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【成功・失敗事例に学ぶ】

研究開発テーマ』の選択・評価と
その判断基準、見極め方


Selection and Evaluation criteria for research and development themes, identify those
【執筆者 敬称略】
多摩大学大学院
旭化成(株)
長岡大学
産業技術総合研究所
三菱マテリアル(株)
キヤノン化成(株)
齋藤 冨士郎
府川 伊三郎
原 陽一郎
小笠原 敦
西原 明
村井 啓一
(株)林原
(株)山武
(株)資生堂
関西電力(株)
旭硝子(株)
(株)トクヤマ
石川島播磨重工業(株) 
栗本 雅司
細島 章
植村 真樹
石田 文章
神庭 基
倉元 信行
柏崎 昭宏
【目  次】
◆ 第1章 研究開発テーマの選定・評価と中止・中断の仕方 

第1節 研究開発における計画・立案と効率化
 1.研究開発にかかわる基礎的諸概念
  1.1 科学,技術,工学は如何に異なるか
  1.2 研究と開発は如何に異なるか
  1.3 業種で異なる研究・開発の実態
 2.事業戦略,研究・開発/技術戦略と意思決定
 3.研究・開発における計画・立案
 4.研究・開発テーマの選定と計画立案
  4.1 研究テーマの選定と計画立案
  4.2 開発テーマの選定と計画立案
  4.3 応用特化研究テーマの選定と計画立案
 5.研究・開発計画の立案と評価との関係
 6.研究・開発の効率化
  6.1 「効率化」とは何を意味するか?
  6.2 研究の効率化
  6.3 研究の効率化と途中評価
  6.4 研究を如何にして中止するか?
  6.5 開発の効率化
  6.6 開発の効率化と組織能力
 7.創造性発揮と効率化は両立するか?
 8.効率化に王道無し

第2節 研究開発テーマ推進のポイント
 1.旭化成の紹介
 2.技術経営ーマネジメント オブ テクノロジー(MOT)
 3.研究開発の基本的考え方
 4.研究開発の成功率を上げる研究開発の手法
 5.研究資源の投入と管理
  5.1 トータル研究費の投入指標
   5.1.1 売上高比研究費
   5.1.2 利益比研究費
  5.2 性格別研究費
   5.2.1 分野別研究費
   5.2.2 ステージ別研究費の配分
   5.2.3 中長期テーマと短期テーマによる分類
   5.2.4 本社研究費と事業部研究費による分類
   5.2.5 自社研究と外部技術(研究委託、共同研究、技術導入)による分類
 6.研究開発の難しさ――不確定要因とその管理
 7.テーマ評価の視点
  7.1 テーマの性格の把握
  7.2 テーマ評価のポイント
  7.3 特許戦略
  7.4 研究開発テーマの経済価値評価
  7.5 テーマのポートポリオ管理
 8.製品開発を成功させるための教訓
 9.テーマの成功と失敗――テーマをやめるとき、保留にするときのケア
 10.差別性のある開発への戦略についての私見

第3節 研究開発テーマの探索・選定と評価・管理の仕方
 1.はじめに
 2.研究開発の経済性と研究開発マネジメント
  2.1 研究開発は何のために行うのか
  2.2 研究開発の経済性
  2.3 研究開発マネジメントの進化
  2.4 研究開発戦略の意義
  2.5 第3世代の研究開発マネジメント
 3.「トータルR&D」のマネジメント・システム
  3.1 研究開発マネジメント・システムの基本
  3.2 研究・技術開発業務の分類
  3.3 研究開発業務に対する責任と権限
  3.4 研究開発マネジメント・システムの枠組み
 4.研究開発テーマの概念
  4.1 研究開発テーマと研究開発戦略
  4.2 研究開発テーマの定義とテーマ設定の要件
  4.3 「トータルR&D」における研究開発テーマの設定プロセス
  4.4 研究開発テーマのリスト
 5.研究開発テーマを発想する枠組み
  5.1 研究開発のパフォーマンスに影響を与える要素
  5.2 研究開発成功の原則
  5.3 研究・技術開発の戦略方針を徹底させる方法
  5.4 研究段階のテーマ・プランニング
  5.5 開発段階のテーマ・プランニング
 6.イノベーション戦略
  6.1 イノベーション戦略のカテゴリー
  6.2 イノベーション戦略と研究開発マネジメント
 7.研究開発テーマの評価法
  7.1 研究評価の現状
  7.2 評価手法の概要
  7.3 テーマ評価はどの程度当たるのか
  7.4 第3世代の研究開発の時代の評価

第4節 R&Dプロジェクト/テーマの定量的価値評価と判断基準
 1.はじめに〜Project Managementが必要な背景
 2.はじめに〜日本を巡るR&Dの現状(1)
  2.1 S社の営業利益率のトレンド
 3.はじめに〜日本を巡るR&Dの現状(2)
 4.はじめに〜日本を巡るR&Dの現状(3)
 5.80年代、90年代の米国企業の経営
 6.80年代後半以後の米国の経営改革
 7.米国の労働生産性の推移
 8.90年代以後の日本の経営改革
 9.その結果研究開発効率の低下を招く
 10.MOT(Management Of Technology)の導入
 11.死の谷とは何か?
 12.プロジェクトマネジメントのツールとは?
 13.R&D Managementへの要求
 14.要求のBreakdown
 15.企業におけるR&Dの課題
 16.Technology Management System導入の意義
 17.米日のR&D Bottleneckへの対応の違い
 18.Stage Gate Systemの採用
 19.Stage Gate Systemの概要
 20.開発投資評価、再評価基準の策定
 21.開発投資の対象レベル化(Stage0)
 22.開発投資対象のレベル化(Stage1)
 23.開発投資の対象のレベル化(Stage2)
 24.開発投資の対象のレベル化(Stage3)
 25.Stage Gate法は技術経営の触媒
 26.R&D戦略
 27.ボトムアップ&トップダウン
 28.Stage Gate法のエッセンス
 29.Stage Gate Systemの長所・短所
 30.PACE法
 31.PACE実績
 32.R&D Managementの方向性
 33.要素技術開発と製品開発の違いを意識
 34.Stage Gate←→PACE←→Portfolio
 35.R&D PortfolioとResourse Allocation
 36.Optionによる評価
 37.従来のR&D Managementの問題点・反省点
 38.R&Dマネジメント改革へのアクションプラン


第5節 研究開発テーマの選定・評価と中止判断の仕方
 1.研究開発戦略並びにマネージメント
 2.研究開発部門の役割、体制づくり
 3.研究開発における問題点 テーマの探索、見つけ方、選定
 4.研究開発の進捗管理
 5.研究開発テーマの評価の仕方と考え方
 6.研究開発の継続、中断、中止判断の仕方と基準、指標
 7.研究開発成果の活用、事業化判断へのポイント
 8.研究開発投資と資源配分、投資効果の評価
 9.中断、中止後の担当者のフォロー、処遇、次の研究への動機付け

第6節 研究開発プロセスの革新のポイント
 1.企業が持続的に発展するための背景
 2.「現業事業運営」と「未来への布石」の両立の難しさ
 3.イノベーションジレンマの存在
 4.研究開発へのリーダーシップの欠如
 5.破壊的イノベーション
 6.持続的成長を行っている企業の特質
 7.研究開発のプロセスを革新する
 8.ビジョンの明確化
 9.ビジネスモデルを考える
 10.研究開発のリーダーシップとマネージメントを革新する
 11.コアコンピタンスをベースとした技術展開
 12.顧客機能価値から始める研究開発
 13.差別化できる強い技術を見つける
 14.研究テーマの適切な「選択」と「集中」
 15.死の谷を克服する
 16.生産革新への研究開発の関与
 17.風土改革と人材育成
 18.研究開発におけるリーダーとリーダーシップ

◆第2章 各社事例にみる研究開発テーマ評価の仕組みとマネジメントの実際 

第1節は著作権の都合上、掲載しておりません


第2節 林原グループの研究開発戦略と研究テーマの選択・中止の判断
 1.はじめに
 2.林原グループの紹介
  2.1 林原グループ
  2.2 林原の歴史
  2.3 林原グループの経営哲学
  2.4 林原グループの研究、事業開発
 3.技術と創造 -研究、開発テーマの選定-
  3.1 将来のコアとなる長期基礎研究
  3.2 商品化、事業化に向けた研究
  3.3 林原グループの価値創造 10年〜15年サイクルの技術開発
  3.4 研究プロジェクトの運営
  3.5 国際相互依存とKeyTechnology
 4.プロジェクトの開始、中止判断の事例とエピソード
  4.1 トレハロース
  4.2 インターフェロン
  4.3 インターロイキン18

第3節 山武における研究開発成果の創出と事業化判断・見極め
 1.Savemation
 2.山武グループ 事業紹介
 3.歴史・沿革
 4.R&D本部長就任時の認識
 5.最近の研究部門の役割変化
 6.製造業の動向
 7.事業重視の研究所運営
 8.研究部門の状況変化
 9.連携型研究開発:社内
 10.事業試行プロセス
 11.イノベーションのジレンマとは
 12.阻害要因:「成長」
 13.阻害要因:「確立された事業」
 14.ジレンマを突破する事業化試行
 15.事業化判断と見極め
 16.成果志向運営
 17.外部の視点
 18.定点観測
 19.集会後のアンケート結果
 20.意識・人材変革を目指した施策
 21.事業部門との連携強化
 22.360゜診断の狙いと診断項目
 23.まとめ:3年間の取り組み結果

第4節 事業に貢献する研究開発テーマの探索と推進
 1. 資生堂の概要
 2.R&Dビジョン
 3.研究開発体制
 4.グローバルR&D戦略
 5.研究テーマの探索
  5.1 化粧品開発の流れ
  5.2 研究開発のターゲット
  5.3 化粧品開発の視点
  5.4 研究テーマ(アイデア)の探索
 6.研究計画の策定、及び評価
  6.1 研究テーマの分類
  6.2 研究計画の策定
  6.3 研究テーマの審議・評価
 7.研究テーマの進捗管理、成果の活用
 8.化粧品開発技術を応用した新規事業の開拓
 9.独創的なシーズを生み出す組織風土の醸成

第5節 関西電力における研究開発テーマの評価とマネジメント
 1.関西電力の概要
 2.目指すべき企業像
 3.研究開発体制
 4.平成18年度全社研究重点課題と具体的技術分野
 5.経営を支える戦略
 6.部門間連携の課題と目標
 7.研究所と事業部門研究の連携
 8.関西電力の研究開発マネジメント手法
 9.BSCを活用した評価方法の導入について
 10.BSCを活用した評価手法のフローについて
 11.ステップ1:全社版BSCの想定
 12.ステップ2:リンケージスコアカード
 13.ステップ3:研究部門戦略マップの策定
 14.ステップ4:BSC体系から導かれる評価項目
 15.ステップ5:個別件名の得点付け
 16.研究開発マネジメントについて(A)プロジェクト価値評価システム
 17.プロジェクト価値評価システムについて
 18.第二世代ビジネスモデル設計論概略
 19.(参考)技術の市場価値評価マニュアル
 20.ビジネスモデル設計手順
 21.ビジネスモデル設計のフレームワーク
 22.関連5社のバリューチェーン
 23.シナリオプランニング:マクロ環境分析(PEST)
 24.シナリオプランニング:「5つの力」フレームワーク
 25.シナリオプランニング:シナリオドライバーの絞込み
 26.キャッシュフローシミュレーション
 27.課題 28.ビジネスモデリングとロードマッピングの融合
 29.包括的産学連携・技術マーケティングの高度化
 30.イノベーション・インキュベーション体制強化
 31.MOT教育 32.ナレッジマネジメント(情報共有化)

第6節 旭硝子における研究開発テーマの創出とマネジメント
 1.旭硝子化学品カンパニーの事業概要
 2.ステージゲート適応範囲と経緯
 3.旭硝子化学品カンパニーのマネジメントシステムとステージゲートの位置付け
  3.1 ステージゲートの位置付け
 4.導入&運営の体制
 5.旭硝子化学品Cのステージゲートとその特徴点
  5.1 各Stage&Gateの詳細について
 6.「Go」「No−Go」判断について
  6.1 ポートフォリオによるテーマ分析
  6.2 Gate3評点 6.3 プロジェクトリーダー判断
 7.テーマ創出活動 ステージゲート法を補完する活動
 8.ステージゲート法導入にあたって 苦労と効果があったと思われる点
 9.課題

第7節 トクヤマの研究開発推進力
 1.研究開発の基本理念
 2.研究開発体制
 3.研究開発施設
 4.事業部門の研究開発
 5.コーポレート(研究開発部門)の研究開発
 6.研究開発部門の目標と方針
 7.研究開発のやり方を変えよう
 8.PJの基本方針
 9.PJサポートチームの役割
 10.PJサポートの内容
 11.PJと関連部署の連携
 12.TLO(大学)の有効活用
 13.テーマの発掘
 14.テーマの評価
 15.テーマの中止の考え方
 16.PJマネージャーに求められること

第8節 研究開発テーマの選定・推進・評価について
 1.IHIのプロファイル
  1.1 IHIの歴史
  1.2 IHIグループの事業領域
  1.3 社是
 2.IHIの研究開発組織
  2.1 技術開発本部の役割
  2.2 技術開発本部研究開発リソース
  2.3 研究開発部門とその管理部門
 3.研究開発の取り組みと課題
  3.1 全社の研究開発テーマの分類
  3.2 技術開発の課題
 4.研究開発の評価方法〜NS法
  4.1 研究テーマ評価(NS法)
  4.2 NS法の概要
  4.3 NS法の運用現状と課題
 5.レビューの強化とMS−ROC運動
  5.1 レビューの徹底
  5.2 本部研究テーマ分類(H18年度)とレビュー
  5.3 MS−ROC運動とは
  5.4 MS−ROCの具体的活動
 6.ワークスラボとプロジェクトセンター
  6.1 ワークスラボの強化
  6.2 ワークスラボのあり方
  6.3 プロジェクトセンター(PJ Center)
  6.4 踏切障害物検知装置
  6.5 オゾン応用製品