蒸留設計・運転に求められるAI時代の基礎力とは|セミナー

                  
プロセスインフォマティクスにおける データ解析・モデリングと応用展開
晶析プロセスの設計・制御と結晶解析手法
<セミナー No604164(アーカイブ配信)>
【 アーカイブ配信】 (2026年4月8開催 Live配信の録画配信です)

AI時代だからこそ必要な基礎力―現場で“使える”物性・気液平衡の扱い方!
“なぜその条件なのか”シミュレーション結果を根拠付きで説明できる蒸留設計・運転


蒸留プロセス設計の
化学工学計算・データ解析と操作条件最適化


■ 講師

東京理科大学 元教授 大江 修造 氏

■ 開催要領
日 時

【アーカイブ(録画)配信】
 2026年4月17日(金)まで申込み受付(視聴期間:4/17〜4/27)

会 場

Zoomを利用したアーカイブ配信  ※会場での講義は行いません
 セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。

聴講料

聴講料 1名につき55,000円(消費税込/資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき49
,500円〕
〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕

■ プログラム

【講座主旨】

講師は、日本を代表する蒸留塔研究者であり、学術・産業の両面において蒸留技術の発展を牽引してきた第一人者である。蒸留技術や物性推算に関する専門書を多数執筆し、基礎理論から実務設計・運転に至るまで体系的な知識の普及に大きく貢献してきた。特に、IHI入社直後から物性推算の実務に従事した経験を基に執筆した『物性推算法』は、実務家向けに書かれた書籍として高い評価を受けている。同書では、海外の代表的専門書では十分に扱われていない気液平衡推算式の温度特性や、純物質の蒸気圧推算法など、現場で直ちに役立つ内容が詳述されており、日本のみならず台湾・中国の化学技術者にも広く利用されている。こうした実務に根ざした著作・研究実績は国からも高く評価され、2006年には経済産業省の蒸留技術国家プロジェクト「内部熱交換による省エネ蒸留技術開発(HIDiC)」において分科会長(審査委員長)を務め、日本の省エネ蒸留技術の方向性を示した。
 本講演では、その豊富な執筆・教育経験を基に、さらに一段と受講者の目線に立った実務重視の内容を企画した。蒸留の課題を与えられた技術者が、解決すべき事項を時系列で整理しながら検討を進める構成とすることで、複雑で難解と捉えられがちな蒸留技術を、体系的かつ親しみやすく学習できるよう配慮している。これは講師自身の研究史とも重なっており、気液平衡の測定・推算から研究を開始し、世界で初めてウィルソン式パラメータを網羅的に掲載した気液平衡データ集を刊行、MIT教授からも高い評価を受けた。学位論文のテーマであった塩効果推算モデルは「大江モデル」として広く知られている。さらにIHI在籍時には、FRIにおいてアングルトレイの開発に成功し社長賞を受賞、現在も実機で稼働しており、研究成果を実装へと結びつけた実例として本講演でも重要な示唆を与える。

【講座内容】

1.「混合物を蒸留しろ」と言われて、最初にすることは
 1)気液平衡を調べる
 2)何故、気液平衡を調べるのか
 3)蒸留プロセスは何できまるのか

2.気液平衡を調べるとは
 1)気液平衡データはどこにあるのか
 2)気液平衡計算の方法は
 3)気液平衡推算式の選び方は

3.蒸留プロセスが決まったら、次にすることは
 1)蒸留塔を選ぶ方法は
 2)理論段数とは何か
 3)フラッディングとは何か
 4)蒸留塔のスペックとは

4.蒸留塔の運転方法は
 1)蒸留塔の運転で最も大切なことは
 2)還流比とは
 3)運転方法
  ―ベンチスケール、パイロットスケール
  ―コマーシャルスケール

5.蒸留にAIを活用するには
 1)AIによる物性推算
 2)AIによる蒸留塔の設計
 3)AIによる蒸留塔の運転

【質疑応答】


◆◆講師プロフィール◆◆◆

学位:工学博士

専門:
 ・蒸留塔の基礎・応用
 ・蒸気圧・気液平衡の研究
 ・蒸留塔の研究開発
 ・アングルトレイの開発

経歴:
石川島播磨重工業 株式会社 (現IHI 株式会社 ) にて社長賞の蒸留塔の研究開発に従事し、米国における実証試験をへて実用化に成功。気液平衡の分野における「大江モデル」の提案者。
その後、東海大学教授、東京理科大学 教授を歴任。米国蒸留研究機関F.R.I.顧問。
設計した蒸留塔は大企業10社にて稼働中。