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No.1555
 


−品質不良・クレームを未然防止する−

外観目視検査の実践と検査能力の訓練法

 
■ 執筆者(敬称略)
KPIマネジメント
香川大学
FAビジョン(株)
(財)日本塗料検査協会
HP「食品工場の工場長の仕事とは」主催
日本ジェネリック(株)
大洋薬品工業(株)
(株)コーセー
根本隆吉
石井明
丸地三郎
清水亮作
河岸宏和
新井一彦
水野博昭
堀田一美
積水化学工業(株)
ポリコール興業(株)
日本光研工業(株)
(株)日立製作所
(株)デンケン
中興マーク(株)
東レフィルム加工(株)
北廣和雄
小池裕史
原島香織
加藤毅
手嶋孝一
阿部英治
上羽功純
 
■ 目次≫

◆ 第1章 カタヨリとバラツキの少ない検査員の選び方と教育、訓練の進め方

第1節 目視検査に適した検査員の選び方
  1.適性テストの要否
  2.初期選択の要件


第2節 判断基準の統一化を図る教育の仕方
  1.検査員によるバラツキはなぜ起きるのか
  2.初期教育・訓練で判断基準の統一化を図る
  3.初期教育・訓練


第3節 検査員の能力を維持させる為の継続訓練の仕方

  1.なぜ検査員の能力・検査精度は劣化するのか
  2.定期テスト
  3.定期教育


第4節 検査員の適性評価と検査員認定、解除の仕方

  1.検査員の適性評価
  2.検査員の資格認定制度
  3.それぞれの段階での認定の位置付
  4.認定の解除、取消し

◆ 第2章 現場で役立つ効果的な限度見本の作り方

第1節 検査基準の設定
  1.検査基準の明確化及び設定
  2.検査基準の設定方法
  3.検査基準の設定手順について
   3.1 顧客と外観検査基準の提示方法
   3.2 納入側から顧客への提示
   3.3 受注前の協議
   3.4 受注後の協議
   3.5 検査基準の事例


第2節 効果的な限度見本の作成
  1.見本の必要性と品質範囲
  2.見本の種類
  3.限度見本の種類と作成方法
  4.見本の掲示方法
  5.見本を掲示する場所
  6.見本の保存性と管理方法

◆ 第3章 精度を上げる、効率を高める検査環境の作り方

第1節 効率を上げる環境の作り方(照明、机椅子、音、温度)
  1.照明
  2.机、椅子
  3.音
  4.温度


第2節 集中力を落とさない為の検査時間の設定(開始、継続、休憩)
  1.集中力の継続
  2.検査時間の設定、休憩時間の取り方


第3節 精度を高める為の検査員の健康管理


◆ 第4章 官能検査という曖昧さを含む検査の基準統一と管理方法

第1節 官能検査の曖昧さ
  1.官能検査の分類
  2.検査員の作意
  3.官能検査(分析型官能検査)と機器測定
  4.官能検査を機器測定に近づけるに必要な要素


第2節 判定基準の統一、標準化の仕方
  1.検査方法・手順の決定
  2.標準化を図る
  3.検査手順の決定
   3.1 検査の動作手順
   3.2 検査の観察条件と姿勢
   3.3 検査のスピード


第3節 検査員ごとのバラツキを抑える対応策
  1.検査基準のビジュアル化
  2.心理的要因の排除
  3.検査した品物を再検査できる体制にする
  4.不良率の低いものは検出されにくい
  5.検査は単純化する
  6.判断区分の追加
  7.外観検査の全体の流れと押えるべきポイント
  8.その他検査実施において必要なルール

◆ 第5章 成功する自動外観検査とマシンビジョンの選定・上手な使い方

1.目視検査の正しい理解
  1.1 正しい検査員とは
  1.2 目視検査の特質
  1.3 検査員を取り巻く環境の変化
  1.4 新たな目視検査法「周辺視目視検査法」とは

2.マシンビジョンの正しい選択
  2.1 マシンビジョンの特徴

3.自動外観検査システムの導入と開発
  3.1 開発プロセス
  3.2 検査仕様の作成
  3.3 自社開発と外部委託


◆ 第6章 人の感覚に基づく外観検査基準の決定方法

1.心理測定曲線を用いた検査作業における認知特性評価

2.プロビット法による欠陥検出能力を測る知覚評価実験法
  2.1 知覚評価実験法の概要
  2.2 刺激強度決定法
  2.3 提示試料の設計
  2.4 実験方法

3.プロビット法による心理測定曲線の推定
  3.1 図形属性に対する心理測定曲線のあてはめ
  3.2 心理測定曲線と個体差
  3.3 PSE曲線による個体間変動

4.ステアケース法による実験効率の向上
  4.1 ステアケース法による実験手順3,8,9)
  4.2 プロビット法とステアケース法による実験結果の比較

5.心理測定曲線を用いた検査基準値の決定
  5.1 検査員の感覚に重点を置いた検査基準値
  5.2 刺激強度値の基準値の変動に対する感覚特性
  5.3 感覚と物理量の差をなくす検査基準決定法

6.信号検出理論による検査基準決定法
  6.1 信号検出理論と検査基準値
  6.2 シミュレーションと考察


◆ 第7章 【各製品事例で見る】
     外観・目視検査の具体的進め方と検査精度を高めるポイント


第1節 塗装面(ブツ)特有の問題に合わせた外観目視検査の進め方
 1.塗膜欠陥と塗装面の「ブツ」
 
  2.「ブツ」の発生
  2.1 塗装作業における異物の混入
  2.2 塗料中に含まれている異物
  2.3 誤判定された「ブツ」
 
  3.「ブツ」の評価手法
  3.1 目視(官能)評価による方法
   3.1.1 目視評価の精度
   3.1.2 目視評価の方法
   3.1.3 目視評価の問題点
  3.2 画像解析による方法
   3.2.1 画像解析の特徴
   3.2.2 照明と光源の選択
   3.2.3 センサ(カメラ)とレンズの選択
   3.2.4 画像解析の例
   3.2.5 画像解析の留意点


第2節 表示・印字特有の問題に合わせた外観目視検査の進め方
 1.大きく発想を変えてミスを防止します

 2.表示の検査方法の事例

 3.包装材料の印刷ミスを防ぐために

 4.シール面の確認について

 5.日付ミスを防ぐ具体的な方法について。

 6.包装作業者の能力を確認します

 7.日付の持つ意味を働いている方全員に徹底します。


第3節 医薬品における外観検査の曖昧さを減らす効果的な進め方
 1.医薬品の外観検査
  1.1 現状と要求事項

 2.外観検査の流れ
  2.1 検査に先立って
  2.2 検査工程、検査方法の設定
  2.3 検査項目、検査基準の設定

  3.目視検査員の教育訓練
  3.1 認定制度
  3.2 レベル合わせ

  4.検査結果の評価・解析・改善
  4.1 トレンド分析
  4.2 異物ライブラリ
  4.3 検査方法の見直し
  4.4 製造工程の改善
  4.5 環境の改善
   4.5.1 防虫対策
   4.5.2 毛髪(体毛)対策

  5.検査の自動化
  5.1 自動検査機の進歩と種類
  5.2 目視検査との違い
  5.3 自動検査機の導入から運用開始まで
  5.4 実生産時の運用(活用)


第4節 高機能・品質・低コストを実現させるPFS外観・機能自動検査システムの構築
  1.ISPE2007年度FOYAファイナリスト受賞/高山工場第3注射剤棟の概要
  2.プレフィルドシリンジ製剤を取り巻く環境
  3.プレフィルドシリンジ容器に求められる高い機能、品質
  4.プレフィルドシリンジ容器が抱えている数多くの問題点
  5.プレフィルドシリンジの内製化によるメリット
  6.医薬品メーカーの視点で捉えた、最適な製造ラインの設計
  6.1 外観、寸法、機能検査工程を自動化する際の留意点
  6.2 MES&SCADAシステムにより、
         検査条件・判定結果etcのトレンドデータを一元管理
  6.3 検査システムの稼働状態、製品検査情報を
         より確実にリアルタイムにトラッキング可能なシステム
  6.4 検査精度に大きな影響を与える/左右する、
         ハンドリング精度、視認性etcのファクターに関して
  7.URSと検査条件/OK/NG判定基準


第5節 化粧品の外観検査の進め方
 1.化粧品の品質保証と外観品質
  1.1 品質保証
  1.2 化粧品品質と外観検査
  1.3 製造工程と外観検査

 2.検査に至るまでの流れ 
  2.1 規格基準の共有
  2.2 検査規格の作成

 3.外観検査判定基準の設定
  3.1 不良の定義、分類
  3.2 表示不良
  3.3 個別検査規格
  3.4 共通検査規格
  3.5 不良内容に対する欠点階級の定義
  3.6 抜取り検査
  3.7 全数検査

 4.外観検査の実施
  4.1 標準見本・限度見本の制定および管理
  4.2 検査の準備と実施
  4.3 検査環境
  4.4 目視検査の注意
  4.5 検査記録

 5.検査判定
  5.1 合格判定と処置
  5.2 検査結果のフィードバック

 6.外観検査の機械化

 7.検査員の選定と教育訓練及び認定制度
  7.1 検査員の教育訓練
  7.2 色・匂いの識別能力と訓練
  7.3 検査員認定制度
  7.4 日常での検査員の水準合わせ


第6節 樹脂加工品の外観検査における曖昧さを減らす効果的な進め方
 1.外観検目視検査の進め方(パネルの選び方と限度見本、標準見本の作成)
  1.1 樹脂加工品の外観検査の必要性と実態
  1.2 樹脂加工品の外観項目 
  1.3 樹脂加工品の外観検査における特質と課題
  1.4 外観検査方法の設計
   1.4.1 「4ゾーンメソッド」1)に基づく外観検査方法設計
   1.4.2 対象ゾーン毎の検査方法設計
  1.5 検査パネルと検査環境への配慮
  1.6 標準見本・限度見本の作り方
  1.7 外観検査作業の技能的側面
   1.7.1 最適検査作業の見える化手順
   1.7.2 検査者の教育

  2.自動検査の導入と運用方法
  2.1 自動検査のタイプ
  2.2 自動検査における注意事項
  

第7節 プラスチック用着色剤の外観目視検査と色の管理の仕方
 1.色管理の基本
  1.1 色の見え方・見方による違いと対応
  1.2 色の数値管理
   
  2.色の品質管理
  2.1 検査の現状
  2.2 複数の目で検査
  2.3 不合格とできる環境
  2.4 不良率の推移
  2.5 検査員の教育


第8節 顔料の品質管理における官能検査の進め方
 1.限度見本・標準見本を設定するタイミング
 2.検査現場における見本のつくり方
  2.1 事例1:顔料中の異物
   2.1.1 異物検査における工夫
   2.1.2 異物の大きさと分類
   2.1.3 異物の限度見本
  2.2 事例2:顔料の凝集
 3.限度見本の活用

第9節は著作権の都合上、掲載しておりません


第10節 電子部品の外観検査の曖昧さを減らす効果的な進め方
 1.外観検査の進め方(パネルの選び方と限度見本、標準見本の作成)
  1.1 パネルの選び方
   1.1.1 パネルの選定方法・男性と女性のどちらがパネルに適性か?
   1.1.2 どんな条件の人がパネルに適性か?
   1.1.3 適性検査方法
  1.2 限度見本と標準見本の作成
   1.2.1 限度見本の作成
   1.2.2 標準見本の作成
   1.2.3 見本によるパネルへの教育
   
2.自動検査の導入と運用の仕方
  2.1 自動検査の導入
  2.2 運用の仕方


第11節 微細電子部品の外観検査の進め方と曖昧さを減らすポイント
 1.外観検査の進め方
  1.1 外観検査工程の概要
   1.1.1 外観検査工程の特性
   1.1.2 「寸法検査」と「官能検査」
  1.2 外観検査工程立ち上げフロー
   1.2.1 サンプル評価
   1.2.2 検査仕様作成
   1.2.3 検査環境設定
   1.2.4 ライン検証
   1.2.5 初期流動評価
   1.2.6 量産展開
  1.3 検査規格と限度見本の作り方
   
2.目視検査の進め方
  2.1 目視検査員の選び方
  2.2 目視検査員の育て方
  2.3 目視検査員の日常管理の仕方
   
3.自動検査機の導入と運用の仕方
  3.1 メーカーの選び方
  3.2 検査装置の選び方
  3.3 検査装置運用の仕方
   3.3.1 エンジニアの確保
   3.3.2 精度保障


第12節 光学部品の外観検査における曖昧さを減らす効果的な進め方
 1.外観目視検査の進め方(パネルの選び方と限度見本、標準見本の作成)
  1.1 光学部品の特徴について
  1.2 パネルの選定
  1.3 パネルの教育について
  1.4 外観良否判定の指導について
  1.5 資格認定制度
  1.6 外観レベルの目合わせについて
   
 2.限度見本、標準見本の作成
  2.1 限度見本品の内訳
  2.2 見本品の数量について
  2.3 外観見本品の登録と管理について
  2.4 外観見本図の併行運用
  2.5 定期的な外観見本の見直し確認


第13節 電子機器用銅付きフィルムへの自動検査導入と運用方法
 1.COF基板材料とメタロイヤルの製造工程

 2.COF回路基板材料の表面品位要求特性と品質保証
  2.1 従来の検査方法と検査対象の欠点
 
 3.全幅・全長検査へのインライン自動検査の導入
  3.1 導入目的
   3.1.1 全量(全面)検査
   3.1.2 長時間連続検査
   3.1.3 安定した検査
   3.1.4 検査データの閲覧と自動加工
 
 4.装置仕様
  4.1 光源
  4.2 レンズ
  4.3 カメラ
  4.4 カメラコントローラー
  4.5 画像処理装置
  4.6 PC
  4.7 エンコーダー
  4.8 検査ソフト
   
 5.検査方式、条件の選択
  5.1 光学系
   5.1.1 正反射
   5.1.2 散乱反射
   5.1.3 透過光学系
  5.2 検査場所
  5.3 機器のアライメント
  5.4 分解能
   5.4.1 幅方向
   5.4.2 流れ方向
  5.5 階調、検出閾値

 6.導入事例と運用方法
  6.1 機種選定と基礎評価
  6.2 工程管理
  6.3 品質保証
  6.4 他の検査との併用

 7.課題
    7.1 分解能
    7.2 三次元測定
    7.3 ソフト
    7.4 校正方法
   
 8.まとめと今後の展望

第14節は著作権の都合上、掲載しておりません