【受講の対象者】
1.化学・石油化学、エネルギー・環境関連ならびに工場・プラントの設備ユーザ及びエンジニアリング会社などにおいて、
研究企画、研究開発、生産技術開発、事業開発、設備計画、設計のご担当の方々。
2.製造原価・採算性の評価力及びプロジェクト管理力の強化をお考えの方々など。
【本セミナーで学べる事】
1.プロジェクトの概要と重要性
2.スケールアップの難しさと重要性
3.開発ステージにマッチしたフィジビリティ検討 4.製造コスト計算と事業採算性検討 5.投資意思決定の考え方
【講座の趣旨】
まず、オペレーションとの対比で、プロジェクト・マネジメントの概念と重要性を説明する。
次に、相似形で行えば簡単と思われているスケールアップについて、その難しさと重要性について、実例を踏まえながら解説する。研究の初期段階においては、非常に簡易的な製造コストの試算について述べ、研究開発が進行して設備投資を計画する段階においては、ディスカウント・キャッシュ・フロー法(DCF法)を用いた事業採算性検討、投資意思決定について述べる。
最後に、投資採算性検討のリスクについて触れ、そのリスク影響度を把握するための感度分析について述べる。
【セミナープログラム】
1.プロジェクトで業務を考える
1.1 プロジェクトとオペレーションの違い
1.2 プロジェクトマネジメントとは
1.3 プロジェクトのコストマネジメント(EVM)
2.実用化への第一歩スケールアップの考え方と進め方
2.1 化学者の視点(プロダクト)と化学工学者の視点(プロセス)
2.2 スケールアップの難しさ
2.3 連続プロセスとバッチプロセスのスケールアップ
2.4 実験室と実設備の違い
2.5 スケールアップのためのデータ取得
2.6 モデル化
3.コストは1つではない
3.1 コスト構成
3.2 色々なコストの考え方
3.3 原価計算の目的
4.開発ステージにマッチしたコスト試算
4.1 研究開発段階における超概略コスト試算
4.2 開発試作段階におけるコスト試算
4.2.1 物質収支と変動費の推算
4.2.2 設備投資額の概算
4.2.3 製造コストの概算
5.事業採算性検討と投資意思決定
5.1 事業採算性検討に必要な値
5.2 ディスカウント・キャッシュ・フロー(DCF)法による計算
5.3 投資採算性検討の境界の考え方
5.4 リスクマネジメント
5.5 感度分析
5.6 投資判断の例
【質疑応答】
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