電子図書館TOP
 
 
書籍一覧 | 化学・エレクトロニクス系書籍一覧 | 医薬品・医療機器・食品系書籍一覧 | 雑誌一覧

No.1531

 

研究開発テーマ選定・評価
『中止/撤退』決め方・進め方

−「ベストは無いが、ベターはある」
多くの企業で試行錯誤するこの課題への新しい実践書−

Choice / evaluation of a research and development theme and how to lead 『cancellation / withdrawal』

■ 執筆者(敬称略)
『人を伸ばす、動かす、やる気にさせる』 そんな組織を支える賢智の視点がここに集結

住友化学(株) 理事 樹脂開発センター所長 兼 樹脂開発センター所長
立命館大学大学院 テクノロジー・マネジメント研究科 客員教授
                            (技術経営研究所 代表取締役)
公立大学法人 滋賀県立大学 地域産学連携センター 教授
(株)三菱化学科学技術研究センター 合成技術研究所 所長
東レ(株) 研究・開発企画部 主幹
ヤンセンファーマ(株) 執行役員 医薬開発本部長
ヤンセンファーマ(株) 医薬開発本部 開発企画部 新薬企画グループ長
コニカミノルタホールディングス(株) 技術戦略部 部長
日本合成化学工業(株) 取締役 研究開発本部 本部長
日立マクセル(株) 開発本部 企画部 部長
沖電気工業(株) 経営企画部 上席主幹
テルモ(株) 研究開発本部 開発戦略部 主任部員
日揮触媒化成(株) 代表取締役社長
(株)三菱ケミカルホールディングス 代表取締役社長
旭化成イーマテリアルズ(株) 執行役員 新事業開発総部長
(株)ロッテ 執行役員 中央研究所 所長
(株)ENEOSセルテック 常務取締役 横浜開発センター長
パナソニック(株) 本社R&D部門 理事 技監
花王(株) ヘルスケア食品研究所 第3研究室 室長
ソニー(株) 社友
味の素(株) ライフサイエンス研究所 首席理事
日立マクセル(株) 開発本部 基盤技術開発センター センター長

今井 昭夫
宮 正義

安田 昌司
瀬戸山 亨
松田良夫
川口 正人
塚本 修
島田 文生
小田 通郎
松沼 悟
杉尾 俊之
清水 正樹
小松 通郎
小林 喜光
外村 正一郎
鈴木 義久
池松 正樹
大嶋 光昭
小御門 雅典
西 美緒
鳥居 邦夫
大門 英夫

■ 目  次

第1章 これからの研究開発テーマの発掘・選定とその決め手
                    〜目利きのリーダーに学ぶ新しい条件〜


第1節 変化の時代における研究開発テーマの発掘・評価・選定法
         〜予測困難な環境下に求められる研究開発マネージャーの視点〜


  1. 企業経営理念・事業経営戦略の今日的理解の重要性
   1.1 企業の経営理念と研究開発テーマの発掘
   1.2 事業経営戦略と研究開発テーマの発掘・評価
  2. 市場情報の収集・解析と新製品の概念の規定
   2.1 市場情報の収集・解析
   2.2 新製品の概念の設定
  3. 研究開発テーマの評価と選定
   3.1 研究開発テーマ構想
   3.2 研究開発テーマの評価と選定
   3.3 研究開発テーマと事業性の評価


第2節 画期的新製品・新技術を生み出す研究開発テーマの発掘・評価・選定法


  1. 研究開発組織の風土
  2. 研究開発テーマの発掘
  3. 研究開発テーマの評価・選定方法
   3.1 探索〜研究初期段階のテーマ評価・選定
    3.1.1 リアルオプション推論による「STAR」の概要
    3.1.2  STAR の質問項目の削減
    3.1.3  研究テーマ評価シートの約20社での試用、及び改良版
   3.2 研究開発段階のテーマ評価・選定
    3.2.1 NPV(正味現在価値)法による評価
    3.2.2 開発段階でのプレマーケティングの重要性
   3.3 新規事業の投資決定段階での評価・選定


第3節 エレクトロニクス業界における研究テーマの発掘・評価


  1. エレクトロニクス業界の特徴
  2. 研究テーマの発掘・評価の基準
  3. 経営環境と研究開発戦略の変化
   3.1 第一期における研究開発テーマの発掘・評価
   3.2 第二期における研究開発テーマの発掘・評価
   3.3 第二期における研究開発の二次的効果
   3.4 第三期における研究開発テーマの発掘・評価
  4. 最近の研究テーマの発掘・評価の方法(1)
  5. 具体的な研究テーマ発掘・評価の事例
  6. 最近の研究テーマの発掘・評価の方法(2)
  7. 今後の対応
  8. まとめ


第4節 研究開発テーマの評価と中止/撤退の見極め方


  ・はじめに
  ・基礎研究段階
  ・開発基礎基礎段階
  ・開発・工業化段階
  ・移行段階の適材配置


第2章 先行企業の事例にみる研究開発テーマの明確な判断基準
                            〜その探し方、選び方と評価の仕方〜

第1節は著作権の都合上、掲載しておりません

第2節 東レにおけるテーマの評価と中止撤退の判断・見極め方



  1. 会社概要
   1.1 東レはグローバルな総合化学企業グループ
   1.2 東レグループの経営改革
  2. 研究・開発体制
   2.1 技術センター
   2.2 研究本部
  3. 研究・開発戦略
   3.1 東レのコア技術
   3.2 プロジェクト“エコチャレンジ”
   3.3 東レの研究・開発の特長
  4. 研究・開発テーマの発掘
   4.1 さまざまなテーマ創出活動
   4.2 スタープロジェクト
  5. 研究・開発テーマのマネジメント
   5.1 ひとかたまりの研究・開発マネージメント
   5.2 研究・開発のスピードアップ
    5.2.1 東レ版ステージゲートシステム“PASS”
    5.2.2 APEX
    5.2.3 事業化推進プロジェクト


第3節 医薬品研究開発の戦略 -外資系企業の観点から-


  ・製品評価
  ・ポートフォリオマネジメント
  ・Project CONCERTO


第4節 コニカミノルタホールディングスにおける
       研究開発テーマの評価、その判断基準と仕組み


  1. はじめに
  2. コニカミノルタの研究開発体制
  3. HDテーマ決定の仕組み
   3.1 テーマ進捗評価委員会
   3.2 技術評価委員会
  4. コニカミノルタのコア技術
  5. まとめと今後の課題
   5.1 開発のスピードアップと効率化
   5.2 グループ内外連携
   5.3 外部メンバーによるHDテーマの第三者評価

第5節 日本合成化学工業における
       研究開発テーマの評価と中止撤退の判断・見極め方

  1. 研究テーマの位置づけ
  2. 研究開発・新商品開発とリスク
  3. 研究開発テーマと商品化へのプロセス
  4. 研究テーマ評価・手法、基準と判断
   4.1 研究開発テーマのプレゼンテーションのポイント
   4.2 市場性
  5. 上位者側からみた評価・判断
  6. まとめ


第6節 日立マクセルにおける研究開発テーマの管理・評価と中止撤退,その後の活用


  1. 日立マクセルの沿革と研究開発の方向性
   1.1 日立マクセルの概要と沿革
   1.2 コア技術の深耕と展開
  2. 研究開発テーマの管理・評価と課題
   2.1 テーマの分類
   2.2 ビジネスプロジェクト
   2.3 テーマの管理と今後の課題
    2.3.1 新規事業向けのテーマをどう評価するか
    2.3.2 継続テーマをどう評価するか
    2.3.3 ナノテクテーマをどう扱うか
    2.3.4 国家プロジェクトをどう扱うか
    2.3.5 開発テーマの原価企画
  3. 研究開発テーマの中止・撤退とその後の展開


第7節 沖電気における研究開発テーマの評価と中止/撤退の見極め


  1.電気・電子業界における事業環境の変化
   1.1 時間、距離、場所の概念を変えたイノベーション
   1.2 競争軸の変化としてのパラダイムシフト
   1.3 市場環境の変化:消耗戦へ突入
  2.研究開発のパラダイムシフト
   2.1 研究部門と技術融合部門
   2.2 研究開発のパラダイムシフト
  3.技術マーケティングとコアテクノロジーの評価
   3.1 技術マーケティングとは
   3.2 シリアルモデルからパラレルモデルへ
   3.3 技術マーケティングの概念モデル
   3.4 与件・前提条件、仮説の設定
   3.5 ハイプ曲線(hype cycle)
   3.6 バックキャスティングによる高い目標設定
   3.7 アンゾフの成長ベクトルから技術戦略を導出
   3.8 技術アライアンス戦略:自社シーズ先導×顧客ウォンツ探求
   3.9 コアテクノロジーの進化/転化の評価
    3.9.1 評価の狙い
    3.9.2 評価のプロセス
    3.9.3 価値の同定と定量化
    3.9.4 技術戦略、事業化シナリオの明確化
  4.オープンイノベーションと研究開発
   4.1 変化するイノベーションの経済
   4.2 オープンイノベーションにおける研究開発
   4.3 オープンイノベーションを特徴づける事象
    4.3.1 Make or Buy
    4.3.2 無料公開
    4.3.3 イノベーション・コミュニティ
   4.4 知識創造から知識結合へ


第8節 テルモにおける研究開発テーマの評価とポートフォリオ・マネジメント


  1. 会社概要・事業内容
  2. 研究開発センターと主なプロジェクト
  3. 医療機器開発の特殊性
  4. テーマの評価と優先順位付け
  5. NPV、EPVの算出方法
  6. 開発プロセスとステージアップ・マネジメント
  7. 研究開発テーマのポートフォリオ・マネジメント 
  8. 研究開発テーマの発掘
  9. 研究開発マネジメントのまとめ


第9節 日揮触媒化成における研究開発テーマの評価と中止/撤退の見極め方


  1. はじめに
  2. 研究テーマの選定・評価
  3. 開発業務
  4. 特許化による評価
  5. 製造試作
  6. 投資判断
  7. テーマ中止判断
  8. 事業化後の中止判断
  9. まとめ


第10節 三菱ケミカルホールディングスグループのR&D戦略


第3章 研究開発テーマの中止/撤退
            〜その判断基準と研究者へのフォロー・技術の活用〜

第1節 研究開発テーマの中止撤退にともなう研究者へのフォロー・処遇の仕方


   1. 研究テーマの中止撤退の判断基準と決定方法
   1.1 会社の戦略と研究テーマ
   1.2 事業化までにかかる期間の勘案
   1.3 競合優位性
   1.4 特許
   1.5 研究テーマの中断の原因
   1.6 研究テーマの中止撤退の判断基準
   1.7 研究テーマの中止撤退の決定方法               
  2. 研究者の評価、処遇と次なる活躍の場の与え方
  3. 中止撤退後の技術の管理
  4. 研究テーマの管理と運営
   4.1 ヒアリング 
   4.2 テーマの改廃と技術の継承
  5. まとめ


第2節 研究開発テーマの中止撤退にともなう研究者へのフォロー・処遇の仕方


  1. 研究者への説得
  2. 研究者の評価、処遇
  3. 研究者のモチベーションアップ
  4. 中止撤退後の技術管理


第3節 研究開発テーマの中止撤退にともなう研究者へのフォロー・処遇の仕方


  1. はじめに
  2. 研究者への説得
  3. 研究者の評価、処遇、フォロー
  4. 中止撤退後の技術の管理
  5. 研究者のモチベーションアップ
  6. 研究者への次なる活躍の場の与え方


第4節は著作権の都合上、掲載しておりません

第4章 成功・失敗事例に学ぶ研究開発マネジメント
             〜中止/撤退を回避し、新技術を生んだリーダーの秘策〜

第1節 手ぶれ補正技術開発にみる中止撤退を乗り越えた研究開発の進め方

  1. はじめに
  2. 開発経緯
   2.1 ジャイロの開発と1度目の中止
   2.2 手振れ補正の着想による1度目の復活
   2.3 手振れ補正検討プロジェクトの中止
   2.4 手振れ補正の実証による2度目の復活
   2.5 実験による手振れの定量化
   2.6 量産化技術の確立と3度目の中止
   2.7 技術売り込みによる3度目の復活
   2.8 量産機の開発・事業化とヒット
   2.9 その後の展開
  3. 成功要因の分析
   3.1 先見性の観点から
   3.2 継続性の観点から
   3.3 企業風土
  4. チャンスの掴み方
  5. おわりに


第2節 ヘルシア開発にみる研究開発の進め方


  1. はじめに
  2. 花王のヘルスケア食品事業
   2.1 健康油『エコナ』の開発
   2.2 健康飲料『ヘルシア』の開発
  3. 『ヘルシア』における研究開発の進め方
   3.1 「知財戦略および特保の取得」
        〜徹底した差別化,開発リーダーの一言でぶれない商品づくり〜
   3.2 「飲料品質保証体制の構築」
        〜部門の壁を越え,全社の力をひとつにして〜


第3節 UFO を信じますか?


  1. はじめに
  2. テーマの中止
   2.1 上司による中止命令
   2.2 自らテーマを潰す
   2.3 部下への中止命令
  3. おわりに


第4節 グルタミン酸とは何ですか ―安全性問題の解決から有用性の解明―


  1. 冗談のはじまり
   1.1 信じられない研究報告を見た
   1.2 脳は血液脳関門で守られている
   1.3 脳のグルタミン酸との関係
   1.4 うま味調味料との関わり
  2. 食塩摂取と高血圧発症
   2.1 食塩摂取は何が問題か
   2.2 安全性に個人差がある
   2.3 グルタミン酸もナトリウム塩
   2.4 安全性の立証は科学である
  3. うま味は基本味の一つ
   3.1 うま味受容体を見つける
   3.2 新しい研究手法は新しい有用性の糸口
   3.3 うま味は消化によい
  4. おいしく食べて健康づくり
   4.1 うま味有用性研究の入口が見えた
   4.2 生きがいを支えた家族
   4.3 うま味を待っている人々が居る
   4.4 失敗に学ぶということ


第5節 研究とは、いつも片思い、だからやめられない


1. アルマイト磁性膜の研究
2. 高密度磁気記録用FePtナノ粒子の研究
3. 燃料電池用触媒材料の研究