治験薬GMPの最新要件、三極比較と品質管理実務セミナー

                  
最新GMPおよび関連ICHガイドライン 対応実務
プロセスインフォマティクスにおけるデータ解析・モデリングと応用展開
<セミナー No602163(アーカイブ配信)>
【 アーカイブ配信】 (2026年2月3日(火) Live配信の録画配信です)

日欧米で要求の細部の違いを比較しながら体系的に解説!
最新動向、規制のアップデート事項を一挙に学べる!


治験薬GMPの国内外最新要件と
その実践のポイント


■ 講師

NPO-QAセンター理事兼事務局長、エイドファーマ代表 薬学博士 高平 正行 氏

■ このセミナーで学べる事

・医薬品と治験薬GMPの相違
・医薬品/治験薬における変更管理及び品質一貫性確保
・治験薬の3極の法的位置づけ、PIC/S GMPとの関係
・PIC/Sおよび「PIC/S GMP Guide Annex13」
・ICH Q7第19章「臨床試験に使用する原薬」
・ICHの品質ガイドラインと治験薬GMPとの関係、及び治験薬のGDP
・WHO治験薬GMP改訂ドラフトの発出と意義
・2021改正GMP省令
・ICH Qトリオ
・PMDA「治験薬GMP関連Q&A」改訂版公開(2024年7月)のポイント

■ こんな人におススメ≫

・グローバル治験を担当するCMC/薬事
・海外供給の治験薬を扱うCDMO
・日EU米の文脈を押さえた手順書構築が必要な企業

■ 開催要領
日 時 【アーカイブ(録画)配信】
 2026年2月13日(金)まで申込み受付(視聴期間:2/13〜2/23)
会 場

Zoomを利用したアーカイブ配信  ※会場での講義は行いません
 セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。

聴講料

聴講料 1名につき55,000円(消費税込/資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき49
,500円〕
〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕

■ プログラム

【講座主旨】

医薬品の有効性、安全性および品質の確保を目的として、FDAにより世界で最初にGMPが法制化されたが、治験薬(Investigational Medicinal Products (IMP))についても「GMPは、人又は動物に投与される全てのDrug Productに適用されるものであって、いまだ研究過程にあるもの(治験薬)も含まれる。すなわち、開発過程で製造されるDrug Productが、充分に文書化され管理されることによって、後に行われる試験及び最終的には市販するために製造される製品の再現性を保証することは妥当なことである。」(1978年)と明確に述べている。
近年、医薬品開発を取り巻く環境は大きく変化し、治験薬の GMP(Good Manufacturing Practice)においても、日米欧の 3 極規制当局を中心に最新のガイダンス整備や審査の高度化が進んでいる。とりわけ、臨床試験の多様化、治験薬供給のグローバル化、デジタル技術の導入、さらにはパンデミックを契機とした柔軟な品質リスクマネジメントの必要性など、製造管理・品質保証の実務はこれまで以上に複雑化している。本講演では、まず日本・米国・EU における治験薬 GMP の最新要件とその背景を概説し、3 極に共通する潮流および相違点を明らかにする。次に、治験薬特有のリスク(短期開発、変更頻度の高さ、限定されたデータ、ブラインド化など)に対する実践的なアプローチを、治験薬 GMP の重要要素である品質リスクマネジメント(QRM)、バリデーション/ライフサイクルマネジメント、IT・データインテグリティ、サプライチェーン管理などの観点から整理する。加えて、最近のGMP指摘査察事例、最新の規制動向に沿った柔軟かつ効率的な品質マネジメント体制の構築方法について、製造現場および品質部門が留意すべきポイントを具体的に紹介する。
本講演を通じて、急速に変化する治験薬 GMP の要件を正しく理解し、実務に落とし込むための考え方と実践のヒントを提供することで、グローバル開発の品質確保と効率化の一助となることを目指す。

【講座内容】

1.治験薬とは 
  はじめに
 ・新薬の開発と治験薬GMP
 ・治験薬と医薬品との違いとGCPとの関係
 ・治験薬と医薬品品質の品質同等性について
 ・治験薬特有のリスク管理
 ・治験薬 GMP の品質リスクマネジメント(QRM)、バリデーション/ライフサイクルマネジメント、IT・データインテグリティ、サプライチェーン管理等

2.最近の新薬開発状況と日欧米における承認状況
 ・新薬開発と承認システム

3.医薬品開発と治験薬 −治験薬GMPの三極の相違−
 3.1 治験薬の3原則
 3.2 治験薬GMPとGCPの位置づけ(日本、米国、EU)
 3.3 ICH Q7第19章「臨床試験に使用する原薬」
 3.4 PIC/S及び「PIC/S GMP Guide Annex13」

4.治験薬製造、品質管理上の留意点、手順書の作成
 (1)目的と考え方及び治験薬の製造管理・品質管理、品質の一貫性確保と同等性
 (2)治験薬製造における基本コンセプト
 (3)治験薬のバリデーションとベリフィケーション
 (4)治験薬の不純物管理とニトロソアミン問題
 (5)製剤に関する治験薬GMP管理のポイント
   ・製剤の治験GMP(SUPAC−IR), 製造承認事項, GCP/GLPとの関係, 逸脱・変更管理等

5.治験薬GMP組織と出荷判定について

6.自己点検及び教育訓練の必要性

7.治験薬の文書及び記録の管理

8.治験薬受託製造の留意点

9.治験薬製造設備の適格性評価

10.治験薬製造設備の洗浄バリデーション

11.治験薬GMPに関するQ&A

12.生データ、実験ノート管理の留意点

13.治験薬のGDP(Good Distribution Practice)について

14. PMDA「治験薬GMP関連Q&A」改訂版公開(2024年7月)のポイント

15. EU Annex 1の猶予期限の終了と汚染制御戦略 (Contamination Control Strategy: CCS)

16. 英国MHRA「分散型製造GMPガイダンス」公表について

17.ICH Q12 医薬品のライフサイクルマネジメント、ECsと変更管理

18.最近の国内外治験薬GMPに関連した指摘事例

19.まとめ

【質疑応答】

◆◆講師プロフィール◆◆◆

<専門>
 GQP/GMP品質保証、医薬品製造管理・品質管理、プロセス開発

<講師略歴>
 1979年3月:東北大学薬学部製薬化学科大学院博士前期課程修了
 1979年4月:塩野義製薬株式会社入社、尼崎杭瀬工場で治験薬製造及び原薬・製剤のプロセス開発業務を担当
 1994年5月:金ヶ崎工場医薬品製造管理者、同 製薬研究所
 2004年4月:塩野義製薬品質保証部GMP統括管理グループ長として、
       約150箇所以上ある関連医薬品製造所のGQP/GMP/QMS監査を主導、
       FDAを初めとするGMP査察対応、各種GMP関連ガイドラインの
       カスタマイズ化を推進
 2011年12月:塩野義製薬退社後、潟Gースジャパン取締役として
       原薬を中心とした品質保証やFDA査察対応
 2018年4月:NPO-QAセンター理事兼事務局長、エイドファーマ代表
 現在に至る

<活動等>
 特定非営利活動法人 医薬品・食品品質保証支援センター(NPO-QA)理事兼事務局長
 シーエムプラス社提携コンサルタント
 日本製薬工業会ICHプロジェクト委員会研修
 現在、国内外当局査察対応、各国GMP規制対応、GMP監査対応、
 3極GMPレギュレーションの解説、原薬及び不純物ICHガイドラン、GDPガイドライン、洗浄バリデーション、高生理活性物質の封じ込め、ハザード物質取扱い、
 変更管理・逸脱管理、GMP教育、薬事申請等に関し、講演、執筆活動を広範囲に展開中