◆ 第1章 当局での審査・規制動向 |
□ 第1節 医薬品開発あるいは臨床現場において
ファーマコゲノミクス/バイオマーカーの利用を促進するための課題と取り組みについて
1.1 個別化医療を実現するために必要となる信頼性の高い指標とは
1.2 信頼できる指標を確立するために
1.3 PMDAにおけるバイオマーカー適格性確認のプロセスと経験
1.4 国際的整合化に向けた欧米規制当局との連携強化について
□ 第2節 国際的整合化に向けた取り組みと欧米規制当局での動向
2.1 米国FDAにおける動向
2.2 欧州EMAにおける動向
□ 第3節 今後の課題
3.1 医薬品開発と診断ツールとの同時開発
3.2 個別化医療実現に向けたエビデンスに関する適切な理解の重要性 |
◆ 第2章 行政での個別化医療促進に向けた取り組みと課題 |
□ 第1節 個別化医療って何?
□ 第2節 個別化医療はなぜ大切?
□ 第3節 個別化医療が医薬品産業にもたらすインパクト
1 アウトソーシングの進展とサプライチェーンの破壊
2 医薬品産業への新規参入の活性化
3 優れたノウハウをベンチャーや大学の研究者が利用しやすくなる
4 病気の正確な「診断」が収益源に □ 第4節 個別化医療の普及を妨げるものとは?
(1)バイオマーカー開発の遅れ
(2)企業のマインド
(3)診断薬開発 〜マーカー探索までは製薬企業が行い、開発は診断薬企業が行う流れ〜
【事前に綿密な戦略・戦術を構想しておく必要性】
・診断薬を自ら開発するか外部に委託するか?
・バイオマーカーに関する知財権の管理をどう行うか?
・新薬と診断薬の治験・薬事対応はどのように行うのか?
・医学会に対しどのようなタイミングで理解を求め、標準的プロトコルと認識してもらうか。
・診断を行う場所はどこか。医療機関内で行うか、臨床検査機関か。
・販売・営業は機器と薬で一緒に行うのか。
(4)制度的課題
1 治験・薬事審査
・コンパニオン診断薬の治験プロトコル
・薬事承認の審査基準の不明確さ
2 診療報酬の課題
・2000点問題□ 第5節 個別化医療大国 日本に向けて |
◆ 第3章は著作権の都合により掲載いたしておりません |
◆ 第4章 リスク診断・予防医療へのメディカルニーズ |
□ 第1節 臨床でどのような疾病の発病リスク診断や評価が望まれているか 1-1 priorityの高さと、臨床導入の実現性
1-1-1 社会的要求の高い疾病 〜メタボリックシンドローム・がん〜
1-1-2 増加の著しい疾病 〜認知症やアルツハイマー病〜
1-2 「がん」を例とした 発症前リスク診断と個別化医療のからみ
1-2-1 分子病態・薬物動態の個人差に基づく薬物と治療法の最適選択
1-2-2 感染率、発病率、罹患病型の個人差と、ゲノム情報の差の関連性
1-2-3 環境因子と遺伝因子の相互関係と発症前診断の手法
1-2-4 肝炎ウイルスのIFN療法と個別化医療
1-2-5 SNPの疾患感受性
□ 第2節 遺伝子検査の現状と臨床的有用性
2-1 ウイルス核酸検査の発癌予防への貢献と有用性
2-2 がんの発症前遺伝子検査の現状
2-2-1 生殖細胞系決定因子遺伝子検査の現状
2-2-2 生殖細胞系危険因子(SNP)遺伝子検査の現状
2-2-3 体細胞系遺伝子検査の現状
2-2-4 遺伝子検査の臨床的有用性
□ 第3節 将来の個別化医療時代の遺伝子検査の診断薬・機械化のあり方 3-1 分子標的療法が、個別化医療を現実のものへと導く
3-2 診断薬・診断機器が向うべき方向
3-3 遺伝情報の保存、整理、活用の課題 |
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◆ 第5章 医薬品・診断薬の同時開発事例と臨床に与えたインパクト |
□ 第1節 臨床医が感じるコンパニオン診断薬の有用性
〜大腸がん治療での遺伝子検査、抗がん剤治療を例として〜 1-1 Cetuximabの臨床開発
1-2 Cetuximabの効果予測因子としてのEGFR
1-3 Cetuximabの効果予測因子としてのKRAS
1-4 コンパニオン診断薬としてのKRAS遺伝子変異検査の臨床応用
1-5 コンパニオン診断薬としてのKRAS遺伝子変異検査の今後
□ 第2節 臨床医が感じるコンパニオン診断薬の有用性の手ごたえと治療成績
〜乳癌治療における効果予測診断を例として〜
2-1 ホルモン受容体検査と内分泌療法
2-2 HER2検査と抗HER2療法
2-3 遺伝子発現プロファイル検査と化学療法
2-4 新しい効果予測因子
2-4-1 内分泌療法の効果予測因子
2-4-2 抗HER2療法の効果予測因子
2-4-3 抗癌化学療法の効果予測因子 |
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◆ 第6章 個別化医療のためのバイオマーカーの探索・バリデーションと活用手法 |
□ 第1節 患者選定のためのバイオマーカーとその測定方法 1.1 遺伝子多型
1.2 染色体レベルでの変化
1.3 遺伝子発現解析
1.4 タンパク質バイオマーカー
1.5 その他のバイオマーカー
□ 第2節 バイオマーカーの診断利用の実例
2.1 遺伝子多型
2.2 遺伝子発現解析
2.3 タンパク質バイオマーカー
□ 第3節 バイオマーカーのバリデーション
□ 第4節 タンパク質バイオマーカーの診断への展開
□ 第5節 新薬開発におけるタンパク質バイオマーカーの利用
□ 第6節 個の医療の実現に向けた規制の動向
□ 第7節 バイオマーカー実用化へ向けた課題 7.1 リスクマネージメント
7.2 産業育成
7.3 コストダウン
7.4 生命倫理 |
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◆ 第7章 ゲノム創薬・診断に関する技術シーズの見極めのポイント |
□ 第1節 ヒトゲノム解読による創薬活動への影響
□ 第2節 オミックスの創薬活動に対する影響とキャッチアップする必要性
2.1 発現プロファイリング解析法とSNPs解析法
□ 第3節 個別化医療(オーダーメイド医療、テイラーメイド医療)への期待 3.1 副作用軽減、有効性増大への可能性
3.2 診断薬の重要性の増大
□ 第4節 オミックスのバイオベンチャー活用に対する影響予測 4.1 オープンイノベーションとしての活用と自社の研究室の一部としての活用
4.2 アライアンス機会の増大
□ 第5節 ゲノム創薬・診断に関する技術シーズの見極めのポイント 5.1 案件評価
・ 自社の成長戦略に合っているか?
・ チャンピオンデータに踊らされるリスク
5.2 案件持ち込み者(バイオベンチャー、アカデミア、TLOなど)が最低限おさえるべき企業の意向
5.3 案件紹介時に明確にしてほしい「新しさ、差別化、売り」
5.4 知財戦略的側面、産業界での発展性、市場経済的側面、将来性などを俯瞰した総合的判断
5.5 断る際の判断・交渉の要点
5.6 契約の際の交渉のポイント
5.7 案件導入後の進捗管理のポイント
□ 第6節 具体的なゲノム創薬技術シーズの見極めのポイント 6.1 代表的な各技術の見極めのポイント
6.2 新しい技術分野の見極め
□ 第7節 技術シーズの目利き人材の育成 |
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◆ 第8章 疾患のゲノム解析の動向と創薬・開発への結び付け方 |
□ 第1節 関連遺伝子の選択と創薬への結びつけ方
1.1 疾患関連遺伝子の解析
1.2 関連遺伝子の選択と創薬のための着眼点
□ 第2節 がんのゲノム解析と創薬、分子標的薬
2.1 我が国のがんの実情と研究の趨勢
2.2 がんのゲノム解析と情報公開
2.3 がんのゲノム創薬と人材、予算
□ 第3節 自己免疫疾患のゲノム解析 3.1 慢性関節リウマチ(RA: rheumatoid
arthritis)
3.2 全身性エリテマトーデス(SLE: systemic lupus erythematosus)
3.3 自己免疫性甲状腺疾患(AITD: autoimmune thyroid disease)
3.4 その他の自己免疫疾患におけるゲノム解析と創薬への展望
□ 第4節 肥満、糖尿病のゲノム解析 4.1 肥満のゲノム解析
4.2 糖尿病のゲノム解析
□ 第5節 その他の疾患のゲノム解析 |
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◆ 第9章は著作権の都合により掲載いたしておりません |
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◆ 第10章は著作権の都合により掲載いたしておりません |
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◆ 第11章 抗がん剤の開発手法 |
□ 第1節 抗がん剤開発における前臨床試験の戦略的な進め方,バイオマーカーの活用および承認申請
1.新薬開発戦略の変化
2.Drug discovery,構造活性相関,結晶構造解析
3.作用機序の検討
4.抗腫瘍効果の検討
4.1 In vitroでの検討
4.2 In vivoでの検討
5.バイオマーカーの活用
5.1 効果予測因子
5.2 遺伝子発現に及ぼす影響
6.ポジショニング,競合薬との差別化
6.1 他剤耐性腫瘍に対する効果
6.1.1 p95HER2発現乳がんに対する効果
6.1.2 Phosphatase and tensin homolog deleted
on chromosome 10(PTEN)欠損乳がんに対する効果
6.1.3 インスリン様増殖因子-1受容体(IGF-1R)を介したシグナルが増強した乳がんに対する効果
6.1.4 EGFRを介したシグナルが増強した乳がんに対する効果
6.2 脳転移抑制作用
7.他剤との併用効果の検討
7.1 エストロゲン受容体(ER)を介したシグナル伝達とのクロストーク
7.2 トラスツズマブとの併用効果
8.抵抗性獲得機序の解明
9.承認申請 ・抗腫瘍薬の効力を裏付けるポイント
@構造活性相関を明らかにする.
A標的分子への特異性,結合部位での結合様式,可逆性,持続性を明らかにする.
B化合物の腫瘍組織への移行性を明らかにする.
C臨床での患者の選別に利用できるバイオマーカーを見出す.
D類似薬抵抗性のがんに対する抗腫瘍効果とその機序を明らかにする.
E他剤との併用効果を検討し,相加・相乗の様式を明らかにする.
F抗腫瘍効果が高まる併用投与の投与スケジュールを見出す.
10.薬価交渉における新規性・有用性の根拠データ
11.抗がん剤開発における将来の展望
□ 第2節 抗ガン剤の安全性・副作用予測手法と薬物動態・遺伝子多型を指標とした投与量の調節法
1 はじめに
1-1 医療現場での治療の現状
1-1-1 多剤併用/医師の考え方による投与量調整のばらつき
1-2 PK、PDの評価と治療的薬物モニタリング(TDM)
1-3 薬物血中濃度と臨床効果の関連の不明確さ〜腫瘍感受性、閾値設定、応答時定数の長さ〜
1-4 バイオマーカーを用いた対象群の層別、治療法選択のアプローチ
2 イリノテカンとUGT1A1
2-1 FDAの動向
2-2 人種の違いによる遺伝的背景の相違
2-2-1 薬理遺伝学的解析の重要性と臨床試験デザインに与える大きな影響
3 本邦におけるFOLFIRIの用量設定試験
3-1 治療前の遺伝子多型評価により有害反応を予測できる可能性
3-2 新規情報の追加による 新しい試験デザインの必要性
4 本邦におけるUGT1A1ハイリスク群における用量設定試験
4-1 1000例以上を対象にした 遺伝子多型と化学療法の安全性・有効性の関連解析
4-2 コスト-ベネフィットの視点の加味
5 高齢者や合併症患者における用量調節の可能性
5-1 全身状態を勘案した治療の実践 〜併存疾患や臓器機能の低下など
5-2 医学的問題と生活機能・社会経済的問題を同等に考える必要性
6 最後に |
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◆ 第12章 抗体医薬による個別化医療の考え方・進め方と開発戦略 |
□ 第1節 抗体医薬の開発の現状と開発プロセス
1.1 抗体医薬の開発プロセス
・抗体が結合する分子標的の決定
・免疫
・抗体作製と抗体のスクリーニング
・抗体遺伝子のクローニングとキメラ化ヒト化
□ 第2節 抗体医薬開発に関連した新技術
2.1 ファージディスプレイ法・酵母ディスプレイ法
2.2 ヒト抗体遺伝子組み換えマウス
2.3 ポテリジェント技術
2.4 バイスペシフィック抗体
□ 第3節 抗体薬開発の課題を克服するためのアプローチ
3.1 水溶性抗原に対する高性能抗体作製のための技術開発
3.2 膜タンパク質抗原に対する抗体作製のための技術開発
□ 第4節 個別化医療と抗体医薬 |
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◆ 第13章 治験実施施設におけるPGx導入臨床試験への取り組みと実践例 |
□ 第1節 ポストゲノム時代の臨床試験(治験)への取り組み
1.1 PGx研究室の設立
1.2 PGx導入治験普及の啓蒙活動
□ 第2節 PGx導入試験の実際
2.1 PGx層別試験とDNAバンキング
2.2 PGx層別・臨床試験の実践例と対象遺伝子多型(2002〜2010)
2.3 PGx-PK導入試験の実践例
2.3.1 PGx-PK臨床試験の実践例
[臨床第T相単回投与試験]
[臨床第T相反復投与試験]
2.3.2 PGx-PK-PD臨床試験の実践例
【実践例1】
【実践例2】
□ 第3節 PGx導入臨床試験の展望
3.1 遺伝子多型解析の動向
3.2 PGx導入/早期探索臨床試験 |
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◆ 第14章 遺伝子診断・検査薬、コンパニオン診断薬開発のポイント |
遺伝子検査の開発から薬事承認・認証,保険適用,上市の流れ
□ 第1節 体外診断用医薬品における製品開発のプロセス 1.1 体外診断薬の製品開発
1.2 キットの性能評価(頑健性、精度、ソフトウェア等)
1.3 開発期間点
□ 第2節 研究開発・製品開発
□ 第3節 体外診断用医薬品の薬事承認について 3.1 体外診断薬のクラス分類と要求事項
3.2 製造販売承認・認証 (クラスI、クラスII、クラスIII)
□ 第4節 コンパニオン診断薬開発における薬事上の現状と課題
□ 第5節 保険適用申請・保険収載 |
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◆ 第15章 ファーマコゲノミクスの動向と企業での活用展望 |
PGxを利用したビジネスモデルの確立 〜診断/医薬品のコンビネーション
□ 第1節 製薬企業におけるPGxの重要性
1.医薬品研究開発の成功確率向上の可能性
1.1 安全性/予期せぬ有害事象による開発・市場撤退リスクの回避
1.2 有効性の不十分さによる開発撤退リスクの回避
2. 臨床開発におけるPGx導入のインパクト
2.1少ない例数での治験実施/基礎研究へのフィードバック
2.2 市場撤退薬剤の再申請・再開発の可能性
3. 個別化医療の推進
3.1 臨床後期の失敗リスク・開発コスト低減への期待
□ 第2節 医薬品研究開発における安全性PGx導入の課題と実例
1.副作用症例・患者データ収集における課題
2.重篤副作用発生後の販売継続決定の成功事例
2.1 重篤副作用発生後のリスクマネジメントプログラムの提案
2.2 副作用プロスペクティブ臨床試験の実践
2.3 薬剤・診断アッセイの同時提供
3.市場撤退・申請却下薬剤の復活の可能性(事例)
3.1 肝障害による販売停止、非承認
3.2 肝障害の感受性に関わる遺伝多型の発見と治療患者の最適化
□ 第3節 有効性PGxの導入例
1.適応追加にPGxを導入した事例
2.PGxの成果が遺伝子検査・治療効果の予測に臨床導入される事例
□ 第4節 日本におけるPGxの現状と問題点
1 PGxに対する当局の対応と倫理的問題点
2 DNAの採取と保管
2.1 どの遺伝子情報を検討すべきなのか?
2.2 試料の検査・保存にかかるコスト
3 日本PGxデータサイエンスコンソーシアム(JPDSC)の活動
□ 第5節 今後の展望
1 創薬ターゲット探索/薬剤開発・医療への活用の可能性
2 新薬開発の成功率の向上/市場撤退回避の可能性 |
◆ 第16章は著作権の都合により掲載いたしておりません |
◆ 第17章 薬が効く・効かない患者がわかる事を活かした
販売予測・マーケティングの行い方 |
□ 第1節 はじめに □ 第2節 基本事項の整理
2.1 薬が効くとはどういうことか?
2.2 「効く」の種類
2.3 マーケティングとはなにか?
2.4 本節のまとめ
□ 第3節 診断薬、診断キットと医薬品のマーケティング活動: 筆者の体験的考察
□ 第4節 結びにかえて 〜大いに啓示を与えてくれた著書〜 |
◆ 第18章 個別医療に関する特許審査の動向と知財戦略 |
□ 第1節 SNPs/ハプロタイプに関する特許出願における先行技術調査
1.先行技術調査のためのツール
EPO:
JPO:
USPTO10:
SNPs/ハプロタイプに関連する技術を調査するのに価値のあるデータベース
1)STN Database (CAS Registry)
2)dbSNP
3)HGVBase(HGVBaseG2P)
4)Genecards
5)OMIM
6)HAP Database
SNPデータベースとして有用なもの
・JSNP
・HAPMAP
・dbGAP
2.JPOにおける先行技術調査のためのツール
3.三極特許庁における先行技術調査の手法とその結果
□ 第2節 SNPs/ハプロタイプに関する特許審査と事例検討
1.SNPsの特許審査事例
1.1 コンプリートサーチ
(1)三極特許庁のコメント
(2)検討
1.2 先行技術との対比
(1)三極特許庁のコメント
(2)検討
1.3 発明の単一性
(1)三極特許庁のコメント
(2)検討
1.4 審査
(1)三極特許庁のコメント
(2)検討
2.ハプロタイプの特許審査
2.1 コンプリートサーチ
(1)三極特許庁のコメント
(2)検討
2.2 先行技術との対比
(1)三極特許庁のコメント
(2)検討
2.3 発明の単一性
(1)三極特許庁のコメント
(2)検討
2.4 特許審査
(1)三極特許庁のコメント
(2)検討
3.JPOにおける特許審査実務
3.1 進歩性がなく,かつ,実施可能要件が満たされない事例
3.2 進歩性があり,かつ,実施可能要件が満たされる事例 |
◆ 第19章は著作権の都合により掲載いたしておりません |