第1章 契約製造に係わる法的規制とその関連
1. 契約製造の基本的事項
1-1. 規制上の予想事項・責任事項における主要点
1-2. FDAの契約製造関連法規
1-3. 責任と管理
1-4. 委託者の期待事項
1-5. 受託者の期待事項
1-6. 契約製造計画の促進
1-7. 情報の共有
1-8. CGMPの定義
1-9. 日本における薬事法改訂の観点からのGMP諸要点
1-10. ラボ管理試験
2. 行政側の対応
2-1. 医薬品の回収判断
1) 回収の必要性・範囲・期間の判断
2) 不良品及び不具合品の判断
3) 回収の種類
3. 委受託製造及び試験
3-1. 原則
3-2. 概論
3-3. 委託者
3-4. 受託者
3-5. 品質適格性に関するチェックリスト
3-6 製造技術移転:NDA制限事項・仕様
3-7. 適合妥当性
3-9. 規制上の査察と事例研究
第2章 海外委託製造から学ぶアウトソーシング戦略と
委託先選定時の留意点と陥りやすい失敗
1.アウト・ソーシングの対象物:原薬or製剤(製剤バルクor完成品)
2.アウト・ソーシング先:国内or海外
3.アウト・ソーシング先に選定手順:秘密保持契約の締結→KH概要の提供
4.アウト・ソーシング先の選定基準
a)GMPレベル
b)技術レベル
c)設備
d)原料調達
e)生産委託価格
5.アウト・ソーシングに係わる薬事対応と所要期間
a)日本市場専用薬
b)国内・海外市場向け
6.アウトソーシングのスケジューリング案作成
7.アウト・ソーシング先との打合せ開催
a)生産委託契約の締結
b)詳細KHの開示
c)設備追加
d)原料調達
e)アウトソーシングのスケジューリング案の修正
8.試験操業と品質確認
9.バリデーション・バッチの製造
10.製造場所変更薬事対応
11.GMPI対応
第3章 アウトソーシングにおける契約事項と
契約不備防止のための対策
はじめに
1.契約書の基礎知識
1.1.契約書とは
1.2.日本と海外との契約書に対する認識の違い
1.3.契約書作成にあたって
2. 製造のアウトソーシング時に必要な主な契約書類
2.1.秘密保持契約書
2.2.研究開発委託契約書
2.3.製造委受託基本契約書
2.4.製造管理及び品質管理に関する契約書
3.契約条項
3.1.契約の開始、契約期間並びに契約の終了
3.2.製造物責任
3.3.秘密情報
3.4.秘密保持義務
3.5.秘密保持義務から除外すべき事項
3.6.調査・査察
3.7.準拠法
4.契約不備防止のための対策
4.1.紛争の解決策
4.2.供給責任
4.3.仲介業者の責任(商社の役割)
4.4.納期遅れ、依頼した製品ができなかった場合の対処方法
4.5.途中解約の場合の費用
4.6.研究開発委託の成果と評価
4.7.新規製造方法の実施許諾
4.8.知的財産権侵害問題
4.9.インド、中国受託者との秘密保持
4.10.法令上の制約
第4章 アウトソーシングにおける技術移管実施上の
留意点と起こりうる問題と対策
第1節 Outsourcingにおける技術移管実施と失敗防止ポイント
1製造技術面から見た委受託契約時の技術移管
1-1医薬品製造における委受託契約の経営環境
1-2 外注の有効活用による新しいニーズへの対応の重要視化:急速展開とその方向
1-3 委受託生産の目的と利点及び不都合点
1-4製造技術移管におけるチェックリスト
・製造関連項目
・原料関連項目
・包装・容器材料関連項目
・品質関連項目
・製造技術移管における他の重要チェック項目
1-5 工業化製造段階で必須なGMPの観点からのバリデーション
1-5-1 初期段階でのバリデーション・プロトコール作成のポイントと留意点
1-5-2 バリデーションの実施
1-5-3 バリデーションの企画立案をどの様に行うか?
1-5-4 品質計画
2 委受託製造の試験及び試験法同等性確認
2-1 原則
2-2 概論
2-3 委託者
2-4 受託者
2-5 品質管理・品質保証計画
2-6 ラボ試験管理
2.-7. 分析方法の技術移管
2-7-1 分析技術移管の目的
2-7-2 分析技術の適用範囲
2-7-3 分析技術移管時の責任
2-7-4 分析技術移管手順
2-7-4-1 移管される分析方法
2-7-4-2 移管前手続き
2-7-5 移管計画書
2-7-6 分析技術移管報告書
2-7-7 実験計画と許容基準
2-7-7-1 定量(Assay)
2-7-7-2 含量均一性試験(Content Uniformity)
2-7-7-3 不純物・分解生成物・残留溶媒
2-7-7-4 溶出試験 (Dissolution)
2-7-7-5 確認試験 (Identification)
2-7-7-6 自動化分析法(Automated Analytical Methods)
2-7-7-7 洗浄のベリフィケーション
2-7-7-8 微生物試験
2-7-7-9 服用量供与(Dose Delivery)
2-7-7-10 粒子径(Particle Size)
2-7-7-10-1 空気力学の視点による微粒子(Aerodynamic Particle
Size)
2-7-7-10-2 微粒子径分析計器(Particle Size Analyzers-Instrumental)
2-7-8 試験方法の移管代替手法
第2節 アウトソーシングにおける技術移管実施上の留意点
はじめに
1. 持田製薬の特徴と受託状況
1.1. 特徴
1.2. 医薬品受託製造の経緯
1.2.1. 凍結乾燥注射剤
1.2.2. 液注射剤
1.2.3. 外用剤
1.2.4. 経口剤
2. 委受託の目的と必要な生産技術と品質管理
2.1. 生産技術とは
2.1.1. 技術という言葉は非常に広い意味を持ち、また領域も曖昧である。
筆者自身正確な定義はよく理解できているわけではないが、
生産技術室の目的あるいは成果の尺度として、最近は以下のキーワードにして単純化している。
2.2. 生産技術とその周辺の領域と機能
2.3. 製造技術
2.4. 試験技術とは
2.4.1. 基本的な製品試験技術移管
(1) 機器管理
(2) 環境管理
(3) 標準品管理
2.4.2. 工程管理評価のための品質管理
(1) 環境菌の採取、同定技術
(2) 異物分析
2.5. 委受託に必要な生産技術とは
3. 現在の委託の状況について
3.1. 経口剤製造委託
3.2. 注射剤製造委託
3.3. 外用剤製造委託
4. 将来の委託の展望について
4.1. 自社大田原工場の集約化プロジェクト
4.1.1. 大田原工場の特徴
4.1.2. 委受託に重要な評価点とその例
5. 終わりに
第5章 アウトソーシングにおけるバリデーション/生産/品質試験の留意点
はじめに
1.バリデーション関連手順書と定義
1.1 バリデーション体系
1.2 評価項目及び評価方法
1.3 バリデーションの実施頻度
2.生産スケールでの製造確認(機械適合性及び製造条件の評価)
2.1 製剤設計仕様書
2.2 実生産スケールにおける製造確認
3.リスク分析
3.1 基本具備条件(表紙)
3.2 層別抽出シート1(重要工程の決定)
3.3 層別抽出シート2(検証方法の詳細)
3.4 層別抽出シート3(バリデーション実施内容の詳細)
4.バリデーション組織
5.バリデーションに関わる計画書
5.1 バリデーション実施計画書
5.2 クリーニングバリデーション実施計画書
6.分析方法の技術移管
6.1 校正状況の確認
6.2 分析方法の技術移管に関する計画書の作成
6.3 技術移管の実施と評価
6.4 報告書の作成
7.バリデーション(実生産規模での確認)の実施
7.1 生産計画
7.2 バリデーションの実施と委託側の立会い
7.3 クリーニングバリデーションの実施
8.バリデーション報告書
8.1 バリデーション報告会
8.2 バリデーション報告書の作成
8.3 製剤技術に関する技術移管の完了報告書
9.品質試験
10.変更管理
11.定期会合
12. その他(構造設備等)
おわりに
第6章 アウトソーシングにおける監査とその範囲
はじめに
第1節 全社的グローバル監査体制の確立
1)グローバル化
2)ソニーの監査体制4,5)
第2節 アウトソーシング監査手順書の策定
1)監査部門の基準書の文書体系(例)
2)手順書に従った監査の実施
3)治験薬/医薬品の委託製造/区分許可・承継など委託の形態の確認
4)施設選定前監査
5)製造・試験中の監査
6)トラブル発生時の監査
第3節 監査の根拠
1)法的根拠あるいはCompany Policy
第4節 GMP監査の実施
I.委託先監査の実際とそのポイント
2.監査部門の基準書の文書体系(例)を参考に相手先で監査手順がどのように作成されているか確認する。
3.監査実施の手順(例)
4.監査報告と回答のやりとりの相手は誰かを確認する。
5.監査者の資格要件(例)
6.監査メンバ−構成(例)
7.監査に要する時間
8.監査部門の会社組織上の位置付け
9.監査に使用する具体的な点検表の例
10.コンピュ−タ監査報告書
11.チェックリストと監査記録
12.監査結果の報告、改善計画等の書式例
13.改善策フォロ−体制
14.外部監査の体制
第5節.アウトソーシング先GMP監査の留意点
1.GMPソフト面の確認
(1)管理組織の整備状況と責任体制
(2)原料資材受け入れ(保管・出納管理)
(3)記録の整備(正確性・信頼性)・保管
(4)苦情処理体制の整備は出来ているか
2.GMPのハ−ド面(製造所の構造設備)の確認
第6節 GMP教育の実際とそのポイント
1.教育プログラム
(1)際に実施する作業に関する事項
(2)外部からの新人に対する集中教育
(3)Topicsの例(Chemicals Operator)
(4)Topicsの例(トレーサビリティ)
(5)Topicsの例(Auditor)
(6)Topicsの例(Trainer)
2.教育プログラムの改善
3.教育の成果
第8節. ISO 9000/ISO14000/ISO19011とGMP
第9節 医薬品の品質保証と危機管理
第7章 アウトソーシング実施における行政査察対応
はじめに
1.1 コンサルタントの利用
1.2 日頃の準備が大切
1.3 GMPの理解と全員に対しての徹底
1.4 System based inspectionへの対応
1.4.1 品質マネージメント
1.4.2 製品品質の照査
1.4.3 変更管理
1.4.4 コンピュータ化システム
1.5 FDA(Food and Drug Administration) PAI(Pre-Approval Inspection)への対応
1.5.1 Quality System
1.5.2 品質システム
1.5.3 正確性と完全性
1.6 受託製造業者
おわりに
第8章 アウトソーシングにおける知的財産の取り扱い
はじめに
1.知的財産権
2.特許とノウハウ
3.アウトソーシングにおける知的財産
3.1.研究開発あるいは製造のアウトソーシングにおける知的財産
3.2.知的財産の取り扱い方法
3.3.知的財産を取り扱う場合の留意点
おわりに
第9章 アウトソーシング受け入れ体制とトラブル事例
1.当社の委受託件数と成約とスケジュール
2.受託側からのステップアップ要件
1)見積
2)秘密保持契約
3)試験製造
4)試験法と評価
5)安定性評価
6)PQと技術移管の確認
7)PVと生産移管
8)双方の取り決め事項
9)その他
3.各ステップでの事例
1)見積
2)情報開示
3)試験製造
4)PQと技術移管の確認
5)PVと生産移管
6)双方の取り決め事項
4.結び
第10章 海外アウトソーシング実施と品質保証
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