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No.1543

 

<遅れを防ぎ、早期事業化を達成する>

研究開発テーマの進捗管理

−最 新 実 践 事 例 集−

Progress management of a research and development theme

■ 執筆者(敬称略)
新日鐵化学(株)
三菱自動車カーライフプロダクツ(株)
芝浦工業大学大学院、TOTO(株)
沖電気工業(株)
参天製薬(株)
(独)産業技術総合研究所
MITSUI ELASTOMERS SINGAPORE
東京ガス(株)
東北リコー(株)
東北大学
(株)日立製作所
元 キヤノン(株)
日産自動車(株)
ポーラ化成工業(株)
(株)デンソー
SAMSUNG SDI Co., Ltd.
戸田工業(株)
旭硝子(株)
ソニー学園湘北短期大学
(株)ENEOSセルテック
日本ペイント(株)
宮永俊明
福井紀王
吉久保誠一
杉尾俊之
山本晃嗣
小笠原敦
横田茂樹
萩原直人
佐藤光雄
高橋富男
河野通長
水谷英正
戸井雅宏
佐藤文彦
渥美欣也
佐藤登
京藤倫久
神谷浩樹
田村新吾
池松正樹
上田隆宣
コバレントマテリアル(株)
DIC(株)
三菱化学(株)
宇部興産(株)
TOMOEGAWA
(株)日本触媒
宇部興産(株)
旭化成イーマテリアルズ(株)
(株)ニコン
感動開発研究所
ユニチカ(株)
大塚化学(株)
(株)東芝
日産自動車(株)
山嵜技術士事務所
三菱ケミカルホールディングス(株)
レノボ・ジャパン(株)
TDK(株)
富士フィルム(株)
奈良先端科学技術大学院大学
中西秀夫
小尾直紀
松岡毅
境昭二
上山雅文
入江好夫
後口隆
外村正一郎
風見一之
太田文夫
松本哲夫
谷口正俊
高野廣久
丸茂敬明
山嵜和幸
山本巌
木下裕之
野村武史
森本恭史
大橋武久
■ 目  次

第1章  【期限を厳守し、遅らせないための】
            研究開発テーマの進捗度評価と問題の見える化


第1節 研究開発テーマの【遅れを適格に見極める】進捗度評価の仕方

1.なぜ進捗度評価が求められるのか?
2.研究開発テーマの計画策定の重要性
3.研究開発テーマの計画について
 3.1 グループA
 3.2 グループB
 3.3 グループC
 3.4 グループD
4.研究開発テーマの進捗度評価の仕方について
 4.1 グループA
 4.2 グループB
 4.3 グループC
 4.4 グループD
5.まとめ


第2節 研究開発の【スピードを高める】テーマの見える化による問題点の洗い出し

[1]
   1.経験と勘
   2.三菱自動車での「見える化」について
    2.1 「i」開発での「見える化」
    2.2 関所の考え方
    2.3 「i」デザインでの「見える化」

[2]
   1.研究開発におけるテーマ設定の重要性
   2.研究開発決定のプロセス
   3.“商品技術マップ”について
    3.1 商品技術マップの概念
    3.2 ビジネスドメインとマーケット
    3.3 商品開発の方向性とビジネス
    3.4 研究開発と商品開発
   4.経営判断
   5.商品化のステップ

[3]
   1.グローバル化におけるデジタル・ジレンマ
    1.1「ガラパゴス化」現象の進展
    1.2 ガラパゴス化の事例としての日本の携帯電話
    1.3 研究開発のパラダイムシフト
   2.技術マーケティングの展開
    2.1 オープン・イノベーション
    2.2 技術マーケティングのプロセス
    2.3 変化の予兆
    2.4 将来の市場創造に向けた市場創出意図の明確化
    2.5 戦略の見える化
     2.5.1 研究開発の課題と評価の目的
     2.5.2 評価の対象と出力
     2.5.3 戦略シナリオの策定

[4]は著作権の都合上、掲載しておりません

[5]   1.医薬品開発の特徴
    1.1 新薬開発コストと成功確率
    1.2 医薬品開発に関わる規制
    1.3 多い開発ステップ,長い開発期間
    1.4 製品プロファイルが開発後期まで確定できない
   2.医薬品開発のゴール(ターゲット)
    2.1 製造販売承認と薬価収載
    2.2 時間的ゴールと質的ゴール
    2.3 製品価値最大化 
   3.タイムマネジメントと製品価値マネジメント
    3.1 開発スケジュールのマネジメント
    3.2 期待製品プロファイル(TPP)のマネジメント
    3.3 プロジェクト(PJ)チームマネジメント
   4.意思決定のスピード,質およびステークホルダーとの関わり
    4.1 ステークホルダーとの関わり方
    4.2 意思決定のスピード,質向上

[6]
   1.研究・開発の価値とは
   2.研究・開発の価値創出の定量化
   3.研究・開発の効率向上のポイント
   4.ロジカルな論理構築と見える化
   5.研究・開発のスピードと価値
   6.研究者・エンジニアのインセンティブ

第2章  【早期事業化を達成する】ための
            研究開発テーマの進捗管理マネジメント

第1節 【スピードと期限厳守を意識した】目標の設定の仕方

[1]担当者の納得のいく目標をいかに引き出し設定するか
   1.マズローの欲求段階説
   2.なぜ目標に納得性が感じられないか
   3.どうしたら納得性の高い目標設定と評価を実践することができるか

[2]
   1.企業の戦略と研究開発目標の関連
   2.目標設定において考慮すべきポイント
   3.目標の記述の仕方
   4.進捗管理と目標修正

[3]
   1.目標設定とは
    1.1 3つの目標
    1.2 市場動向
    1.3 競合動向
    1.4 事業戦略
   2.商品コンセプト
    2.1 商品戦略
    2.2 商品コンセプト
    2.3 基本目標
   3.日程計画策定
    3.1 到達目標の設定
    3.2 マイルストンの設定
    3.3 優先順位とリスク対応計画
    3.4 日程計画書の策定と維持管理

[4]
   1.顧客ニーズ対応の目標設定
   2.不確定要素を先読みした研究開発計画の策定にPDPCの活用
   3.手法活用の効用


第2節 【開発スピードを高めるための】他部門との連携のポイント

[1]
   1.研究スキームとプロジェクト制度
    1.1 研究スキーム
    1.2 プロジェクト制度
   2.CTO体制
    2.1 CTO体制
    2.2 CTO体制の活動
   3.新事業創生の仕組み
    3.1 新事業創生委員会
    3.2 新事業開発本部によるハンズオン

[2]
   1.目標の共有化
   2.情報の共有化

[3]
   1.「売れる商品コンセプト」(プロジェクトの目標)の早期確立と一貫性
   2.部門をまたがったクロスファンクショナルなチームで、目標と背景を心から共有・理解
   3.MUSTの明確な要求と、互いの要求をプロフェッショナルとして尊重
   4.即決即断のための部長クラスの運営会議

[4]
   1.他部門との連携スピード向上策
    1.1 コミュニケーション
     1.1.1 他部門認知の重要性
     1.1.2 部門特性の把握
     1.1.3 キーマンの選定と求められる能力
     1.1.4 連携開始後の効率的な情報共有
    1.2 工程表マネジメントによる他部門連携スピード向上
     1.2.1 研究開発における必須項目
     1.2.2 設計図構築によるスピード化
     1.2.3 工程表(研究開発設計図)作成時のポイント

第3節 研究開発テーマの【遅れを防ぐ】進捗報告の仕方

 第1項 【開発スピードを高めるのに効果的な】
          報告を受けるタイミング、報告会のメンバー、内容の設定

[1]
   2つの報告会
   1.ステージレビュー制の導入
    1.1 レビューのポイント
    1.2 レビューメンバー
    1.3 評価
   2.10日報告会の導入
    2.1 実施要領
    2.2 参加メンバー

[2]
   1.報告イベントと開発加速
   2.報告側と被報告側との信頼関係

[3]
   1.研究開発の運営
   2.商流確保の重要性
   3.まとめ

第2項 【遅れを見逃さない】報告書記載内容の設定

[1]
   1.目的と目標の記載
   2.進捗内容の記載
   3.今後の予定(課題と対応)の記載

[2]
   1.原理品開発工程
   2.商品企画工程
   3.商品設計工程
   4.集合表紙

[3]
   1.最も重要なことは目的意識の徹底である
   2.計画案との対比を常にチェックせよ
   3.技術ロードマップの策定が効率的
   4.前回と同様、同質の報告内容を繰り返すことを避けさせる工夫
   5.遅れの発生の原因を把握し、挽回する対策を講じる手段を記載させることが本質
   6.報告書は内部のためだけでなく、ステークホルダーにも活用できるものを目指せ

[4]
   1.遅れとは何か
   2.推進表による管理
   3.業務管理表による管理

[5]
   1.報告書の種類
   2.開発ステージにおける技術報告
   3.技術報告書の読み解き
   4.報告書による進捗管理


第3項 【スピードを加速させる】進捗管理における担当者とのコミュニケーション

[1]報告時における担当者との面談のポイント 何を聞き、何を見るか
   1.DIC株式会社について
   2.DICの研究開発体制と研究開発への取組み
   3.研究開発の難しさと研究開発・事業化の遅れの原因
   4.報告時における担当者との面談のポイント
    4.1 テーマについて
    4.2 テーマ担当者について
    4.3 研究体制とテーマの位置づけについて
   5.海外研究所との受委託研究開発について
   6.面談を受ける立場について

[2]報告時における担当者との面談のポイント 何を聞き、何を見るか
   1.正確な研究開発状況の把握
   2.研究上の課題の把握
   3.研究スピードに影響するボトルネックの把握
   4.研究メンバーのモチベーションの把握
   5.動機付けと激励

[3]
   1.情報の共有化
   2.担当部署の能力と成果サイクル

[4]
   1.研究開発におけるコミュニケーションの重要性
   2.形式知と暗黙知
   3.管理者、担当者間のコミュニケーションの特性
   4.管理者、担当者間のコミュニケーションの留意点


第4節 【スピード感のある研究開発を行うための】担当者のモチベーションアップの仕方

[1]
   1.担当者のモチベーションアップ基礎編
   2.担当者のモチベーションアップ応用編

[2]
   1.モチベーションとは
    1.1 モチベーションは周囲からは供給できない
    1.2 本人がそもそも持っているものを育てる
    1.3 モチベーションを利用してはいけない
   2.モチベーションダウンの場面
    2.1 テーマ改廃
    2.2 異動
    2.3 上司、部下とのミスマッチング
   3.モチベーションへの働きかけ
    3.1 まず自分自身を見つめる
    3.2 育てていくものと思うこと
    3.3 日々の生活においてこそ
    3.4 研究者の自然な傾向
    3.5 研究の目的を明確にする
    3.6 ベクトルで考える
    3.7 ライフワークを持つ
   4.おわりに
    4.1 あくまでもその人の生き方
    4.2 本当に大切なのは自分のモチベーション

[3]
   1.モチベーションの重要性
   2.モチベーションを高める為に
    2.1 ビジョンの共有
    2.2 権限の委譲
    2.3 風通しの良い風土
    2.4 適材適所
   3.研究を加速する視点
    3.1 市場ニーズを見極める
    3.2 クリティカルポイントから攻める
    3.3 競合優位性を見極める
    3.4 特許
    3.5 社外技術の活用も積極的に
    3.6 完成に近づく程、些細な欠点にも気を配る
   4.研究テーマの管理と運営
    4.1 ヒアリング 
    4.2 テーマの改廃と技術の継承
   5.研究開発での両面性

[4]
   1.現状の認識
   2.モチベーションアップの仕方
    2.1 目標管理における目標設定
    2.2 プロセス管理におけるフロントローディング
   3.課題とまとめ

[5]
   1.チームメンバーで共有する開発理念
    1.1 開発理念のベースとなったぶらぶら社員の体験
    1.2 開発理念の共有化
   2.実践を通じてモチベーションをアップさせる
    2.1 モチベーションアップの仕掛けづくり
    2.2 創造におけるモチベーションアップ
   2.3 実践させてモチベーションをアップさせる

[6]
   1.望まれる人財像
   2.職場での人材育成における問題点
   3.人材育成におけるポイント


第5節 【スピード感】の無い研究者、【期限】を守らない研究者への対処法

[1]
   1.貴方は、貴方の会社、組織は、どんな研究管理システムを取っていますか
   2.研究テーマ評価手法の分類とその利用状況の例
   3.目標管理、スケジュール管理、人事評価に反映される等々の方法で効果があるか
   4.自己満足、研究の為の研究で満足している研究者がいないか
   5.成果主義の功罪
   6.目標管理、スケジュール管理の功罪
   7.単独研究と組織研究
   8.発明の成果報償の功罪
   9.研究者の有るべき姿とは
   10.結論

[2]は著作権の都合上、掲載しておりません


第6節 【遅れが発生した場合の】進捗管理の修正方法

 第1項 目標を修正する際の留意点とその方法
[1]
   1.開発目標の問題点と対策
    1.1 製品価値の分析とコスト分析
    1.2 信頼性向上へ向けた対策
    1.3 社会的受容性への対策
   2.顧客の事業継続計画の視点での開発製品の評価
   3.技術・技能上の課題に対する対策
    3.1 現状問題点の構造ツリー
    3.2 問題点解消方法の立案
    3.3 材料・機器要素の選択(スクリーニング)上の問題点と対策
    3.4 相変化・化学反応をともなう物質を扱う機器の開発
    3.5 現場の技能レベルの問題点と解決策
   4.開発プロジェクトの運営上の課題と対策
    4.1 開発リーダーとメンバーの役割
    4.2 自社の範囲を超えたネットワークの構築

[2]は著作権の都合上、掲載しておりません

[3]
   1.遅れない仕組みつくり
   2.マイルストーンまでのマイルストーン
   3.目標値の設定と共有
    3.1 勝たせるべき性能と、競合商品並みでよい性能とを明確に分類する
    3.2 勝たせるべき性能は、どの程度勝たせるのかのレベルを決める
    3.3 勝たせるべき性能の、達成手段を明確にする
   4.目標値の修正
    4.1 コスト・投資額・開発期間などの必要経営資源と目標値のアンマッチによる目標値修正
    4.2 前提条件読み違えによる目標と目標値のアンマッチによる目標値修正

第2項 人、モノ、資金投入における管理の修正、見直し方法
[1]
   1.一般事項
   2.研究開発の流れ(一案)
   3.研究開発テーマ  
   4.微生物処理法研究開発の為のパイロットプラント実験

[2]
   1.研究計画の遅滞とは何か?
   2.研究計画の進捗管理
    2.1 グループA
    2.2 グループB
    2.3 グループD
   3.管理の仕方について

[3]
   1.三菱ケミカルホールディングについて
   2.研究開発を取り巻く環境の変化について
   3.事業変革ならびに技術ポートフォリオの変革
   4.中長期的な研究領域の設定
   5.経営戦略と研究開発戦略の合致;ボトムアップからトップダウンへ
[4]
   1.計画フェーズでの対応
    1.1 リスク・マネジメント
    1.2 リスク対応計画
   2.開発フェーズでの対応
    2.1 遅れが生じた作業・工程に拠る対応
    2.2 変更管理
    2.3 業界標準コンポーネントに対する対応


第7節 【期限を守らせるための】マネージャーのこれだけはやってはいけないこと
[1]
   1.ホンダとサムスンでの経験
   2.マネージャーの禁手5か条

[2]
   1.人材について
   2.組織について
   3.マネージャーについて
   4.やってはならないこと

[3]
   1.推進プロセス上での工夫
   2.部下育成の観点