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No.1614

 
リチウム二次電池の車載技術、
劣化・トラブル要因とその対策


〜高容量・高出力・長寿命・低コスト・高安全化/精度の高い評価・解析技術〜
■ 執筆者【敬称略】
旭化成(株)
ソニー(株)
NEDO
NEDO
サムスンSDI(株)
首都大学東京
元 ソニー(株)
群馬大学
山形大学
群馬大学
岩手大学
岩手大学
(独)産業技術総合研究所
(株)コベルコ科研
(株)住化分析センター
(財)材料科学技術振興財団
(独)宇宙航空研究開発機構
(株)豊田中央研究所
テュフ ラインランド ジャパン(株)

神奈川大学
神奈川大学
日産自動車(株)
日産自動車(株)
三井造船(株)
三井造船(株)
渡辺春夫技術士事務所
  【元 ソニー(株)】

吉野 彰
西 美緒
原 大周
弓取 修二
佐藤 登
金村 聖志
中島 薫
森本 英行
仁科 辰夫
鳶島 真一
八代 仁
明 承澤
齋藤 喜康
渡部 孝
末広 省吾
殿川 衛
内藤 均
右京 良雄
マルセル・
  プリカーツ
佐藤 祐一
松本 太
伊藤 淳史
大澤 康彦
阿部 一雄
橋本 聡司
渡辺 春夫
(独)産業技術総合研究所
昭和電工(株)
石原産業(株)
東邦チタニウム(株)
東レ・ダウコーニング(株)
古河スカイ(株)
日本製箔(株)
ヘンケルジャパン(株)
アルケマ(株)
日本ゼオン(株)
泉化研(株)【元 エナックス(株)】
(株)ブリヂストン
ダイキン工業(株)
(独)産業技術総合研究所
(独)物質・材料研究機構
滋賀県立大学
日本ゴア(株)
三菱樹脂(株)
(独)産業技術総合研究所
日清エンジニアリング(株)
プライミクス(株)
佐賀大学
御国色素(株)
日本ガイシ(株)
旭化成エンジニアリング(株)
高砂熱学工業(株)
日産自動車(株)
(株)電源設計
ピューズ(株)
境 哲男
武内 正隆
森山 斉昭
堺 英樹
福井 弘
山本 兼滋
芦澤 公一
中原 康雄
松永 昌之
脇坂 康尋
菅原 秀一
大月 正珠
高 明天
松本 一
高田 和典
山下 義裕
小林 康太郎
佐々木 秀樹
齋藤 唯理亜
秋山 聡
大畠 積
芳尾 真幸
川村 直哉
近藤 良夫
綾部 守久
西村 浩一
平井 敏郎
松尾 博
深沢 保
■ 目 次
◆ 第1章 革新的車載用リチウム二次電池実現に向けて求められる特性

◇ 第1節 革新的車載用リチウムイオン2次電池の実現に向けたNEDOの取組
 
 1.背景
 2.海外における研究開発プログラム
 3.NEDOにおけるこれまでの取組
 4.現在実施中の事業
  4-1.次世代自動車用高性能蓄電システム技術開発
  4-2.革新型蓄電池先端科学基礎研究事業
  4-3.次世代蓄電池材料評価技術開発
 5.今後の展開

2節は著作権の都合上、掲載しておりません

3節は著作権の都合上、掲載しておりません

4節は著作権の都合上、掲載しておりません

◇ 第5節 自動車の電動化と車載用二次電池の展望
 
 1.電気自動車の法規と電動車両の進化
 2.自動車の電動化ビジネスモデルと課題
 3.電池技術の現状と展望
 4.サムスングループとリチウムイオン電池
 5.今後の展開


◆ 第2章 リチウム二次電池/構成材料の劣化メカニズムと評価・解析技術

◇ 第1節  車載用途における劣化現象とそのメカニズム

[1] 構成材料劣化要因を把握するために最低限押さえておくべき必須基礎
 1.はじめに
 2.界面問題とバルクの問題
 3.三極式セルを用いた充放電試験
 4.セパレータおよび電極のイオン導電性
 5.活物質の劣化について
 6.電解液の安定性
 7.まとめ

[2] リチウム二次電池における劣化メカニズムと高品質化技術
 1.LIBの劣化と材料  
  1-1.劣化現象  
  1-2.サイクラブル・リチウムについて
  1-3.劣化機構の分類
  1-4.リチウム析出〜正負極のバランス
  1-5.CLのロスとビニレンカーボネート  
  1-6.電極剥離、脱落
  1-7.電極粒子崩壊
  1-8.セパレータの劣化
 2.高品質なLIB  
  2-1.水分
  2-2.金属微粒子
  2-3.安全性
  2-4.抵抗と寿命

[3] インピーダンス上昇に伴う容量低下とそのメカニズム
 1.正極作製方法
 2.定電流充放電測定および交流インピーダンス測定の条件
 3.交流インピーダンス測定
 4.充放電挙動とインピーダンス変化
  4-1.層状岩塩型コバルト酸リチウム(LiCoO2)正極
  4-2.スピネル型マンガン酸リチウム(LiMn2O4)正極

[4] 急速充放電による電極材の劣化現象とそのメカニズム
 1.電解液中でのイオン濃度分布の成長
 2.電解液分布の変化
 3.Liデンドライトの生成とSEIの厚膜化

[5] 過充電/過放電による電池部材の劣化現象とそのメカニズム
 1.はじめに
 2.リチウムイオン電池の標準充電方法と過充電、過放電制御
 3.今後のリチウムイオン電池の展開
 4.リチウムイオン電池の過充電、過放電と安全性の関係
 5.リチウムイオン電池の過充電と市場トラブル
 6.過充電が起こる要因
 7.過充電とセパレータ
 8.劣化モードの情報
 9.過充電対策
  9-1.正極の表面修飾
  9-2.過充電防止剤
 10.まとめ

[6] リチウム二次電池における集電体の不働態化と腐食
 1.各種候補材料
 2.銅の腐食
 3.アルミニウムの腐食と合金化

[7] 部分充放電状態(PSOC)充放電時の劣化と熱測定による解析
 1.部分充放電状態(PSOC)充放電によるリチウムイオン電池の劣化試験
 2.電池の熱挙動
 3.PSOC充放電サイクル実施中のリチウムイオン電池の発熱挙動

◇ 第2節  車載用途における劣化現象の解析・評価技術

[1]は著作権の都合上、掲載しておりません

[2] リチウムイオン2次電池開発を支える分析・評価技術
 1.LIB開発と分析評価技術の関係について
 2.LIBの安全性評価試験  
  2-1.UN勧告試験
  2-2.UL規格試験  
  2-3.特殊試験(過充電試験、釘刺し試験)について
     2-3-1.過充電試験   2-3-2.釘刺し試験
 3.劣化原因究明のためのセル解体分析調査
  3-1.外観観察、X線撮影
  3-2.セルの解体
  3-3.分析調査(表面分析、断面観察、深さ方向分析、化学結合状態分析)
     3-3-1.表面分析   3-3-2.断面観察と画像解析による空孔率の解析
     3-3-3.電極材の深さ方向分析   3-3-4.電極材活物質の化学結合状態分析

[3]は著作権の都合上、掲載しておりません

[4] 電池内部劣化現象と電解液/電極の分析
 1.リチウムイオン電池の劣化要因
 2.過充電による影響、過放電による影響
 3.充放電に伴う電池内部での化学反応
  3-1.電解液の組成変化
  3-2.電解液中に生成するHFの分析
  3-3.電極に形成された被膜の評価
  3-4.電極に形成された被膜の評価
 4.内部発生ガスの分析
 5.おわりに

[5] リチウム二次電池における電極・電解液の劣化評価
 1.リチウムイオン二次電池材料の劣化評価
  1-1.リチウムイオン二次電池の構成材料から見た劣化に関して
  1-2.リチウムイオン二次電池の取扱環境に関して
 2.材料の劣化の評価:負極/電解液  
  2-1.電極劣化の事例紹介:負極表面
     2-1-1.材料、条件等   2-1-2.負極表面の付着物の観察と化学結合評価
     2-1-3.付着物発生の初期状態および成長過程について
  2-2.電解液の劣化および反応生成物
  2-3.負極活物質、電解液の劣化と添加剤の効果
 3.二次電池の大容量化に向けた材料とその評価に関して
  3-1.充電後のSi負極の評価
  3-2.Si負極の評価の際の問題点とその対策

[6] リチウムイオン二次電池の劣化要因特定と寿命試験の精度向上
 1.劣化要因の特定
  1-1.劣化(異常)事象の発見
  1-2.劣化要因の調査
  1-3.系統図を用いた劣化要因の特定の例
 2.より確実な寿命試験のために
  2-1.寿命試験時の条件検討
     (1)放電深度(DOD)   (2)充電方法   (3)充電電圧値
     (4)温度   (5)組電池での評価   (6)その他の評価項目
  2-2.長期サイクル寿命特性評価
     (1)サイクル寿命試験   (2)電力貯蔵期間(非運転時)の評価
     (3)実時間評価から考察される寿命規制因子
  2-3.加速寿命評価(健全性評価)の考え方
  2-4.寿命予測

[7] リチウム二次電池における劣化解析・評価技術 〜電池 モジュールでの劣化 〜
  ○ 単セルと電池パックでは性能劣化でどのくらいの差が生じているのか
  ○ モジュール性能向上の課題である単セルの性能差への対策


[8] 電気路上走行自動車におけるリチウムイオンバッテリー試験と評価について
 1.性能試験と寿命試験  
  1-1.性能試験   
     1-1-1.定電流放電レートにおける充電容量    1-1-2.出力試験    
     1-1-3.エネルギー効率    1-1-4.自己放電試験  
  1-2.寿命試験    
     1-2-1.加速カレンダー寿命試験  1-2-2.BEVのサイクル寿命試験  1-2-3.結露試験
  1-3.性能及び寿命試験の必要条件のまとめ
 2.信頼性試験と過酷条件試験  
  2-1.評価    
     2-1-1.視覚評価項目  2-1-2.放出されたガスや煙の化学物質分析  2-1-3.可燃性分析  
  2-2.機械試験  
  2-3.熱試験  
  2-4.電気試験


◆ 第3章 車載対応に向けたリチウム二次電池構成材料の特性改善技術事例

◇ 第1節 車載用途に求められる電極材料の特性と改善事例

[1] 車載用リチウム二次電池高容量・高出力化に向けた正極/負極材料の選定法
 1.はじめに
 2.負極
 3.正極
 4.電解液
 5.EV、HEV用LIB

[2] 車載用途に求められる正極材料の特性と改善事例

@は著作権の都合上、掲載しておりません

A固溶体系正極材料の高容量化と充放電サイクル特性の向上
 1.はじめに
 2.Li2MnO3 ?LiMO2系 (M = Co, Niなど) 固溶体とは
 3.Li[Ni0.17Li0.2Co0.07Mn0.56] O2の充放電特性と前段階充放電処理法によるサイクル特性の改善
 4.Li[Ni0.17Li0.2Co0.07Mn0.56] O2の初期充放電過程における構造変化
 5.Li[Ni0.17Li0.2Co0.07Mn0.56] O2の初期充放電過程における遷移金属元素の原子価の変化
 6.おわりに

Bリン酸鉄系正極活物質における改善事例とその応用
 1.リン酸鉄系正極活物質の基本的性質
 2.リン酸鉄系正極活物質の改善
 3.リン酸鉄リチウムの電気自動車普及への取組み

C正極活物質の表面改質による高容量・高耐久化・高安全化技術 
 1.はじめに
 2.LiCoO2系正極
 3.LiNiO2系正極
 4.LiMn2O4系正極
 5.LiFePO4系正極
 6.まとめ

[3] 車載用途に求められる負極材料の特性と改善事例

@車載用リチウム二次電池に向けた負極活物質の現状と課題 
 1.はじめに
 2.負極材料と電池特性
 3.高容量負極材料の開発
 4.高容量負極の耐久性の向上
 5.将来展望

A黒鉛負極活物質におけるサイクル寿命、保存特性、入出力特性の改善 
 1.はじめに
 2.炭素系LIB負極材料の開発状況
  2-1.炭素系LIB負極材料の種類と要求特性  
  2-2.各種炭素系LIB負極材料の特性
 3.人造黒鉛負極材のサイクル寿命、保存特性、入出力特性の改善  
  3-1.人造黒鉛SCMGR-ARの特徴
  3-2.人造黒鉛SCMGRの急速充電性(入力特性)改良
 4.VGCFRの電動車両用LIB負極用導電助剤としての添加効果
  4-1.VGCFR添加によるサイクル寿命の改善
  4-2.VGCFR添加による出力特性の向上
 5.SCMGRの今後の展開

Bチタン酸リチウムによるサイクル特性・入出力特性の向上 
 1.はじめに
 2.チタン酸リチウムの本質的特徴
  2-1.化学組成、結晶構造、充放電特性
  2-2.本質的特徴:Zero-Strain-Insertion Material
  2-3.本質的特徴:高電位負極材料
 3.チタン酸リチウム材料設計による改良
  3-1.粒子サイズ、比表面積の最適化
  3-2.導電成分との複合化
 4.電池における実用上の優位性
  4-1.広範囲のSOC利用  
  4-2.長期寿命を想定した機器への初期搭載量低減
  4-3.他の部材の適正化による軽量化
 5.終わりに

C車載用途に向けたチタン酸リチウムの高機能化技術 
 1.小粒径化による充放電特性の改善
 2.導電性付与による充放電特性の改善
  2-1.カーボン材料との複合化
  2-2.窒素ドープによる導電性の付与

DSi-O-C複合材料の構造とリチウムイオン電池用負極材としての性能 
 1.Si-O-C材料とは
 2.前駆体の選択
 3.化学組成
 4.形態および構造的特徴
 5.電極および電池特性

[4] 車載用途に求められる集電体の特性と改善事例

@高出力対応アルミ箔の放電特性向上と界面抵抗低減 
 1.正極集電体におけるアルミニウム箔の役割
  1-1.リチウム二次電池(LIB)の構成  
  1-2.アルミニウム箔が正極集電体に使用される理由
  1-3.リチウムのドープ現象
  1-4.アルミ箔表面の耐食性皮膜
     (1)表面欠陥説   (2)トンネル効果説
 2.LIB用アルミ合金箔  
  2-1.LIB用アルミニウム箔に要求される特性
  2-2.LIB用アルミニウム合金箔と導電率  
  2-3.アルミ合金箔の機械的性質
  2-4.アルミニウム箔の厚さ精度
 3.高出力対応のカーボンコート箔
  3-1.「アルミニウム/電極合材」の界面抵抗
  3-2.導電性薄膜による界面抵抗低減法
     3-2-1.カーボンコート箔を用いたLIBの評価特性  
     3-2-2.カーボンコート箔使用LIBセルの交流内部抵抗
     3-2-3.カーボンコート箔使用LIBセルの放電レート特性

Aは著作権の都合上、掲載しておりません

Bリチウム二次電池集電体・電極材料の界面分析と低抵抗化 
 1.正極活物質の反応速度
 2.負極活物質の反応速度
 3.活物質内のLi+および電子移動機構に関する考察

Cは著作権の都合上、掲載しておりません

D集電体プライマの作用効果 -車載用リチウムイオン二次電池に向けた再評価- 
 1.車載用リチウムイオン二次電池の要求性能と集電体が担う役割
 2.集電体プライマとその作用効果
  2-1.集電体プライマとは
  2-2.集電体プライマの作用
  2-3.リチウムイオン電池における集電体プライマの効果
 3.集電体プライマの開発展望
 4.まとめ

[5] バインダーの特性と改善事例

@リチウム二次電池におけるバインダーの劣化メカニズム 
  ○ 民生用電池分解から見たバインダーの劣化メカニズム
  ○ 車載用バインダー高機能化への考え方とその活かし方
  ○ バインダーの結着メカニズムと他電極材料との影響

APVDFバインダーを用いた電池スラリー溶液の調整と乾燥後の結着性向上 
 1.はじめに
 2.PVDF製造プロセスとバインダー特性
 3.高分子量PVDFが有するバインダー特性
 4.PVDFバインダーと電池の安全性

Bは著作権の都合上、掲載しておりません

Cバインダーの分散制御特性と高耐久化 
 1.バインダーの分散性能と化学的安定性
  1-1.導電剤の分散性能
  1-2.化学的な安定性
 2.バインダーの電気化学的安定性

D大型電池におけるバインダーの上手な使い方、選び方 
 1.活物質の粉体加工(配合、分散と導電性付与)
  1-1.活物質粉体の配合と混合
  1-2.導電剤との粉体加工
  1-3.正極への導電性付与
  1-4.不可逆容量
  1-5.導電剤の形状
  1-6.混合・混練の装置
 2.塗工スラリーの調製と媒体
  2-1.スラリー調製の時間とエネルギー
  2-2.実際の工程の選択
  2-3.水系塗工
  2-4.バインダーと媒体
  2-5.スラリー工程のまとめ
 3.塗工と乾燥および電極板評価
  3-1.塗工方式と装置
  3-2.乾燥過程と電極板
  3-3.電極板の不良と原因
 4.新規な活物質への対応

◇ 第2節  車載用途に求められる電解液の特性と改善事例

[1] リチウムイオン電池電解液の基礎と実際
          〜 車載用途に向けた電解液選択のポイント 〜
 1.リチウムイオン電池(LIB)における電解液の役割  
  1-1.LIBに求められる特性と電解液
  1-2.電解液の関係する諸問題
  1-3.電解液の基本
  1-4.イオンの輸送について
  1-5.電解液の多機能化と添加剤の技術
     (1)ビニレンカーボネートVC  (2)フルオロエチレンカーボネート  (3)その他

[2] 高出力・高電圧化と安全性の両立に向けた添加剤の調整と選択のポイント
 1.緒言
 2.実験
 3.結果と考察
  3-1.SL-EA電解液の基礎物性
     3-1-1.電解液の電気伝導度  3-1-2.SL-EA電解液の電気化学的安定性
     3-1-3.SL-EA電解液中でのLi+イオンの溶媒和挙動
  3-2.SL-EA混合溶媒中でのLi/Pt電池とLi/LiCoO2電池の充放電サイクル挙動
     3-2-1.SL-EA混合溶媒中でのLi/Pt電池とLi/LiCoO2電池の充放電サイクル効率
     3-2-2.SL-EA混合電解液中での充放電サイクル効率改良の試み
         3-2-2-1.SL-EA溶媒の還元安定性改良の試み
         3-2-2-2.シクロアルカン類及びトリエチレングリコール誘導体を
                           SL-EA混合溶媒電解液への添加効果の検討
         3-2-2-3.SL-EA混合溶媒電解液へのVC添加効果
 4.結論

[3] リチウムイオン電池用の電解液不燃化技術
 1.緒言
 2.ホスファゼン化合物
 3.リチウムイオン電池用電解液の不燃化剤としてのホスファゼンの構造最適化
 4.電解液の燃焼性試験
 5.電池性能
 6.まとめ

[4] フッ素系化合物を用いた電解液の特性改良
 1.はじめに
 2.フッ素系化合物の一般的特徴
 3.フルロオエチレンカーボネイト
 4.フルロオエーテル

[5] イオン液体を用いた電池の特性改良のためのイオン設計指針
 1.はじめに
 2.リチウム二次電池系に適したイオン液体
 3.新規なアニオン種による脂肪族四級アンモニウム系イオン液体の特性改良
 4.脂肪族四級アンモニウム系イオン液体を用いた
      コバルト酸リチウムハーフセルのレート特性におよぼすアニオン種の影響
 5.おわりに ― 車載用リチウム二次電池電解液としてのイオン液体の可能性 ―

[6] 電極・電解質界面修飾による全固体電解質の高容量・高出力化
 1.はじめに
 2.劣化対策としての固体電解質
 3.全固体リチウム二次電池のエネルギー密度
 4.全固体リチウム二次電池の出力密度
 5.おわりに

◇ 第3節  車載用途に求められるセパレータの特性と改善事例

[1] セパレータの基礎と国内外における各企業の製造技術事例
 1.はじめに
 2.セパレータの製法
  2-1.延伸開孔法(乾式1成分系微多孔膜)  
  2-2.相分離法(湿式2成分系微多孔膜)  
  2-3.複合化法(湿式3成分系微多孔膜)
 3.セパレータの安全確保
 4.最近のセパレータ研究
  4-1.多量の微粒子添加による耐熱性の改善
  4-2.PEセパレータの表面にシリカナノ粒子とDEGDMAの複合膜をコーティングによる耐熱化
  4-3.シロキサングラフトによるセパレータの性能向上
  4-4.ナノファイバーを用いたセパレータ研究
  4-5.相分離3成分複合膜の作製研究
 5.セパレータの最近の特許

[2]は著作権の都合上、掲載しておりません

[3] 高耐熱性を有する多孔質PTFE製セパレータおよび複合化の可能性
 1.多孔質PTFE製セパレータ
  1-1.多孔質PTFE製セパレータの特徴
  1-2.多孔質PTFE製セパレータの物性
 2.耐熱性
 3.複合化
  3-1.PTFE/PP複合化セパレータの物性  
  3-2.PTFE/PP複合化セパレータの耐熱性

[4] 高機能フィルム製造技術の応用による
              車載リチウムイオン二次電池用セパレータの開発
 1.高機能フィルムと機能化プロセス
 2.リチウムイオン二次電池の歴史と市場環境
 3.リチウムイオン二次電池用セパレータの機能
 4.セパレータの種類と分類
  4-1.ポリマー微多孔膜
  4-2.セラミックス複合膜
  4-3.ポリマー不織布
  4-4.固体電解質
 5.電池特性への影響と技術課題
 6.新規セパレータの開発経緯と狙い
 7.新規開発セパレータの特徴
 8.セパレータのへの高機能化要求と今後の展望

[5] セパレータと電解液との関係とイオン拡散挙動評価
 1.リチウム二次電池におけるセパレータ
 2.セパレータと電解液との関係 −セパレータの設計思想−
 3.電解液/セパレータの評価指標
 4.セパレータ内のイオン拡散挙動
 5.ゲル電解質におけるイオン拡散挙動
 6.まとめ


◆ 第4章 高容量・高出力車載用リチウム二次電池作成と
                欠陥防止に向けた製造各工程のポイントと注意点

◇ 第1節  民生用と車載用での求められる製造プロセス・材料特性の変化

 1.民生用と車載用の製造プロセスの共通点と相違点
  1-1.民生用と車載用の電極製造プロセスの共通点と相違点
  1-2.民生用と車載用の電池組立てプロセスの共通点と相違点
 2.民生用と車載用の材料特性の共通点と相違点
  2-1.民生用と車載用の正極材料の共通点と相違点
  2-2.民生用と車載用の負極材料の共通点と相違点


◇ 第2節  車載用リチウム二次電池製造における製造・品質管理・安全対策の勘所

[1] 車載リチウムイオン電池の製造、品質管理、安全対策
 1.はじめに
 2.電池内に設ける安全対策
 3.熱暴走の原因と対策
 4.安全な活物質はあるか?
 5.耐熱セパレーター
 6.製造上の注意
 7.おわりに

[2]は著作権の都合上、掲載しておりません


◇ 第3節  車載用面積電極対応に向けた製造各工程におけるポイントと注意点

[1] 車載用リチウム二次電池における電極製造のトラブル
 1.リチウムイオンセルの特徴
 2.内部構造、小型セルと大型セル
 3.セルの性能維持と劣化対策

[2] 電極用粉体材料の製造と粒子径制御技術
 1.はじめに
 2.分級技術
  2-1.分級機の種類と構造
  2-2.分級に影響を及ぼす因子
  2-3.微粉領域での高精度分級
 3.ナノ粒子の生成と複合化
  3-1.熱プラズマ法によるナノ粒子生成
  3-2.ナノ粒子の製造例
  3-3.複合ナノ粒子
 4.おわりに

[3] リチウムイオン電池の高性能・高品質・低コスト化を実現する
            薄膜旋回ミキサーによる電極材スラリー連続生産技術
 1.はじめに
 2.電極材スラリー連続生産技術「CDMプロセス」
 3.フィルミックスとその分散効果
 4.フィルミックスと従来のバッチミキサー式の機能比較
 5.微粒子電池活物質材料の分散効果
 6.電極材スラリー物性の再現性
 7.CDMプロセスの製造コスト低減効果
 9.今後の展望

[4] 車載用リチウム二次電池に向けた大面積電極塗布技術のポイント
 1.はじめに
 2.電極密度、空孔度及び固体分%
 3.御国色素(株)製AB分散溶液を用いる塗工法
 4.電池特性測定の例

[5] 大面積電極における均一乾燥について 〜乾燥欠陥の防止〜
 1.概要
 2.電極用乾燥炉
 3.適切な乾燥方式の検討
  3-1.スラリー厚み方向の物質移動について
  3-2.塗布面内温度分布に関する解析について
  3-2-1.塗布面内温度推移の特徴
  3-2-2.炉構造上の配慮
 4.まとめと今後のリチウムイオン電池電極乾燥技術

[6] 電極シートの巻き取りにおけるロール内部応力の解析と欠陥 〜巻き取り・スリット〜
 1.はじめに
 2.電極を中心とした巻き取り技術  
  2-1.ロール内部応力の考え方とメカニズム  
  2-2.ロール内部応力に関する理論解析の現状  
  2-3.内部応力と欠陥   
     2-3-1.巻き締まり(菊模様・星形模様)    2-3-2.テレスコープ   
     2-3-3.塗布形状に起因する欠陥    
         2-3-3-1.ストライプ塗布に伴う欠陥   2-3-3-2.間欠塗布に伴う欠陥
 3.電極を中心としたスリット技術  
  3-1.スリット方式の分類    
    3-1-1.切断原理による分類    3-1-2.刃物の配置による分類  
  3-2.電極に用いられるスリット方式    
    3-2-1.シャーカット方式    3-2-2.特殊ギャング  
  3-3.付帯設備
 4.おわりに

[7] 車載リチウムイオン電池製造におけるドライルームの位置付けと役割
 1.はじめに
 2.ドライルームの概要と構成機器
 3.ドライルームの用途
 4.ドライルームで使用する除湿機
 5.ドライルーム設計上の留意点
  5-1.ドライルーム内に流入する水分を最小限とする
  5-2.ドライルーム系統のダクトの気密化を図る
  5-3.ドライルーム内で発生する負荷を低減する
  5-4.最適なシステムを選択する
  5-5.除湿ロータを劣化させる不純物対策を施す
  5-6.清浄度の維持管理
  5-7.ドライルームの静電気対策
 6.省エネルギー要求への対応
 7.おわりに

[8] 大型リチウムイオン電池の量産におけるスケールアップの諸問題
 1.生産数量、金額および容量(kWh)
 2.原材料と部材
 3.生産設備とシステム


◆ 第5章 車載リチウム二次電池におけるモジュール化と自動車搭載後のトラブル対策

◇ 第1節  車載リチウム二次電池モジュールにおける温度対策
          〜温度・空冷管理と適切な配置〜

 1.新型EV搭載バッテリー  
  1-1.新型EVパックの熱性能設計    
     1-1-1.熱マネージメントの基本的な考え方  1-1-2.セル毎の性能バラツキ抑制設計
 2.新型HEV搭載バッテリー  
  2-1.バッテリーパック仕様
     2-1-1.ハイブリッドシステム要求仕様
  2-2.バッテリー熱性能設計
     (1)セル電極材及び電解液の材料改善による低抵抗化
     (2)ラミネート化による高いセル放熱性能
     (3)積層電極による多点電極接合による低抵抗化
     (4)セル端子リードの超音波接合採用による低抵抗
     (5)モジュール間隙間設計による冷却風流速最適化
     (6)バッテリー冷却システムの均一な風流れの実現
     2-2-1.セル   2-2-2.モジュール   2-2-3.パック   2-2-4.電池熱性能の検証結果

◇ 第2節  車載用リチウム二次電池に対応する保護回路/モジュール設計のポイント

 1.はじめに
 2.保護回路の必要性
 3.モジュール設計のポイント
  3-1.電池技術者とEV設計者のコミュニケーション
  3-2.リチウム二次電池で何を解決したいのか?
  3-3.最適な電圧および電池容量
  3-4.最大電流の確認
  3-5.充電条件
  3-6.期待寿命とコスト
  3-7.安全な運用と信頼性向上のために

◇ 第3節  車載電池マネジメントによる電圧制御と安全性向上

 1.EV、HEV用電池
 2.電池の発熱
  2-1.発熱の要因
  2-2.異常生成物質
  2-3.本質安全の考え方
 3.電池マネジメント
  3-1.制御対象
  3-2.電圧制御
  3-3.温度制御
 4.安全性向上に対する当社の取組み
  4-1.特徴
  4-2.基本構成
 5.おわりに

◇ 第4節は著作権の都合上、掲載しておりません