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2015年8月号目次 MATERIALSTAGE
●巻頭

セルロースナノファイバー研究開発動向と ビジネスチャンス
(株)旭リサーチセンター 松村 晴雄

1.セルロースナノファイバー(CNF)の実用化に向けた開発が本格化
2.セルロースナノファイバーとは
3.セルロースナノファイバーの種類
4.セルロースナノファイバーの製造方法
5.セルロースナノファイバーの特性
6.セルロースナノファイバーの期待される用途
7.さまざまなビジネスチャンスの可能性


●特集1

セルロースナノファイバーの複合化、用途開発
 

■木質から直接製造するリグノセルロースナノファイバーの表面特性評価と繊維補強材としての利用
(国研)産業技術総合研究所 熊谷明夫

1. リグノセルロースナノファイバー製造技術
2.リグノセルロースナノファイバー表面解析技術
3.リグノセルロースナノファイバー−樹脂複合化技術
 3.1 マスターバッチ法を用いたリグノセルロースナノファイバーによるポリプロピレンの補強
 3.2 固相せん断処理法を用いたリグノセルロースナノファイバーによるポリプロピレンの補強


■変性セルロースナノファイバーの熱可塑性樹脂強化フィラーとしての活用
(地独)京都市産業技術研究所 仙波 健

1.セルロースの化学変性
2.ポリアミド6との複合化−高加工温度樹脂への適用と物性発現−
3. ポリアミド6との複合化−繊維添加量の影響−

■ナノセルロースコンポジット材料の作製と応用
信州大学 野口 徹

1.カーボンナノチューブセルレーション技術
 1.1 カーボンナノチューブ高分子複合材料開発の経緯
 1.2 MWCNTの解繊とセルレーション
2.TEMPO酸化ナノセルロースの登場
 2.1 MWCNT複合材料のMWCNT直径と物性の関係
 2.2 TEMPO酸化CNFの発見
3.TEMPO-CNF複合材料開発
 3.1 ナノアグリ・コンソーシアム

 3.2 TEMPO-CNF複合材料の調整
 3.3 TEMPO-CNFゴム複合材料の特性
 3.4 TEMPO-CNF複合材料の大きな特長

■セルロースナノファイバーのバイオマテリアルへの応用 −その可能性と今後の課題−
大阪大学 宇山 浩

1.ナノセルロースの安全性
2.バクテリアナノセルロース(BNC)のバイオメディカル材料への応用
3.ナノクリスタルセルロース(NCC)の再生医療への応用
4.多孔質セルロースの合成と応用

■カニ殻由来の新繊維 「キチンナノファイバー」 の 補強繊維としての応用
鳥取大学 伊福 伸介

1.カニ,エビ,キノコからのキチンナノファイバーの単離
2.キチンナノファイバーで補強した透明フレキシブルフィルムの開発


●特集2

エネルギー・ハーベスティングに求められる材料技術
 

■エネルギー・ハーベスティングで生まれる材料ニーズ
(株)NTTデータ経営研究所 竹内 敬治

1.米国材料学会におけるエネルギー・ハーベスティング関連動向
2.ナノジェネレータとピエゾエレクトロニクス



■金属錯体のナノシート化,光電変換効率向上と その期待される応用
東京大学 坂本 良太

1.ナノシートとは
2.「トップダウン型」と「ボトムアップ型」ナノシート 
3.「ボトムアップ型」金属錯体ナノシート
4.ジピリン金属錯体ナノシート− 光電変換特性を示す「ボトムアップ型」ナノシート−
 4.1 構造と合成法
 4.2 同定
 4.3 光電変換特性


■振動発電エネルギーハーベスティングに資する 柔有機圧電ポリマー
東京理科大学 中嶋 宇史

1.なぜ圧電ポリマーなのか?
2.発電可能なポリマー材料
3. ポリフッ化ビニリデン
4.発電システム



■完全固体型色素増感太陽電池における室内光高効率化に向けた材料技術
(株)リコ ー 田中 裕二

1.緒言
 1.1 色素増感太陽電池
 1.2 完全固体型色素増感太陽電池
2.技術説明
 2.1 完全固体型色素増感太陽電池の構成と機能
 2.2 完全固体型色素増感太陽電池セルの作製方法
 2.3 評価用光源と測定回路
3.結果及び考察
 3.1 塩基性材料開発
 3.2 ホールブロック層材料開発
 3.3 色素材料開発



● マテリアルニュース&トピックス

■レアメタルを使わない二次電池の実現に向けた新しい有機電極活物質のサイクル特性向上
愛知工業大学 森田 靖

1.有機化合物を基盤とした電極活物質の研究例
2.安定な有機中性ラジカルを用いた二次電池の開発


■製膜工程におけるドローレゾナンス現象と フィルム厚み変動
龍谷大学 石原英昭

1. Newton流体のドローレゾナンス現象
2.非ニュートン流体のドローレゾナンス現象
3.ドローレゾナンス現象の発生機構とリミットサイクル
4.ドローレゾナンス現象発生の低減策