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【講演ポイント】
2025年ノーベル化学賞に輝いたMOF(Metal-organic framework)は、多孔性材料としてガス貯蔵・分離・触媒などの観点から、北川進教授のグループをはじめ精力的に研究されてきました。一方で、「粉末としてのMOF」をいかに装置・プロセスの中に組み込み、実際に社会で機能する技術にしていくかという観点は、まだ十分に共有されているとは言えません。
本講演では、CO2・水素・アンモニアなどのガスを対象としたMOFの応用と社会実装について、実例を交えながら紹介します。
MOFを粉末からカートリッジ、フィルター、モジュールへと落とし込む装置設計の考えから、社会実装を行う上で直面した課題や、研究者・企業・自治体と連携する上での要点についても共有し、「研究から社会実装まで」を立体的に俯瞰することを狙いとします。
【習得できる知識】
・MOFの合成・賦形化(成形加工)
・製品開発の一連のプロセスの課題とその解決方法
・大手企業が保有する既存のビジネスとMOFとの接点と、利益構造、新規ビジネス創生の具体的事例
・CO2・水素・アンモニア等の「空気中・排ガス中の成分」を資源として扱うための、MOF応用設計の考え方
・MOFを粉末から「カートリッジ・フィルター・製品」に落とし込む際の、設計上の要点と実務的な課題
・G7、大阪関西万博での展示など、「研究から実装」のリアルなプロセス
・様々な企業におけるMOF応用の具体例と、そこから見える共通の課題と新規ビジネスのヒント
【プログラム】
1.空気から資源へ:ガス社会とMOFの役割
―CO2・水素・アンモニアを「問題」ではなく「資源」として捉える構造
2.白馬村での実証:DAC・メタネーションと Syllego のストーリー
―2022→2023(G7)→2025(万博)へとつながる時間軸設計
3.排ガス・オンボードCO?回収へのMOF実装の可能性
―建機・エンジン・プラントなどへの組み込み構想
4.宇宙居住・航空・船舶など閉鎖環境でのガス循環とMOF
―閉鎖空間での高効率CO2回収とガス制御技術
5.MOFを装置にする:粉末 → カートリッジ → モジュール → 実機装置
― 賦形化、スケールアップ、吸着サイクル設計の実務的なポイント
6.研究テーマを社会実装につなぐためのステップと落とし穴
―「材料」だけでは進まない理由と、実装側で必要になる視点
7.今後、MOF・分離・精製技術が産業の中で担うべき位置づけ
―これからMOFを使っていきたい企業・研究者へのメッセージ
【質疑応答】
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