本質的部分ではないこと)(非本質的部分)
  2.3 第2要件(相違部分をイ号における構成と置き換えても、特許発明の目的を達することができ、
                          同一の作用効果を奏するものであること)(置換可能性)
  2.4 第3要件(上記のように置き換えることに、当業者が、イ号の製造等の時点において
                        容易に想到することができたものであること)(置換容易性)
  2.5 第4要件(イ号が、特許発明の特許出願時(又は優先日当時)における公知技術と同一
     又は当業者がこれから右出願時に容易に推考できたものではないこと)(イ号に係る仮想クレームの特許性)
  2.6 第5要件(イ号が特許発明の特許出願手続において特許請求の範囲から
         意識的に除外されたものに当たるなどの特段の事情がないこと)(意識的除外等)
3.他社から特許権の均等侵害を主張する警告書を受領した場合の対抗策
  3.1 検討の方針
  3.2 特許発明とイ号との具体的な対比が記載されていない場合
  3.3 特許発明とイ号との具体的な対比及び均等侵害の根拠がある程度記載されている場合

第5節 和解に向けた交渉と自社に有利に運ぶ方策
1.特許侵害紛争における和解の基本的な考え方
2.特許侵害警告を受けた段階での和解
  2.1 最初の対応で重要な事項
  2.2 被告側が調査検討すべき事項
  2.3 和解に向けた戦略の立て方
  2.4 和解の交渉
3.日本での特許侵害訴訟における和解
  3.1 裁判所の和解勧試の特徴
  3.2 裁判上の和解
  3.3 裁判外の和解
4.米国での特許侵害訴訟における和解
  4.1 訴訟提起後、送達までに行われる和解交渉
  4.2 ディスカバリーまでに行われる和解交渉
  4.3 ディスカバリー後の和解交渉


第6節 知的財産紛争の裁判外での解決
1.様々な知的財産ADR機関設立の動き
2.ADRと対比した交渉や訴訟による解決
  2.1 紛争の発生と交渉
  2.2 訴訟による解決の特徴
3.調停
  3.1 手続
  3.2 効力
  3.3 適した紛争類型
4.仲裁
  4.1 手続
  4.2 効力
  4.3 適した紛争類型
5.専門家による判定
6.ドメイン名紛争処理
  6.1 手続
  6.2 効力
  6.3 最近の取組み
7.まとめ

第7節 特許権侵害の警告状を送られた場合の対応及びそもそも送られないための準備
1.障害特許の分析
  1.1 開発予定品の請求項化(S10)
  1.2 障害特許の抽出(S20)
  1.3 障害特許の技術的範囲(CLB)の確定(S30)
  1.4 開発品請求項CLAは障害特許の技術的範囲CLBに属するか?
2.出願戦略
  2.1 障害特許の利用発明を特許することによる他社の実施の制限を提案する趣旨
  2.2 具体的な提案

第8節 米国における特許侵害訴訟の最近の動向と企業が取るべき実務対応
1.米国における特許侵害訴訟の最近の動向
  1.1 特許侵害訴訟件数の推移
  1.2 米国特許侵害訴訟の一般的な流れ
  1.3 訴訟だけでは終わらない米国特許紛争
2.警告書を受けた際の初動対応
  2.1 初動対応
  2.2 対象特許及び侵害対象製品の把握
  2.3 侵害リスクの評価
  2.4 対応方針の選択
3.PTABを利用した防御戦略
  3.1 概要
  3.2 IPRのメリット
  3.3 IPRのデメリット
  3.4 日本企業がIPRを活用する際のポイント
4.ITCを利用した特許紛争
  4.1 ITCによる337条調査の概要
  4.2 ITC手続の特徴
  4.3 ITCによる命令
  4.4 ITC調査を受けた場合の対応
5.訴訟・和解に向けた実務対応
  5.1 複数の手続を利用した紛争戦略
  5.2 ディスカバリへの対応
  5.3 技術者及び専門家証人の活用
  5.4 訴訟予算と事業価値の比較
  5.5 和解交渉の進め方
6.日本企業への実務上の提言
  6.1 警告書対応の社内手順を整備する
  6.2 設計及び開発の記録を残す
  6.3 平時から米国弁護士及び専門家との関係を構築する
  6.4 知財紛争を経営課題として管理する

第9節 中国における特許対策・準備と訴訟を提起された場合の対応
1.中国専利訴訟の基礎
  1.1 中国の裁判制度
  1.2 中国における専利訴訟の現状
2.専利訴訟リスクの管理
  2.1 事前準備
  2.2 事後対応

第10節 中国における特許対策・準備と訴訟を提起された場合の対応
1.中国特許調査
  1.1 中国特許調査の基本的な心得
  1.2 調査範囲と対象企業
  1.3 出願は最大の防御
2.技術的範囲の属否判断
  2.1 鑑定依頼
  2.2 設計変更
3.無効資料の調査と特許権技術評価書の請求
  3.1 無効資料調査
  3.2 実用新型特許の注意点
  3.3 特許権評価報告書の活用
4.無効宣告請求手続
  4.1 無効宣告請求の流れ
  4.2 防御としての無効宣告請求
  4.3 口頭審理と決定
5.中国特許訴訟概説 
  5.1 特許権侵害が発生した場合の民事的救済
  5.2 差止請求(侵害の停止)
  5.3 損害賠償請求
6.訴訟手続きの流れと対抗策
  6.1 訴状を受け取ったら緊急対応
  6.2 すぐさま中国特許に詳しい代理人に相談する。
  6.3 管轄異議申立
  6.4 答弁書の提出
  6.5 証拠交換
  6.6 口頭審理
  6.7 代理詞
  6.8 判決
  6.9 上訴
  6.10 判決の確定
  6.11 調解
  6.12 司法鑑定
  6.13 現有技術の抗弁
  6.14 先使用権
7.終わりに

第11節 東南アジアにおける特許権侵害訴訟の動向と対抗策
     ―現地で警告・提訴を受けた場合に備えて
1.東南アジアの特許制度・紛争解決制度の概観――欧米中と異なる四つの特徴
  1.1 発明特許の権利化の実情――日本との違い
  1.2 もう一つの脅威――実用新案(小特許)
  1.3 紛争処理機関と専門性
  1.4 四つの執行ルート
2.特許権侵害訴訟の動向――件数は少なく、原告は外国企業が中心
  2.1 国別の訴訟傾向と件数
  2.2 差止と損害賠償の実情
  2.3 近時の制度改正の動向
3.侵害予防調査の進め方――ファミリー調査という現実解
  3.1 各国データベースと調査の限界
  3.2 ファミリー調査という現実解
  3.3 有効性・存続の確認と言語の壁
4.警告・提訴を受けた際の対抗策――非侵害・無効を軸に多面的に備える
  4.1 初動と非侵害・無効の主張
  4.2 不実施・ライセンス・回避設計
  4.3 刑事・水際・消尽の論点
5.現地代理人の選定とコミュニケーション――限られた専門事務所をどう選ぶか
6.実例に学ぶ対抗策――五つの事件が示す教訓